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After-story
マルクのお見合い騒動 中編
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今日もまた、朝から俺は執務室でため息を吐いている。
(何故職場に居て、仕事以外でため息をつくことが増えるのか)
等と考えながら、また大きなため息を吐いた。
昨日のアレは多分、というか確実にまずかっただろう。
顔を真っ赤にしたレナ嬢は終始取り乱した様子で、食事中にグラスを倒すわ、ナイフで皿がギリギリ鳴るわのトンデモ行動になっていた。
その隣では、ザガロが苦笑いを続けるばかりだった。
本来なら、その後は社交ダンスの予定だったが、グラスを倒した際にドレスを汚してしまい、無しになった。
結局、食事をして少し話をしただけで終わってしまった。
今回の件で、ザガロの顔を潰してしまったのだろう。
今日のザガロは、仕事で最低限の会話しかしようとしない。
……はぁ。どうしたものか。
いつもなら、この辺りでタイミングを計ったようにリカルドが来るのだが、今日に限って来る様子が無い。
仕方がない。気は乗らないが仕事をしよう。働いている内は嫌な事も忘れることが出来る。
とにかく一心不乱に働き、気が付けばいつもの倍近いペースで仕事を終わらせていた。
残った書類は後僅か。これを片付けたら少し休憩を取ろうかというタイミングで、ドアをノックする音が聞こえた。
……リカルドの奴、やっと来たか。
「ずいぶん遅かったじゃないか」
少し乱雑にドアを開けると、そこにはレナが居た。
「あっ、すみません。もしかして誰かと待ち合わせだったでしょうか?」
俺の態度に、申し訳なさそうな様子を見せるレナ。
「い、いや。そんな事は無いぞ……無いです。お父様にご用事で?」
「その……本日はマルク様に会いに来たのですが、ご迷惑だったでしょうか……」
「いえ。ですがまだ仕事が残っているので、少しだけ待っていただいても宜しいでしょうか」
「はい」
適当な椅子を持ち出し、俺の机の横に置き、どうぞとエスコートをして座らせた。
座って貰ったはいいが、ドレスでやや座りづらそうだ。早く仕事を終わらせるとするか。
「あの、そこ計算が間違っています」
「あっ。本当だ。助かります」
「い、いえ」
「もし他に間違っている箇所があったら教えてくれると助かります。普段はレナ嬢の御父上が見てくださっていますのですが、あいにく席を外しているもので」
「はい」
仕事は、とても捗った。
レナが来た事で動揺して、仕事でミスを連発してしまったが、その都度彼女が教えてくれて、時にはフォローを入れてくれた。
失礼な言い方になるが、女性ながら聡明な子なのだろう。流石ザガロの娘なだけはある。
「ありがとうございます。おかげで仕事がすぐに終わりました」
「いえ、どういたしまして」
「それで、俺、じゃなくて。私に用というのは?」
俺が問うと、レナは顔を少し赤らめた。
「はい。昨日はあまり話せませんでしたので、少しお話でもと思い。お仕事中なので、もし迷惑でしたら帰りますが」
「いえ、丁度休憩にしようと思っていた所なので。宜しければ中庭を案内いたします。レナ嬢」
俺は席を立つ。
「ありがとうございます。それとマルク様の方が歳も立場も上です。私に畏まったしゃべり方はしなくても大丈夫ですよ」
はにかんだ笑顔で言うレナ。
「分かった。畏まったしゃべり方は、苦手だから助かるよ」
彼女につられ、自然と笑顔になれた気がする。
俺達は宮廷の中庭にある庭園を、当ても無く歩いた。
前にパオラが花の名前を教えてくれた気がするが、正直あまり覚えていない。
そんな色とりどりの花を見て、レナは楽しそうにしている。
確か年齢は16といっていたか。まだ少し幼さの残る年齢相当な無邪気な笑顔を見せている。
「君の家に咲いているものとは違うのかい?」
「はい。我が家にはない品種が多く、それぞれ違った趣がありますので、見るだけでなく匂いも楽しめます」
「ふむ。実はその花は、見て匂いを嗅ぐ以外にも楽しみ方があるんだ」
