「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
文字の大きさ
大中小
40 / 50
第4章
ドーガ視点「コイツに”教育”してやるだけだ」
しおりを挟む
-ドーガパーティ-
-ドーガ視点-
「どうだ、悪い話じゃないだろ? 俺のパーティに入らないか?」
「悪いね。他をあたってもらえる?」
盾戦士風の女は、去り際に冷ややかな目で俺を見やがった。
チクショウ。これで10人目だ。
役立たずを追放して、代わりに入れた盗賊は使い物にならなかった。
使い物にならない盗賊はゴブリンの巣で切ったから、新しくパーティメンバーを探しているのに、誰も首を縦に振ろうとしてくれない。
「クソッ! なんでだ!」
苛立ちから、ギルドの壁を殴りつけると、笑いが起きた。
「あぁ? 何がおかしい! オイ言ってみろ!」
「ちょ、ちょっとやめなよ」
「また問題起こしたら冒険者資格取り消されるんだから、やめてよね」
「うるせぇ! おい、今笑ったのはてめぇか!」
テーブルに座って、俺の事をニヤニヤ見ている冒険者を指さした。
確か最近Cランクに上がったばかりの、ドランといったか。たかがCランクの分際で生意気だ。
俺に指を刺されてるのに、ヘラヘラ笑っている。
「笑わせておいて笑うなってのは、無理があるだろ」
テーブルに近づき、襟首を持ち上げる。
「いい年してCランク程度の雑魚が、調子に乗ってんじゃねぇぞ」
「もう、ほんとやめてってば!」
「うるせぇ!」
カテジナが割って入って来たので、腕を振り払い突き飛ばした。
「きゃっ」
「ドーガ!」
まだ何か言おうとするカテジナとシャルロットを、睨みつけ黙らせる。
「喧嘩じゃねぇよ。コイツに”教育”してやるだけだ」
「Dランク冒険者に教育される覚えはないんだが?」
「あぁん!?」
確かにDランクに降格はされたが、それは全部ミーシャのせいだ。
少なくとも、その事でこいつに馬鹿にされる覚えはねぇ。
俺は役立たずを引っ張って、Bランクまで上がった男だ。
この街に来たばかりの頃は、周りに一目を置かれていたのに。
クソ、ミーシャなんかと組んだばかりに、この俺がこんな扱いを受けるのは辛抱ならねぇ。
「ハッ! 所詮はCランクの雑魚と金魚のフンだ。さっきから口ばかり、俺に恐れをなしたか?」
「恐れをなして? ゴブリンに恐れをなして味方を巣に置いて逃げ帰ったドーガ、お前がそれを言うのか?」
ドランの言葉で、ギルド内に爆笑が起きた。
もう決めた。コイツは殺す。
「お、おい」
俺が剣を抜くと、周りがシンとなった。
やっと自分たちがやらかした、事の重大さを理解したようだ。
次問題を起こせば冒険者資格を剥奪になるかもしれない。だから俺が手を出してくる事は無い。
そんな風に考えていたのだろう。
だが、今回は明らかに俺は悪くない。手を出しても不問になる。
なので、ここで今一度、俺の腕前を見せておく必要がある。二度とバカに出来ないように。
「剣を抜いたという事は、冗談で済まさない。分かっているんだろうな?」
「当たり前だ。どうしてもって言うなら土下座をして俺の靴を舐めるなら、考え直してやっても良いぜ」
もちろん、そんな事をした所で許すつもりはない。
靴を舐めた所で、顔面を蹴飛ばしてやる。
「良いだろう。相手をしてやるよ」
剣を抜いたドランから、笑みが消えた。
たかがCランク上がりたて程度の腕で、俺に歯向かうとはな。笑わせてくれる。
その鼻っ柱をへし折ってやるよ。
俺は構えると同時に踏み込み、ドランに斬りかかった。
「えっ?」
勝負は一瞬だった。
何故か俺の手から剣が離れていたのだ。
俺の手を離れた剣が、空中で回転しながら俺目掛けて飛んでくるのが見えた。
「う、うぉあ!?」
思わず後ずさりをした際に、バランスを崩し尻もちをついた。
ガニ股になった俺の足と足の間に、剣がすとんと落ちて来た。
あぶねぇ……あと数センチずれていれば俺に当たる所だった。
サーっと血の気が抜ける音がした気がした。
「ヒッ!?」
「まだやるか」
ドランの剣が、俺の頬をかすめる。かすめた部分に軽い痛みが走った。
手で触ると、指には赤い液体がついていた。少し遅れて頬からツーっと血が流れる。
俺が負けた?
股間からぐっしょりした感覚が広がっていく事に気づき、放心状態から覚めた。
「ドーガの奴、負けておもらししやがったぞ!」
そう叫んだのは誰だっただろうか?
