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五月雨時雨

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堕ちた穴達は悠然と捏ね回される

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左右の二の腕を胸部へと括り付け、胴体の真後ろで交差させた手首をその位置へと縫い付ける上半身の縄によって、男達は腕の自由を大きく奪い取られてしまっている。足首と太もも、そして膝の上下を遊び無く結合する下半身の縄によって、男達の足は窮屈に折り畳まされた状態を強いられ伸ばすことを禁じられてしまっている。
両腕と両足を縛める縄を裸体に着せられた男達はもう、文字通り手も足も出せはしない。上半身と下半身の縄を繋ぐ追い打ちの縄が無かったとしても、二人は移動さえままならず口を塞ぎ言葉の使用を不可能にさせている黒色の粘着テープを自力では剥がせない状況へと追いやられてしまっている。
だが、二人の行動を真に制限し敵に捕らわれた屈辱を認識させ続けているのは、裸体を締め上げる縄の衣服ではない。男達の選択肢を一番削ぎ落とし逃れられない事実を絶えず味わわせているのは、隷属の証として与えられた黒革製の首輪だ。前部の金具から伸びた二本の鎖をソファーの脚へと結わえ、二人に丸出しの恥部を向かい合わせにさせた無様極まりない体勢を強要している首輪が、男達に脱出に向けた足掻きすらも思うように行えない姿を強要し真の絶望と恥辱をもたらし続けているのだ。

「んぐっ……んぶ、むうぅ!」
「ふぅ、うぶっ、むぐうぅ!」

大の大人が三人腰掛けても余裕が残る程大きなソファーに惨めな裸体を縫い付けられた男達は、背後から聞こえる仲間の声と休み無く発生する縄の音を耳にしながら、どうにかして危機を脱しようと身悶えを諦め悪く繰り返す。ソファー端に設けられた肘置きの部分に顎を乗せられた男達は、首輪とソファーの前後の足を結ぶ鎖にも音を奏でさせつつじたばたと試行錯誤をひたすらに積み重ねる。
もちろん、頑丈な縄の拘束は生身の男達が幾ら頑張っても解けるどころか緩みすらしない。肘置きに密着させられた頭部を情けなく振り、意味を持たない唸りを発しながら暴れても、男達は何も変化を起こせぬままただただ時間と体力だけを浪費していく。

「むうぅぅ! ぶー! んみゅぅぅっ!!」
「むぐ、ぶふっ……んもぉぉっ!!」

早くしなければ、今日もまた憎き敵に抗えぬ裸体を弄ばれてしまう。そんな焦りを糧にもがき続けてもやはり無駄で。一つのソファーの上で二人仲良く滑稽に悶えていた男達は背もたれと反対の方向から残酷な敵の到来を告げる靴音が聞こえ始める時間を、今日の責め苦が加えられる時間を迎えさせられてしまった。

「うぅ! んみゅぅぅ!!」
「ぶぐ! ぶぎゅぅぅーっ!!」

閉ざされた口で来るなと伝えても、敵の男は当然とまらない。恐怖と戦慄を原動力に裸体の動きを激しくさせても、それは敵の男をより愉しませる身悶えと縄と鎖のハーモニーを提供するだけに終わってしまう。
もはや自分達は、ただ嬲られるしか無い。無防備な恥部の間に腰掛けた敵の男の真横で打ちひしがれる男達は、尻肉にさも当然とばかりに手を乗せ隠したくても隠せない尻穴に親指を嬉々として添えた憎き敵の思惑に沿った痴態を引きずり出されるだけの、間抜けで情けない肉奴隷でしか無いのだ。

「ふぅっ! んむ、むぐぅーっ……!」
「んも、うぶっ、もぼぉぉっ!」

きゅぅと窄まった二人の尻穴を、親指の腹がぐにぐにと捏ね回す。本来なら不快以外の感覚を生み出さないはずの刺激を快楽と受け取るよう捕らわれた日から敵の手で躾けられた尻穴が入り口を緩く弄る責めに反応してはしたなく収縮し、それと同時に男根がその体積を増していく。
こんなので気持ち良くなりたくないのに、気持ち良くされてしまう。それどころか、体内を蹂躙される悦びを無理矢理に教え込まれた尻穴は腸壁をもどかしげに蠢かせ腸液の分泌量を引き上げつつ、もっともっとというおねだりの思考を男達に抱かせていく。

「んー……むぶうぅーっ……!」
「んもっ、もっ、ふぶうぅ……!」

嫌だ。そう自らに言い聞かせながら足りない快感に耐えている男達の尻穴を不規則な緩急を交えた親指で可愛がりつつ、無慈悲な敵の男は無意識に揺れ始めている二人の腰を指摘する言葉はおろかじっとりと湿り出した尻穴の愉快な様子を伝える言葉も発さぬまま、二人の我慢の限界が訪れテープ越しにより強い刺激を欲するなりふり構わない哀願の絶叫が放たれる時まで、自分専用の肉奴隷に貶めた男達の堕ちた穴を悠然とした態度で焦らし抜いていくのだった。
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