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24.平凡令嬢、宗教を味方につける。
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深夜。
見張りの方が数人起きている以外は、皆寝静まっています。
地図に無い村。荒くれ同然の傭兵団が居ついても、なお村を捨てない村人たち。
私の予想が正しければ、この村にその答えがあります。
誰が何をしようとも、他人に害をなさないのでしたら、それは個人の自由だと思います。
わざわざスパイのような真似をして、暴く必要もありません。
ですが、これはきっと必要な事。
恩を仇で返すような真似をしているのは百も承知です……。
若干の後ろめたさを感じつつも、深夜に動き始めた村人の男性の後をこっそり追いかけます。
彼は周囲を気にするかのようにキョロキョロとしながら、建物の中に入って行きました。
時間を置き、一人、また一人と中へ入って行きます。
しばらくして誰も入らなくなったのを確認し、私は意を決して建物の中へ踏み込みました。
「こんばんわ」
「だ、誰だっ!?」
私につけられていた事に、彼らは気づいていなかったのでしょう。
中で集まった人たちは、驚きの声を上げます。
中に居たのは6人のグループで、全員が規則正しく並んで正座をしていました。
彼らの先には、一つの小さな木彫りの像が見えます。
羽の生えた女神像。月の女神アルテミス様です。
「貴方達は、いえ、この村の方たちは隠れアルテミス教の信者……ですよね?」
ヴェラ王国では宗教はヴェラ王教と呼ばれる、王家の血筋を崇める宗教しか認められておりません。
他の国から訪問される一部を除き、他教徒は一切許されておりません。
もし他教徒と知られれば、最悪家族全員が死刑になる事もある程の重罪です。
「……」
私の質問に対し、誰も答えてはくれません。
ですが、この状況を見れば、言われなくても分かります。
彼らは私達という招かざる客人が来てもなお、崇拝を怠らない、熱心な信者なのでしょう。
彼らの目からは恐れ、怒り、侮蔑、諦めといった様々な感情が見えます。
「すまないが、見なかったことにはしてもらえぬか?」
信者の中の一人がそう言いました。
……言ったのは、この村の村長です。
「わしらは別に悪い事をするつもりはない。もし物資が必要だというならいくらでも分けよう。だから見なかったことにして欲しい。この通りだ」
村長が頭を下げると、他の方も同じように頭を下げます。
うっ……正直申し訳ない気持ちで一杯ですが、そうはいきません。
「見逃すわけにはいきません。そうですよね? リカルド様」
「あら。バレちゃってましたか」
ドアの入り口から、愛嬌を振りまくような笑顔でリカルド様が顔を出します。
しかし、その笑顔に村人たちは怯えてしまいました。
「私はリカルド。ヴェラ王国の国王ジュリアンの弟だ」
村人たちは悲しそうな顔で俯きます。
大丈夫。リカルド様なら私がどうして欲しいか分かって、ここまで来てくれたはずですから。
ですが、それを声に出すわけにはいきません。茶番とも取られるかもしれませんが、物事には順序と言うものがあります。
ここで下手な言い方をすれば、かえって不信感を抱かれてしまいます。
「だが、私は兄に全て奪われ、復讐をすると決めた。なので、どうか貴方達も手を貸して欲しい! もし兄を討った暁には、この国で、宗教の自由を約束しよう」
曇った顔をしていた村長たちの顔が、次第に晴れていきます。
「その証拠に、我らが聖女パオラは、大司教ウェンディ殿を招き入れている」
ん? 聖女パオラは?
リカルド様は、なぜ私の手柄のように言っているのでしょうか?
「聖女パオラ様のお呼び立てにより、参上しました。ウェンディと申します」
気づけば、ウェンディ様まで居るではありませんか。
「さぁ! アルテミス様と聖女パオラ様の名の下、共に行きましょう」
「アルテミス様バンザイ! 聖女パオラ様バンザイ!」
深夜だというのに、涙を流しながら大声で万歳を始める村長達。
当然、異変を感じた他の村人が押し寄せ、理由を聞くと同じように声を上げるのでした。
それから五日後。
リカルド様が唱えた宗教の自由化は、瞬く間に各地に存在する隠れアルテミス教徒に伝わっていきました。日を追うごとに参加者が増え、その数約5万人。
この国には思った以上に隠れアルテミス教徒が居たようです。
他にも、ウェンディ様が「ヴェラ王国を落とせば、リカルド様が宗教の自由を保証する」という内容の手紙を伝書鳩で本国に送り、テミスから返事代わりに教団騎士団が送られてきました。
彼らは同胞アルテミス教徒のために、私たちと共に戦ってくれるそうです。
「リカルド様……。何故私なのですか?」
今もなお、私の名前を叫び士気を挙げる者達を尻目に、リカルド様を恨みがましく睨んでみます。
リカルド様は考える仕草を見せた後、イタズラが成功した子供のように笑います。
「ほら。私は王家の人間だからね。担ぎ上げるなら、それに対抗する人間の方が良いだろ?」
はぁ……もう良いです。
「でも、本当に嫌なら、すぐにでも辞めさせるよ」
いつもはからかって来るのに、不意に心配してくるリカルド様。
そんなリカルド様の顔を見ると、私の顔が何故か熱くなってくるのを感じました。
そんな事をリカルド様に知られたら、またからかわれそうなので、拗ねた振りをして顔を逸らします。
「わ、私が始めた事なのですから、このくらい平気です!」
