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男は相棒を求めて言われるがままに首輪を嵌める

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訪れた屋敷で飼われている猫が、俺の足にすり寄りながら鳴き続けている。人懐っこい子なのだろうか。そう思いながら小さく微笑み頭を軽く撫でてやった俺は、屋敷の主である男に問いをぶつけた。

「それで、○○の件についてですが……新しく分かったことがあるとはどういうことなのでしょうか?」

行方知れずとなった相棒を探して一週間。その中で消息を絶った日に会っていた人物の一人である屋敷の主にも話を聞いていた俺は、新たに掴んだ情報があると電話で告げられ再び屋敷に足を運んでいた。
どんな小さな情報でも良い。あいつに繋がるならば、あいつを救い出せるならば何でも欲しい。そんな感情を込めた視線を送る俺に対し、屋敷の主は未だに鳴き喚いている猫を一瞥しつつ口を開いた。

「えぇ、○○君に関してですが、どうやら君達の調査を良く思わない人間の手に落ちたとみて間違い無さそうです。もっと詳しい話は、この首輪を嵌めれば分かると思いますよ」

屋敷の主が、俺と自分の間に位置するテーブルに鈴が付いた赤い首輪を差し出す。それを目にした俺の左足の近くにいる猫が、更に鳴き声を激しくさせる。

「○○君が今どんな状態にあるか知りたいでしょう? なら、今すぐそれを嵌めて下さい。優秀な探偵の貴方なら迷うことなんて何も無いでしょう?」

その通りだ。俺は○○の安否を知りたい。○○の無事を知って安堵したい。
主の言葉に小さく頷きを返した俺は腕に縋り付こうとする猫を優しく制しつつ首輪を手に取り、指示に従って自らの首に嵌めた。
そして俺は正気を取り戻すと同時に肉体の自由を掌握され、猫だと認識させられていた相棒と共に異常な男に隷属する無様なペットへと作り変えられてしまった。

「ふふっ、感動の再会ですねぇ。前にお仲間が話を聞きに来た時は気付いてももらえなかったけど、今日からは二人仲良く、いや……二匹仲良く私のペットとして暮らせますよ、○○君。良かったですねぇ」
「にゃ、んにゃぁぁ……っ!!」

頭部に白い猫の耳飾りを装着され、左右の手首から先と膝から先を猫の足に似せたグローブとブーツに包まれ、尻穴から猫の尻尾飾りを垂らした格好を取らされている○○が、絶望と恐怖に満ちた鳴き声を上げる。
その様子を、俺はただ眺めることしか出来ない。人間を猫に誤認させる異常な技術と言われるがままに首輪を自らに嵌めるという行為に疑問を持たないよう思考に干渉する異常な技術を有した男の計画に沿って狂った首輪を自分に嵌めてしまった俺は、首輪を外そうと試みる手に望まぬ制御を加えられながら打ちひしがれることしか出来ない。
○○に向けていた醜悪な笑みをこちらに向けた男から逃れることも叶わない存在に貶められた俺はもう、首輪を通して告げられた指示の内容に戦慄しながら、抵抗を欠片も感じさせない速度でその指示を遵守させられるしか無いのだ。

「さぁ、新入りの猫君。君はもう人間じゃないんだから服は全部脱ぎなさい」
「にゃぁんっ」
「全部脱ぎ終わったら身体を発情させながら、このテーブルの上で私に左側を向けて四つん這いになるんだ。先輩猫の○○君が、君のお尻をペロペロして解しやすいようにね」
「ふにゃ、うにゃぁぁんっ」
「にゃぅ、ふにゃうぅ……!!」

相棒による尻穴への辱めを嫌がる意思を募らせても、服を脱ぐ手はとめられない。俺の尻穴を舐め回して緩ませろという指示に対する拒絶を絶対の命令によって叩き潰されている相棒は、痛々しく見開いた目から涙を零しつつ俺の尻穴が来るであろう位置に大きく開きだらしなく舌を垂らした口を準備させられている。
それらの痴態を俺達に強要する残忍な主の男は俺という客人に見せていた応対の姿勢を崩したくつろぎの姿勢でソファーに深く腰掛けながら、全てを脱ぎ終え首輪の効果で発情を掻き立てられ出した俺がテーブルに上がる様子を黒く歪んだ満面の笑みで愉しみ始めていた。
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