小説探偵

夕凪ヨウ

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Case80.血まみれのお茶会⑩

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「ここからが本番です。知華さんが殺人をするに至った、過去を告げる。そうしなければ、この家族は罪と嘘から抜け出せない。」

 小夜は椅子から立ち上がった。知華は長い髪をほどき、“流華”を演じるのをやめていた。

「まず・・・断言しておくべきことがあります。ご両親が知っている真実は、子供たちでは知華さんしか知らない。他3人は、何も知りません。」
「知華だけが・・・あの忌まわしい過去を・・?なぜ、どうやって・・・・」
「それは追々、本人からお聞きしましょう。今優先すべきは真実の開示です。」

 その途端、小夜は顔を曇らせた。一也と愛華を見て、ゆったりとした口調で尋ねる。

「お2人とも、本当に話していいのですね?私は、息子さんと違って探偵ではない。真実を開示することに、何らかの意味を見出しているわけではありません。例え葵さんや海里さんが知りたいと望んでも、当事者であるお2人が断られるのでしたら、私はこれ以上何も言いません。知華さんを逮捕してもらって、それで終わりです。」

 2人は顔を見合わせた。葵と海里は、不安げな目つきで両親を見ている。やがて、決心したように、一也が小夜を見据えた。

「話してください。あなたの言う通り、ここで逃れることもできる。ただそのままでは、私たちは生涯分かり合えない・・・・それだけは・・・・。」

 愛華も頷いた。小夜は分かりましたと言い、顔を上げる。

「では、始めましょう。この事件の発端となった、忌まわしい過去の話を。」
                   
            ※

「まず初めに、葵さん、海里さん。あなたたちは、一也さんに愛人がいるという疑いを持っていますね?」
「・・・ええ。」
「それはなぜですか?」

 小夜の質問に葵はすかさず答えた。

「会社の横領の件です。信じられない支出をしていると聞いていて、別段、家族に当てている気もしなかったので、もしかしたら・・・・と。」
「私も義兄さんと意見は同じです。ただ、義父さんから直接聞いてはいません。」

 小夜は軽く目を閉じた。彼女は、これから自分が話す言葉1つ1つに責任があると感じているのだ。

「結論だけ述べるなら、一也さんに愛人がいたことは事実です。」

 葵が立ち上がった。しかし、小夜は冷静な声で続ける。

「ですが、その裏には隠された“真実”がある。この家にいる5人の子供は、海里さんと妹の真衣さんを含め、誰1人として“一也さんと愛華さんの子供ではない”のですから。」
「は・・・⁉︎」

 海里が目を見開いた。一也と愛華の肩が震える。

「一也さんと愛華さんは、2人とも愛人がいた。葵さんたち3人は、お2人が愛人との間に作った子供です。」
「・・・・本当に・・何でもお分かりになるのですな。」

 絞り出すような声で、一也はそう言った。小夜はゆったりと告げる。

「半分、賭けですよ。ただ、お2人の反応を見れば、真実であることは明白ですね。」

 小夜は微かに笑っていたが、海里は震えながら尋ねた。

「義父さん、義母さん、なぜですか?お2人は、仲が良かったじゃないですか。私と真衣を引き取った時も、嫌な顔1つせずに面倒を見てくれて、義兄さんたちを大切にして、仲睦まじく・・・・それなのに、どうして、愛人なんて。」
「どうしようもなかったのよ!」

 愛華が怒鳴った。両手で震える肩を抱き、目からは涙が溢れている。

「子供を堕すこともできた・・・でもできなかった!命を奪うなんて・・そんな残酷なことできるはずがなかった‼︎例え相手が・・・一也さんでなかったとしても!」
「だからって・・・!」

 怒鳴ろうとした葵を小夜が制した。

「お2人とも落ち着いてください。愛華さんは、望んで不倫したわけではない。どうすることもできない中で、妊娠してしまった。なぜなら、愛華さんの不倫相手は、亡くなった仁さんですから。」

 小夜の言葉に、部屋が静まり返った。葵は息を呑む。

「ちょっと待ってください・・・じゃあ、私は、まさか。」
「ええ。葵さん・・あなたは、愛華さんと仁さんの子供です。一也さんは叔父に当たる。」

 葵は首を振った。一也の胸ぐらを掴み、目に涙を溜めて怒鳴る。

「どうしてそんなことになるんですか⁉︎父さんは、叔父さんのことをこの世で一番信頼している人間だと言った‼︎それなのに、どうして母さんのことを!」
「・・・私への・・嫉妬だったんだ。幼い頃から、両親に私が優遇されているように見えたと、そう言っていた。私が仕事に行っている間、私の代わりの家の主人として、ここにいた。それだけだったんだ。だがある日・・・あいつの感情が爆発した。私が社長となるのと同時期に、あいつは以前の勤め先で重役になった。だが両親は・・・全く仁を祝福しなかったそうだ。」