再びギルド内で爆笑がわいた。
「おま、クソッ!」
何かを言おうとするが、上手く言葉が思い浮かばない。
その間にも股間のシミが広がっていくばかりだ。
「カテジナ! シャルロット! こんな所もういい、さっさと行くぞ!」
俺は剣を引き抜くと、足早にギルドを出た。
「ドーガさん達、また何か問題を起こしたのですか?」
「いや、ちょっと俺が”教育”しただけだ」
ギルドを出る際に、ドランと職員がそんなふざけた事を言ってるのが聞こえた。
-ドーガ視点-
「どうだ、悪い話じゃないだろ? 俺のパーティに入らないか?」
「悪いね。他をあたってもらえる?」
盾戦士風の女は、去り際に冷ややかな目で俺を見やがった。
チクショウ。これで10人目だ。
役立たずを追放して、代わりに入れた盗賊は使い物にならなかった。
使い物にならない盗賊はゴブリンの巣で切ったから、新しくパーティメンバーを探しているのに、誰も首を縦に振ろうとしてくれない。
「クソッ! なんでだ!」
苛立ちから、ギルドの壁を殴りつけると、笑いが起きた。
「あぁ? 何がおかしい! オイ言ってみろ!」
「ちょ、ちょっとやめなよ」
「また問題起こしたら冒険者資格取り消されるんだから、やめてよね」
「うるせぇ! おい、今笑ったのはてめぇか!」
テーブルに座って、俺の事をニヤニヤ見ている冒険者を指さした。
確か最近Cランクに上がったばかりの、ドランといったか。たかがCランクの分際で生意気だ。
俺に指を刺されてるのに、ヘラヘラ笑っている。
「笑わせておいて笑うなってのは、無理があるだろ」
テーブルに近づき、襟首を持ち上げる。
「いい年してCランク程度の雑魚が、調子に乗ってんじゃねぇぞ」
「もう、ほんとやめてってば!」
「うるせぇ!」
カテジナが割って入って来たので、腕を振り払い突き飛ばした。
「きゃっ」
「ドーガ!」
まだ何か言おうとするカテジナとシャルロットを、睨みつけ黙らせる。
「喧嘩じゃねぇよ。コイツに”教育”してやるだけだ」
「Dランク冒険者に教育される覚えはないんだが?」
「あぁん!?」
確かにDランクに降格はされたが、それは全部ミーシャのせいだ。
少なくとも、その事でこいつに馬鹿にされる覚えはねぇ。
俺は役立たずを引っ張って、Bランクまで上がった男だ。
この街に来たばかりの頃は、周りに一目を置かれていたのに。
クソ、ミーシャなんかと組んだばかりに、この俺がこんな扱いを受けるのは辛抱ならねぇ。
「ハッ! 所詮はCランクの雑魚と金魚のフンだ。さっきから口ばかり、俺に恐れをなしたか?」
「恐れをなして? ゴブリンに恐れをなして味方を巣に置いて逃げ帰ったドーガ、お前がそれを言うのか?」
ドランの言葉で、ギルド内に爆笑が起きた。
もう決めた。コイツは殺す。
「お、おい」
俺が剣を抜くと、周りがシンとなった。
やっと自分たちがやらかした、事の重大さを理解したようだ。
次問題を起こせば冒険者資格を剥奪になるかもしれない。だから俺が手を出してくる事は無い。
そんな風に考えていたのだろう。
だが、今回は明らかに俺は悪くない。手を出しても不問になる。
なので、ここで今一度、俺の腕前を見せておく必要がある。二度とバカに出来ないように。
「剣を抜いたという事は、冗談で済まさない。分かっているんだろうな?」
「当たり前だ。どうしてもって言うなら土下座をして俺の靴を舐めるなら、考え直してやっても良いぜ」
もちろん、そんな事をした所で許すつもりはない。
靴を舐めた所で、顔面を蹴飛ばしてやる。
「良いだろう。相手をしてやるよ」
剣を抜いたドランから、笑みが消えた。
たかがCランク上がりたて程度の腕で、俺に歯向かうとはな。笑わせてくれる。
その鼻っ柱をへし折ってやるよ。
俺は構えると同時に踏み込み、ドランに斬りかかった。
「えっ?」
勝負は一瞬だった。
何故か俺の手から剣が離れていたのだ。
俺の手を離れた剣が、空中で回転しながら俺目掛けて飛んでくるのが見えた。
「う、うぉあ!?」
思わず後ずさりをした際に、バランスを崩し尻もちをついた。
ガニ股になった俺の足と足の間に、剣がすとんと落ちて来た。
あぶねぇ……あと数センチずれていれば俺に当たる所だった。
サーっと血の気が抜ける音がした気がした。
「ヒッ!?」
「まだやるか」
ドランの剣が、俺の頬をかすめる。かすめた部分に軽い痛みが走った。
手で触ると、指には赤い液体がついていた。少し遅れて頬からツーっと血が流れる。
俺が負けた?
股間からぐっしょりした感覚が広がっていく事に気づき、放心状態から覚めた。
「ドーガの奴、負けておもらししやがったぞ!」
そう叫んだのは誰だっただろうか?
再びギルド内で爆笑がわいた。
「おま、クソッ!」
何かを言おうとするが、上手く言葉が思い浮かばない。
その間にも股間のシミが広がっていくばかりだ。
「カテジナ! シャルロット! こんな所もういい、さっさと行くぞ!」
俺は剣を引き抜くと、足早にギルドを出た。
「ドーガさん達、また何か問題を起こしたのですか?」
「いや、ちょっと俺が”教育”しただけだ」
ギルドを出る際に、ドランと職員がそんなふざけた事を言ってるのが聞こえた。
0
お気に入りに追加
644
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
その無能、実は世界最強の魔法使い 〜無能と蔑まれ、貴族家から追い出されたが、ギフト《転生者》が覚醒して前世の能力が蘇った〜
蒼乃白兎
ファンタジー
15歳になると、人々は女神様からギフトを授かる。
しかし、アルマはギフトを何も授かることは出来ず、実家の伯爵家から無能と蔑まれ、追い出されてしまう。
だが実はアルマはギフトを授からなかった訳では無かった。
アルマは既にギフト《転生者》を所持していたのだ──。
実家から追い出された直後にギフト《転生者》が発動し、アルマは前世の能力を取り戻す。
その能力はあまりにも大きく、アルマは一瞬にして世界最強の魔法使いになってしまった。
なにせアルマはギフト《転生者》の能力を最大限に発揮するために、一度目の人生を全て魔法の探究に捧げていたのだから。
無能と蔑まれた男の大逆転が今、始まる。
アルマは前世で極めた魔法を利用し、実家を超える大貴族へと成り上がっていくのだった。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる