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虎は蕩けた反抗を狼達に見せる

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左右の手首と尻尾を短い鎖で繋ぐ、三つの黒革の枷を嵌められ。左右の足首と檻の床の金具を短い鎖で繋ぐ、手の物と同じ黒革の枷を足にも嵌められ。無様な捕虜の証である黒い首輪の後部と、檻の天井の金具を遊び無く鎖で繋がれた虎獣人の兵士の男は、口に噛まされた金属製の棒枷に牙を立てながら、自分を拘束して檻に閉じ込めた敵国の兵士である狼獣人の兵士達を鋭く睨み付けている。少なくとも、虎は自分の内で渦巻く強い怒りと殺意を視線に乗せて、ゲスな笑顔を見せている狼の男達を射貫いていると思っている。
だが、実際の虎の視線は虎が思う物とは全く違う物だ。発情を促す淫薬を大量に投与され、淫猥な欲望を限界を超えて高められた虎の視線は本人が思うような鋭さは欠片も無く、涙で潤んだ瞳はどんなに頑張っても、切なげな視線しか作れなくなってしまっている。

それだけじゃない。虎自身は必死で理性を駆使して気が狂いそうな発情に抗っているつもりだが、裸体は完全に発情に屈してしまっている。
手を拘束されているせいで触りたくても触れないパンパンに膨れ上がった男根は、壊れた蛇口のように透明な先走りを絶え間無くとろとろと零し、真っ赤に充血してはしたなく自己主張している左右の乳首は触って欲しいとおねだりするかのように、常にヒクヒクと小刻みに震えている。
それに加えて、虎は足枷の鎖と首輪の鎖によって大きく行動を制限された裸体を無意識にくねらせ、汗でしっとりと濡れた白の体毛と縞柄の体毛を揺らめかせながら、疼きに疼いている乳首と男根を情けなくひょこひょこと跳ね回らせている。

虎の兵士は発情に溺れ、その発情を少しでも散らそうとして惨めに裸体をよじらせている。誰の目から見ても、虎の肉体が屈服しているのは明らかだ。
しかし、残酷な狼獣人達は誰一人としてそれを指摘しない。狼達は黒い笑みを浮かべたまま檻の鉄格子ごしに悶え狂う虎兵士を観察するのみで何も言葉を発さず、虎に自分の肉体がすでに堕ちている事実に気付くきっかけを与えてやらぬまま、もはやどうやっても逃れられない淫らな陥落を拒む虎の惨めな足掻きを目と耳で堪能するのみだ。

「うぅーぅっ……! ふーっ、ふー……!!」

檻から出る事はおろか、座る事さえも許されない裸体を無意識によじらせながら、全く想像通りになっていない反抗の意思表示を狼達に行う虎兵士。そんな虎兵士を取り囲んで眺める狼達は、徐々に崩壊の色を強めていく虎の唸りを聞きながら淫らな興奮を募らせ、自らの男根を軍服のズボンの下でビキビキと硬く張り詰めさせていた。
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