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男は少年を置き去りにして再び眠る

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尿意を感じたわけでは無い。何か大きな物音が立ったわけでも無い。特に理由も無く真夜中に目を覚ましてしまった男は、まだ深夜の時間帯であることをカーテンの袖から見える闇で確認しながら左に寝転がり、同じベッドで寝ていた少年の様子を確認した。

「んも……も、ほっ、ふぅ……んぐ……」

男が寝る前と変わらず、少年の裸体は厳重な拘束に包まれている。
鼻の穴以外を隙間無く覆う黒色のラバースーツを着せられた裸体は、幾本ものベルトによって両手両足を気を付けの状態で固められており、ラバースーツ内に仕込まれたローターに男根と乳首を緩く震わされながらビクビクと小刻みに身悶え、極太の張型を噛まされた口からくぐもった唸りを漏らしていた。

「スパイ君、起きてるかい?」
「ふー……んふっ、むふっ……んー……」

鼻から甘く乱れた寝息をプスプスと漏らしている少年スパイに向かって、男は微笑みながら囁き声で問いかけた。当然、返事は無い。眠りに就いている少年スパイは淫らな苦悶に歪んだ寝息を返すだけだ。

「ふふっ……こんな状況で寝ちゃうなんて、よっぽど疲れてるんだねぇ。無理も無いか、私に朝から苛められて、気持ち良さそうに鳴きながらイきまくってたしね」

今朝捕らえた少年スパイに叩き込んだ苛烈な快楽責めとスパイの痴態を思い出しながら、男は笑みを濃くした。
あれだけ絶叫しながら射精を繰り返し続けていたのだから、少年スパイは相当に疲弊しているだろう。射精を伴わない緩い機械刺激くらいならば、眠りへと入れるくらいに少年スパイの肉体は疲れ切っているのだろう。
そんなことを考えながら男は右手を布団から出し、枕元に置いていたラバースーツ内の機構と連動しているリモコンを手に取った。
疲れ切っている少年スパイに慈悲を与えるためでは無い。無慈悲な意地悪を仕掛け、疲弊した少年スパイを更に甘く疲れさせるためだ。

「まだ夜だけど……おはよう、スパイ君。お仕置きの再開だよ」

そう言って、男は右の親指でリモコンを操作した。すると、ラバースーツの内部に仕込まれたローターが今までの緩い振動とは全く違う激しい振動を始めて少年スパイの男根と乳首を嬲り始め、少年は眠りを保ちきれずに驚愕の絶叫と共に意識を無理矢理に覚醒させられた。
真夜中の絶頂地獄の始まりだ。

「んむぉぉぉぉーっ!? おぶっ、むぶっ! むぉぉぉぉぉんっ!!」

自由を取り上げられた肉体をくねらせながら強まった快楽に悶え鳴く少年スパイの様子を堪能しながら、男はリモコンを元の位置に戻して右手を布団の中にしまうと、少年スパイの苦しげな喘ぎと荒い鼻息を愉しみながら目を閉じ、望まぬ絶頂へと追い立てられる少年スパイを置き去りにして再び眠りへと落ちていくのだった。
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