「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
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第2章
第4話「お前……前衛職じゃないのか?」
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「お前達、良くやった」
オーク討伐は、被害を出すことなく無事完了だな。
褒められて素直に喜ぶベルとクーだが、モルガンは苦笑気味だ。
「あれ。どうしますか?」
「あー……もはや原型とどめていないからな」
モルガンが苦笑気味に指をさす『あれ』とは、四散したオークの死骸だ。
無残を通り越し、グロテスクだ。
うっぷ……正直、直視したくない。
このまま見て見ぬふりをして帰りたいが、そうも言っていられない。
何故なら今回の依頼内容は、郊外に住み着いた3匹のオークの討伐。
そう、3匹なのだ!
俺が倒した2匹は良いが、四散したオークから討伐証明部位を探すのは骨が折れる。
2匹分の討伐証明部位を持って帰ったら依頼は失敗になってしまう。なので回収したいが……。
「うっぷ」
やはり厳しい、むせ返るような血の匂いで更に吐き気が増していく。
これはあれだな。やった本人に責任をもって回収してもらおう。
「おえー」
しかし、当の本人は既に吐いていた。
吐くくらいならやるなよ……。
モルガンは顔を蒼くして口を抑えている。手伝わせようものなら、クーのように吐くのは時間の問題だろう。
「私、今日何もしていないのでやります」
「やめとけ。お前の吐瀉物が混じったら余計探しづらくなる」
何もやってないわけじゃない。それはちゃんと見ていたから分かる。
それに回復役が暇なのは、パーティが上手くいってる良い証拠だ。
「あの、皆どうしたんですか?」
「このスプラッタなオークから、討伐証明部位を探すのが厳しいって話をしていたんだ」
「スプラッタ……って何ですか?」
ベルは四散したオークをジーっと見た。
小首をかしげながら、何がおかしいのか分からない様子だ。
「お前、あれを見ても平気なのか?」
「お父さんと解体でいっぱい見たから平気だよ?」
俺には、いまだに小首をかしげているこの少女が天使のように見えた。
「ベル。さっきはあんな風に言っておいてなんだが、お前を頼りたい。ダメか?」
「ボクに? うん。良いよ!」
「オークの討伐証明部位を、取ってきて欲しい」
「そんなので良いの?」
「あぁ、お前にしか出来ないんだ。頼む、この通りだ!」
両手をベルの方に乗せ、俺は頭を下げた。
「私からもお願いします!」
「クーも頭を下げる!」
俺の隣でモルガンとクーも頭を下げる。
ベルは困ったように手をバタつかせ、あたふたしながらも、顔を少し赤らめて満更ではない様子だ。
俺達の必死のお願いを受けて、ベルが四散したオークの周りを歩き始めた。
「それでだ」
四散したオークの問題は解決した。
次の問題に入るか。
「どうやってオークを爆発させたんだ?」
「こうやってだ!」
クーが先ほどオークを爆発させた時のポーズを取った。
モルガンが笑顔で頭をはたく。ナイスツッコミ。
先ほどの爆発は、明らかに武闘家のスキルによるものではない。
そもそも、攻撃したら爆発するなんてスキルがそもそもないはずだ。
しかもバラバラにするほどの高威力で。
「さっきのは、下手したらベルにも被害があったかもしれないんだぞ」
「ベルちゃんに当たらないように、クーちゃんと調整した!」
むっ、威力の調整は出来るのか。
というか今の口ぶりだと、もっと威力を上げる事も出来るということか?