 真実を語る一也の瞳に、光はなかった。葵は全身を震わせ、怒りを露わにしている。

「そして、私が余計に家を開けるようになり、あいつがここに来ることが増えた。そんな中、あいつは愛華を襲ったんだ。」
「・・・その時に、私も全てを知ったのよ。嫉妬、怒り、悲しみ・・許せない行為だったけど、彼の全てを否定することはできなかった。」
「恵まれすぎた家庭環境ほど、家族間は歪みやすい。一也さんのご両親は、長男が全てのお考えだったのでしょう。そうでなければ、そんな事件は起こらなかった。」

 小夜の言葉に、一也はわずかに頷いた。小夜は続ける。

「全てを知った一也さんは、仁さんを問い詰めたはずです。そしてその時、仁さんは全てを語った。しかし、仮にも自分の奥様を暴行されたあなたが、簡単に許せるわけがなかった。だからあなたは不倫した。完璧に復讐したかったあなたは、当時仁さんが想いを寄せていた女性と不倫したのではありませんか?」
「・・・・はい・・・それが、正しいと・・思っていたんです。」

 一也の声は、驚くほど落ち着いていた。そして、小夜は堂々とした声でこう言った。

「一也さん。あなたは表面上の不倫をすることで、愛華さんと同じ罪を背負おうとした。夫婦間で同じ罪を犯すことで、愛華さんに“何も悪くない”と示すために。」
「ええ。そう言ってくれました。私も疲れていたんでしょうね・・・夫の提案を飲んで、あまつさえありがたいと思った。」

 数々の者から語られる真実は、あまりに信じがたく、妄想じみていた。すると、小夜はしかしと続けた。

「仁さんも同時に傷ついていた。幼い頃から見向きもされず、邪険に扱われた過去。自分が悪いと分かっていても、想い人を取られたことはショックだったはず。一也さんは、それら全てを分かった上で、彼に“ある提案”をした。」

 一也の眉が動いた。彼は苦笑する。

「そんなことまでお分かりになるんですか。大した頭脳だ。」
「どうも。恐らくあなたは、仁さんにこう言いましたよね。“息子である葵さんには定期的に合わせるから、家に帰ってくるのはお茶会と正月のみ。それ以外は絶対に家に帰って来るな。そうしなければ、縁を切る。”・・・・と。」
「ええ。そこまで言って初めて、仁は己の罪に気がついた。しかし私も、仁の気持ちに気付いてしまった。自分の息子である、葵に対する愛情に。」
「そうでしょうね。もし仁さんが本当にただの乱暴者であれば、そんな約束守らなかった。守ったのは、1人の人間として、息子に対する情があったから。」

 小夜の何もかも見透かす目を見て、一也は笑みを浮かべた。彼は尋ねる。

「いつから、この件に気がついていたんです?隠していたはずですが。」
「初めから違和感があったんです。葵さんが極端とも言えるほど仁さんに懐いていることも。社会見学として、仁さんの会社に行ったことも。なぜそこまで叔父に懐くのか、なぜ父と関わらないのか・・・愛人の話を聞いた時、解決したかのように思われましたが、これを聞いて意見が変わりました。」

 言って、小夜は例の盗聴器を出した。彼女は知華を見て静かに告げる。

「知華さん。あなたはどうやって過去の真実を知ったのですか?」
「・・・・偶然、父と母の話を聞いてしまったんです。嘘だと思ったけど、叔父に確かめないことには始まらないと思って。」
「それで、盗聴器を仕掛けたんですね。」
「はい。」

 小夜は盗聴器を自分のスマートフォンに繋ぎ、音声を再生した。それを聞いた一也たちは、驚いて知華を見た。

「私たちがこれを発見したのは流華さんの遺体があった場所・・知華さんの部屋です。小さな箱にしまってありましたが、部屋に入った時、場所を示すかのように、1つの引き出しが開きかけていた。 知華さん。あなたは、私たちが真実を知ることを望んでいたんですね?だからこれを見つけられるようにした。」
「・・・はい。警察の方がいれば、罪に問えると思った。意味を理解してくれると思ったんです。」

 小夜は頷いた。実際、その通りになっているのだ。彼女の思惑は、見事に成功している。

「あなたが流華さんを事故で殺したことは分かっていました。あなたは流華さんを呼び出し、話をしたかったのでしょう?」
「流華と?一体何の話を?」

 玲央がゆっくりと江本家の面々に近づいた。鞄から流華の部屋で見つけたある物を取り出し、彼らに見せる。

「これ、何だか分かりますか?」
「粉・・?薬ですか?」
「薬・・・そうですね。ある意味間違っていない。これは大薬物です。流華さんは法律に違反しています。少し遺体を調べましたが、数回使用したことがあるはずです。」

 一也たちは、唖然として玲央の言葉を聞いていた。知華が、ぽつりと呟く。

「私も、信じられなかった。あの子の部屋に入って、あの子がお手洗いに行った時に、散らかっている部屋を片付けていて・・・見つけた。薬かと思ったけど、健康体のあの子が、処方されている薬なんてあるはずがない・・・そこで、“薬物”に思い当たった。調べたら当たっていて・・・なぜあんなことをしたのか、理由を聞くために呼び出した。」
「あの倉庫には一也さんが使われていた猟銃があった。流華さんはあなたにそのことを問い詰められて焦り、あなたと揉み合いになり、自己防衛のために取り出した銃に弾が入っているなど知る由もなかったあなたはーーーー」

