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1st side*Natsume
Act.5-03☆
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「ちゃんと考えてくれてたんですね」
嬉しそうに言う萌恵に、思わず肩を竦めてしまった。
「ほんとは呆れてるんじゃない?」
「どうして?」
「ゴムを用意してたってことは、君とヤる気満々だって思われても仕方ないだろ?」
「ずっと、私とエッチしたかったんですか?」
「――君、結構はっきり言うよね……」
「だって、私は夏目さんとエッチしてみたかったですもん。じゃなきゃ、夏目さんとふたりっきりで過ごしたいなんて最初から言わないです」
処女のはずなのに、処女とは思えない発言だ。だが、先ほどの反応を見る限り、どう考えても男慣れしていない。
(まあ、いい)
夏目は小さく深呼吸した。萌恵をリラックスさせるため、それ以上に自らの緊張を解くため、萌恵に深く口付ける。
萌恵の舌を夏目のそれで絡ませながら、少しずつ夏目自身を埋めようとする。だが、想像していた通り、なかなか上手くいかない。
萌恵が固くなっている。強気なことを言っていても、やはり、男を受け入れることにまだ恐怖を覚えるのだろう。
「萌恵」
ほとんど無意識に、夏目は萌恵の下の名前を呼んでいた。
「もう少し、力を緩められない?」
「そう思うんですけど……、どうしても……」
「やっぱり、無理?」
だが、萌恵は首を横に振る。
「平気。大丈夫ですから」
萌恵の両手が、夏目の顔を優しく挟んだ。
「また、私の下の名前、呼んでくれませんか? ――毅弘、さん……」
不意を衝くように、萌恵が夏目の下の名前を口にしてきた。
夏目は驚き、けれども萌恵に呼ばれたことが嬉しくて堪らなかった。
「萌恵……」
下の名前を呼び、再び萌恵の蜜壺に己を宛がう。充分に濡れてはいても膣は狭い。それでも、半ば強引にナカを貫く。
「萌恵、入ったよ……」
萌恵は満足げに微笑んでいる。夏目が想像出来ないほどの痛みを感じているだろうに、それを微塵も見せない。女ならではの強さだろうか。
「動いていい?」
夏目が訊ねると、萌恵は笑みを湛えたまま頷く。
夏目はゆっくりと身動きした。本当に、萌恵と繋がっている。その幸せを噛み締めながら、律動を繰り返す。
萌恵の鳴き声は控えめだった。初めてだから仕方がない。今は痛いのを我慢することが精いっぱいだろうから。
処女の強い締め付けに、夏目は何度も達しそうになる。だが、少しでも萌恵と長く繋がっていたいと思うため、何とか自身を抑える。
「ふ……あぁ……っ……」
ちょっとずつ鳴く声が高くなっている。それでも、舌で愛撫していた時よりはまだ小さい。
また、射精感が高まってきた。もう少し、と思ったが、年齢のせいだろう。さすがに限界を覚えた。
夏目は強く腰を打ち付けた。ベッドが軋み、それに合わせるように萌恵の声も先ほどに増して高くなった。
「あ……あぁ……っ……やぁ……っ……!」
萌恵の膣が締まった。それからほどなくして、夏目も薄い膜越しに己の欲望を吐き出した。
萌恵はぐったりとしていた。一瞬、気を失っているのではと心配になったが、意識は辛うじてあるようだった。
夏目は少し萌恵のナカに留まってから、慎重に性器を引き抜いた。
避妊具には、うっすらと血が付いていた。まさかと思い、シーツにも視線を落とすと、薄赤い痕が残っている。
夏目は黙々と避妊具の後処理を済ませた。そして、脱力している萌恵の秘部をティッシュでそっと拭う。
夏目の行為に気付いた萌恵が、慌てて起き上がろうとしてきた。だが、それを夏目は、「そのままで」と制止した。