そう言って俺は一枚花びらを取る。
「あっ……」
花びらを引きちぎった俺を見て、レナは小さな声を上げる。
気にせず俺は花びらの根本部分を吸い上げる。
「えっ……?」
懐かしい、甘酸っぱい香りがした。
昔は野原で見つけたら、こうして吸っていたな。
「こうやって根元を吸うと、甘い蜜が出るんだ」
「本当ですか?」
困惑の表情を浮かべるレナに、もう一枚花びらを取って手渡した。
「……」
両手を皿のようにして受け取り、俺と花びらを交互に見つめるレナ。
俺が頷くと、花びらを摘まみ、意を決したように吸う。
「……! 少し酸っぱくて、それでいてほんのり甘いです!」
驚く表情のレナを見て、顔がほころぶ。
それからしばらく花を見て歩いた。そろそろアーチが見える。庭園の出口だ。
「本当はもう少しエスコートしたい所だけど」
「いえ、大丈夫です。今日はとても楽しめました」
「所で、婚約について君はどう考えている? もし君が嫌なら、リカルド……王に言って他の方法を考えるけど?」
「その……私は貴族の娘ですから……。もし今回を見送れても、いずれはお父様の決めた相手と結婚をしないといけませんので……」
昔は貴族というとおいしい物をたらふく食べて、贅沢三昧を想像していた。
だが、今目の前で少し俯き気味のレナを見ると、貴族というのもそれはそれで苦労があるのだろうな。
「なので、出来ればマルク様みたいな素敵な殿方だったら良いなと思いました」
「えっ……」
ニコリと、顔を赤らめて笑うレナを見て、ドキッとした。
「そ、それでは失礼します」
そう言って走り去る彼女の後姿を、眺めていた。
「どう思うパオラ?」
「せっかく良い雰囲気になったのに、追いかけないのですか?」
「うおっ!?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
いつの間にか、背後に立ったリカルドとパオラに声をかけられたからだ。
驚き振り返ると2人は花びらを吸っていた。この2人に花びらから蜜が吸える事を教えた覚えはない。
……どうやら初めから後を付けられていたようだ。
「そうだ、リカルドお前ッ!」
「それよりマルク。今のは追いかけて告白の場面じゃないか?」
言葉遣いはともかく、流石に公衆の面前で掴みかかったりはしない。
昨日の事を問い詰めようとする俺に対し、リカルドはサラっと流した。
「さっきの態度を見てれば予想がつく。君はあの子に惚れていて、あの子も君に惚れている」
「うぐっ……」
「ならば告白すれば良いじゃないか」
「しかし、彼女の気持ちを考えるとだな……」
「逆に聞こう。彼女の気持ちを考えるとなんなんだい?」
「……」
答えに詰まった。
「彼女の為に、俺は、どうすれば良い?」
俺の問いにリカルドは頷き、パオラに視線を向けた。
「そうですね。彼女の為というなら、令嬢が最も喜ぶ方法でプロポーズとかどうでしょうか?」
「令嬢に最も喜ばれるプロポーズ、ですか?」
「はい。それは恋です」
途端にきな臭くなってきた。
よくよく考えてみれば、パオラもパオラでズレている所がある。
「今晩こっそりレナさんのお部屋まで忍び込み、手を引いて夜の街へデートに誘い、プロポーズ。これで決まりです」
なるほど。今のは聞かなかったことにして、執務室へ戻り仕事をしよう。
回れ右をしようとすると、パオラに肩を掴まれた。
「マルク様……、誰とも知らない男性と結婚をしなければならない令嬢にとって、恋とは憧れであり、夢なのです」
……。
「彼女の為に、一芝居打ってあげるのはダメですか?」
「……分かったよ。でも本当に俺で大丈夫なのか?」
「あぁ、それなら大丈夫だよ」
リカルドが能天気に答えた。
「昨日手の甲にキスしたんだろ? あれって愛する相手に求婚するプロポーズなんだ」
ちなみに貴族同士の結婚は顔も知らない相手と結婚する事が多く、愛がないのでやらない事がほとんどだと説明された。
だから浮気率が多いとも言っていたが、そんな事はどうでも良い。
「そんな事された上で会いに来たのだから、大丈夫さ」
「まぁ、そんな事をしたのですか……それは、素敵ですね」
