BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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更なる無慈悲は絶頂に合わせて重ねられる

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口内へと詰め込まれ自身の唾液をたっぷりと吸った布に歯を立てて唸りながら、男達が悪党の手で容赦無く注がれる刺激に抗いを示し続けている。
二の腕を胸部へと繋ぎ左右の手首を背面で交差させた状態に維持させる縄を軋ませ、左右の足首から太ももにかけてを数箇所に分けて一つにまとめる縄を鳴らしながら、男達は憎き悪の思い通りにはされたくないという意思を糧にして反抗を保ち続けている。
しかし、幾ら逆らってみても状況は何一つとして改善しない。仮に指の使用を禁じる麻袋の拘束を左右の手に被せられていなかったとしても自力では到底解くことの出来ない厳重な縄の縛めを裸体に着せられ、悪党の拠点という助けの望めない場所へと連れ攫われた男達がどんなに思考と策を巡らせてみても、無慈悲に加えられる辱めから逃れる手段は一切見付からない。
完全に支配下に置かれた哀れで惨めな男達に残された選択肢は、無意味な我慢の様を悪党に嘲笑われながら忍耐の限界へと追い立てられ更なる無慈悲を上乗せされる選択肢のみで。二人の男はすぐ近くにいる仲間と共に甘く歪んだ絶望色の絶叫をくぐもった声で放ちながら、無防備な男根を嬉々として扱く悪の思惑に屈しての絶頂へとまた上り詰めさせられてしまった。

「んっ、ぐふっ、むぐぅぅぅーっ!」
「もっ、ぐもぉぉぉぉっ!!」
「お、また二人同時にイったな」
「んじゃまたお仕置きだ。二人仲良く苦しくしてやるぜ、保安官さん達?」

精液を為す術無く放出させられた保安官達が拒絶を返す暇さえ認めずに、悪党は縄と汗と精液に塗れた裸体を痙攣させている二人に仕置きと称した苦悶の上乗せをもたらしていく。
嫌がってもがく裸体を数人がかりで制しながら、悪党はすでに数枚の麻袋に包まれている二人の頭部に新たな麻袋を被せ、首の部分で縄をきゅうと緩くも決して解けぬように結んでいく。

「んもぉぉーっ! ふ、ふぶうぅ……!!」
「可哀想に、さっきよりも息苦しくなっちゃったねぇ」
「んっ、むふぅぅ……!」
「ただでさえイきっぱなしにさせられて辛いのに、呼吸も満足に出来なくなってきたねぇ。ま、イくなっつってるのにイく自分達が悪いんだから仕方無いよね」

自身の射精を理由にして一枚ずつ重ねられた麻袋による呼吸の制限に嬲られている保安官達が、布にこじ開けられた口で痛々しい悲鳴を上げる。不自由な呼吸の度に正義の自覚をじわじわと削り落とす無慈悲な責めに追い詰められている保安官達が、身動きを封じられた雄々しき裸体を間抜けによじらせつつ悪党に見られていることも忘れて悶絶を披露する。
だが、悪党は間抜けに苦しむ二人を目にしても非道を生み出す手を休ませようとはしない。むしろ悪党は滑稽なまでに掻き乱されている二人を眺めて残忍な至福と興奮を膨らませつつ、次の麻袋を早くも準備しながら保安官達の男根に射精を促す摩擦を嬉々として叩き込んでいく。

「ほらほら、怠けてる時間なんてねーぞ? まだお前らをイかせてない奴は俺を含めたくさんいるんだからな?」
「んーっ!? むっ、ふぎゅぅぅっ!!」
「次は俺が保安官さんのチ○コを扱いてやるよ。我慢出来るんなら我慢しても良いぜ? その方が俺も愉しいし、どうせ耐えられなんてしやしないだろうしな」
「もっ、ごもぉぉっ! うー! むふぅぅぅーっ!!」

味方のいない悪党の拠点に言葉にならない絶叫を虚しく響かせながら、保安官達は二人仲良く無様にイき狂わされ、罰という名の麻袋を頭部へと纏わされ、際限の無い悪意が生み出す快楽と息苦しさの中で己の正義と合わせて誇り高い人格を跡形も無く叩き壊されていくのだった。
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