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復讐の魔術は無様な小箱達を情けなく跳ねさせる
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黒く平たい小箱達には、男根が生えている。そしてその反対の面には、きゅぅと窄まった尻穴が丸い穴からさらけ出されている。
それは、悪趣味な作り物などではない。男根も尻穴も、生きた人間の雄が有するれっきとした本物だ。
生物を元々の大きさと重さを無視して小箱へと封印する。そんな凶暴な魔獣などに対して使われる魔術を応用した残忍な拘束に囚われた二人の男はもう、文字通り手も足も出せはしない。聞くことも見ることも叶わず、声を外部に届かせることも許されない。それどころか気を失うことも、正気を失うことも認められない。そんな状況へと追いやられた哀れで惨めな男達は、守りたくても守れない男根と尻穴にたっぷりと塗り込まれた淫猥な魔法薬がもたらす強烈な疼きに壊れられぬ心を際限無く壊し尽くされながら、死の方が遥かに有情な生殺しの地獄を味わわされ続けていた。
尻穴を地下室の扉側に向ける形で横倒しにされた小箱をカタカタと小刻みに跳ねさせながら、硬く張り詰めた二本の男根は透明な蜜をだらしなく垂れ流しつつ刺激を欲する持ち主の絶叫を代弁するかの如く痛々しく腫れ上がった己に脈動を行わせている。
男根を摩擦したい。尻穴をほじくり回したい。小箱に封じられた肉体では実現出来ない願いを本来であればすでに砕け散っているはずの心に響かせながら、二人の男はすぐ隣にもう一人がいることも分からぬまま尻穴を収縮させ男根を跳ね回らせている。
そんな出口の見えない拷問を、何日加えられたのだろう。時折男根と尻穴に追加の魔法薬を筆で塗り込まれ薄まりかけていた疼きを再び最大の物へと戻される地獄が、何日続いただろう。時間の経過も分からない箱の中で感じ続けた永遠のように長い長い苦しみの果てに、二人はとうとう求めても悦びを得られない責めから解放された。
しかし、それは地獄の終了ではない。二人を小箱に封じ過敏な弱点を淫薬で苛み続けた男は、数日掛けて完成に至った新たな小箱を淫薬を塗布する為の筆の代わりに携えて地下室へと訪れ、抵抗も反抗も行えない二人にその箱を用いたこれまでとは真逆の拷問を叩き込み始めてしまったのだ。
二人を詰めた物と同じ色と形状の箱に、魔術によって作製された薄桃色の男根が生えている小箱。それをテーブルの上に置いた男は、自分から見て左側に位置する小箱を手に取ると天井に向かって伸びた偽の男根を尻穴に飲み込ませる形で手にした小箱を動かしていく。
解消出来ない疼きに嬲られていた穴を満たす異物に小箱の中の男が困惑を示しても無慈悲な男は手をとめない。張り詰め切っていた男根の硬度を引き上げながら困惑が混じった至福の反応を露わにする滑稽な小箱に笑みを深めながら、男は手の力を一気に強め偽の男根を根元まで尻穴にねじ込んだ。
そして男は、体内を奥深くまで貫かれた衝撃に震えている男根を嘲笑いつつ、その男根をもう一人の尻穴に受け入れさせていく。先程よりもすんなりと異物を飲み込んでいく尻穴と二本の男根を見せる愉快な脈動の反応を堪能しつつ、男は二つ重なった小箱の上にまた小箱を重ねさせていく。
偽の男根を持った小箱の上に、生きた男を閉じ込めた小箱が二つ乗っている状態。その様子を細めた目で眺めながら、男は最後のとどめとして作製した小箱を現在唯一見えている男根に被せていく。それは、尻穴を模した穴が取り付けられた小箱だ。
