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展示品達は来館者の前で淫猥に悶え苦しめられる

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目を覚ますと、男達は今日もお互いの口を連結され、二つの尻穴を淫具と鎖を用いて結合されている状態を与えられていた。
先に意識を取り戻していた男と後から目覚めた男は、涙に潤んだ瞳で視線を交わし絶望と恐怖と焦りを共有しつつこの辱めから逃れようと肉体を必死でもがかせ始める。顔の下半分を覆う黒革の本体に輪状の金属が取り付けられた開口具同士を接続された口から漏れる怯え色の唸りを相手の口内へと流し込み、唯一の呼吸孔にされた鼻から放たれる息で文字通り目と鼻の先にある相手の顔をくすぐりながら、男達はじたばたと試行錯誤を繰り返す。
しかし、二人が幾ら頑張っても状況に変化は訪れない。頑丈な黒革製の拘束具によって窮屈に折り畳んだまま伸ばせないようにされた上に、拘束具の表面に位置する金具と自分達が乗せられた台の上部に存在する金具を幾本もの鎖と南京錠で繋がれた手足は肘と膝で肉体を支える四つん這いの姿勢から抜け出せずどんなに暴れさせても意味のある行動を何一つとして手繰り寄せられない。精々出来るのは、自分ともう一人の肉体をすっぽりと囲う形で被せられた強化ガラス製の四角い蓋の天井に固定された丸い金具に通された鎖を用いて結ばれている釣り針のような形状をした淫具に貫かれている自らの尻穴を無駄に苛めることと、どう足掻いても自力では振り払えぬ拘束達に打ちひしがれながら左右の乳首に貼り付けられた吸盤状の透明な淫具と男根に巻き付けられた黒いベルト状の淫具から伸びたコードを情けなく揺らめかせることだけ。
理不尽に捕らわれ、台の上に飾られ、淫具をあてがわれた恥部を無防備に露出させられている男達はもう、自分達をこの辱めに追いやった者達の思い通りに無様な痴態を見世物として扱われるしか無い。昨日の恥辱から一晩経っても抜けきらない程に強化ガラスのケース内へと充満したお互いの淫臭を呼吸の度に嗅がされ、舌噛みと言葉を禁じる開口具内へとチューブを用いて少量ずつ注ぎ込まれる栄養剤混じりの媚薬を摂取させられている男達はもはや、絶え間無い発情に苛まれている抗えぬ肉体を朝十時の到来と同時に起動する淫具達の責めによって為す術無く嬲られるしか無い。
悪が所有し、悪を容認する一部の金を飽かせた好事家にしか公開されていない異常な美術館の展示品へと貶められた捜査員の男達は、同じ淫らな展示品の立場に追いやられた者達と共に、足を運んだ来館者の目と耳を悦ばせる悶絶を提供するだけの役目を閉館の時刻である午後五時が来るまで、快楽を拒む意に反して全うさせられるしか無いのだ。

「うぅっ、んぐぅぅっ! あぉっ、えぉ、んもぉぉぉっ!!」
「はっ、はおぉ! おっ、ほぉ、んぉ、あぉぉぉぉっ!!」

乳輪ごと乳首を振動させる吸盤の刺激が気持ち良い。男根に巻き付けられたベルトの振動が気持ち良い。異物を難無く飲み込めるように躾けられた尻穴を小刻みに震わせる淫猥な釣り針が堪らなく気持ち良い。来館した好事家達が浴びせてくる愉悦色の嘲りすらも認識出来ない程の快感に翻弄させられる捜査員達は、遠くから聞こえてくる他の展示品達が放つ絶叫を掻き消すくらいの甘い鳴き声を仲良くお互いの口に響かせ合いながら悪を憎む正義の心と人間としての矜持を擦り減らされ、代わりに非道な組織を潤す淫猥な展示品としての自覚をじわじわと、けれど二度と消えぬ程に深く刻み込まれていくのだった。
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