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Chapter.8 過去より今が大切
Act.6☆
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ショッピングモールを巡り、お昼ご飯を食べてから再び高遠さんのアパートへと戻って来た。まるで我が家のように普通に中に入ってしまうことに、私も我に返ったとたんに驚いてしまった。
「はい、絢」
落ち着くなり、高遠さんは買ってくれたネックレスの入った箱を私に差し出してきた。
「ありがとうございます」
私は受け取り、早速開けた。中身は分かっているのに、それでも開ける瞬間はドキドキしてしまう。
改めて、綺麗で可愛いネックレスだと思った。本当にこれが私に似合うのだろうか。
「貸して。着けてあげるから」
高遠さんに言われるがまま、私はネックレスを渡した。
高遠さんは慣れない手つきで留め具を外し、私の首へそれをかけてゆく。
「やっぱりいいな」
ネックレスを着けた私を見て、高遠さんは満足げに頷く。
「今度また、逢う時は着けておいでよ?」
「もちろんです。高遠さんに言われなくても着けます。何なら、ずっと着けてたいぐらいです」
「気に入ってくれた?」
「高遠さんの選んでくれたものですから」
「嬉しいことを言ってくれるな」
私は高遠さんに身体を引き寄せられた。そのまま強く抱き締められ、半ば強引に唇を塞がれた。
「絢」
口付けをやめてから、高遠さんが訊ねてきた。
「まだ、時間は平気?」
「今日中に、帰れば……」
「そっか」
高遠さんは私を横抱きにした状態で立ち上がった。
「もう少しだけ、俺に時間をくれる?」
当然のように口にする高遠さんに、私は黙って頷く。抵抗する気はなかった。むしろ、キスをされて身体がどうしようもなく疼いている。
私は高遠さんに抱き上げられたままベッドまで運ばれ、ゆっくりと降ろされる。
高遠さんは私を見下ろし、再び深く口付けてきた。
互いの舌と舌が激しく絡み合う。
キスを交わしている間にも、高遠さんの手が私のセーターの中に滑り込み、ブラジャーのホックを外してしまう。ネックレスでは苦戦していたのに、こういう時は器用になるらしい。
唇が離れると、高遠さんは邪魔だと言わんばかりに次々と私の着ているものを脱がせてゆく。
私達は生まれたままの姿になり、肌を重ね合わせる。キスだけでも嬉しいけれど、高遠さんの体温を直接感じられる方がより幸せを噛み締められる。高遠さんも同じように思っていてくれているだろうか。
「また、たくさん絢の鳴く声を聴かせて?」
耳元で囁いてから、高遠さんは強弱を付けながら身動きする。
昨晩と今朝に抱かれ続け、身体は限界だと思った。なのに、私の意思とは裏腹に高遠さんを求め続けている。
自分の嬌声を、まるで他人事のように聴いている。でも、喉の異様な渇きを覚え、私が声を上げているのだと不意に気付く。
「あ……あぁ……っ……もっと……っ……」
私が催促すれば律動を激しくする高遠さんに、反応を楽しんでいるのではないかと思えた。
でも、高遠さんの表情にも余裕がない。汗も全身から流れ、喘ぐ私の口に入ってきた。
「たかと……さ……っ……も……壊れちゃ……」
「壊してあげるよ……絢……」
高遠さんが強く腰を打ち付けてきた。本当に身体がバラバラになりそうなほどおかしくなっている。
それでも、私は本望だと思った。好きな人に心も身体も愛されている。それが全てだ。
高遠さんと離れるタイムリミットは迫っている。永遠の別れではないけれど、高遠さんのいない時間が戻ってくるのかと思ったら、無意識に涙が零れた。
【Chapter.8-End】
「はい、絢」
落ち着くなり、高遠さんは買ってくれたネックレスの入った箱を私に差し出してきた。
「ありがとうございます」
私は受け取り、早速開けた。中身は分かっているのに、それでも開ける瞬間はドキドキしてしまう。