淫薬で高まりきった男根を包み出した穴の感触を嫌がり、男根が狭い範囲で暴れ回る。もちろん、その動きに意味は無い。男は悶える男根を左手で制しつつ、右手の小箱を真下にゆっくりと押して穴の中へと収めさせていく。
そうして生まれたのは四つ重なった黒い小箱で。全ての長さを合わせても一本の男根程度しか無い物体達に二人の男と紛い物の男根と尻穴が存在しているという事実を噛み締め己の魔術の技に酔いしれながら、男は最上段の箱に右の人差し指と中指を添えつつ呪文を唱えた。
その呪文の詠唱に合わせて、四つの箱の表面に金色の光の線が伝わっていく。箱同士を接合しつつ魔力の循環を自動でもたらす線が、内部で放出された精液を魔力へと変換する印を描きつつ箱全体へと広がっていく。高度で、悪趣味な復讐の魔術。それが広がりきると同時に、二つの小箱を挟んだ最上段と最下段の箱は偽の穴と偽の男根に快楽を発生させる動きを開始させ、それらに挟まれた二つの小箱の男達は淫薬の力で至福をねだることしか考えられなくなっていた男根と尻穴をいたぶる刺激に為す術無く屈し、我慢さえも出来ず箱全体を接続した魔術のせいで精液の枯渇にすらも至れない絶頂地獄へと突き落とされてしまった。
四つの箱をガタガタと激しく揺らしながら、仲良くイき狂う男達。許しを請う意思を箱の中に反響させることも忘れ、強要されるがままに淫らな頂点へと上り詰めさせられる男達。
そんな二人の完成を満喫し、追加の箱が予定通りに機能している事実に充足の笑みを零しながら、男は悶え狂う小箱達に別れを告げた。
「それじゃ、私は帝都の魔術学会に行ってくるよ。○○と□□君はこれまで通りに、私がいない間の不倫を思う存分愉しんでいなさい」
別れの言葉を聞くことも出来ない小箱達が一際大きく震える様に口角を吊り上げながら、男は裏切り者の伴侶とその相手が発しているであろう絶叫の内容を空想しつつ数日間の出張に向け、地下室を後にしていくのだった。
それは、悪趣味な作り物などではない。男根も尻穴も、生きた人間の雄が有するれっきとした本物だ。
生物を元々の大きさと重さを無視して小箱へと封印する。そんな凶暴な魔獣などに対して使われる魔術を応用した残忍な拘束に囚われた二人の男はもう、文字通り手も足も出せはしない。聞くことも見ることも叶わず、声を外部に届かせることも許されない。それどころか気を失うことも、正気を失うことも認められない。そんな状況へと追いやられた哀れで惨めな男達は、守りたくても守れない男根と尻穴にたっぷりと塗り込まれた淫猥な魔法薬がもたらす強烈な疼きに壊れられぬ心を際限無く壊し尽くされながら、死の方が遥かに有情な生殺しの地獄を味わわされ続けていた。
尻穴を地下室の扉側に向ける形で横倒しにされた小箱をカタカタと小刻みに跳ねさせながら、硬く張り詰めた二本の男根は透明な蜜をだらしなく垂れ流しつつ刺激を欲する持ち主の絶叫を代弁するかの如く痛々しく腫れ上がった己に脈動を行わせている。
男根を摩擦したい。尻穴をほじくり回したい。小箱に封じられた肉体では実現出来ない願いを本来であればすでに砕け散っているはずの心に響かせながら、二人の男はすぐ隣にもう一人がいることも分からぬまま尻穴を収縮させ男根を跳ね回らせている。
そんな出口の見えない拷問を、何日加えられたのだろう。時折男根と尻穴に追加の魔法薬を筆で塗り込まれ薄まりかけていた疼きを再び最大の物へと戻される地獄が、何日続いただろう。時間の経過も分からない箱の中で感じ続けた永遠のように長い長い苦しみの果てに、二人はとうとう求めても悦びを得られない責めから解放された。
