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任を解かれた男根は狂った絶頂へと幸せに達する

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「ん……もあぁ、うみゅうぅ……っ!」

表面に肌触りの良い白くふわふわな毛をあしらわれている黒革製の拘束具を両手両足に与えられ、四肢に伸ばすことを禁じている縛めとベッドの側面に位置する金具を遊び無く張られた鎖で結合され、肉体の自由を大きく奪い取られた男が言葉にならないくぐもった呻きを漏らしながら恥と誇りを捨てた声音で慈悲をねだり続けている。
真横に伸ばしきった状態を維持させられた手足を小刻みに震わせ、黒革で作られた目隠しの下で目を見開き口を喉近くまで満たす男根型をした枷に歯を立てて唸り、頭部に取り付けられた白いウサギの耳飾りと尻穴に埋め込まれたプラグと繋がっているウサギの尻尾飾りをひょこひょこと揺らめかせながら、男は目隠しの向こうにいる主に向かってひたすらに許しを請い続けている。
そんな悲痛な哀願に対して、鬼畜な主は何一つとして救いをもたらさない。自分専属の可愛く淫らな執事が一生懸命に示す助けて下さいの意思をはっきりと理解した上で、意地悪な主は手足を包む拘束が纏っている物と同じ白い毛に覆われたカバーを被せられた男根を後頭部に感じつつ、わざとらしく大きな音を立てて本を悠然と読み進めていく。

「んむうぅ……おぅ、もおぉ」

視界を閉ざされ身動きを制限されているが故に鋭敏となった聴覚で主がページを捲る音を耳にしながら、男は自身の惨めさを絶え間無く思い知らされていく。今の自分は、執事ではない。それどころか、人間とすら扱われてはいない。今の自分は主の読書の時間をより実りある物にする為に男根を提供する、最高に無様な枕でしかない。己の置かれた立場を脳内で復唱し、自らに再認識させながら、執事である男はカバーの内部で限界まで張り詰めた男根を圧迫する主の頭部に興奮を剥き出しにした脈動を送りつつ被虐の至福を貪欲に謳歌していく。
人ではなく、家具として使われている。口枷越しに寄せた願いの言葉を全て無視されながら、枕としての役目を務めさせられている。その事実が生み出す愉悦に溺れ、いつしか無自覚に腰を上下に振り始めていた男に読書の継続を邪魔された主は読んでいた本を閉じて身体をベッドの上で起こし男の方を向きつつあぐらの姿勢を取ると、ようやくご褒美が貰えると勘違いして幸せそうに身をくねらせている駄目な枕に対し、自覚が一切無かったとはいえ主の後頭部を男根を刺激する自慰の道具に用いていた愚かな執事に対し、残忍な笑みを浮かべながら罰を加え始めた。

「おぅぅっ!? おもぉぉっ!?」

固く平たい物体が、緩くも容赦の無い勢いで男根をカバー越しに打ちすえる。その衝撃に驚き視界を奪う黒革の下で目を剥きつつ、男が塞がれた口で困惑の悲鳴を上げる。
だが、痛々しい反応とは裏腹に身体は加虐を嬉しがっている。注がれた微弱な痛みに早くも期待を募らせている男根はカバーの内側で更に硬度を増しつつ、自身を打ちすえたハードカバーの本を経由して先程を超える脈動を主の右手に伝えている。
その最高に愉快で愛しい痴態を独占しながら、主は無言を保っていた口を開き、自分だけの淫猥な執事に罰の開始を明言した。そうした方が男に自省を促しつつ、罪悪感を伴った一層の欲情を抱かせてやれると知っているからだ。

「○○さん、勝手に腰振っちゃ駄目でしょ? ご主人様の僕の読書を邪魔しちゃいけないでしょ? 二度とそんな悪いことが出来ないよう、今からたっぷりと反省をさせてあげる。ちゃんと僕が本を読み終えるまで枕をしていられなかったこのおチ○チンを苛めまくって、自分がどれだけ失礼なことをしたのかを嫌ってくらいに教え込んであげるからね?」
「ふっ、もうぅっ! おごっ、む! おもおぉ……っ!」

わずかに持ち上げられ重力に任せる形で落下させられる本の攻撃に鳴き声を発しながら、高くまで運ばれ幼き主の力と重力を足した速度で襲い掛かる本が生成した男根への心地良い痛みに甘い絶叫を放ちながら、拘束と装飾によって見た目をウサギに似せた物へと仕立てられた男は耳と尻尾の飾りを激しく踊り狂わせつつ、枕の任を解かれた男根を狂った形で迎える絶頂地獄へと自分よりも遥かに年下の主の思惑に沿って幸せに導かれていくのだった。
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