改めて、綺麗で可愛いネックレスだと思った。本当にこれが私に似合うのだろうか。
「貸して。着けてあげるから」
高遠さんに言われるがまま、私はネックレスを渡した。
高遠さんは慣れない手つきで留め具を外し、私の首へそれをかけてゆく。
「やっぱりいいな」
ネックレスを着けた私を見て、高遠さんは満足げに頷く。
「今度また、逢う時は着けておいでよ?」
「もちろんです。高遠さんに言われなくても着けます。何なら、ずっと着けてたいぐらいです」
「気に入ってくれた?」
「高遠さんの選んでくれたものですから」
「嬉しいことを言ってくれるな」
私は高遠さんに身体を引き寄せられた。そのまま強く抱き締められ、半ば強引に唇を塞がれた。
「絢」
口付けをやめてから、高遠さんが訊ねてきた。
「まだ、時間は平気?」
「今日中に、帰れば……」
「そっか」
高遠さんは私を横抱きにした状態で立ち上がった。
「もう少しだけ、俺に時間をくれる?」
当然のように口にする高遠さんに、私は黙って頷く。抵抗する気はなかった。むしろ、キスをされて身体がどうしようもなく疼いている。
私は高遠さんに抱き上げられたままベッドまで運ばれ、ゆっくりと降ろされる。
高遠さんは私を見下ろし、再び深く口付けてきた。
互いの舌と舌が激しく絡み合う。
キスを交わしている間にも、高遠さんの手が私のセーターの中に滑り込み、ブラジャーのホックを外してしまう。ネックレスでは苦戦していたのに、こういう時は器用になるらしい。
唇が離れると、高遠さんは邪魔だと言わんばかりに次々と私の着ているものを脱がせてゆく。
私達は生まれたままの姿になり、肌を重ね合わせる。キスだけでも嬉しいけれど、高遠さんの体温を直接感じられる方がより幸せを噛み締められる。高遠さんも同じように思っていてくれているだろうか。
「また、たくさん絢の鳴く声を聴かせて?」
耳元で囁いてから、高遠さんは強弱を付けながら身動きする。
昨晩と今朝に抱かれ続け、身体は限界だと思った。なのに、私の意思とは裏腹に高遠さんを求め続けている。
自分の嬌声を、まるで他人事のように聴いている。でも、喉の異様な渇きを覚え、私が声を上げているのだと不意に気付く。
「あ……あぁ……っ……もっと……っ……」
私が催促すれば律動を激しくする高遠さんに、反応を楽しんでいるのではないかと思えた。
でも、高遠さんの表情にも余裕がない。汗も全身から流れ、喘ぐ私の口に入ってきた。
「たかと……さ……っ……も……壊れちゃ……」
「壊してあげるよ……絢……」
高遠さんが強く腰を打ち付けてきた。本当に身体がバラバラになりそうなほどおかしくなっている。
それでも、私は本望だと思った。好きな人に心も身体も愛されている。それが全てだ。
高遠さんと離れるタイムリミットは迫っている。永遠の別れではないけれど、高遠さんのいない時間が戻ってくるのかと思ったら、無意識に涙が零れた。
【Chapter.8-End】
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>FuAoさま
申し訳ございません。
返信が大変遅れてしまいました。
更新ですが、少しずつ余裕が出来て参りましたので再開いたしました。
ただ、こまめな更新は難しいとは思いますが、ゆっくりとでも完結に向けて執筆を進めて参ります。
ありがとうございます。
あっという間に読んでしまいました。
続きを楽しみにしてます。
>ゆう様
ありがとうございます。
しばらく更新が止まっていて申し訳ない気持ちですが、一日も早く続きを上げられるようにしたいと思います( ;∀;)
何時も更新楽しみにしています!早く二人のラブラブが見たいです❗
>レニー様
ありがとうございます。
いつも更新を楽しみにして頂けているなんて嬉しいです( ;∀;)
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