男達は専用の檻の中で絶望と恐怖を染み渡らせる

五月雨時雨

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男達は専用の檻の中で絶望と恐怖を染み渡らせる

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少なくない金と決して短くはない時間を掛けて作製された自分専用の檻によって、男達は惨めな格好のまま身動きを完全に封じられてしまっている。
敵に拉致された日から加えられたありとあらゆる拘束によって自由を奪われる状況には情けないと自覚しつつも慣れてきていた男達は、縄や粘着テープとは全く違う圧迫と恥辱を味わわせてくる特殊な形状の檻にこれ以上無い絶望感を与えられていた。

「んうぅ、む、ぐふうぅ」
「あおぉ、むごっ……もおぉ」

自分の眼前に、檻を構成する緩やかにカーブした鉄格子を専用のカバー越しに噛まされた仲間の顔面が見えている。
くぐもった唸りを漏らす度、塞がれた口では賄いきれない呼吸を鼻で行う度に、己の吐息が仲間の顔面をくすぐる刺激が発生する。
その、嫌でも屈辱を煽られ続ける状態から抜け出したくても、男達は抜け出せない。自分達の肉体に合わせて形作られた頑丈な檻は、犬が行うお座りのポーズのような姿勢を強要する醜悪な檻に閉じ込められた男達は、無理矢理に折り畳まされた足の間に左右の腕を位置させる惨めな体勢を同じ姿に固定された仲間と憎き敵達に披露する状態から離れたくても離れられない。

「良い格好になったな、捜査員さん達」
「それじゃ、最後の仕上げだ。捜査員さん達が大好きなケツ穴苛めを、どう頑張っても逃げられない、快楽を逃がすことさえ出来ない状況でたっぷりと叩き込んでやろうな」
「んぉうぅ! むあおぉぉっ!!」
「あおぉ! はおぉぉんっ!」

非道な宣告を浴びせられた捜査員達が幾ら手足をもがかせても、裸体を隙間無く取り囲む檻はビクともしない。
頭頂部の付近に犬の耳を模した飾りがあしらわれている檻の中でどんなに暴れても、捜査員達は男根と睾丸の根元を金属の輪でくびり出す檻の機構が痛みを自分に覚えさせてくる動きすら生み出せない。
自分達を攫い無慈悲に飼育する悪の思惑通りに無様な犬へと作り変えられた捜査員達はもう、尻穴に迫る悪意を理解していても何一つとしてそれに対抗する策を打ち出せはしない。檻の格子に接続する形で固定された極太のアナルバイブに無防備な尻穴を二人仲良く貫かれた捜査員の男達はもはや、バイブと一体化している犬の尻尾飾りとバイブの挿入によってみっともなく勃起させられてしまった男根を滑稽に揺らめかせながらの絶頂地獄へと、どうすることも出来ずに追い立てられるしかないのだ。

「あおぉっ! もっ、ほごぉぉっ!!」
「ふっ、ぶみゅうぅ!! もほぉぉぉっ!!」
「うんうん、想定通りに檻もバイブも機能しているな。んじゃ、後は二人で……いや、二匹でゆっくり愉しんでな」
「俺達は捜査員さん達がもうイけない、射精出来ないってくらいに時間が過ぎたら他の奴ら連れて戻ってきてやるからよ。本気でイき狂わされる愉しい時間に期待しながら、たっぷりとイきまくってるんだぞ? 無様なワンちゃん達」

部屋の出口に向かう冷酷な悪達に聞き流されるだけの行かないでくれを寄せる余裕すら無い尻穴の快楽に鳴き喚きつつ、檻に封じられた捜査員の男達はこれから始まる仲間に唾液と汗と精液を飛ばしながら尻穴のみで快楽を極めさせられる地獄への絶望を、敵の手に堕ちてから幾度と無く経験させられた絶望を、新鮮な恐怖と共に逃げ場を塞がれた心と身体に染み渡らせていくのだった。
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