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虎は建前も忘れて悦びに溺れる
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自分は変態などではない。この仕事は、背負ってしまった借金を返済する為に仕方なく応募した物だ。
そう自分に言い聞かせながら虎獣人の男は訪れた屋敷で衣服を脱ぎ捨て全裸となり、発情期を誘発させる薬品を摂取し、淫猥に昂ぶった肉体に無抵抗で拘束を施された。
四角く黒い枠のような形状をした機械の中に立たされ、斜め下に伸ばした左右の足と斜め上に持ち上げた左右の腕と頭部の後ろまで運んだ縞柄の尾を機械から伸びたアームにがっちりと掴まれた虎はもう、何処にも逃げられない。誤っての舌噛みを抑制する為に装着された金属製の棒口枷を毟り取ることも叶わず、淫薬の効果で興奮しきった男根を刺激することも許されない。
多額の給金と引き換えに淫らに火照った裸体を拘束された虎の男はもう、惨めな己の姿を為す術無く鑑賞されるしか無い。
様々な種族が集い数多の分野で財を築いた者達が訪れたパーティー会場に飾られた虎は、快楽を得たくても得られないもどかしさに悶絶する情けない自分の様子をあらゆる角度から眺められ、これ以上無い恥辱と屈辱を味わわされるしか無いのだ。
「んむっ……むぁ、ふぅぅんっ」
体毛の白の中ではしたなく自己主張する真っ赤に充血した乳首に、瞳が向けられる。パンパンに張り詰め、快楽が欲しいと喚くかのようにビクビクと脈打っている男根に、愉悦を載せた視線が突き刺さる。尾を持ち上げられたことで剥き出しにさせられた尻穴に、男自身ですらしっかりと見たことの無い穴に、富豪達の意識が集中する。
今すぐにでも、この世から消えてしまいたい。そう思う程の羞恥が虎を襲う。しかし、その羞恥は虎の淫らな本性を強く掻き立て、更なる興奮を引き起こす材料へと置き換わっていく。
硬く膨らんだ乳首を見られるのが恥ずかしい。勃起した男根を丹念に観察されるのが恥ずかしい。ヒクヒクと収縮を繰り返している尻穴という光景を堪能されている事実がどうしようも無く恥ずかしい。けれど、その全てが虎にとっては気持ち良いと同じ意味で。淫猥な虎は苛烈な発情の中で生殺しにされている自身の惨めさすらも気持ち良いと認識しながら、仕事の為、雇い主と雇い主に招待されたパーティーの客達を満足させる為と誰に向けるでもない言い訳を募らせつつ、自分をより無様にさせる目的で腰を振り縛められた全身をくねらせ、理性を一切感じさせぬ淫らな踊りを晒し出す。
「んむっ、むふっ、あむぅんっ」
胸元でぷるぷると震える乳首を、客達が目で追っている。上下左右に跳ね回る男根に、客達が笑みを零している。背後で尻穴を見つめていた客達が、滑稽に揺れ動く穴に欲情を煽られ無意識に吐息を熱く濡らしている。
自分の痴態に、富豪達が釘付けとなっている。その事実に淫蕩な至福を募らせながら、虎は一層激しく身をよじらせ視線による羞恥と解消出来ぬ発情がもたらすもどかしさを愉しみつつ、借金の返済という建前も自分は変態じゃないという自らに対する嘘も忘れて、みっともない己を娯楽として提供する歪んだ悦びに溺れていくのだった。
そう自分に言い聞かせながら虎獣人の男は訪れた屋敷で衣服を脱ぎ捨て全裸となり、発情期を誘発させる薬品を摂取し、淫猥に昂ぶった肉体に無抵抗で拘束を施された。
四角く黒い枠のような形状をした機械の中に立たされ、斜め下に伸ばした左右の足と斜め上に持ち上げた左右の腕と頭部の後ろまで運んだ縞柄の尾を機械から伸びたアームにがっちりと掴まれた虎はもう、何処にも逃げられない。誤っての舌噛みを抑制する為に装着された金属製の棒口枷を毟り取ることも叶わず、淫薬の効果で興奮しきった男根を刺激することも許されない。
多額の給金と引き換えに淫らに火照った裸体を拘束された虎の男はもう、惨めな己の姿を為す術無く鑑賞されるしか無い。
様々な種族が集い数多の分野で財を築いた者達が訪れたパーティー会場に飾られた虎は、快楽を得たくても得られないもどかしさに悶絶する情けない自分の様子をあらゆる角度から眺められ、これ以上無い恥辱と屈辱を味わわされるしか無いのだ。
「んむっ……むぁ、ふぅぅんっ」
体毛の白の中ではしたなく自己主張する真っ赤に充血した乳首に、瞳が向けられる。パンパンに張り詰め、快楽が欲しいと喚くかのようにビクビクと脈打っている男根に、愉悦を載せた視線が突き刺さる。尾を持ち上げられたことで剥き出しにさせられた尻穴に、男自身ですらしっかりと見たことの無い穴に、富豪達の意識が集中する。
今すぐにでも、この世から消えてしまいたい。そう思う程の羞恥が虎を襲う。しかし、その羞恥は虎の淫らな本性を強く掻き立て、更なる興奮を引き起こす材料へと置き換わっていく。
硬く膨らんだ乳首を見られるのが恥ずかしい。勃起した男根を丹念に観察されるのが恥ずかしい。ヒクヒクと収縮を繰り返している尻穴という光景を堪能されている事実がどうしようも無く恥ずかしい。けれど、その全てが虎にとっては気持ち良いと同じ意味で。淫猥な虎は苛烈な発情の中で生殺しにされている自身の惨めさすらも気持ち良いと認識しながら、仕事の為、雇い主と雇い主に招待されたパーティーの客達を満足させる為と誰に向けるでもない言い訳を募らせつつ、自分をより無様にさせる目的で腰を振り縛められた全身をくねらせ、理性を一切感じさせぬ淫らな踊りを晒し出す。
「んむっ、むふっ、あむぅんっ」
胸元でぷるぷると震える乳首を、客達が目で追っている。上下左右に跳ね回る男根に、客達が笑みを零している。背後で尻穴を見つめていた客達が、滑稽に揺れ動く穴に欲情を煽られ無意識に吐息を熱く濡らしている。
自分の痴態に、富豪達が釘付けとなっている。その事実に淫蕩な至福を募らせながら、虎は一層激しく身をよじらせ視線による羞恥と解消出来ぬ発情がもたらすもどかしさを愉しみつつ、借金の返済という建前も自分は変態じゃないという自らに対する嘘も忘れて、みっともない己を娯楽として提供する歪んだ悦びに溺れていくのだった。
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