BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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無抵抗の男は全身を責め立てられ堕とされる

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夜の街を誰も待っていない自宅兼事務所に向かって歩いている最中に俺は数人の男達に襲われ、不意打ちで掴まれた手足の自由を取り戻せぬまま、口に詰め込まれた布に言葉を封じられ助けを求める事も叶わぬまま、男達の車で連れ去らわれてしまった。
元々探偵としていくつものトラブルに関わっていた立場だから、いつか逆恨みで襲われる事は想定していた。けれど、俺が全く気付いていなかった完璧とも言える場所で待ち伏せを行い、鮮やかな手際で俺の抵抗と助けを呼ぶ手段を奪い、ものの一分もかからずに一人の男を攫うような奴らが俺を狙う事は想定し切れておらず、俺は自分の考えの甘さから引きずり込まれた車の中で道具と衣服を取り上げられ、手首と足首に革製の枷を嵌められ、口に睡眠薬を染み込ませた布を押し付けられ眠りの世界へと放り込まれてしまった。

そうして俺が眠らされてから、どれだけの時間が経った頃だろう。俺は、攫われた時よりも悪化した状況の中で目を覚ました。
眠らされる前には装着されていなかった目隠しで視界を奪われ、眠らされる前に詰め込まれていた布とは大きく違う金属で作られた輪状の枷で俺の口は大きく開かされた状態で閉じる事を禁じられていた。そして、眠らされる前には手首同士と足首同士を短い鎖で繋いでいた革の枷は今は別の形で俺の自由を奪っている。服を剥ぎ取られた俺の裸体はベッドのような物に仰向けで転がされたまま両手両足を大の字に伸ばされ、そこから曲げる事さえも出来ないよう手首と足首の枷を長い鎖のような物で遊び無くどこかに結び付けられていた。
それは、視界を塞がれていても分かる程に無様で、絶望的な姿。性器だけでなく尻穴も無防備な状態で晒され、どうにかして拘束を解こうと暴れても裸体はベッドから離れる事さえ出来ず、無駄に足掻く俺を笑うかのように拘束の為の鎖が冷たく鳴る状況。嫌でも屈辱を味わい、自尊心が傷付けられる格好だ。

だが、そんな屈辱はまだ序の口だった。目を覚まし、無我夢中でもがいている俺に気付いた奴らは無言で俺の周りを取り囲み、抗えない俺に更なる辱めと責め苦を加えてきたのだ。
痛みではない責め苦。痛みとは真逆の快楽を用いた男の尊厳を苛む甘い責め苦。あらゆる方向から這わされる武骨な男の手に全身を撫で回され休み無い絶頂を強制される、地獄の快楽による責め苦。
俺の意思に反して硬く尖ってしまった乳首を指先で捏ねられると、背筋が痺れるような快感を覚えてしまう。脇の下や太ももの内側といった皮膚の薄い場所をくすぐるように指の腹で撫でられると、思わず身体がくねる程の甘い刺激を受けてしまう。それだけでも十分過ぎるくらいの快楽なのに、勃起している性器と自覚出来る程にヒクヒクと震えている尻の穴まで弄られたらもう堪えようは無い。俺は攫われ拘束されている状況でありながら閉じられなくされた口から甘く濡れたはしたない鳴き声を上げてよがり狂い、汗に塗れた裸体を自分を攫った男達の前でくねらせながら何度も何度も、吐き出す精液が尽きてもイかされるしか無い。

「あぁーぁっ! あがっ、あぉぉ! うぁぁぁぁーっ!!」

何十回目かも分からない絶頂が迫る事に怯え、俺は恥を承知で言葉にならない唸りを発しつつもうイかせないでくれと懇願した。
けれど、俺が求めている反応はやはり無い。むしろ、俺が必死になって許しを求める程乳首を捻り弾く指は動きを早め、弱い場所を撫でる指は巧みさを増し、ぐちゅぐちゅと音を立てて性器を擦る手と尻の穴を掻き回す指はより大きな水音を立てて俺の性器と腸内を責め立て絶頂へと追いやっていく。
すでに正確な数も忘れるくらいに絶頂させられ高められた身体が、強まった責めに抗える訳は無い。俺は嫌がる心とは裏腹に絶頂へと上り詰め、身動きを封じられた裸体をガクガクと痙攣させながら甘い悲鳴を上げて派手に達してしまった。

「あぉぉぉぉぉぉぉーんっ! お、ほっ! あぉ、んぉぉぉぉ……っ!」

思考を埋め尽くす気持ち良いの感情に理性を侵食され、限界を超えた快楽に肉体は溺れ始める。俺は自分が作り変えられていく感覚に恐怖を抱くが、男達は俺の恐怖などお構いなしにイったばかりの俺の身体をすぐさま快楽で弄んでくる。

「うーぅっ! うぅ、んぁぁぁぁーっ!!」

救いも望めず、懇願も聞き入れられずにイきまくらされる俺は少しずつ理性を失いながら、心と身体を快楽無しでは生きられない淫猥な物へとどうする事も出来ずに堕とされていくのだった。
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