 “流華さんを殺した”。そんな言葉が続いた気がした。知華はゆっくりと頷く。もう言い逃れる気はないようだ。

「葵さんを襲ったことにも説明が付きます。葵さんは仁さんが安置されているか確かめるためにここにきた。でも鍵を持っているのが東堂さんだと思い出し、戻ろうとした。でもなぜかーーーー」
「部屋が開いていました。不思議に思いましたが、取り敢えず中に入って・・そしたら知華がいて、何をしているのか聞いても答えず、立ち去ろうとした時に、カーペットを見ました。偶然、でしたけど。」

 葵の言葉に知華が続けた。

「急に怖くなったんです。その時、急に自分の罪がのしかかってきて、咄嗟に葵兄さんを殴った。指紋を拭き取り、部屋から出て行こうとしたその時に、使用人が来てしまって・・逃げられなくなった。」
「そうでしょうね。殴られた血が全く乾いていなかった以上、あなた以外あり得ない。ただあなたは流華さんになっていたから、どこかでバレない気持ちがあった。違いますか?」
「・・・・そうです。全て・・その通り。」

 知華は、消え入るような声で、そう言った。彼女は静かに両手を差し出し、続ける。

「逮捕してください。私は、2人も殺した。叔父さんの本音も、大切な妹の未来も、何もかも奪ってしまった。私は許されない。死んで償うべきです。」

 その姿を見た葵は苦しげな表情で言った。

「玲央さん、龍さん。どうにかなりませんか?私は、これ以上家族を失いたくない。妹を助けることはできないんですか?」
「・・・確かに、知華さんは2人の命を奪った。しかし、それが必ずしも死刑になるとは限らない。反省の情ありと見なされれば、社会復帰のために有期刑になることはある。現時点では何とも言えませんが、裁判所が何も聞かず死刑に走ることはない。」

 龍の言葉に、葵は安堵の溜息をついた。知華は葵を見上げ、混乱した目で兄を見る。

「何で・・・何で助けるの?私は、葵兄さんを傷つけた。叔父も、妹も殺した。これ以上生き続けるなんて、できないよ。」
「・・・・私は、確かに家族を失ったことを嘆いています。父や母に対する怒りもある。それは間違いありません。ですがそれと同時に、愛情が消えたわけではない。兄が妹を助けたいと願うのが、そんなにおかしなことですか?」

 葵の言葉に、知華は涙を流した。葵に抱きつき、叫ぶ。

「ごめんなさい・・・ごめんなさい‼︎私が、私が・・・・‼︎」
「何も言うな、知華。元はと言えば、私たちが悪かったんだ。全てを話して、お前たちの負担を無くすべきだった。隠していたから、こうなったんだ。」
「そうよ。あなたが悩んでいることに気づかないなんて、本当に・・・・馬鹿だった。でもね知華、これだけは忘れないで欲しい。あなたは私と血は繋がってない。でも私にとっては、大切な娘なのよ。」
「うん・・うんっ・・!ありがとう・・母さん。そして、ごめんなさい。」

 海里は何も言わずにそれを見ていた。小夜が海里に近づき、ゆっくりと告げる。

「私は、先を見えないあなたを怒った。真実を話すことで、壊れるものがあるから。でもやり方さえ間違わなければ、人を救う真実が存在する。あなたには、それを理解して欲しかった。理解した上で、探偵をやって欲しかった。」
「小夜さん。」

 海里は真っ直ぐに小夜を見た。小夜は深く頭を下げる。

「ごめんなさい。私も結局、自分の意見を押し付けていた。あなたの気持ちを考えなかった。本当にごめんなさい。」
「・・・・いいえ。小夜さんは悪くありません。私が無知だったんです。自分の正しさを信じすぎていた。あなたが諌めてくれて、目が覚めた・・・そんな気がします。」

 2人は笑った。龍は、海里の背中に手を置き、言う。

「話が終わったなら、姉を慰める言葉の1つくらいかけてやれ。家族だろ?」
「はい・・・!」

 海里は家族と抱き合った。そこには、血の繋がりなどなくとも、心の繋がりが見える、美しい光景が広がっていた。

 雨が上がり、光が部屋を照らした。過去という名の鎖に縛られた家族は、長い時を経て、本当の家族になったのだった。
                    
            ※

 その日、龍は知華を連れて警視庁に戻った。

「玲央さんたちも帰られるんですよね?車をお貸ししましょうか?」
「お構いなく。電車で帰りますから。」

 2人が玄関扉を出て歩き始めた時、小夜が肩越しに振り返り、一也に尋ねた。

「1つ、お聞きしても構いませんか?仁さんのことです。」
「何なりと。」
「8年前の七夕の日、仁さんはどこで何をされていましたか?」
「会社で私と仕事をしていました。新しいプロジェクトだったので、新聞にも載っているかと。」
「・・・そうですか。ありがとうございます。では。」
「こちらこそ、本当にありがとうございました。」
「お気になさらず。ただの人助けですから。」
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