生徒会書記長さん

梅鉢

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第四章

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吉岡は変なところを執拗に弄ってくるから体の芯が熱を帯び始めてきた。男でもそこは感じる人は多いとは聞いていたが、女のように喘ぎたくない。しかし俺の意思とは反対に、吉岡のねちっこい愛撫に勝手に声は漏れてしまうし、気持ちよくて頭がぼうっとしてしまっていた。

シャツが上まで捲くられる。恥ずかしさもあるが、それより肌寒くて身を震わせると吉岡は露になった胸に唇を寄せた。ちゅ、ちゅ、と音を鳴らしながらキスをくれた。それだけでもゾワゾワと背中が落ち着かないのに、さっきまで弄っていた尖りに吸い付かれたときは「あっ!」と大げさな声を出してしまった。くすぐったいなかでの気持ちよさは今までに味わったことが無いから戸惑いばかりだ。

「 あほ! どこ舐めてんだ!」

ぴちゃ、とわざと音をたてて俺を攻める。挑発するように俺を見上げる吉岡は、見せ付けるように舌先で乳首を転がした。

「あ、もう、なんなんだよっ、もうやだっ」

与えられた刺激でもう俺のペニスは制服の中で窮屈そうにしている。触りたいけど触れない。自分から触ってしまったら終わりな気がした。
それを知ってか、吉岡が空いた手で布越しに勃ちあがった俺の中心を上下に撫でてきた。もどかしい力加減の手つきに思わず内股を摺り寄せた。
口から出る言葉は拒否のものしかないが、体というものは実に正直だと思う。
もっと確実な刺激が欲しくて勝手に腰を押し付けてしまっていた。

吉岡の顔が近づく。唇が重なると自然と眼を閉じた。先走りが出始めているのか若干の気持ち悪さを感じるが、吉岡の手は休むことなく制服の上から揉み扱いていて、荒い息が俺から漏れた。

抵抗の小さくなってしまった俺。拘束されていた両手が自由になるが、もう本気で抵抗は出来なかった。

俺の手が自由になったということは吉岡の両手も自由だということだ。カチャカチャと音を立てて俺のベルトを外したかと思ったら、器用にズボンとパンツを一気に腿まで下げた。

「ん~~っ!」

快感に犯されていた俺もさすがに一気に目が覚める。夢から覚め気分だ。
横を向いて吉岡の唇から逃げる。吉岡の肩に手を置いて押しのけようとするが、首筋に噛み付かれてうまく力も入らない。

「ほんと無理! もう無理だって! あ、バカ! 吸うなっ、ってかもう触るなよ~!」

溢れる先走りを先端にぬるぬると擦り付けられ、腰がびくびくと揺れた。
直接的な快感に恥ずかしさよりも気持ちよさの方が強くなってくる。裏筋を撫でられればもっとして欲しくなってしまう。
良くなってきたところでふっと重みが消える。体を起こした吉岡は自分の制服の前をくつろげた。恥ずかしげもなく出した、腹まで付きそうなくらい勃ち上がっているソレに思わず凝視してしまう。

でかいな、おい……。
俺が小さいわけじゃない。以前マックス時に測ってみたら平均だったんだから、これは吉岡が規格外ということだろう。体がでかい奴はチンコもでかいのが通常なのか。噂で聞いた話だと南もデカイって聞いたことあるしな。

まじまじとソコばかりをみていた俺に、吉岡は髪をかき上げながら笑った。無邪気な笑顔は今のこの状況には似あわないもので、見ていたはずの俺が恥ずかしさで顔が熱くなる。

「佐野さんを弄って反応楽しんでいたら俺もこうなってしまいました」
「え、いや、うん。てか、もともとはお前が悪いんじゃねーか」

俺の反応を見て勃起したとか、頭可笑しいだろと思っていても恥ずかしさが残るため誤魔化すように悪態をつく。

「俺もだけど、佐野さんの我慢汁すごいですね。でも滑りよくなって丁度いい」
「あ、こら、握るなっ」
「俺のもよくして、佐野さん」
「まって、あっ……」

中心を重ね合わせ、同時に扱いてきた。掌で蜜を広げるように先端を撫で回されると決して高くない喘ぎ声が出てしまって。絶対気持ち悪いはずなのに、吉岡は興奮したように腰を揺らしてくる。
ガチガチになった二つのものが擦り合わさり、部屋には小さく粘着質な音が鳴り続いていた。
いつもと違い、前髪が落ちて目元が隠れてしまっている吉岡だが、その隙間からギラ付いた視線を感じて体の心が熱くなった。

捕食されそう……。
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