悲しい青年は異世界で幸せになる

氷室夢希

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17 まんぷく食堂

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ゴミ拾いでも良かったけど食堂ってことはいろいろな情報が手にはいるだろうと思いこなクエストを選んだけど…
さてさて、何かいい情報手に入るかなぁ~と、そんなことを考えているとまんぷく食堂についた


「えっと、ここであってるよね。すみませ~ん依頼を受けて来た者ですけど…」

「まぁまぁ、依頼を受けてくれる人がいたのね」

「はい。ヒスイ・タチバナと言います」

「私はこのまんぷく食堂の女将のベネよ!よろしくね。でも助かったわぁ~最近お客さんが増えてバイトの子探してる暇もなくてね~」

「それは大変ですね」

「そうなの!だからヒスイ君が来てくれて助かったわ。今日はよろしくお願いね」

「はいっ!よろしくお願いします」


よ~しっ、頑張りますかっ!


「ビール2杯~」

「こっちもビール2杯!」

「は~い!少々お待ち下さい」


ベネさんが言っていたとおりお客さんがいっぱい
僕はあっちに行ったりこっちに行ったり大忙しだ
それからお店の中も徐々に落ち着いて来たころはじのテーブルにいたお客さんが気になる話をしていた
ちなみに話していたのはギルドの話をしていたお兄さん達だ


(よく会うなぁ~)


「最近賞金首がまた増えてるってよ」

「またかよ」

「値段は高いけどさぁ~」

「あ~。あいつらそうそう捕まえられないんだよな」

「だよなぁ~」

「そういえばギルマスが賞金首リストの本配ってたな」

「後で一応もらっとくか」


賞金首…そういう人もいるのか
ちょっと気になるな


「ヒスイ君お疲れ様。そろそろあがっていいわよ~」

「あっ、はい!」

「そ~だ!ヒスイ君まかないで悪いんだけどご飯食べていかないかしら」


そういえば果物以外何も食べてないや


「それじゃあ、お言葉に甘えていただきます」


僕はベネさんに連れられて食堂の中へと入る
テーブルの上にはオムライスやスープ、サラダが置いてあった


「わぁ、美味しそぉ~」

「ふふっ、良かった。そういえば泊まるところはもう決めたのかしら?」

「いえ、まだです」

「なんならここに泊まらないかしら」

「え?」

「ここ食堂でもあるんだけど宿屋でもあるのよ」

「いいんですか?」

「ええ、もちろん。部屋も空いてるしね」

「それじゃあ泊まらせてもらいます」


そういえば今日1日ずっと働いてたからお布団で寝れるのは嬉しいな
と思い美味しいご飯を食べてふかふかのベッドで眠るのだった
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