BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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復讐依頼はガムテープ拘束で

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「おいっ! 外せよっ!」

地下室の中で、腕を後ろに縛られ足首も膝も縛り上げられた金髪の少年が、制服姿でもがいていた。
床に芋虫のように転がされた少年はプライドを傷付けられながらも、自分を見下ろす数人の男に向かって喚く。

だが、男達は涼しい顔で、怒りをぶつけられている事など感じてはいない。
むしろ、その暗い笑みを深く濃くしていく。

「おい」

一人の男が、顔を少年に近付けた。

「な、何だよ」

一瞬少年は怯むが、持ち前の気の強さで男を睨む。
その目が、男達の加虐心を煽っているとも知らず。

「○○って奴、知ってんだろ?」

少年は驚きで目を丸くした。その名前は知っている。
同じクラスの男で、自分が格下として財布扱いしている相手。

どうして今その名前が出てくるのか分からず、少年は困惑する。
その表情を見て、男達は答えを与えた。少年にとって、驚愕の答えを。

「俺達はそいつに頼まれたんだよ。お前が惨めに泣き叫ぶ様を映像にしてほしいってな」
「まぁ、要するに復讐って訳だ」

あいつが俺に復讐? あいつごときが?

自分勝手で頭の悪い少年は、復讐される理由も考えずに頼んだ男に怒りを募らせる。

「あの野郎! 後で殴って……」
「なるほどなぁ、道理で復讐される訳だ」

男が呆れ気味に、憐れささえ覚えて縛られた少年に言う。この言葉にさえ、少年は噛み付いた。

「うるせぇ! テメーらさっさとこれを、んぐっ!?」

尚も騒ごうとする少年の口に、硬く丸めた布が詰め込まれた。言葉と呼吸を塞がれ、少年は苦しげに呻く。

「うぅ、んぅぅぅーっ!」
「大人しくしろ!」

暴れる少年を押さえ付け、男達は詰め込んだ布の上から別の布を噛ませ、少年の後頭部で結んだ。更にその上から、鼻と口を覆うようにタオルが結ばれる。

「ふぅ、むふぅ……」

あまりの息苦しさに、少年は暴れる事もやめて静かになる。しかしまだ目の強さは無くなっておらず、一生懸命に男達をまた睨んでいた。
もはや何の抵抗も出来ず、しゃべる事も封じられたのに、だ。

そんな無様な少年を鼻で笑い、男達がそれぞれ鋏を手に取る。
そして、少年が着ていた制服を、何の躊躇いも無く切り裂き出した。

「うぅ……」

やめさせたいが、刃物を使われている以上暴れられない。少年は衣服を切り取られ、靴下だけの姿にされてしまった。
これだけでもプライドの高い少年にとっては惨めな姿だ。縛られて転がされ、口を塞がれているのだから。

だが、まだ終わらない。男達はガムテープを取り出し、少年の上半身を拘束し始めた。

「絶対に逃げられねぇように、たっぷり巻いてやるよ」

宣言通り、何重にもガムテープが身体に巻かれていく。だんだんと身じろぎすら封じられていく拘束に少年はようやく恐怖を感じていたが、もうどうしようもない。
胸が見えなくなるまで巻かれたところで、男の手が止まった。

「う……?」

不思議に思っていると、ガムテープの上から胸の二か所。乳首の部分に、ピンク色の器具があてられた。
それは、ローター。性感帯を刺激する時に使う、大人の玩具。

「これを固定して、動かしてやるからよ」
「うぅっ!?」

驚いて少年は男の手から離れようと身をくねらせるが、他の男達に軽く掴まれただけでその動きは無かった事にされる。
嫌がる少年に構わず、ローターは少年がどんなに暴れても剥がせないようしっかりと乳首に固定されてしまった。
屈辱に震える少年。だが、深く震える暇も与えられず、今度は同じローターが少年の股間にあてられた。

「んぅっ!」

足を閉じた状態で縛られている為、股間の部分には物を入れても落ちない空間が出来ている。
男達はそこに、小さなローターを五、六個押し込み、ガムテープで蓋をし始めた。

「うぅ! んぐぅーっ!!」

同時に足の部分、腹の部分にもガムテープが巻かれていき、少年は皮膚呼吸すらおぼつかなくなっていく。
呼吸も出来なくて、熱くて、頭がくらくらする。顔を真っ赤にする少年の身体を、男達は柵付きのベッドに放り込んだ。
柵の無い上の部分に、何台ものカメラが取り付けられた、残酷なベッドに。

「このままスイッチを入れられて、カメラで撮られたら……大変だなぁ」

破滅。そんな二文字が少年の頭に浮かび、恐怖に少年は泣き出した。
泣きながら、男達に対してやめてくれと懇願する。

「うぅ、うぅぅ」
「ンな顔したって無駄だよ。これはお前を憎んでる○○の依頼だから……なっ!」

男の声とともに、スイッチが入る。

「うぅぅぅぅぅーーっ!!!」

同時に、ガムテープの下から淫具の起動音と、少年の憐れな悲鳴が地下室に響いた。

「カメラも起動、っと」

男の指がボタンを押し、カメラは少年の惨めな姿を記録する。
残酷な装置を仕上げた男達は、少年に背を向けて扉に向かう。

「うぅ、むぅ、んんーっ!」

行かないで。そう呻く少年を振り返りもせず、男達は、地下室を後にした。

残されたのは、厳重な拘束で指一本動かすのも難しくされた少年と。
少年をいたぶる、無慈悲な機械達だけだった。
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