萌恵は結局、なすがままになっていた。不本意だっただろうが、初めてで疲れきっている萌恵に無理はさせられない。
嬉しそうに言う萌恵に、思わず肩を竦めてしまった。
「ほんとは呆れてるんじゃない?」
「どうして?」
「ゴムを用意してたってことは、君とヤる気満々だって思われても仕方ないだろ?」
「ずっと、私とエッチしたかったんですか?」
「――君、結構はっきり言うよね……」
「だって、私は夏目さんとエッチしてみたかったですもん。じゃなきゃ、夏目さんとふたりっきりで過ごしたいなんて最初から言わないです」
処女のはずなのに、処女とは思えない発言だ。だが、先ほどの反応を見る限り、どう考えても男慣れしていない。
(まあ、いい)
夏目は小さく深呼吸した。萌恵をリラックスさせるため、それ以上に自らの緊張を解くため、萌恵に深く口付ける。
萌恵の舌を夏目のそれで絡ませながら、少しずつ夏目自身を埋めようとする。だが、想像していた通り、なかなか上手くいかない。
萌恵が固くなっている。強気なことを言っていても、やはり、男を受け入れることにまだ恐怖を覚えるのだろう。
「萌恵」
ほとんど無意識に、夏目は萌恵の下の名前を呼んでいた。
「もう少し、力を緩められない?」
「そう思うんですけど……、どうしても……」
「やっぱり、無理?」
だが、萌恵は首を横に振る。
「平気。大丈夫ですから」
萌恵の両手が、夏目の顔を優しく挟んだ。
「また、私の下の名前、呼んでくれませんか? ――毅弘、さん……」
不意を衝くように、萌恵が夏目の下の名前を口にしてきた。
夏目は驚き、けれども萌恵に呼ばれたことが嬉しくて堪らなかった。
「萌恵……」
下の名前を呼び、再び萌恵の蜜壺に己を宛がう。充分に濡れてはいても膣は狭い。それでも、半ば強引にナカを貫く。
「萌恵、入ったよ……」
萌恵は満足げに微笑んでいる。夏目が想像出来ないほどの痛みを感じているだろうに、それを微塵も見せない。女ならではの強さだろうか。
「動いていい?」
夏目が訊ねると、萌恵は笑みを湛えたまま頷く。
夏目はゆっくりと身動きした。本当に、萌恵と繋がっている。その幸せを噛み締めながら、律動を繰り返す。
萌恵の鳴き声は控えめだった。初めてだから仕方がない。今は痛いのを我慢することが精いっぱいだろうから。
処女の強い締め付けに、夏目は何度も達しそうになる。だが、少しでも萌恵と長く繋がっていたいと思うため、何とか自身を抑える。
「ふ……あぁ……っ……」
ちょっとずつ鳴く声が高くなっている。それでも、舌で愛撫していた時よりはまだ小さい。
また、射精感が高まってきた。もう少し、と思ったが、年齢のせいだろう。さすがに限界を覚えた。
夏目は強く腰を打ち付けた。ベッドが軋み、それに合わせるように萌恵の声も先ほどに増して高くなった。
「あ……あぁ……っ……やぁ……っ……!」
萌恵の膣が締まった。それからほどなくして、夏目も薄い膜越しに己の欲望を吐き出した。
萌恵はぐったりとしていた。一瞬、気を失っているのではと心配になったが、意識は辛うじてあるようだった。
夏目は少し萌恵のナカに留まってから、慎重に性器を引き抜いた。
避妊具には、うっすらと血が付いていた。まさかと思い、シーツにも視線を落とすと、薄赤い痕が残っている。
夏目は黙々と避妊具の後処理を済ませた。そして、脱力している萌恵の秘部をティッシュでそっと拭う。
夏目の行為に気付いた萌恵が、慌てて起き上がろうとしてきた。だが、それを夏目は、「そのままで」と制止した。
萌恵は結局、なすがままになっていた。不本意だっただろうが、初めてで疲れきっている萌恵に無理はさせられない。
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