完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨

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完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

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薄茶色をした分厚い綿に覆われた四肢が、小刻みに震えながら一歩また一歩と四つん這いのでの移動を繰り返していく。
窮屈に折り畳まされ伸ばしたくても伸ばせない状態に追い込まれた両手両足が、真紅の絨毯が敷かれた廊下に肘と膝を付けての無様で不自然な前進を行っていく。
その意に染まぬ歩行から逃れたくても、男は逃れられない。全裸に剥かれた肉体からありとあらゆる自由を没収し辱めを与えることを目的として作られた犬の着ぐるみに閉じ込められた男は、抵抗を奪われ恥辱を注がれている状況を為す術無く受け入れさせられながら、無言で下される指示に従っての歩みを強いられるしか無い。
あどけない表情を浮かべた犬のマスク内に突き出た太く短い棒に口を塞がれた男は、目の部分に開けられた小さな穴ごしに無視されるだけの許しを求める視線を寄せつつ、着ぐるみ内部に仕込まれた恥部を嬲る機構が生み出す緩くもどかしい悦楽に翻弄させられながらの歩行を、着ぐるみの上から装着された黒革の首輪に繋がれている赤色のリードを嬉々として引く憎い男の思惑通りに継続させられるしか無いのだ。

「んぐっ……ふぐっ、あおぉっ」

言葉にならない悲鳴を漏らしながら、犬に変えられた男が自分を無理矢理に散歩させている存在に対して救いを欲する。
これ以上歩かされたくないのか。それとも犬の尻尾飾りと一体化している極太のバイブと股間周りに敷き詰められた薄い機械達に尻穴と男根を決して絶頂には至れない強さでいたぶられたる責めを終わりにして欲しいのか。はたまたその両方か。自分でも救いの内容を正確に判別出来ない程思考から余裕を削ぎ落とされた犬の男が、綿に閉じ込められた汗塗れの裸体を痙攣させつつ痛々しく歪んだ声音で責めの終わりを希求する。
だが、非道な男は言葉が通じずとも、表情が見えずともはっきりと分かる助けての意思表示全てを一切汲み取ること無く、犬の男にリードを引いての散歩を己の気が済むまで強制した。残忍な男はいつも通りに犬の心が打ちのめされ、身体が憔悴に追い込まれ、無意味な哀願を紡ぐ気力が絞り出せなくなるまで散歩の疲労と弱すぎる悦楽が織りなす甘く苦しい拷問を注ぎ込んでしまったのだ。

「ふぅ、んふぅ……おもぉぉ……っ!」

永遠にも思えるような長く非道な時間を味わわされた犬の男はもう、自身をこの苦悶から解放しようという思考を組み立てることさえ叶わない。
口を塞ぐ棒の隙間と鼻から間抜けな音を立てて荒く乱れきった呼吸を行い、視界を確保する為に存在するマスクの目部分に開けられた穴からでは見えないその内側で涙に濡れた目を剥きながら首輪を引く力のみを頼りにして四肢を前に運んでいる犬の男はもはや、身体中を包む気怠さと尻穴と男根を襲う絶頂への渇望に理性と正気を殴り付けられるのが精一杯だ。
そうして計画通りに弱り切った犬を完成させた無慈悲な男は、かすかな抵抗さえ試みられなくなった着ぐるみ入りの裸体を元いた部屋へと歩かせ出した。今日はたっぷりと追い詰め、じっくりと焦らした上で悶え狂わせる。そんな一方的な責め苦の算段をあらかじめ付けていた非道な飼い主の男は、本当の獣のような声で鳴き喚く犬を最初の飼育部屋に帰還させると、部下の手で運び込ませておいた新品の器具目掛けて逆らえぬ犬を歩かせ、とっくに手も足も出せない肉体から追い打ちで身動きを削ぎ、逃走の可能性を欠片も残さずに叩き潰してしまった。

「むぐ、ぶむうぅ……?」

今朝この部屋から離れさせられた時には無かった器具の上に自らの手足で乗せられた犬の男が、危機感と恐怖にまで辿り着けていない思考から発した困惑色の呻きを漏らす。その滑稽な唸りを笑い飛ばしつつ、事前に予習を済ませておいた男は迷いの無い手さばきで器具に存在する金属の機構を次々と起こして組み上げていき、綿に詰められた裸体に包囲の状況をもたらしていく。
折り畳んだ状態で固められた手足は、綿の外側を檻のような格子を有する金属の機構に取り囲まれ、前にも後ろにも動かせなくされた。首輪を外された首と背中、そして腰の上部を通る形で金属の棒による押さえ付けを配置された男は、我を忘れた勢いのまま肉体を踊り狂わせる行動すらも満足に取れないようにされた。
逃げられない事実を強化され、苦悶を紛らわせる無意識の選択も封じられた犬の男。四つん這いの姿勢で完全に固定された愉快な犬を眺めて愉悦に表情を歪めた飼い主の男は、歩行による呼吸の乱れが落ち着き出し正気を取り戻し出した犬に休息の暇を認めないと告げるかの如く尻穴と男根を苛む装置の駆動を最大の物へと強め、生殺しの責めで炙り炙られた思考と肉体が望んでいた以上の暴力的な淫獄を注ぎ始めた。

「むぎゅっ!? んぎゅぅぅぅーっ!!」

突然にやって来た苛烈な快感の波で揉みくちゃにされる犬の男が、反射的に跳ねた手足で金属を叩きつつ甘い絶叫を上げる。思わずよじった肉体で自身を上から押さえる棒に体当たりを行い、ぐちゅぐちゅとほじくり回され始めた尻穴とぶるぶると小刻みに震わされ出した男根の悦びを散らすかのように拘束に許された範囲で腰を上下左右にくねらせる。
それは、犬の男がただイくだけの存在に堕ちた事実を見る者に一目で理解させる滑稽極まりない悶絶の光景。それを醜悪に歪めた笑みで鑑賞しつつ器具の最終確認を済ませて立ち上がった飼い主の男は、強制歩行の疲労とは比べ物にならない速度で蓄積する連続絶頂の疲労への放置を宣言しながら、自分だけのペットに貶めた犬の男に一時の別れを告げた。

「それじゃ、○○。俺はまた仕事に戻るから良い子で待っててくれ。上手にイき狂えた良い子には、今度はイかせながらの散歩をさせてもっともっと苦しめてやるからな? ちゃんと大人しくイきまくってるんだぞ、○○?」
「んもっ、もごぉっ! ぶむぅぅぅぅっ!!」

ペットとして同意無く与えられた名を呼ばれた事実に苛立つ素振りも見せず、イき地獄への置き去りに恐怖する仕草も全く見せず、ただただ無抵抗にイき続けている犬を歪んだ慈愛を乗せた視線で貫きつつ嘲笑いながら、飼い主は名残惜しげに背を向けて足を動かし淫猥な絶叫に満たされた飼育部屋を後にしていくのだった。
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