俺の言葉にプンスカといった様子のクー。威力は調整したとはいえ、もしもの場合もだってある。
まぁいい。今はおいておこう。
「それで、さっきの爆発はなんだ? スキルか?」
「うん。そうだよ」
「ふむ。スキルか」
そんなスキルがあるとは……ちょっと興味があるな。
俺の『オールラウンダー』でも使えるなら、取得しておきたいところだ。
「ちょっと、失礼。あぁパンツが見えるとかじゃないぞ?」
「パンツ?」
手メガネでクーを見る。
反応を見る限り、パンツ丸見えは知らないようだ。
「えっとね」
オークの討伐証明部位を取ってきたベルが説明をする。
「うっわぁ」
「教官えっちだ」
説明をするなら『鑑定』スキルの部分もちゃんと説明してくれ。
明らかに変な目で見られ、勘弁してほしい。
「ん?」
クーのスキルを見るが、それらしいスキルは全く見当たらない。
そもそも、前衛のスキルが何一つ見当たらないのだが?
それに。
「クラスは、魔導士?」
魔法使い系の上位にあたる職だ。
魔力の扱いが難しいスキルが多いため、なりたがる人は少ないが。
「クー。お前……前衛職じゃないのか?」
さっきまでバリバリで前衛で戦っていたが。
いや、前に出る魔法使い系が居ないわけじゃない。
味方への誤射を防ぎ、命中率を上げるため前衛と一緒に前に出る魔法使いも居なくはない。
「武闘家だよ?」
「魔導士じゃん」
「魔導士だけど武闘家だよ?」
ダメだ、頭が痛くなってきた。
隣でベルも頭に「?」を浮かべている。
「クーの家は道場をやっていて、代々格闘職の家系なんですよ」
モルガンがフォローを入れてくれた。
先ほどのオークとの戦い方は、前衛スキル一切なしの努力だけで得た物なのか。
それはそれで凄いが。
「それで、あの爆発は一体?」
「ユニークスキルの『魔力伝導』で、オークの体の中に炸裂魔法を植え込んだ!」
なるほど、なるほど。
ユニークスキルの『魔力伝導』でオークの体内に炸裂魔法を入れたのか。
普通は補助魔法以外は、大気中にしか魔法は発生させれない。
植物も動物も人間も体内に魔力が複雑に絡み合っているから、魔法を発動させたくても魔力同士が反発して発動出来ないのだ。
その複雑な魔力を反発させないようにするのが、ユニークスキルの『魔力伝導』だ。
どんな硬い相手でも、体内から爆発させればひとたまりもない。
攻撃力だけで言えば恐ろしいスキルだが、弱点として対象に触れなければならない。
後衛なのに触れる程密着しないといけないのだから、ユニークスキルの中でも微妙扱いだったが。
こうしてみると恐ろしいな。
「クーはこれで立派な武闘家になるのが夢なんだ!」
「武闘家って、それ魔法じゃん?」
「武闘家だって、身体強化の補助魔法使うよ?」
「……そっかぁ」
なんつうアホにアホなスキルを持たせたんだ、神様は。
俺はこめかみを抑え、考えるのを放棄した。
オーク討伐は、被害を出すことなく無事完了だな。
褒められて素直に喜ぶベルとクーだが、モルガンは苦笑気味だ。
「あれ。どうしますか?」
「あー……もはや原型とどめていないからな」
モルガンが苦笑気味に指をさす『あれ』とは、四散したオークの死骸だ。
無残を通り越し、グロテスクだ。
うっぷ……正直、直視したくない。
このまま見て見ぬふりをして帰りたいが、そうも言っていられない。
何故なら今回の依頼内容は、郊外に住み着いた3匹のオークの討伐。
そう、3匹なのだ!
