「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
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第4章
ドーガ視点「よぅ。昼間は世話になったな」
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-ドーガパーティ-
-ドーガ視点-
いい加減、我慢の限界だった。
なんでこの俺が我慢しなくちゃいけないだ。
宿屋のベッドに座り、今までの事を振り帰る。
アンリの事、ミーシャの事。
俺は今まで出来る限り我慢してきて。足を引っ張る役立たずの為に体を張って頑張って来た。
しばらく考えて、一つの結論に至った。俺が我慢する必要なんて、どこにもなかったんだ。
アンリをボコボコにして金品を奪ったり、ミーシャを切り捨てた事をギルドに咎められはした。
だが、次は無いぞと言いながらも、なんだかんだでギルドは俺を処罰しようとしない。
何故か?
答えは簡単だ。俺が優秀だからだ。
他の冒険者と違い、俺は優秀だ。冒険者ギルドの財産と言っても良い。
だから許されているのだ。いや、俺が正しいと理解してくれていると言った方が良いか。
「だったら、やるしかねぇよな」
それなのに我慢していたなんて。俺はどうやら優し過ぎたようだ。
お人好しの度が過ぎたな。
「行くか」
俺は剣を腰にかけ、宿を出た。
★ ★ ★
夜の街を歩く。
辺り一面真っ暗で、道は酒場から漏れる光だけが頼りだ。
あてもなく歩いた。
「見つけた」
俺は無意識的に口角が上がるのを感じる。俺の前からドランが歩いてくるのが見えたからだ。
他の冒険者と飲み歩いていたのだろう。ふらふらした千鳥足で、他の冒険者と肩を並べて歩いてやがる。
ヘタクソな歌を歌いながら、俺の横を抜けて行った。
どうやら俺に気づいて居ないようだ。これは好機。
暗闇の中、こっそり後を付けていく。
「おっと、俺はちょっとションベンしてから帰るわ」
「そうか、じゃあまたな」
そう言って冒険者と別れ、暗がりの路地裏へと入って行った。
どうやら運は俺に向いてるようだ。
鼻歌を歌いながらズボンを下げ、ションベンをしているドラン。
足音を立てないようにそっと近づいた。
「よぅ。昼間は世話になったな」
「あぁ?」
間抜けな声を出しながら振り返るドラン。その背中目掛け剣を突き付けた。
「……えっ?」
背中から刺した剣は、貫通し腹から生えたようになっている。
酔っぱらいが、やっとそこで理解したようだ。
「お前っ」
「おせぇ!」
ドランが腰に掛けた剣に手をかけようとする前に、俺がそれを引き抜き奪った。
そして、その剣で今度は首を貫いた。
「かっ……フシュ……」
ドランが必死に声を出そうとするが、貫かれた喉からシューシューと空気の出る音がするだけだ。
剣を引き抜くと、ドランはバタンと倒れ、力なく目だけ俺の方に向けた。
「ざまぁないな!」
血だまりが広がり、段々と光の失っていくドランの目を見て俺は満足げに笑った。
「まだ生きてるみたいだし、もう少し楽しませてもらうぜ」
動く体力はもう無いというのに、剣で突き刺すとビクンビクンと動き、時折何か蠢いているのが面白い。
完全に動かなくなるまで、ドランを串刺しにして遊んでやった。
俺に逆らうという事がどういう事か、これで分かっただろう。
分かった所で、もう遅いんだがな。
はぁ、最高の気分だ。思わず笑ってしまう。
昼間は俺の事を馬鹿にして笑っていた奴が、俺に殺され笑われているんだ。
あー愉快愉快。俺はドランの剣をその場に投げ捨て、自分の宿まで帰った。
-ドーガ視点-
いい加減、我慢の限界だった。
なんでこの俺が我慢しなくちゃいけないだ。
宿屋のベッドに座り、今までの事を振り帰る。
アンリの事、ミーシャの事。
俺は今まで出来る限り我慢してきて。足を引っ張る役立たずの為に体を張って頑張って来た。
しばらく考えて、一つの結論に至った。俺が我慢する必要なんて、どこにもなかったんだ。
アンリをボコボコにして金品を奪ったり、ミーシャを切り捨てた事をギルドに咎められはした。
だが、次は無いぞと言いながらも、なんだかんだでギルドは俺を処罰しようとしない。
何故か?
答えは簡単だ。俺が優秀だからだ。
他の冒険者と違い、俺は優秀だ。冒険者ギルドの財産と言っても良い。
だから許されているのだ。いや、俺が正しいと理解してくれていると言った方が良いか。
「だったら、やるしかねぇよな」
それなのに我慢していたなんて。俺はどうやら優し過ぎたようだ。
お人好しの度が過ぎたな。
「行くか」
俺は剣を腰にかけ、宿を出た。
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辺り一面真っ暗で、道は酒場から漏れる光だけが頼りだ。
あてもなく歩いた。
「見つけた」
俺は無意識的に口角が上がるのを感じる。俺の前からドランが歩いてくるのが見えたからだ。
他の冒険者と飲み歩いていたのだろう。ふらふらした千鳥足で、他の冒険者と肩を並べて歩いてやがる。
ヘタクソな歌を歌いながら、俺の横を抜けて行った。
どうやら俺に気づいて居ないようだ。これは好機。
暗闇の中、こっそり後を付けていく。
「おっと、俺はちょっとションベンしてから帰るわ」
「そうか、じゃあまたな」
そう言って冒険者と別れ、暗がりの路地裏へと入って行った。
どうやら運は俺に向いてるようだ。
鼻歌を歌いながらズボンを下げ、ションベンをしているドラン。
足音を立てないようにそっと近づいた。
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「あぁ?」
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「……えっ?」
背中から刺した剣は、貫通し腹から生えたようになっている。
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「おせぇ!」
ドランが腰に掛けた剣に手をかけようとする前に、俺がそれを引き抜き奪った。
そして、その剣で今度は首を貫いた。
「かっ……フシュ……」
ドランが必死に声を出そうとするが、貫かれた喉からシューシューと空気の出る音がするだけだ。
剣を引き抜くと、ドランはバタンと倒れ、力なく目だけ俺の方に向けた。
「ざまぁないな!」
血だまりが広がり、段々と光の失っていくドランの目を見て俺は満足げに笑った。
「まだ生きてるみたいだし、もう少し楽しませてもらうぜ」
動く体力はもう無いというのに、剣で突き刺すとビクンビクンと動き、時折何か蠢いているのが面白い。
完全に動かなくなるまで、ドランを串刺しにして遊んでやった。
俺に逆らうという事がどういう事か、これで分かっただろう。
分かった所で、もう遅いんだがな。
はぁ、最高の気分だ。思わず笑ってしまう。
昼間は俺の事を馬鹿にして笑っていた奴が、俺に殺され笑われているんだ。
あー愉快愉快。俺はドランの剣をその場に投げ捨て、自分の宿まで帰った。
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