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Case50.教授の遺した暗号④
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「お知り合いだったんですか?」
「昔、ちょっとね。とりあえず江本君、これどうぞ。」
2人はそれ以上何も語らず、黙って捜査を続けるよう促した。海里は困惑しながらも、玲央に渡された資料をめくり始めた。
「2人は同じ歳だったんですね。そして、幼馴染みでもあった・・・・」
「そんなに深い間柄だったのか。ここで再会した時は、さぞかし驚いたんじゃないか?」
「・・・・いえ・・そうでもないかもしれません。」
「え?」
海里はそう言いながら、ノートに貼り付けてある新聞記事を指さした。
「水嶋学長が、とある教授に賄賂を送っている疑惑があるというこれ・・・・見てください。賄賂を渡されたとされる教授のところに、“M”と書いてある。」
龍の顔色が変わった。
「・・・・まさか。」
「はい。東堂さんも覚えていらっしゃるでしょう。この大学で、苗字がマ行から始まる教授は、水嶋学長と宮前教授のみ。過去にも前例がないことは調査で分かっています。そして、記事に水嶋学長の名前があることから、この教授は宮前教授であると断言できるのですよ。」
玲央は顎を撫でながら、
「じゃあ水嶋学長が犯人? 賄賂の件を宮前教授が問い詰めて、口封じのために?」
「その可能性もあり得ますが・・・どうも肯定できません。」
「村上さんの話?」
小夜の質問に、海里は頷いた。彼は新聞記事から顔を上げて続ける。
「彼女は“手で首を絞められた”、宮前教授を見た。宮前教授と共にいたのが水嶋学長だとしても、遺体の首から見て取れるに、彼は宮前教授を殺していない。それどころか、宮前教授はそれより前に亡くなっている。」
「ああ。だが、水嶋智彦が犯人だとしても、行動に矛盾が生じる。ピアノ線を使って殺したのに、わざわざ戻って死んでいるかどうかを確認した。そして、村上琴子が見たのは立っていた宮前太一と犯人だ。この時点では死んでいた可能性が高いのに、なぜわざわざ吊るす必要がある? 首に吉川線がある限り、自殺の線は消えるだろう。」
龍の言葉に、玲央が頷きながら続けた。
「そうだね。俺もここに来る途中、現場を一回りしたけど、隠すべき証拠は見つからなかった・・・犯人が遺体を吊るした理由は、依然、不明だ。」
「でも・・・犯人はどうやって宮前教授を吊るしたの? 江本さんと東堂さんは、脚立を使って、背伸びをして、ようやく天井にある柱に届いた。あの脚立は埃を被っていて、使った形跡はなかった。念のため・・・と他の脚立も調べたけれど、結果は同じ。」
そこまで言うと、小夜は息を吐き、それに、と言って続けた。
「水嶋学長は重度の潔癖症。犯罪を行うにしても、あのプライドの高い学長が埃に塗れた脚立を触るなんて思えない。」
小夜に言われ、玲央は辺りを見渡しながら言った。
「言われてみれば・・・この大学、驚くほど綺麗だよね。学長個人の問題か。確かにそこまでの潔癖症なら、ビニール手袋越しでも触れたくないよね。」
玲央は苦笑した。海里は、顎に手を当て、現場の状況を思い返している。
「鍵盤蓋・・・・。」
「え?」
3人が同時に首を傾げた。海里は続ける。
「あの時、どうして鍵盤蓋が開いていたのでしょう? 普通、ピアノを弾いた後なら、蓋は閉めますよね。汚れないよう、傷つかないように。
でも、あの時・・・私たちが現場に到着した時、鍵盤蓋は開いていた。」
「つまり宮前太一は・・ピアノを弾こうとしていたってことか?」
「その可能性はあります。しかし・・・」
「椅子の位置は変わっていなかったわ。普通、ピアノを弾く時は椅子を下げる。でも、あの椅子はペダルの目の前に置かれたまま・・・・弾こうとした時に殺された可能性は、十分に考えられる。」
小夜の言葉に、海里は椅子から立ち上がった。すぐに踵を返し、講義室のドアノブに手をかける。
