男は憔悴した肉体に苦悶の休息を与えられる

五月雨時雨

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男は憔悴した肉体に苦悶の休息を与えられる

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「んっ、んぐっ、ふぶっ、むぉぉぉんっ……」

口に押し込まれた男根に喉肉を突かれる苦しさにえづきながら、男が一生懸命に舌を動かして口内を蹂躙する男根に愛撫を行う。尻穴を掘削する男根が生み出す悦楽に喘ぎ、触られてすらいない自らの男根から白く濁った体液を零しながら、男が尻穴付近の筋肉に意識を集中させて腸壁を掻き毟っている男根に対して柔らかな肉での圧迫を加える。
口と尻穴をいたぶる男根を拒む素振りすら見せず、むしろ男は男根へ奉仕を行っている。確かに苦悶を感じているのに、男は一切抵抗をせず自分を責める男根に向かって快楽を注いでいる。何故なら、男は自分を捕らえ非道な凌辱を叩き込んでいる残酷な男達によって反抗心を跡形も無くすり潰され、全ての命令に逆らうこと無く従う以外の選択肢を取り上げられてしまったからだ。
腕に装着された黒色のアームバインダーと天井のフックを繋ぐ鎖を鳴らし、背中で左右を一まとめにされた腕を限界まで持ち上げさせられた苦しい体勢で裸体を暴れさせて男達を拒絶したら、千切れそうな程に乳首を捻り上げられ痛みを味わわされた。尻穴に侵入しようとする男根を嫌がって穴を必死に窄めたら、穴を閉じる力を保てなくなるまで尻肉を容赦無く手で打ちすえられた。口を犯そうとする男根に怒りを込めて歯を立てたら、力任せに髪を掴まれ心からの謝罪を口に出来るまで無慈悲に髪を引かれ続けた。
自由を奪われた姿で必死に紡ぐ足掻き全てに仕置きを返された男は次第に逆らうことをやめ、抗う意思を根こそぎ削り落とされた。その仕置きは嬲る男達が求める行動をしなかったときにも加えられたため、男は大人しく弄ばれることさえも許されず自分からの奉仕を強制された。
無抵抗に口と尻穴を犯され、自分を犯す男根に快楽を無心で上乗せし、男達の機嫌を損ねないように努めながら為す術無くよがり狂わされる哀れな男。そんな男を作り出し、好き勝手に上下の穴を使っていた男達は長時間の責めに男が疲弊し反応が鈍くなったのを確認すると男根を引き抜き、咎める口調で男に言った。

「おい、捜査員さんよ。チ○ポへの奉仕は十分だけど、反応が少なすぎるぜ?」
「もっと良い声で鳴き喚いて、俺達を愉しませるってことは出来ねーのか? 聞いてんのか? 捜査員さんよ」

尊大に放たれる、大きな反応を見せろという命令。しかし、捜査員と呼ばれた男は思考能力を大きく奪われており、ただ責められていることだけを認識して噛み合わない返事を口にした。

「ごめん、なさい……ちゃんと、チ○ポしゃぶります……ケツマ○コで、チ○ポ絞め付けます。だから、痛くしないで……許して、ください……」
「あー……こりゃ駄目だわ」
「簡単に壊れられてもつまんねーし、ちっと休ませておくか」

魂が抜け落ちた様子でか細く許しを請う捜査員に限界を把握した男達は凌辱の終わりを決め、捜査員を放置する準備を進めていく。

「ほれ、捜査員さん。舌噛めないように口枷つけような」
「んむっ、ふ、んぐ……」

自らの舌を噛み切っての自害を防ぐために黒色の棒口枷を噛まされた捜査員は意味のある言葉も発せなくなり、更にその口枷を固定するベルトとアームバインダーの金具を縄で遊び無く結合されたことで、捜査員は頭部を反らせた状態で固定された。

「ふぅ、うぐぅっ」

口に食い込む棒の苦しみと首に掛かる負担に、捜査員がかすかに正気を取り戻して呻く。そうして少しだけ生気のある反応を見せた捜査員に笑みを浮かべた男達は、今度は口とは反対に位置に移動し、閉じきれないまま無様にヒクつき注ぎ込まれた数人分の精液を溢れさせている尻穴に淫猥な器具を取り付けた。

「んもぉっ!? あぐ、うぅ」

それは、釣り針状の器具。表面に醜悪なイボを数え切れない程に生やし、くるりと曲がった先が男根を模した形状となっている特殊な張型。その張型を尻穴に挿入された捜査員は衝撃に目を剥き、イボが腸壁を抉る刺激でようやく我に返ると不自然に反らされた頭部をイヤイヤと左右に振った。もちろん、男達は手をとめない。男達は過敏な反応を見せる捜査員に目を細めながら張型を最奥まで押し込むと、口枷と同じように張型とアームバインダーの金具を縄で繋ぎ、腰を持ち上げる足の力をほんのわずかでも抜けば腸内が苛烈に引っ掻き回される状況を生み出してしまった。
これでもう、捜査員は一人きりで置き去りにされても口枷のせいで自ら命を絶つことは叶わず、張型のせいで脱出を欲して暴れることも出来ない。そうして捜査員に拘束を足し、不安を抱かずに放置を行える状態を生み出した男達は、助けを求める捜査員の悲痛な視線を浴びながら部屋の出口へと歩き出した。

「それじゃ、捜査員さん。ゆっくり休みな」
「戻ってきたときには元気に鳴き喚けるようになってるって期待してるからな、捜査員さん」
「むぅ、んぐ! あぅ、ぶむぁぁ……!」

こんな格好で置き去りにされる。男根による凌辱が無い代わりに頭部と足に力を入れ続ける苦悶と共に、一人きりで放置される。
恐怖に声と表情を歪め捜査員は塞がれた口でなりふり構わず助けを求めたが男達はそれを全く聞き入れずに部屋を離れ、捜査員を残して去ってしまった。

「む、んむ……ふぅ、うぐっ……」

自分が分泌した汗と精液、そして男達が放出した精液の淫臭が立ちこめる部屋に一人残された捜査員は、残酷な拘束が肉体を痛め付ける度に自身が捕らわれた事実を思い知らされながら、男達の思惑通りに逃れるための行動を一つも取れぬまま、次の凌辱に向けて体力を回復させられていくのだった。
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