なるほど。俺は会ってすぐにプロポーズしたことになるのか。
ザガロが苦笑いをするわけだ。
一度帰宅して着替え、夜になるのを待ってから、俺はザガロの家を目指した。
(何故職場に居て、仕事以外でため息をつくことが増えるのか)
等と考えながら、また大きなため息を吐いた。
昨日のアレは多分、というか確実にまずかっただろう。
顔を真っ赤にしたレナ嬢は終始取り乱した様子で、食事中にグラスを倒すわ、ナイフで皿がギリギリ鳴るわのトンデモ行動になっていた。
その隣では、ザガロが苦笑いを続けるばかりだった。
本来なら、その後は社交ダンスの予定だったが、グラスを倒した際にドレスを汚してしまい、無しになった。
結局、食事をして少し話をしただけで終わってしまった。
今回の件で、ザガロの顔を潰してしまったのだろう。
今日のザガロは、仕事で最低限の会話しかしようとしない。
……はぁ。どうしたものか。
いつもなら、この辺りでタイミングを計ったようにリカルドが来るのだが、今日に限って来る様子が無い。
仕方がない。気は乗らないが仕事をしよう。働いている内は嫌な事も忘れることが出来る。
とにかく一心不乱に働き、気が付けばいつもの倍近いペースで仕事を終わらせていた。
残った書類は後僅か。これを片付けたら少し休憩を取ろうかというタイミングで、ドアをノックする音が聞こえた。
……リカルドの奴、やっと来たか。
「ずいぶん遅かったじゃないか」
少し乱雑にドアを開けると、そこにはレナが居た。
「あっ、すみません。もしかして誰かと待ち合わせだったでしょうか?」
俺の態度に、申し訳なさそうな様子を見せるレナ。
「い、いや。そんな事は無いぞ……無いです。お父様にご用事で?」
「その……本日はマルク様に会いに来たのですが、ご迷惑だったでしょうか……」
「いえ。ですがまだ仕事が残っているので、少しだけ待っていただいても宜しいでしょうか」
「はい」
適当な椅子を持ち出し、俺の机の横に置き、どうぞとエスコートをして座らせた。
座って貰ったはいいが、ドレスでやや座りづらそうだ。早く仕事を終わらせるとするか。
「あの、そこ計算が間違っています」
「あっ。本当だ。助かります」
「い、いえ」
「もし他に間違っている箇所があったら教えてくれると助かります。普段はレナ嬢の御父上が見てくださっていますのですが、あいにく席を外しているもので」
「はい」
仕事は、とても捗った。
レナが来た事で動揺して、仕事でミスを連発してしまったが、その都度彼女が教えてくれて、時にはフォローを入れてくれた。
失礼な言い方になるが、女性ながら聡明な子なのだろう。流石ザガロの娘なだけはある。
「ありがとうございます。おかげで仕事がすぐに終わりました」
「いえ、どういたしまして」
「それで、俺、じゃなくて。私に用というのは?」
俺が問うと、レナは顔を少し赤らめた。
「はい。昨日はあまり話せませんでしたので、少しお話でもと思い。お仕事中なので、もし迷惑でしたら帰りますが」
「いえ、丁度休憩にしようと思っていた所なので。宜しければ中庭を案内いたします。レナ嬢」
俺は席を立つ。
「ありがとうございます。それとマルク様の方が歳も立場も上です。私に畏まったしゃべり方はしなくても大丈夫ですよ」
はにかんだ笑顔で言うレナ。
「分かった。畏まったしゃべり方は、苦手だから助かるよ」
彼女につられ、自然と笑顔になれた気がする。
俺達は宮廷の中庭にある庭園を、当ても無く歩いた。
前にパオラが花の名前を教えてくれた気がするが、正直あまり覚えていない。
そんな色とりどりの花を見て、レナは楽しそうにしている。
確か年齢は16といっていたか。まだ少し幼さの残る年齢相当な無邪気な笑顔を見せている。
「君の家に咲いているものとは違うのかい?」
「はい。我が家にはない品種が多く、それぞれ違った趣がありますので、見るだけでなく匂いも楽しめます」
「ふむ。実はその花は、見て匂いを嗅ぐ以外にも楽しみ方があるんだ」
そう言って俺は一枚花びらを取る。
「あっ……」
花びらを引きちぎった俺を見て、レナは小さな声を上げる。
気にせず俺は花びらの根本部分を吸い上げる。