「音楽室に行きましょう。何か、見落としていることがあるかもしれません。」
※
「なっ・・・⁉︎ これは・・・・!」
音楽室には、別の女性教授に授業を受ける生徒たちの姿があった。女性教授は椅子に腰掛け、ピアノを弾いており、生徒たちは、ピアノを囲むように集まって、教授に質問をしている。海里たちは愕然とした。
「・・・・まだ・・いらっしゃいましたか。」
細い声がして振り向くと、水嶋が立っていた。龍は思わず詰め寄る。
「水嶋学長・・・! どういうことですか? 生徒たちには内密に・・そう仰るから、私たちは極力講義室に篭って調査をしていたのですよ? 現場に立ち入らないよう、指示したはずです。今すぐやめさせてください。」
「そんなことできるわけないでしょう。学生の本分は勉強なんですから。」
「それは理解しています。ですが、人1人の命が失われていながら、その理由を解明せず、見過ごすことなど・・・私たちにはできません。」
「・・・・命、ですか。」
水嶋学長は、どこか遠くを見るような瞳で、音楽室を見た。視線の先には、ピアノがある。
「そんな命を軽んじる人間がいたら、私は許せなかった。怒り、悲しみ、また怒る。」
水嶋の言葉を、誰1人として理解できなかった。1つ分かるのは、彼が酷く悲しげな表情をしていたということだけだった。
海里は、おそるおそる口を開く。
「宮前教授と、幼馴染みだったんですよね。以前、賄賂を渡して宮前教授を採用したとお聞きしますが、事実ですか?」
「おい、江本・・・!」
龍が怒鳴ろうとしたが、水嶋は冷静だった。柔らかい笑みを浮かべ、反問する。
「もし、事実だと言えば、どうなさいますか? この場で、私を逮捕しますか? 生徒たちが見ている前で。」
「・・・・自白であったとしても、証拠が出るまで逮捕はしません。少なくとも、今のあなたを逮捕するほど我々も悪人ではない。」
玲央の言葉に、水嶋は笑みを浮かべたままだった。ゆっくりと頷き、
「そうですか。それは、良かった。では、仕事がありますので、失礼。」
※
「読めないな・・・・」
龍は溜息混じりに呟いた。生徒たちがいる手前、捜査ができなくなった海里たちは、講義室に戻っていた。
「同感です。私たちが大学に到着した時は、挙動不審と言いますか・・・自信がない雰囲気だった。しかし今は・・・」
「余裕がある?」
玲央の言葉に、海里は頷いた。この短時間に、何があったと言うのだろう。面倒だと感じたその時、海里は、ある事を思い出し、小夜に視線を移した。
「そう言えば、小夜さん。先ほど・・・村上さんとお話しされていましたよね? あれは一体何だったのですか? 事件に関わる事でしたら、お話し頂けると助かるのですが。」
「個人的なことはお答えしかねます。」
小夜はバッサリとそう切り捨てた。しかし、彼女の眉が動いたのを、3人は見逃さなかった。玲央は笑いながら、
「個人的なこと、か。話してしまえば、己の価値観がひっくり返りでもするの?」
「どうしてそう思うの? 決めつけは良くないわ。」
「そうだね。でも話をして、俺の頼んだ調べ物をしたノートを取りに行くにしても、長すぎじゃない? ここから教員室まで、歩いて5分程度だろ?」
「村上さんとの話が長かっただけよ。」
小夜は笑っていたが、玲央は冷静に続けた。
「君が焦るなんて珍しい。何か重要な事を聞いたんだろ?」
その言葉に重ねるように、小夜は厳しい声で言った。
「いい加減にして。尋問のつもり?」
「まさか。ただの事情聴取だよ。」
その言葉に、小夜は嘲笑した。腕を組み、明らかな拒絶の反応を示す。
「物は言いようね。でも、知りたいことがあるなら、自分で考えるのがあなたたちの役目でしょう? 知りたいなら、頑張って調べて頂戴。」
「・・・物は言いようだね。まあ、仕方ない。教えてくれないなら、こちらで捜査するよ。“村上琴子本人に聞く”、という捜査をね。」
小夜の瞳が怒りの色に変わった。玲央の背後にいる海里と龍も、思わず言葉を失う。
「本当・・・いい性格してるわね、玲央。」
小夜の声音は呆れが混じり、怒りは少なかった。玲央は何食わぬ笑みを浮かべる。
