BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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欲に堕ちた男は唯一の悦びを無慈悲に没収される

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惨めだと分かっていても、快楽の追求を抑えられない。無様だとはっきり理解していても、腰を前後に往復させる行動を堪えられない。
敵の手に堕ちたその日から朝も昼も関係無く、起きている間も失神に至った後も休み無く快感を与えられる生活をもたらされ続けてきた男は、突如として用意された甘い至福が皆無に等しい状況に心と身体を蝕まれ、自分を淫らに作り変えた敵の思惑に沿った情けない腰振りを縛められた裸体で延々と繰り返していた。
どんなに恥を捨てて快楽を貪っても、無慈悲に躾けられた身体は絶頂には到底辿り着けはしないというのに、だ。

「あっ、あぁぁ……イきたい、イぎっ、だいぃ……っ!」

敵に捕獲され好き勝手に嬲られていた時には欠片も抱いていなかった願望を一人きりの監禁部屋に虚しく響かせながら、男が引き結ぶ力も失った口から唾液を垂れ流しつつ腰をヘコヘコと揺らめかせる。
二の腕と胸部を短く繋ぎ左右の手首を背中で交差させた形に維持させる上半身の縄を解こうともせず、足首と太ももを短く括って足に折り畳んだ状態を保たせる下半身の縄との格闘も試みず、それらの縄と部屋の天井に打ち付けられたフックを結わえる後から付け足された縄によって宙に吊るされた裸体をなりふり構わずにくねらせながら、男が腰を一心不乱に振り床に置かれた台から伸びた金属製の細い柱の頂点に取り付けられている薄紫色のオナホールに収めさせられた己の男根に摩擦の刺激をひたすらに注いでいる。
けれど、男は射精にはいつまで経っても至れない。快楽は確かに覚えているのに、射精への渇望は募るばかりで放出の瞬間は情けない頑張りを幾ら重ねても得られない。
憎き敵の手で雌の素質を暴かれ性器に仕立て上げられた尻穴を貫き蹂躙する刺激が無ければ絶頂を迎えられない肉体に育てられた哀れな男は、己の男根を嬲りに嬲ってももどかしさという苦悶しか手に入れられはしないのだ。

「おっ、おぢり、おぢりぃっ! おぢりほじっでぇぇ……! おにぇがい、誰かぁぁぁ……っ!!」

大粒の涙を零しながら、理性を突き崩された男が肛虐をねだる。自らの男根を足りない快楽で苛みながら、誇りを溶かし尽くされた男が尻穴への征服を懇願する。
しかし、無慈悲な敵達はすでに堕ちきっている男にまだ許しを認めない。自分達の組織の計画を幾度となく妨害した男をようやく捕獲し最高の肉奴隷という商品に作り変える目的を共有した敵の男達は、かつて捜査員として凜々しい活躍を見せていたとは思えぬ堕落を披露している男のいる部屋に足を運ぶと、最後の瓦解に向けた地獄を何の躊躇いも無く男に施してしまった。

「っ、ひいぃっ!? やら、持ってかないでぇっ!!」

それまで男根を包み不十分とはいえ悦びを得る手助けをしてくれていたオナホールが、自身を支えていた土台と共に取り払われる。
その展開に対して慈悲をもらえるかも知れないという期待ではなく更なる苦悶への恐怖を膨らませ哀願の言葉として表わしている捜査員の無意味な鋭さを嘲笑いながら、悪に属する男達はうるさく喚いている口に穴の空いた黒いギャグボールを噛ませ、一言も発すること無く監禁部屋を後にし真の生殺しに悶え苦しむ捜査員をあらゆる角度から中継するモニターが集まった部屋への帰還を開始してしまった。

「おっ、おえあいひあふぅっ! ひもひいいの、くあはい! いひめへふあひゃいぃぃぃーっ!!」

吊るされた裸体を狂ったように踊らせ、自身が分泌した先走りに塗れても最後まで射精には到達させてもらえなかった限界まで張り詰めている男根を脈動させつつ振り乱しながら再び閉じられた扉の向こうにいる敵達に向かって塞がれた口で淫猥な懇願を不明瞭に叫ぶ。そんな捜査員の声を耳にしながら、冷酷な悪達は今日中の完成を確信しつつ肉欲に溺れ快楽の為ならどんな指示にでも従う淫乱極まりない元捜査員の肉奴隷が出来上がる過程を様々な方向から堪能出来る元いた部屋へと足早に移動していくのだった。
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