こうやってリカルド様とじゃれあえるのも、もう後僅かでしょう。
私達の進む先に、王都が見えました。
見張りの方が数人起きている以外は、皆寝静まっています。
地図に無い村。荒くれ同然の傭兵団が居ついても、なお村を捨てない村人たち。
私の予想が正しければ、この村にその答えがあります。
誰が何をしようとも、他人に害をなさないのでしたら、それは個人の自由だと思います。
わざわざスパイのような真似をして、暴く必要もありません。
ですが、これはきっと必要な事。
恩を仇で返すような真似をしているのは百も承知です……。
若干の後ろめたさを感じつつも、深夜に動き始めた村人の男性の後をこっそり追いかけます。
彼は周囲を気にするかのようにキョロキョロとしながら、建物の中に入って行きました。
時間を置き、一人、また一人と中へ入って行きます。
しばらくして誰も入らなくなったのを確認し、私は意を決して建物の中へ踏み込みました。
「こんばんわ」
「だ、誰だっ!?」
私につけられていた事に、彼らは気づいていなかったのでしょう。
中で集まった人たちは、驚きの声を上げます。
中に居たのは6人のグループで、全員が規則正しく並んで正座をしていました。
彼らの先には、一つの小さな木彫りの像が見えます。
羽の生えた女神像。月の女神アルテミス様です。
「貴方達は、いえ、この村の方たちは隠れアルテミス教の信者……ですよね?」
ヴェラ王国では宗教はヴェラ王教と呼ばれる、王家の血筋を崇める宗教しか認められておりません。
他の国から訪問される一部を除き、他教徒は一切許されておりません。
もし他教徒と知られれば、最悪家族全員が死刑になる事もある程の重罪です。
「……」
私の質問に対し、誰も答えてはくれません。
ですが、この状況を見れば、言われなくても分かります。
彼らは私達という招かざる客人が来てもなお、崇拝を怠らない、熱心な信者なのでしょう。
彼らの目からは恐れ、怒り、侮蔑、諦めといった様々な感情が見えます。
「すまないが、見なかったことにはしてもらえぬか?」
信者の中の一人がそう言いました。
……言ったのは、この村の村長です。
「わしらは別に悪い事をするつもりはない。もし物資が必要だというならいくらでも分けよう。だから見なかったことにして欲しい。この通りだ」
村長が頭を下げると、他の方も同じように頭を下げます。
うっ……正直申し訳ない気持ちで一杯ですが、そうはいきません。
「見逃すわけにはいきません。そうですよね? リカルド様」
「あら。バレちゃってましたか」
ドアの入り口から、愛嬌を振りまくような笑顔でリカルド様が顔を出します。
しかし、その笑顔に村人たちは怯えてしまいました。
「私はリカルド。ヴェラ王国の国王ジュリアンの弟だ」
村人たちは悲しそうな顔で俯きます。
大丈夫。リカルド様なら私がどうして欲しいか分かって、ここまで来てくれたはずですから。
ですが、それを声に出すわけにはいきません。茶番とも取られるかもしれませんが、物事には順序と言うものがあります。
ここで下手な言い方をすれば、かえって不信感を抱かれてしまいます。
「だが、私は兄に全て奪われ、復讐をすると決めた。なので、どうか貴方達も手を貸して欲しい! もし兄を討った暁には、この国で、宗教の自由を約束しよう」
曇った顔をしていた村長たちの顔が、次第に晴れていきます。
「その証拠に、我らが聖女パオラは、大司教ウェンディ殿を招き入れている」
ん? 聖女パオラは?
リカルド様は、なぜ私の手柄のように言っているのでしょうか?
「聖女パオラ様のお呼び立てにより、参上しました。ウェンディと申します」
気づけば、ウェンディ様まで居るではありませんか。
「さぁ! アルテミス様と聖女パオラ様の名の下、共に行きましょう」
「アルテミス様バンザイ! 聖女パオラ様バンザイ!」
深夜だというのに、涙を流しながら大声で万歳を始める村長達。
当然、異変を感じた他の村人が押し寄せ、理由を聞くと同じように声を上げるのでした。
それから五日後。
リカルド様が唱えた宗教の自由化は、瞬く間に各地に存在する隠れアルテミス教徒に伝わっていきました。日を追うごとに参加者が増え、その数約5万人。
この国には思った以上に隠れアルテミス教徒が居たようです。
他にも、ウェンディ様が「ヴェラ王国を落とせば、リカルド様が宗教の自由を保証する」という内容の手紙を伝書鳩で本国に送り、テミスから返事代わりに教団騎士団が送られてきました。
彼らは同胞アルテミス教徒のために、私たちと共に戦ってくれるそうです。
「リカルド様……。何故私なのですか?」
今もなお、私の名前を叫び士気を挙げる者達を尻目に、リカルド様を恨みがましく睨んでみます。
リカルド様は考える仕草を見せた後、イタズラが成功した子供のように笑います。
「ほら。私は王家の人間だからね。担ぎ上げるなら、それに対抗する人間の方が良いだろ?」
はぁ……もう良いです。
「でも、本当に嫌なら、すぐにでも辞めさせるよ」
いつもはからかって来るのに、不意に心配してくるリカルド様。
そんなリカルド様の顔を見ると、私の顔が何故か熱くなってくるのを感じました。
そんな事をリカルド様に知られたら、またからかわれそうなので、拗ねた振りをして顔を逸らします。
「わ、私が始めた事なのですから、このくらい平気です!」
こうやってリカルド様とじゃれあえるのも、もう後僅かでしょう。
私達の進む先に、王都が見えました。
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