「褒め言葉として受け取っておくよ。話してくれるよね? 小夜。」
「昔、ちょっとね。とりあえず江本君、これどうぞ。」
2人はそれ以上何も語らず、黙って捜査を続けるよう促した。海里は困惑しながらも、玲央に渡された資料をめくり始めた。
「2人は同じ歳だったんですね。そして、幼馴染みでもあった・・・・」
「そんなに深い間柄だったのか。ここで再会した時は、さぞかし驚いたんじゃないか?」
「・・・・いえ・・そうでもないかもしれません。」
「え?」
海里はそう言いながら、ノートに貼り付けてある新聞記事を指さした。
「水嶋学長が、とある教授に賄賂を送っている疑惑があるというこれ・・・・見てください。賄賂を渡されたとされる教授のところに、“M”と書いてある。」
龍の顔色が変わった。
「・・・・まさか。」
「はい。東堂さんも覚えていらっしゃるでしょう。この大学で、苗字がマ行から始まる教授は、水嶋学長と宮前教授のみ。過去にも前例がないことは調査で分かっています。そして、記事に水嶋学長の名前があることから、この教授は宮前教授であると断言できるのですよ。」
玲央は顎を撫でながら、
「じゃあ水嶋学長が犯人? 賄賂の件を宮前教授が問い詰めて、口封じのために?」
「その可能性もあり得ますが・・・どうも肯定できません。」
「村上さんの話?」
小夜の質問に、海里は頷いた。彼は新聞記事から顔を上げて続ける。
「彼女は“手で首を絞められた”、宮前教授を見た。宮前教授と共にいたのが水嶋学長だとしても、遺体の首から見て取れるに、彼は宮前教授を殺していない。それどころか、宮前教授はそれより前に亡くなっている。」
「ああ。だが、水嶋智彦が犯人だとしても、行動に矛盾が生じる。ピアノ線を使って殺したのに、わざわざ戻って死んでいるかどうかを確認した。そして、村上琴子が見たのは立っていた宮前太一と犯人だ。この時点では死んでいた可能性が高いのに、なぜわざわざ吊るす必要がある? 首に吉川線がある限り、自殺の線は消えるだろう。」
龍の言葉に、玲央が頷きながら続けた。
「そうだね。俺もここに来る途中、現場を一回りしたけど、隠すべき証拠は見つからなかった・・・犯人が遺体を吊るした理由は、依然、不明だ。」
「でも・・・犯人はどうやって宮前教授を吊るしたの? 江本さんと東堂さんは、脚立を使って、背伸びをして、ようやく天井にある柱に届いた。あの脚立は埃を被っていて、使った形跡はなかった。念のため・・・と他の脚立も調べたけれど、結果は同じ。」
そこまで言うと、小夜は息を吐き、それに、と言って続けた。
「水嶋学長は重度の潔癖症。犯罪を行うにしても、あのプライドの高い学長が埃に塗れた脚立を触るなんて思えない。」
小夜に言われ、玲央は辺りを見渡しながら言った。
「言われてみれば・・・この大学、驚くほど綺麗だよね。学長個人の問題か。確かにそこまでの潔癖症なら、ビニール手袋越しでも触れたくないよね。」
玲央は苦笑した。海里は、顎に手を当て、現場の状況を思い返している。
「鍵盤蓋・・・・。」
「え?」
3人が同時に首を傾げた。海里は続ける。
「あの時、どうして鍵盤蓋が開いていたのでしょう? 普通、ピアノを弾いた後なら、蓋は閉めますよね。汚れないよう、傷つかないように。
でも、あの時・・・私たちが現場に到着した時、鍵盤蓋は開いていた。」
「つまり宮前太一は・・ピアノを弾こうとしていたってことか?」
「その可能性はあります。しかし・・・」
「椅子の位置は変わっていなかったわ。普通、ピアノを弾く時は椅子を下げる。でも、あの椅子はペダルの目の前に置かれたまま・・・・弾こうとした時に殺された可能性は、十分に考えられる。」
小夜の言葉に、海里は椅子から立ち上がった。すぐに踵を返し、講義室のドアノブに手をかける。
「音楽室に行きましょう。何か、見落としていることがあるかもしれません。」
※
「なっ・・・⁉︎ これは・・・・!」
音楽室には、別の女性教授に授業を受ける生徒たちの姿があった。女性教授は椅子に腰掛け、ピアノを弾いており、生徒たちは、ピアノを囲むように集まって、教授に質問をしている。海里たちは愕然とした。
