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男達は無様で淫猥な芸術品へと貶められる

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途切れていた意識が、かすかに戻ってくる。ぼんやりと薄目を開けた男はまだ自分が不意を突かれ背後から襲われた事実を思い出せず、己の肉体にもたらされた絶望的な変化にも気付けない。
そんな男の意識を一気に覚醒へと導いたのは、両隣から聞こえてきた苦悶の絶叫。決して逃れられぬ淫獄に翻弄されている惨めな男達が発する甘く痛々しい悲鳴だ。

「んぅぅぅぅーっ!! おぐっ、もぉぉぉっ!!」
「あむぁぁぁぁっ! ふっ、ぐふぅぅ!! みゅぉぉぉぉぉんっ!!」

自分の左右で放たれるくぐもった叫びに、男が驚愕を抱きつつ目を見開く。二人だけではなく、十数人の男が鳴き喚く声が左右から届いてきている状況を把握した男は焦りと恐怖を募らせながら、無意識に立ち上がろうと身体に力を込めた。
だが、男は立ち上がれなかった。それどころか、男は仰向けに転がされた身体をわずかに浮かせることすらも叶わなかった。何故なら、意識を失っている間に衣服と所持品を没収された男の裸体は両手両足に厳重な拘束を施されてしまっていたからだ。
男はもう、手も足も出せない。顔の横に手首を置かされ、足にがに股の形を取らされ、その場所から手足を動かせず身悶えすらも行えないよう両手両足と腹部、そして額と口に金属製の拘束具を装着された男は丸出しの恥部を守ることも許されないばかりか、意味のある言葉を紡ぐことさえも禁じられている。
無様な仰向けの格好で台の上に縫い付けられ、強化ガラス製の蓋の内側に飾られた男はもはや、同じ拘束を施され全く同じ姿で飾られた両隣に居る男達と同じように為す術無く弄ばれるしか無い。自分に反抗したり悪事を嗅ぎ回ろうとした男を捕らえ、自由を奪って非道な責め苦を注ぐことを至上の娯楽としている狂った男に醜悪な笑みを向けられても、何処にも逃れられぬ男は自分の目覚めを待っていた憎むべき男の目に惨めな己をただただ鑑賞されるしか無い。
悪に属する男に報いを受けさせてやりたいと願ってもその願いをたぐり寄せる術を潰された男はどうすることも出来ぬまま、口に噛まされた拘束具に仕込まれている機構を作動させた男の思い通りに甘く追い詰められ、男の目と耳を悦ばせる滑稽な痴態を、到底刑事とは思えぬ痴態を引きずり出されるしか無いのだ。

「あぐっ!? おむ、もぉぉっ!? はぶ、もぼぁぁっ!」

口を塞ぐ拘束具に存在する小さな穴から、口内に向かって液体が少しずつ垂らされる。
それを拒みたくても拒めない刑事の男は、飲み込まないように耐えても口の粘膜を通して吸収され無理矢理に強烈な発情を促してくる媚薬の効果に屈して、裸体を甘く淫らに火照らされていく。
このままでは、自分の横にいる者達と同じように発情に狂わされてしまう。それを理解した刑事は振り乱せない頭部と台の上に固定された手足と胴体に力を込めて脱出を図るがやはり無駄で、刑事は結果に結び付かないもがきを繰り返しながら媚薬の効果に蝕まれていき、他の男達と同じように乳首と男根を情けなく膨張させた鑑賞物へと、鎮めたくても鎮められない欲望に狂い心の底から快楽を求める淫猥な芸術品へと、自分を支配する男の前で貶められていくのだった。
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