愚か者達は神の手で淫獣へと作り変えられる

五月雨時雨

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愚か者達は神の手で淫獣へと作り変えられる

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青年がその会話の様子を目にしたのは、ほんの偶然だった。自身が作り上げ世界中の人々に愛される作品となった精神を仮想の世界に潜り込ませて楽しむゲームに実装した新たな空間の状態をプレイヤー達からは見えない形で上空から確認していた青年は、森の中で談笑を交わす同級生達に、自分を理不尽に虐げていた憎き三人が話している場面に遭遇してしまった。

「しかしあいつがこんなゲーム作るとはな。根暗オタクでも役に立つじゃん」
「ちょっと細工すればこの世界でも現実と変わらない感じでセックス出来るし、避妊の必要も無いしでマジ助かるわ」
「昔みたいにちょっと小突いてやれば優遇されるだろうし、そうなったら頭と股の緩い女を釣れる装備も手に入り放題かもな。何せあいつは俺らには逆らえねーし」

ゲームを愛する自分の趣味を散々侮辱しておいて、どの面を下げてこの空間にいるのか。自分が熱意と時間を掛け、たくさんの人々の協力を得て作り上げた場所で何故さも当然のように不埒な行為に至れるのか。
過去の恨みと憎しみを胸に湧き上がらせながら、青年は怒った。今すぐにでもこの三人を自らの権限を用いてこの場から追放したいと考えた。しかし、青年はそれをしなかった。それだけでは自身の憎悪が収まらない。何より、三人の会話から素晴らしい復讐の形を思い付いてしまった。故に青年は、自身が公的には認めていない細工を使ってゲーム内で淫猥な行為を愉しんでいる愚か者達に相応しい罰を生み出す空間を作り上げ、そこに三人を隔離した。
そこにいるのは、青年から復讐心をぶつけられた三人と、この為だけに用意した魔物達だけだ。自分達が一切の装備を剥ぎ取られた裸体の格好を取っていることに違和感を抱かないよう思考を弄くられ、異常なまでに発情し感度を増幅させられた裸体で四つん這いの体勢を取っている自分達の状況が当たり前の物であると認識するように常識を上書きされ、ゲーム内で愉しんでいた淫蕩な行為を施される側に回っている事実にこれ以上無い至福を覚えるよう心と身体を作り変えられた三人の青年。そして、そんな青年達を欲情の対象とみなし勃起させた男根を準備万端の尻穴へと代わる代わるにねじ込む魔物達しか、白一色に染め上げられた箱型の空間には存在してはいないのだ。

「おチ○ポぉ! おチ○ポひゅきぃ! もっろ、もっひょじゅぼじゅぼしてぇぇぇっ!!」
「きもちぃ、きもちぃぃんっ! 魔物チ○ポしゃいこぉ……チ○ポひあわひぇぇっ……!!」
「あむっ、んぐっ、ふぶぅっ! んぢゅ、むひゅ、あもぉぉぉんっ!」

人間のそれとは全く太さも長さも違う凶悪な男根達を尻穴で嬉しそうに飲み込みながら、青年を虐げていた時の面影を欠片も感じさせない鳴き声を上げる淫乱。腸内に留めきれない程の精液を流し込まれても終わらない肛虐に酔いしれながら、触られてもいない自らの男根を絶頂に至らせる淫乱。上下の口にねじ込まれた規格外の男根を愛しげに舐めしゃぶり射精を迎えながら、まだ足りないと言わんばかりに己の乳首を指で捏ね回す淫乱。
ゲーム内の自分の体力が尽きると同時に現実世界へと引き戻され、捏造された記憶とその記憶に埋め込まれた命令に沿って明日も自分達専用に作られた淫獄の空間に身を投じるであろう三匹の淫乱を眺めながら、復讐の愉悦に浸る青年はじょじょに現実の精神と肉体を雌の快感に蝕まれ正常な日常を送れなくなってきているであろう淫乱達への憎悪を加速させつつ、この世界を統べる神の立場から三匹を犯す魔物達に更なる凌辱を無言で指示するのだった。
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