「・・・・まだ・・いらっしゃいましたか。」
細い声がして振り向くと、水嶋が立っていた。龍は思わず詰め寄る。
「水嶋学長・・・! どういうことですか? 生徒たちには内密に・・そう仰るから、私たちは極力講義室に篭って調査をしていたのですよ? 現場に立ち入らないよう、指示したはずです。今すぐやめさせてください。」
「そんなことできるわけないでしょう。学生の本分は勉強なんですから。」
「それは理解しています。ですが、人1人の命が失われていながら、その理由を解明せず、見過ごすことなど・・・私たちにはできません。」
「・・・・命、ですか。」
水嶋学長は、どこか遠くを見るような瞳で、音楽室を見た。視線の先には、ピアノがある。
「そんな命を軽んじる人間がいたら、私は許せなかった。怒り、悲しみ、また怒る。」
水嶋の言葉を、誰1人として理解できなかった。1つ分かるのは、彼が酷く悲しげな表情をしていたということだけだった。
海里は、おそるおそる口を開く。
「宮前教授と、幼馴染みだったんですよね。以前、賄賂を渡して宮前教授を採用したとお聞きしますが、事実ですか?」
「おい、江本・・・!」
龍が怒鳴ろうとしたが、水嶋は冷静だった。柔らかい笑みを浮かべ、反問する。
「もし、事実だと言えば、どうなさいますか? この場で、私を逮捕しますか? 生徒たちが見ている前で。」
「・・・・自白であったとしても、証拠が出るまで逮捕はしません。少なくとも、今のあなたを逮捕するほど我々も悪人ではない。」
玲央の言葉に、水嶋は笑みを浮かべたままだった。ゆっくりと頷き、
「そうですか。それは、良かった。では、仕事がありますので、失礼。」
※
「読めないな・・・・」
龍は溜息混じりに呟いた。生徒たちがいる手前、捜査ができなくなった海里たちは、講義室に戻っていた。
「同感です。私たちが大学に到着した時は、挙動不審と言いますか・・・自信がない雰囲気だった。しかし今は・・・」
「余裕がある?」
玲央の言葉に、海里は頷いた。この短時間に、何があったと言うのだろう。面倒だと感じたその時、海里は、ある事を思い出し、小夜に視線を移した。
「そう言えば、小夜さん。先ほど・・・村上さんとお話しされていましたよね? あれは一体何だったのですか? 事件に関わる事でしたら、お話し頂けると助かるのですが。」
「個人的なことはお答えしかねます。」
小夜はバッサリとそう切り捨てた。しかし、彼女の眉が動いたのを、3人は見逃さなかった。玲央は笑いながら、
「個人的なこと、か。話してしまえば、己の価値観がひっくり返りでもするの?」
「どうしてそう思うの? 決めつけは良くないわ。」
「そうだね。でも話をして、俺の頼んだ調べ物をしたノートを取りに行くにしても、長すぎじゃない? ここから教員室まで、歩いて5分程度だろ?」
「村上さんとの話が長かっただけよ。」
小夜は笑っていたが、玲央は冷静に続けた。
「君が焦るなんて珍しい。何か重要な事を聞いたんだろ?」
その言葉に重ねるように、小夜は厳しい声で言った。
「いい加減にして。尋問のつもり?」
「まさか。ただの事情聴取だよ。」
その言葉に、小夜は嘲笑した。腕を組み、明らかな拒絶の反応を示す。
「物は言いようね。でも、知りたいことがあるなら、自分で考えるのがあなたたちの役目でしょう? 知りたいなら、頑張って調べて頂戴。」
「・・・物は言いようだね。まあ、仕方ない。教えてくれないなら、こちらで捜査するよ。“村上琴子本人に聞く”、という捜査をね。」
小夜の瞳が怒りの色に変わった。玲央の背後にいる海里と龍も、思わず言葉を失う。
「本当・・・いい性格してるわね、玲央。」
小夜の声音は呆れが混じり、怒りは少なかった。玲央は何食わぬ笑みを浮かべる。
「褒め言葉として受け取っておくよ。話してくれるよね? 小夜。」
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