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男は不完全な快楽で理性を壊される

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「ふ、うふぅぅっ……あぉっ、あ、むぁぁぁっ……!」

万歳をするように頭上へと持ち上げさせられた手首に地下室の天井から鎖で吊るされた黒革の枷を嵌められ、左右の足首にも床の金具から伸びた短い鎖の先にある枷を装着された男が、口に取り付けられた赤いギャグボールの穴から甘い鳴き声と唾液を零しつつ立ったまま身動きを封じられた裸体をくねらせている。
その裸体のくねりを目で愉しみ、淫猥に歪んだ男の唸りを耳で味わいながら、男に拘束具を与えた存在はにっこりと微笑み手の動きを速めた。男の肉棒を緩く握った左手が、巧みな手つきで男根を擦り上げる。肉棒の先端に押し当てられた右の手の平が分泌される透明な先走りの力を借りてなめらかに動き、過敏な亀頭をぐりぐりと容赦無く刺激する。

「うーっ! んむ、んまっ! んむぁぁぁっ!!」

強い快楽で肉棒をいたぶられる男は、言葉を奪われた口でくぐもった悲鳴を上げながら立ったままの体勢を強要されている裸体を苦しげにビクつかせる。だが、悲鳴を上げ、痛々しいくらいに裸体を跳ねさせながらも、男の表情は悦びに染まっている。
その悦びの色は射精欲が高まり、絶頂が近付くにつれて濃くなっていき、精液が肉棒をせり上がり出す頃には男の表情はこれ以上無い至福で淫らに蕩けていた。
しかし、その至福の表情は一瞬で掻き消え、男は絶望に顔を歪ませた。何故なら、男の肉棒を責めていた手が突然に離れ、目前に迫っていた絶頂を無情にもおあずけしてしまったからだ。

「ふぅっ……うぐっ、むぅ、ぅんっ……」

もう少し、あと少しでイけたのに。今度こそ、イかせてもらえると思ったのに。幾度となく加えられた寸止めの苦悶で増幅させられた射精への渇望に思考を埋め尽くされている男は、自分を弄ぶ存在に縋る視線を向けながら腰を振り、限界を超えて張り詰め絶え間無く脈打っている男根を上下左右に揺らして射精を一生懸命におねだりした。
もう、男は射精のことしか考えられない。誇りも尊厳も無く、淫欲に何もかもを支配されている。それを確信した存在は腰を前後に動かす男の姿に目を細めながら、肉棒に再度手を伸ばしつつ言った。

「おじさん、イきたい? 僕の手でおチ○チン苛められて、精液どぴゅどぴゅ撒き散らしたい?」
「んぅっ! んむぅぅぅ!」

一回り以上年下の少年から浴びせられた屈辱の問いに、男は何の躊躇いも無く肯定の唸りを返した。
射精させて貰えるなら何でもする。少年に服従を誓い主と認めて隷属だってする。年上の立場を守って反抗の態度を見せていた男が情けなく陥落した様子に少年は満足げな笑みを浮かべると、男の肉棒に手で刺激を注ぎながら冷たく言い放った。

「そっか、おじさんは射精したくてしょうがないんだね。じゃあさせてあげない。おねだり出来る理性が残ってる内は、絶対に射精させてあげないからね?」
「うぎっ、むっ、ぐふぅぅっ!?」

肉棒を襲う甘い快楽に喘ぎ、身悶えながら、男は驚愕と絶望の混じった声を上げた。その悲痛な声に興奮を強め、許しを求めて小さく顔を左右に振る男の様子を堪能しながら、残酷な少年は自分のペットである男を欲望のままに追い詰め、理屈を挟まない屈服を叩き込む。少年は無慈悲な寸止め地獄を用いて、男に射精すらも管理された自分の立場を主として教え込んでいく。

「ふふっ、イきそうだね、おじさん。おじさんのおチ○チン僕の手の中でビクビク震えてるよ。もうちょっとでイけるね、射精させて貰えるね……はいっ、おあずけ」
「うぎゅっ、む、ぎゅふぅぅっ!」

この地獄の終わりが自分の理性が崩壊するまで終わらないと知り、寸止めに合わせて絶望に満ちた絶叫を放つ男の姿を笑って愉しみながら、少年は絶望を感じる余裕がある男を跡形も無く壊すために手を動かし、男の肉棒に射精無しの快楽を施し続けていた。
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