しかし、それは地獄の終了ではない。二人を小箱に封じ過敏な弱点を淫薬で苛み続けた男は、数日掛けて完成に至った新たな小箱を淫薬を塗布する為の筆の代わりに携えて地下室へと訪れ、抵抗も反抗も行えない二人にその箱を用いたこれまでとは真逆の拷問を叩き込み始めてしまったのだ。
二人を詰めた物と同じ色と形状の箱に、魔術によって作製された薄桃色の男根が生えている小箱。それをテーブルの上に置いた男は、自分から見て左側に位置する小箱を手に取ると天井に向かって伸びた偽の男根を尻穴に飲み込ませる形で手にした小箱を動かしていく。
解消出来ない疼きに嬲られていた穴を満たす異物に小箱の中の男が困惑を示しても無慈悲な男は手をとめない。張り詰め切っていた男根の硬度を引き上げながら困惑が混じった至福の反応を露わにする滑稽な小箱に笑みを深めながら、男は手の力を一気に強め偽の男根を根元まで尻穴にねじ込んだ。
そして男は、体内を奥深くまで貫かれた衝撃に震えている男根を嘲笑いつつ、その男根をもう一人の尻穴に受け入れさせていく。先程よりもすんなりと異物を飲み込んでいく尻穴と二本の男根を見せる愉快な脈動の反応を堪能しつつ、男は二つ重なった小箱の上にまた小箱を重ねさせていく。
偽の男根を持った小箱の上に、生きた男を閉じ込めた小箱が二つ乗っている状態。その様子を細めた目で眺めながら、男は最後のとどめとして作製した小箱を現在唯一見えている男根に被せていく。それは、尻穴を模した穴が取り付けられた小箱だ。
淫薬で高まりきった男根を包み出した穴の感触を嫌がり、男根が狭い範囲で暴れ回る。もちろん、その動きに意味は無い。男は悶える男根を左手で制しつつ、右手の小箱を真下にゆっくりと押して穴の中へと収めさせていく。
そうして生まれたのは四つ重なった黒い小箱で。全ての長さを合わせても一本の男根程度しか無い物体達に二人の男と紛い物の男根と尻穴が存在しているという事実を噛み締め己の魔術の技に酔いしれながら、男は最上段の箱に右の人差し指と中指を添えつつ呪文を唱えた。
その呪文の詠唱に合わせて、四つの箱の表面に金色の光の線が伝わっていく。箱同士を接合しつつ魔力の循環を自動でもたらす線が、内部で放出された精液を魔力へと変換する印を描きつつ箱全体へと広がっていく。高度で、悪趣味な復讐の魔術。それが広がりきると同時に、二つの小箱を挟んだ最上段と最下段の箱は偽の穴と偽の男根に快楽を発生させる動きを開始させ、それらに挟まれた二つの小箱の男達は淫薬の力で至福をねだることしか考えられなくなっていた男根と尻穴をいたぶる刺激に為す術無く屈し、我慢さえも出来ず箱全体を接続した魔術のせいで精液の枯渇にすらも至れない絶頂地獄へと突き落とされてしまった。
四つの箱をガタガタと激しく揺らしながら、仲良くイき狂う男達。許しを請う意思を箱の中に反響させることも忘れ、強要されるがままに淫らな頂点へと上り詰めさせられる男達。
そんな二人の完成を満喫し、追加の箱が予定通りに機能している事実に充足の笑みを零しながら、男は悶え狂う小箱達に別れを告げた。
「それじゃ、私は帝都の魔術学会に行ってくるよ。○○と□□君はこれまで通りに、私がいない間の不倫を思う存分愉しんでいなさい」
別れの言葉を聞くことも出来ない小箱達が一際大きく震える様に口角を吊り上げながら、男は裏切り者の伴侶とその相手が発しているであろう絶叫の内容を空想しつつ数日間の出張に向け、地下室を後にしていくのだった。
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