小説探偵

夕凪ヨウ

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Case1.2つの顔を持つ男

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 書店の本棚を見渡していた女子高生が、新刊と題された本棚を指し示して声を上げた。
「見て見て! カイリの新作出てる!」
 朗らかな声に応じ、別の本棚を見ていた友人が「本当だ」と明るい口調で言って尋ねた。
「買っちゃう?」
 友人の言葉に、女子高生は財布の中身を確認し、眉を八の字に寄せた。
「足りないから、また今度かな」
 友人も財布を確認し、同じように苦笑いを浮かべた。名残惜しそうに本を見つめつつ、女子高生は、思い出したかのように呟く。
「カイリの本って、たまにかなり残酷な描写があるよね。面白いけど、あれが苦手って人、いるじゃん? 私らは平気だけどさ」
「あーいるね。でも仕方ないんじゃない? カイリの本って、実際に起きた事件が元って話があるし」

            ※

 芽吹いた桜を歓迎するかのように、東京都は雲一つない晴天だった。しかし決して暑くはなく、春らしい陽気が広がり、春風が靡く、穏やかな日である。全国各地でお花見シーズンが始まり、首都・東京は人でごった返していた。


 ただ、どこもかしこも人がいるわけではない。都心から少し離れた、小さな喫茶店の正午は静かである。店内の客はまばらで、テラス席には青年が1人いるだけだ。
 どこからか、風に揺られてやって来た桜の花弁が、青年の肩に乗った。視界に花弁を捉えた青年は、優しい手つきでそれを手に取り、再び風に乗せて飛ばす。
 陽光に照らされて飛んでいく花弁を見つめながら、青年は穏やかな笑みを浮かべた。


 安穏な時間を終わらせたのは、スーツ姿の若い男の足音だった。肩で息をしており、随分長い距離を走ったように見える。若い男は青年の姿を捉えるなり、テラス席の入口を通過して側に立った。
「カイリさん! こちらにいらっしゃったんですね!」
「・・・・どなたですか?」
 陽光に照らされて輝く、寝癖ひとつない整えられた短い銀髪。澄み切った青空のような、海の浅瀬のような碧眼へきがん。光に溶けそうなほどに白い肌。高過ぎず低過ぎない鼻。薄い唇。日本人とは思えぬ美しい容姿をした青年・カイリは、突然自分の前に現れた若い男をいぶかしげな瞳で見つめた。
 若い男は息を整え、頭を下げながら謝罪の言葉を述べる。
「突然申し訳ありません。私、こういう者です」
 スーツの内ポケットから現れたのは警察手帳だった。事情を察したカイリは、急いでテーブルの上に置かれたサンドウィッチの残りを食べ、会計を終え、男に向き直る。
「どこです?」
「N町のS番地です」
「分かりました。事件の概要は向かいながら教えてください」


 カイリーーーー本名・江本海里ーーーーは、数年前から頭角を表し始めた推理小説家である。顔を出していないため、名前と作品のみが知られているが、老若男女問わず人気があった。
 しかし、彼には裏の顔があった。彼は小説を書く傍ら、警察の捜査を手伝い、事件を解決し、解決した事件を小説にしていた。

 江本海里は、小説家であり、探偵なのだ。

            ※
                       
「遅くなってすみません! カイリさん、連れて来ました!」
 事件現場の野次馬を掻き分け、バリケードテープを潜り、海里は刑事たちの前に姿を現した。刑事たちは安堵したように息を吐く。
「来てくださったんですね、江本さん」
 警察は当然海里の本名を知っていた。ただ、世間には公表していないため、本名で呼ぶのは刑事たちの間だけで、と頼んでいた。彼らは事件を解決してもらう礼としてそれを守り、彼の本名は知られていなかった。
「呼ばれましたし。それに、面白そうな事件なので」
 事もなげに答えた海里だったが、声音にはどこか高揚が垣間見えた。刑事たちは首を傾げるが、彼は気にせず尋ねる。
「被害者はどちらに?」
「案内します」
 刑事たちは海里を従え、背後にある建物の屋上へ登った。扉を開けると強風が吹き込み、整えられた銀髪が激しく揺れる。刑事たちも頭を押さえつつ、現場を示した。
「これは・・・随分と不思議なご遺体ですね」
「我々も驚きました。第一発見者はこのビルの管理人。屋上の鍵が閉まっているか確認しに来たところ、被害者を見つけたようです」
 被害者・白波陸しらなみりくは、屋上のフェンスにもたれかかり、手足を縄で括られたまま死んでいた。撲殺されたらしく、頭部から流れ出た血が鎖骨付近まで滴り落ちている。着用している茶色いセーターの襟首は、血に染まって名前の分からない色をしていた。
 遺体を凝視していると、微かに血の滴る音が聞こえた。海里は呟く。
「まだ血が固まっていない・・・殺害されてから、そう時間は経っていませんね。死亡推定時刻はいつですか?」
「午前11時です」
 刑事の言葉に海里は目を丸くした。思わず刑事の方へ体を向け、驚きを口にする。
「11時? 私を呼びに来た時間から、1時間も経っていないのですか? 確実に苦しむ方法で殺害されたのに、本当に誰も気が付かなかったと?」
「はい・・・今のところ、目撃証言はありません」
 刑事の言葉に海里は曖昧に頷き、口を開いた。
「・・・・手袋を貸してください。確かめたいことがあります」
 海里は刑事から手袋を受け取って嵌めると、落ち着いた足取りで遺体に近づいた。遺体の前に屈み、顔を覗き込み、髪を掻き上げ、首回りや腕を凝視する。
「麻酔を打ち込まれた形跡などはありませんね。ただ、手足の縄に血が滲んでいる上、足のロープは切れかけている。かなり抵抗されたのでしょう」
 独り言のように呟きながら幾度か頷いた後、海里は振り向かず刑事に尋ねた。
「被害者が誰かに恨まれるようなことは?」
「確か、勤め先の会社でパワハラが酷いと聞いています。被害者はその現状を良く思っておらず、上司に反抗していたらしいです。ただ、同僚たちは上司に目の敵にされることを恐れて、彼の味方はしなかったと。先ほど亡くなったことを報告した時も、良い態度とは言えませんでした」
 刑事の言葉に、海里は顔をしかめた。
「なるほど。上司からも同僚からも恨まれていた・・・邪魔だから消したという話はしっくり来ますね」
「犯人は上司か同僚でしょうか?」
「それを明らかにするために、調べて頂きたいことがあります」

