雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨

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雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

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毎日丹念に薬品を塗り込まれ、指や器具で刺激を加えられ続けた青年の左右の乳首は、普通からは遠くかけ離れた淫猥な突起へと作り変えられてしまった。
そよ風に撫でられただけでも堪らない悦楽を感じるほど、敏感に育てられた乳首。左右同時に指で捏ね回されると気が狂うくらいの快感を味わいながら、触られてもいない男根から精液を迸らせてしまう淫ら極まりない乳首。特殊な薬を用いた調教をじっくりと加えられ、本来男ではあり得ない現象であるはずの母乳の放出を可能にさせられた異常な乳首。そんな無慈悲な改造を施された乳首を青年は自分を飼育する男の手で容赦無く弄ばれ、断続的な絶頂へと追い立てられていた。

「んぅぅっ! んむっ、ぐぅ、むぐぅぅんっ!!」

黒い棒状の枷を噛まされた口では、懇願も哀願も発せない。言葉を封じられた青年は許しを請うことも叶わぬまま、乳首を弄り倒す男の指で悶え狂わされるしか無い。
牛柄をした二の腕までを覆う手袋と太ももまでを覆うニーソックスの上からアーチ状の器具によって地下室の壁に縫い付けられた手足では、乳首を好き勝手に揉み込み転がす様に上下に弾く男の指を拒めない。抵抗を禁じられた青年は頭部の横に固定された腕とがに股を強制された足を小刻みに痙攣させながら、男の指に屈して絶頂に至りみっともなく乳首から母乳を噴き出させるしか無い。
しゃべることを不可能にされ、手足を拘束され、背にした壁から離れたくても離れられない状況へと追いやられた青年は乳首と同時に注がれている男根への苦悶を振り払うことも出来ない。根元から亀頭のすぐ下にかけてを四本のベルトできつく締め上げられた青年の男根は、乳首でどんなに快楽を得ても射精はさせて貰えぬまま、まるで苦悶の涙を零しているかのように透明な蜜をとろとろと垂れ流すことしか出来ない。青年は乳首を襲う過剰なまでの甘い悦びによがり狂わされながらも、本当に欲しい至福に満ちた解放には辿り着けぬまま男の思い通りに射精無しの絶頂で無慈悲に弄ばれるしか無いのだ。

「もぉぉっ! んもっ、むぉぉ! んもぉぉぉーっ!!」

本物の牛のような声で唸り、指に挟み込まれた乳首から母乳を飛ばしつつ不完全な絶頂に悶絶する無様な青年。牛の耳飾りを装着された頭部をめちゃくちゃに振り乱し、壁に固定された肉体を痛々しく痙攣させながら夢中で腰をくねらせパンパンに張り詰めた男根を跳ね回らせ、思考を殴り付ける射精欲を少しでも散らそうと試みる惨め極まりない青年。
その限界寸前の青年の痴態をじっくりと堪能し残忍な微笑みにわずかな慈悲を滲ませた男は、左の乳首を捻っていた右手を素早く持ち上げると青年の口を塞いでいた枷を慣れた手付きで下にずらし、再度の発言を許可しながら意地悪な口調で青年に問いかけた。

「牛君、一生懸命に腰を揺らしちゃってどうしたの? 乳首が気持ち良すぎて、無意識にカクカク動いちゃってるのかな?」

分かりきっているくせに、青年が欲している物などとっくに理解しているくせに、男は青年の口から滑稽な答えを引き出すためにわざととぼけた問いを浴びせる。その性格の悪い問いを浴びせられた青年は、枷を外された口から溜まっていた唾液を勢いよく溢れさせつつ、男が望む答えを切羽詰まった声で返す。淫らに追い詰められ、思考と肉体を埋め尽くす欲望に支配された青年は、ただただ本能が願う解放を躊躇いなく男に向けた。

「しゃせー! 射精させて、くらひゃぃぃっ! イかせて、おひんぽ、射精させてくだしゃぃぃぃっ!!」

大粒の涙を頬に伝わせながら叫ばれる誇りを捨てたおねだり。金で買われ、男を愉しませるための雄牛奴隷としてやって来た日に見せていた反応の態度が嘘のように消え去った必死のおねだり。だが、男はそのおねだりを聞いてもまだ許しを与えない。より恥ずかしい台詞を言わせ、青年を淫らに貶めたい男はベルトに締め上げられた男根をひょこひょこと揺らめかせて射精を求めている青年に対して、更なるおねだりを引き出す言葉を囁く。

「んー? 牛君はもしかして、おっぱいだけじゃなくておチ○チンからもミルクを出したいのかな? そうだったら、ちゃんと教えて欲しいな。おっぱいミルクだけじゃなくて、おチ○チンミルクも出させてくださいって、ご主人様の僕に教えてよ」

人間としての理性と正気が残っていたら、青年は誰が言うかと怒りを表わしていただろう。しかし、今の青年にはもう、そんな物など欠片も残されてはいない。
乳首のみを責め立てられ、不完全な絶頂を何度も何度も強制され、射精への渇望に尊厳を塗り潰された青年はその台詞がどれだけ惨めなのかも分からぬまま、男が求めた以上に情けないおねだりの言葉を心から叫んでしまった。

「出したい、れじゅぅぅっ! おっぱいらけじゃ、なくでぇ! おチ○チンからもっ、ミルクだしだいれすぅぅぅっ! おにぇがいしますっ、ごしゅじんひゃまぁぁっ! ミルクださぜでっ! おチ○チンから、ミルクっ! いっぱいびゅーびゅーさせてくだしゃぃぃぃっ!!」
「はい、よく出来ました」

褒め言葉を発した男の左右の手が、乳首から離れ青年の男根に到達する。そうして男根に達した左右の手は幹を圧迫していた四本のベルトの留め具を一瞬で外すと、一層激しく脈打ち始めた男根からベルト達を床へと落としつつ、左右の乳首をさっきまでよりも激しく苛み、青年を青年自身が望んだ射精を伴う絶頂地獄へと押し上げ始めた。

「あぁぁーっ! ありらとう、ございまじゅぅぅっ! イぐっ、イぎゅぅぅんっ!! おっぱいと、おチ○チンからぁ、ミルクびゅーって、びゅーっでぇぇぇ!!」

幸せ色の悲鳴を上げながら射精へと上り詰め、乳首と男根から白く濁った体液を嬉しそうに分泌する青年を堪能しながら、男は自分を何処までも興奮させ淫らな愉悦を抱かせる優秀な雄牛奴隷の乳首を指でいたぶり、地下室に漂う甘く淫らな青年の香りを更に甘く淫らな物へと引き上げさせていくのだった。
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