生徒会書記長さん

梅鉢

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第五章

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もっと激しく動きたいだろうに吉岡は俺に合わせて未だゆっくりとした動きだ。でも俺の中で吉岡にも気持ちよくなってほしい。
さっきよりも随分なれた吉岡の大きさ。もっとしていいよと少し腰を左右に振ってみるとシーツに投げ出していた手をそれぞれに捕らえられた。そしてベッドに押し付けられる。
痛いくらいに手首を捕まれ、何事かと瞼を開けると眉間に皺の寄せた吉岡は俺を睨んでいた。

「な、……どうしたよ」
「今俺を挑発したんですか? それとも試したんですか?」
「は? 何言って……」
「我慢できなくなるからやめてください」

ああ、そういうことか。
ふ、と笑みを零すと吉岡の眉間には益々深い皺が。

「いいよ。好きにして」
「はぁ?」
「吉岡の好きにしてよ」
「……寝ぼけてますか? 痛いんでしょう?」
「うん。そうかも。寝ぼけてんだわ、俺。だから……」

お前の好きにしろよ。
と挑発するように視線を向ければ不機嫌に寄せていた皺も消え、不適な笑みに変わった。

「佐野さんのくせに生意気」

俺をなんだと思っているんだ、南みたいなこと言いやがってと、声に出そうと口を開くがそれは喘ぎとなって消えてしまった。


奥まで突き上げてはギリギリまで引き抜かれ。
でもいいところを攻めるのも忘れない。
上半身を起こした吉岡は蜜を垂らす俺の息子を擦りながら腰を押し付けてきた。動くたびにぐっぷぐっぷと結合部から音が漏れ、俺の声と一緒に部屋の中に響いている。

いつもキレイにセットされている髪の毛も律動のままに毛先が踊っていてそれにすら欲情してしまうのはセックスの最中だからだろうか。
ずっと揺らされている視界もなんだかぼやけてきた。自然と涙がたまっていたようだったがそれには気が付かないでいた。

「あっ……あっ、んぅっ、んっ」
「気持ちいい?」
「うんっ、んんっ」
「言って、佐野さん。声に出して」
「いいっ、きもち、いいっ……よ」
「好き?」
「うんっあっ、あ、あうっ」

裏筋を丁寧に撫で回され、身を捩る。ダイレクトな刺激は射精感を強めた。

「俺を好き? 言って。声にして。佐野さん」
「す、すきっ、ああ、すきだよ、あっ、よしおかっが、すきっ」
「じょうず」
「……っ、も、だめっ、」

体の奥から這い上がってくるような、いつもよりも強い快感。中をずこずこ擦られもう一方の手では先端をぐりぐりと撫でられ。
吉岡もそろそろイきそうなのかガチガチになった太くて長いモノが俺のいいところばかりを突き上げてくるからあっさりとイってしまった。胸に白濁が飛び散り、身を硬くして快感に浸った。が、吉岡は律動を止めない。
むしろ突き上げは増してパンパンと肉がぶつかる音がより激しくなっていく。過ぎ去りそうだった快感は、体の中ではまだ燻っていたようで背筋がゾクゾクと震えた。

「あ、あ、っ、やだああ」
「……っ」

俺の両足を抱えた吉岡は奥まではめ込んでさらに尻に押し付けるようぐいぐいと腰を動かした。
中で吉岡の熱がはじける。ゴムなんてしてないから中で出してるんだ。
セックスして吉岡が俺の体の中で射精した。
その事実をぼうっとした頭で受け止めた。
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