淫猥な地獄は狭く暗く匂い立つ箱の中で繰り広げられる

五月雨時雨

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淫猥な地獄は狭く暗く匂い立つ箱の中で繰り広げられる

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「へへっ……もう一発、出すぜぇ……ありがたく受け取りな、捜査員さん達よぉ……っ!」

ズボンから取り出した男根を扱いていた右手の速度をにわかに引き上げた男は、口元を残忍に歪めつつ捕らえた捜査員に対して一方的な宣言をぶつけながら、もう何度目かも分からぬ限界に達した男根から絶頂の証である精液を勢いよく噴き出させた。
白の割合が大きく薄まった精液が弧を描きながら、何処にも逃れられぬ捜査員達の元へと落下していく。視界を閉ざす白布の目隠しと言葉を封じる白布の猿轡越しに仲間の男根が密着している状態を強要され、その姿から離れられないよう裸体に直接着せられた縄の拘束同士を後から足された縄で結合され、木箱の底に仲良く無様に転がされた捜査員目掛けて放たれた精液はすでに真っ白に汚し抜かれている二人の裸体へと重力に従って辿り着き屈辱に満ちたぬめりと淫臭の苦悶をより濃く深めさせた。

「んうぅ、むふうぅ」
「うぐ、ふぐ、ぶふっ」

肌にまとわりつく十数人分の精液に混ざった新たな精液が立てる水音を耳にしても、捜査員達はもはや悔しさすら抱けない。口内に詰め込まれた布と歯に噛まされた布、そして鼻と口をきつく覆う形で施された白布を通して呼吸の度に入り込んでくる雄の香りに鼻腔と思考を嬲られた捜査員達は、二の腕と胴体を括り左右の手首を背中で縛る上半身の縄と、仲間の首を引き寄せるように重ねさせられた足首から膝までの部分を緩み無く一つにまとめる縄を解こうと足掻く気力すら紡げぬまま、布を隔てて仲間の男根が押し付けられている顔をただただ悲痛に歪めている。
手も足も出せない。見ることもしゃべることも許されない。絶えず理性を蝕み自由を奪われた裸体に染みついていく憎い敵達の淫臭からも抜け出せない。そんな惨め極まりない捜査員へと最後に精液を浴びせた男は、満足した男根を後始末もそこそこにズボンの中にしまい込むと、終わりを待っていた己の仲間に次の準備の開始を呼びかけた。

「お待たせ、んじゃ取り掛かろうぜ」
「お前……相変わらず狂った量出せんな」
「捜査員さん達を汚してる精液、三分の一くらいはお前のなんじゃねーの?」

絶倫な仲間を畏敬と呆れの混ざった表情で見つめながら、呼びかけられた男達は次の道具を手にして箱に入れた捜査員の元へと歩み寄っていく。
悪達の声と足音を把握していても、捜査員達はどうすることも出来ない。自力では解けぬ縄と戦い精液の匂いを休み無く吸入させられたことによる憔悴に追い詰められている捜査員の男達は、寄り添わされた裸体を濡らす精液を小刻みに震わせながらこれ以上無い怯えと戦慄を募らせるしか無い。
視界を遮る白布越しに感じられていた光を木箱に被せられた蓋によって没収され、被せられた蓋に慣れた手付きで幾つもの鍵を掛けられていく状況を理解していても抵抗一つ行えない哀れな捜査員達は、自分達を捕獲した悪の意図に沿って自身の仲間の裸体を狭く暗い淫臭が充満した木箱の中に閉じ込められることしか出来はしないのだ。

「ふぐっ、ぶもっ、むおぉ……っ!」
「うー、んぉ、うふうぅー……!」

完全な暗闇に追いやられ、新鮮な空気の割合が著しく下がった濃度の高い淫臭に己を内側から常に蹂躙される捜査員達。そんな愉快その物な正義を生み出した悪達は、蓋に掛けた鍵と蓋に存在する淫臭を逃がすことにはほぼ繋がらない小さな空気穴がしっかりと機能していることを確認すると、苦しげに身悶え箱を揺らしている捜査員達に嘲りをたっぷりと込めた無慈悲な別れの挨拶を口にした。

「うんうん、良い格好になったねぇ。それじゃあ、お休み」
「明日からは本格的に調教を始めるから、それまで精液の匂いをじっくり嗅いで病みつきになっておくんだよ?」
「元捜査員の肉奴隷はきっと高値で売れるだろうからな。良い値段が付くよう、二人仲良くぶっ壊して、淫乱に躾け直してやるぜ。期待してろよー?」
「んー……! むうぅーっ……!!」
「あぶ、もあぁ……ふ、ぶふぅっ……!」

木箱から発せられる誇りを投げ捨てた哀願の唸りを至福の笑みで聞き流しながら、悪達は明日から始まる調教に心を躍らせつつ、精液塗れの捜査員達を何の躊躇いも無く淫臭の檻の中に置き去りにしていくのだった。
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