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淫猥な鑑賞の準備は着々と進められる
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まるで額縁に入れられた絵画のように、衣服を着ることさえも許されない男が壁際に飾られている。比喩でも、例え話でもなく、白く四角い機械の四隅に左右の手首から先と足首から先を飲み込まれた男がX字に引き延ばされた裸体を調度品のように陳列され、その姿を娯楽として扱われている。
何処にも逃げられず、丸出しにさせられた恥部を覆い隠すことも叶わない哀れな男。視界を閉ざす黒革の目隠しのせいで周囲の情報を得ることも出来ず、黒い棒状の口枷を噛まされている為に意味のある言葉を放つことすらも禁じられている無様な男。そんな男は今日も、四肢を縛める拘束を外そうと試みることすらせずにただただじっと待っている。
許可無き行動を取った際に加えられる罰の苛烈さを心と身体に嫌というくらいに刻み込まれた男は、人権を没収されている屈辱の立場を受け入れ、自分一人の部屋で大人しく待ち続けていた。
「んぅ、ふうぅ……んぐっ」
もう二度とあんな地獄など味わわされたくない。以前に叩き込まれた罰を思い返しながら、男は時折裸体をよじらせつつ待つ。
勝手に寝ても罰が待っている。ありとあらゆる情報を遮断された脳に潜り込む睡魔を振り切りながら、男は自分を支配する冷酷な持ち主の帰還に思いを馳せる。
そうして男が忍耐を維持し続けて何時間が経過した頃だろう。不意に、扉の開かれる音が部屋に響いた。
「うふっ、むぅっ」
その音は紛れも無く男を娯楽として所有している非道な主が戻ってきた音で、今にも遠のきそうな意識で主の帰還を把握した男は思わず枷越しに漏れる唸りに安堵の色を交えながら、今日の罰を回避出来た事実を嬉しがった。
全てを掌握されている状況に変化が訪れた訳でも無いのに、苦しみから逃れられたことを心から悦ぶ。そんな惨めな男を目にして冷酷に表情を歪めた持ち主の男は、自分を愉しませるだけの器官に成り下がった無防備な男根に顔を近付けて至近距離で観察しつつしゃがみ込むと、男の四肢を飲み込んでいる機械の下部に存在するボタンを何の躊躇いも見せずに嬉々として押し込み、音楽を鳴らす感覚で抗えぬ男から滑稽な痴態を引きずり出し始めてしまった。
「んぉっ、むぉぉんっ! うぐっ、あむっ、ふぶあぁぁっ!!」
四肢を取り込んだ機械から流し込まれる特殊な電流が、何処にも逃れられぬ男に甘い苦しみを注いでいく。生体電気に影響を及ぼし強力な発情を掻き立てさせる非道な電流が、男の裸体を淫らに火照らせ快楽への渇望を際限無く増幅させていく。
この責めを与えられる日は間違い無く、限界まで発情を高められ続ける。分泌された汗が肌を撫でる刺激にすら悦楽を覚える程に鋭敏となるまで裸体を淫猥に熟成させられ、触られてもいない男根から精液を放出してよがり狂う様子を無言で鑑賞される。
「むぐぁっ、んぅぅんっ!! ふぅ、むぎゅぅぅぅんっ!!」
娯楽として扱われる長い日々の中で得た経験を元に導き出したこれからの地獄の内容に打ちひしがれながら、男は勃起した男根を振り乱しつつ許しを請う絶叫を目隠しの向こうの主に向かって飛ばす。だがもちろん、男を所持品の一つとしか考えていない無慈悲な主はなりふり構わずに発せられる哀願の唸りに一切耳を貸さず、愉快な身悶えを横目に見ながら身に着けていた衣服を部屋用の衣服へと着替え、自身専用の小型の冷蔵庫とワインセラーに歩み寄り、自動でイきまくり汗と精液を撒き散らす男という見世物を気が済むまで鑑賞するための準備を着々と進めていくのだった。
何処にも逃げられず、丸出しにさせられた恥部を覆い隠すことも叶わない哀れな男。視界を閉ざす黒革の目隠しのせいで周囲の情報を得ることも出来ず、黒い棒状の口枷を噛まされている為に意味のある言葉を放つことすらも禁じられている無様な男。そんな男は今日も、四肢を縛める拘束を外そうと試みることすらせずにただただじっと待っている。
許可無き行動を取った際に加えられる罰の苛烈さを心と身体に嫌というくらいに刻み込まれた男は、人権を没収されている屈辱の立場を受け入れ、自分一人の部屋で大人しく待ち続けていた。
「んぅ、ふうぅ……んぐっ」
もう二度とあんな地獄など味わわされたくない。以前に叩き込まれた罰を思い返しながら、男は時折裸体をよじらせつつ待つ。
勝手に寝ても罰が待っている。ありとあらゆる情報を遮断された脳に潜り込む睡魔を振り切りながら、男は自分を支配する冷酷な持ち主の帰還に思いを馳せる。
そうして男が忍耐を維持し続けて何時間が経過した頃だろう。不意に、扉の開かれる音が部屋に響いた。
「うふっ、むぅっ」
その音は紛れも無く男を娯楽として所有している非道な主が戻ってきた音で、今にも遠のきそうな意識で主の帰還を把握した男は思わず枷越しに漏れる唸りに安堵の色を交えながら、今日の罰を回避出来た事実を嬉しがった。
全てを掌握されている状況に変化が訪れた訳でも無いのに、苦しみから逃れられたことを心から悦ぶ。そんな惨めな男を目にして冷酷に表情を歪めた持ち主の男は、自分を愉しませるだけの器官に成り下がった無防備な男根に顔を近付けて至近距離で観察しつつしゃがみ込むと、男の四肢を飲み込んでいる機械の下部に存在するボタンを何の躊躇いも見せずに嬉々として押し込み、音楽を鳴らす感覚で抗えぬ男から滑稽な痴態を引きずり出し始めてしまった。
「んぉっ、むぉぉんっ! うぐっ、あむっ、ふぶあぁぁっ!!」
四肢を取り込んだ機械から流し込まれる特殊な電流が、何処にも逃れられぬ男に甘い苦しみを注いでいく。生体電気に影響を及ぼし強力な発情を掻き立てさせる非道な電流が、男の裸体を淫らに火照らせ快楽への渇望を際限無く増幅させていく。
この責めを与えられる日は間違い無く、限界まで発情を高められ続ける。分泌された汗が肌を撫でる刺激にすら悦楽を覚える程に鋭敏となるまで裸体を淫猥に熟成させられ、触られてもいない男根から精液を放出してよがり狂う様子を無言で鑑賞される。
「むぐぁっ、んぅぅんっ!! ふぅ、むぎゅぅぅぅんっ!!」
娯楽として扱われる長い日々の中で得た経験を元に導き出したこれからの地獄の内容に打ちひしがれながら、男は勃起した男根を振り乱しつつ許しを請う絶叫を目隠しの向こうの主に向かって飛ばす。だがもちろん、男を所持品の一つとしか考えていない無慈悲な主はなりふり構わずに発せられる哀願の唸りに一切耳を貸さず、愉快な身悶えを横目に見ながら身に着けていた衣服を部屋用の衣服へと着替え、自身専用の小型の冷蔵庫とワインセラーに歩み寄り、自動でイきまくり汗と精液を撒き散らす男という見世物を気が済むまで鑑賞するための準備を着々と進めていくのだった。
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