「えっ……?」
懐かしい、甘酸っぱい香りがした。
昔は野原で見つけたら、こうして吸っていたな。
「こうやって根元を吸うと、甘い蜜が出るんだ」
「本当ですか?」
困惑の表情を浮かべるレナに、もう一枚花びらを取って手渡した。
「……」
両手を皿のようにして受け取り、俺と花びらを交互に見つめるレナ。
俺が頷くと、花びらを摘まみ、意を決したように吸う。
「……! 少し酸っぱくて、それでいてほんのり甘いです!」
驚く表情のレナを見て、顔がほころぶ。
それからしばらく花を見て歩いた。そろそろアーチが見える。庭園の出口だ。
「本当はもう少しエスコートしたい所だけど」
「いえ、大丈夫です。今日はとても楽しめました」
「所で、婚約について君はどう考えている? もし君が嫌なら、リカルド……王に言って他の方法を考えるけど?」
「その……私は貴族の娘ですから……。もし今回を見送れても、いずれはお父様の決めた相手と結婚をしないといけませんので……」
昔は貴族というとおいしい物をたらふく食べて、贅沢三昧を想像していた。
だが、今目の前で少し俯き気味のレナを見ると、貴族というのもそれはそれで苦労があるのだろうな。
「なので、出来ればマルク様みたいな素敵な殿方だったら良いなと思いました」
「えっ……」
ニコリと、顔を赤らめて笑うレナを見て、ドキッとした。
「そ、それでは失礼します」
そう言って走り去る彼女の後姿を、眺めていた。
「どう思うパオラ?」
「せっかく良い雰囲気になったのに、追いかけないのですか?」
「うおっ!?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
いつの間にか、背後に立ったリカルドとパオラに声をかけられたからだ。
驚き振り返ると2人は花びらを吸っていた。この2人に花びらから蜜が吸える事を教えた覚えはない。
……どうやら初めから後を付けられていたようだ。
「そうだ、リカルドお前ッ!」
「それよりマルク。今のは追いかけて告白の場面じゃないか?」
言葉遣いはともかく、流石に公衆の面前で掴みかかったりはしない。
昨日の事を問い詰めようとする俺に対し、リカルドはサラっと流した。
「さっきの態度を見てれば予想がつく。君はあの子に惚れていて、あの子も君に惚れている」
「うぐっ……」
「ならば告白すれば良いじゃないか」
「しかし、彼女の気持ちを考えるとだな……」
「逆に聞こう。彼女の気持ちを考えるとなんなんだい?」
「……」
答えに詰まった。
「彼女の為に、俺は、どうすれば良い?」
俺の問いにリカルドは頷き、パオラに視線を向けた。
「そうですね。彼女の為というなら、令嬢が最も喜ぶ方法でプロポーズとかどうでしょうか?」
「令嬢に最も喜ばれるプロポーズ、ですか?」
「はい。それは恋です」
途端にきな臭くなってきた。
よくよく考えてみれば、パオラもパオラでズレている所がある。
「今晩こっそりレナさんのお部屋まで忍び込み、手を引いて夜の街へデートに誘い、プロポーズ。これで決まりです」
なるほど。今のは聞かなかったことにして、執務室へ戻り仕事をしよう。
回れ右をしようとすると、パオラに肩を掴まれた。
「マルク様……、誰とも知らない男性と結婚をしなければならない令嬢にとって、恋とは憧れであり、夢なのです」
……。
「彼女の為に、一芝居打ってあげるのはダメですか?」
「……分かったよ。でも本当に俺で大丈夫なのか?」
「あぁ、それなら大丈夫だよ」
リカルドが能天気に答えた。
「昨日手の甲にキスしたんだろ? あれって愛する相手に求婚するプロポーズなんだ」
ちなみに貴族同士の結婚は顔も知らない相手と結婚する事が多く、愛がないのでやらない事がほとんどだと説明された。
だから浮気率が多いとも言っていたが、そんな事はどうでも良い。
「そんな事された上で会いに来たのだから、大丈夫さ」
「まぁ、そんな事をしたのですか……それは、素敵ですね」
なるほど。俺は会ってすぐにプロポーズしたことになるのか。
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