            ※

 翌日、警察から調査資料を受け取った海里は、その結果に驚きつつ、パワハラをしていたという上司・善岡泰史よしおかやすしを遺体発見現場に呼び出した。
「何なんだ、急に呼び出して!」
「申し訳ありません。私はカイリ。警察の協力者です。
 白波陸さんがお亡くなりになった件について、善岡さんにお聞きしたいことがありまして」
「聞きたいこと?」
「はい。昨日の午前11時頃、どこで何をされていましたか?」
 善岡が苦笑した。彼は笑みを浮かべたまま口を開く。
「当然、会社で仕事をしていたさ。奴は中々来ないから、サボりだと思ったよ。やけに反抗的だったし、死んだと聞いてせいせいした」
 彼の証言を聞くと、海里は薄らと微笑んだ。
「おかしいですね。昨日、あなたの会社は休みだったはずでしょう? 刑事さんが会社へ問い合わせて、確認していますよ?」
 善岡はギョッとした。海里は構わず続ける。
「会社の上層部の方々が他社との大きな会合で会社を出ていて、緊急時に対応できなくなると困るという理由でした。
 そして、昨日の午前11時半頃、白波さんはこのビルの屋上で発見された。鞄の中は財布や免許証など、最低限の持ち物だけ。スーツでなかったことと社長さんとの電話の件を踏まえると、彼は会社に行っていない。上司であるあなたも、行く理由はない」
「ちっ・・・違う!」
 善岡が叫んだ。海里は止めることなく、先を促す。
「私は用事があったんだ! 週明けまでに仕上げなければならない仕事があって、会社に行った!」
「それは昨日の何時頃ですか? それを証明する人は? 証拠は? 防犯カメラに姿は映っていますか?」
 海里の言葉に善岡は顔を歪めた。彼は淡々と続ける。
「昨日、白波さんの遺体発見現場であるこのビルに来た時、不思議に思ったことがありました。それは、彼が屋上で亡くなっていたこと、そのものです。このビルは5階建てですから、屋上から落ちれば命を落とす可能性があり、転落死は十分に装える。
 すなわち、事故として処理される可能性も高いのに、わざわざ撲殺したこと、それが気になったんです。ロープで縛ったりすれば指紋や皮膚片が残る可能性が高く、あの状況では必ず殺人事件として判断される。
 屋上という、一見、人目につかない場所で犯行を行っているのに、殺人と断定できてしまう現場は矛盾を感じました」
 一息に告げた海里は、一泊置き、笑って尋ねた。
「なぜ、転落死ではなく撲殺を選んだのでしょうね?」
「犯人が、異常者とかじゃないのか? 必要以上に痛めつけたかったんだよ」
 善岡は吐き捨てたが、海里は静かに否定した。
「犯人は白波さんに対して深い恨みがあり、痛めつけ、苦しめながら殺したかったから、転落死を選ばなかったんです。異常者などという話ではない。
 
 語気が強まるのと反対に善岡は青ざめた。そして追い討ちをかけるように、海里は白波の手足に括られていた縄から彼以外の指紋と皮膚片が検出されたと告げる。
 刑事の1人が調査結果を手渡すと、海里は胸の前にかざして続けた。
「鑑識で調べて頂いた結果、あなたの指紋・皮膚片だと判明しました。犯人はあなたです、善岡さん」
 海里は簡潔に告げ、すぐさま動機を口にした。
と称しても、許されることではありません」


 その瞬間、善岡は怒鳴ろうとした口を閉じ、膝から崩れ落ちた。歯軋りをして、彼は叫ぶ。
「許せなかったんだ! 善人のような顔をして・・・学生時代、娘を自殺に追いやったことが! いじめの主犯格でありながらのうのうと生き、幸せそうに生きていることが!」
 善岡は屋上の床を拳で殴った。血が滲んでいるが、気に留める様子はない。彼は肩で息をしながら、己を落ち着かせるように続けた。
「私はチャンスを与えた。殺す前に、娘のいじめのことを謝罪しろと言ったんだ。そうすれば、命は助けてやるつもりだった。
 それなのに、あの男はーーーー」


 ーーーーは? 謝罪? バカじゃねえの。何で今更、そんなことしないといけないんだよ。第一、そんな昔のこと、覚えてねえんだけど。


「私は昨日のことのように覚えている。娘の死に顔も、通夜も、葬式も、涙で滲んだ遺書の文字も、何もかも」
 歯軋りの音が響き、善岡は再び声を荒げた。
「それなのに、あの男は忘れていたんだ! あんな男が生きていいはずがない・・・あの男は、死ぬべき人間だったんだよ!」
 善岡の独白に、刑事たちは苦い顔をした。しかし、海里は眉を顰めたものの、溜息をつく。
「確かに、娘さんを奪われたことは許せなかったでしょう。教師に媚を売っているという理不尽な理由でのいじめ・・・学校は黙認したと資料にありました」
 痛ましい、というような表情を見せた海里だったが、すぐに真顔になった。
「しかしだからと言って、殺人を犯していい理由にはなりません。世の中には法が存在し、それによって人は裁かれる。いじめという名の殺人また、そうするべきだったんです。
 そして、公正に法で裁くための準備を行うのが警察であり、その準備を元に決断を下すのが裁判官です。刑事さんは、その準備を整えつつあります」
 善岡は怪訝な顔をした。海里は続ける。
「昨夜、刑事さんたちに娘さんが通われていた高校に行って頂きました。そこで当時の校長や教員に問いただしたところ、いじめの事実を認めて謝罪され、相応の対応をすると仰ったそうですよ」
 警察が本格的に介入して来て、隠し切れないと思ったと校長は語ったらしい。いずれにしても身勝手は付き纏うが、何もしないよりはマシなのかもしれないと、海里は感じた。
 しかし、善岡は納得しない。
「だから何だ⁉︎    今更認めたところで、何が変わる? 娘は戻らない! 命は還らない‼︎」
「そうですね。あなたの娘さんも、あなたが奪った白波さんの命も、還らない」
 その言葉に善岡はハッとした。海里は早口で告げる。
「白波さんにも奥さんとお子さんがいらっしゃいます。あなたが彼を殺害したことで、今度は彼のご家族が悲しみ、あなたと同じく復讐心を抱くかもしれない。そうでなくとも、心に傷は残ります」
 あなたもそうだろう、と言わんばかりの声音だった。だが、視線に暖かさはない。
「あなたは負の連鎖を作ってしまったんです。白波さんのご家族があなたに復讐するかはさておいて、家族を失うという絶望を、あなたが感じた絶望を、他の人にも与えてしまった。それは悲劇でしかありません。そうならないために、あなたは殺人を犯してはならなかったんです。
 命を奪う権利、奪われる権利は、等しく誰にもないんですから」
 語尾に滲んだ怒りは、海里が初めて善岡に見せた感情だった。呆然と話を聞いていた善岡は、怒りに気づいた様子がない。
 しかし、海里はそれ以上怒ることも刺々しい視線を向けることもなく、普段と変わらぬ柔らかい笑みを浮かべた。気持ちを切り替えるように息を吐き、背後にいる刑事たちに視線を移す。
「私の仕事はこれで終わりです。後はお任せします」
「あ・・・は、はい! ご協力ありがとうございました‼︎ 江本さん‼︎」
 刑事の礼に、歩き始めていた海里は足を止め、肩越しに振り返って笑った。
「お礼は結構ですよ。いい物語が書けそうですから」


 そう残して、海里は去って行った。犯人が逮捕される瞬間も見ず、事件の報告も簡易なものだけで済ませ、彼は、いつものように小説を綴り始めた。

            ※

 私は男の言葉に心底呆れた。例え苦しんでいたとしても、殺人を犯すことは負の連鎖を作ることになるからだ。男も分かっていたのかもしれないが、もう遅い。命は還らない。起こったことは変えられないのだ。
 何も言うつもりはなかったが、私は湧き上がってくる怒りを抑えきれず、気がつけば怒りに任せて口を開いていた。


 ーーーー命を奪う権利はない


 何とも滑稽な台詞だ。正義のヒーローじゃあるまいし。私は馬鹿馬鹿しいと思いながら表情を戻し、踵を返した。

             ーカイリ『恨み』ー

            ※

 江本海里は小説家である。多くの小説を生み出し、その度に読者を驚かせ、世間を感動の渦に巻き込んでいる。       
 しかしその裏には、一部の者しか知らない“真実”がある。


 江本海里は探偵である。多くの事件を解決し、その度に警察官を驚かせ、世間を感動の渦に巻き込んでいる。
 しかしその裏には、“物語のため”という、他者には理解できない意志がある。

 

 これは、小説探偵と呼ばれる青年・江本海里と、彼を取り巻く人々の、物語である。
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