俺が倒した2匹は良いが、四散したオークから討伐証明部位を探すのは骨が折れる。
2匹分の討伐証明部位を持って帰ったら依頼は失敗になってしまう。なので回収したいが……。
「うっぷ」
やはり厳しい、むせ返るような血の匂いで更に吐き気が増していく。
これはあれだな。やった本人に責任をもって回収してもらおう。
「おえー」
しかし、当の本人は既に吐いていた。
吐くくらいならやるなよ……。
モルガンは顔を蒼くして口を抑えている。手伝わせようものなら、クーのように吐くのは時間の問題だろう。
「私、今日何もしていないのでやります」
「やめとけ。お前の吐瀉物が混じったら余計探しづらくなる」
何もやってないわけじゃない。それはちゃんと見ていたから分かる。
それに回復役が暇なのは、パーティが上手くいってる良い証拠だ。
「あの、皆どうしたんですか?」
「このスプラッタなオークから、討伐証明部位を探すのが厳しいって話をしていたんだ」
「スプラッタ……って何ですか?」
ベルは四散したオークをジーっと見た。
小首をかしげながら、何がおかしいのか分からない様子だ。
「お前、あれを見ても平気なのか?」
「お父さんと解体でいっぱい見たから平気だよ?」
俺には、いまだに小首をかしげているこの少女が天使のように見えた。
「ベル。さっきはあんな風に言っておいてなんだが、お前を頼りたい。ダメか?」
「ボクに? うん。良いよ!」
「オークの討伐証明部位を、取ってきて欲しい」
「そんなので良いの?」
「あぁ、お前にしか出来ないんだ。頼む、この通りだ!」
両手をベルの方に乗せ、俺は頭を下げた。
「私からもお願いします!」
「クーも頭を下げる!」
俺の隣でモルガンとクーも頭を下げる。
ベルは困ったように手をバタつかせ、あたふたしながらも、顔を少し赤らめて満更ではない様子だ。
俺達の必死のお願いを受けて、ベルが四散したオークの周りを歩き始めた。
「それでだ」
四散したオークの問題は解決した。
次の問題に入るか。
「どうやってオークを爆発させたんだ?」
「こうやってだ!」
クーが先ほどオークを爆発させた時のポーズを取った。
モルガンが笑顔で頭をはたく。ナイスツッコミ。
先ほどの爆発は、明らかに武闘家のスキルによるものではない。
そもそも、攻撃したら爆発するなんてスキルがそもそもないはずだ。
しかもバラバラにするほどの高威力で。
「さっきのは、下手したらベルにも被害があったかもしれないんだぞ」
「ベルちゃんに当たらないように、クーちゃんと調整した!」
むっ、威力の調整は出来るのか。
というか今の口ぶりだと、もっと威力を上げる事も出来るということか?
俺の言葉にプンスカといった様子のクー。威力は調整したとはいえ、もしもの場合もだってある。
まぁいい。今はおいておこう。
「それで、さっきの爆発はなんだ? スキルか?」
「うん。そうだよ」
「ふむ。スキルか」
そんなスキルがあるとは……ちょっと興味があるな。
俺の『オールラウンダー』でも使えるなら、取得しておきたいところだ。
「ちょっと、失礼。あぁパンツが見えるとかじゃないぞ?」
「パンツ?」
手メガネでクーを見る。
反応を見る限り、パンツ丸見えは知らないようだ。
「えっとね」
オークの討伐証明部位を取ってきたベルが説明をする。
「うっわぁ」
「教官えっちだ」
説明をするなら『鑑定』スキルの部分もちゃんと説明してくれ。
明らかに変な目で見られ、勘弁してほしい。
「ん?」
クーのスキルを見るが、それらしいスキルは全く見当たらない。
そもそも、前衛のスキルが何一つ見当たらないのだが?
それに。
「クラスは、魔導士?」
魔法使い系の上位にあたる職だ。
魔力の扱いが難しいスキルが多いため、なりたがる人は少ないが。
「クー。お前……前衛職じゃないのか?」
さっきまでバリバリで前衛で戦っていたが。
いや、前に出る魔法使い系が居ないわけじゃない。
味方への誤射を防ぎ、命中率を上げるため前衛と一緒に前に出る魔法使いも居なくはない。
「武闘家だよ?」
「魔導士じゃん」
「魔導士だけど武闘家だよ?」
ダメだ、頭が痛くなってきた。
隣でベルも頭に「?」を浮かべている。
「クーの家は道場をやっていて、代々格闘職の家系なんですよ」
モルガンがフォローを入れてくれた。
先ほどのオークとの戦い方は、前衛スキル一切なしの努力だけで得た物なのか。
それはそれで凄いが。
「それで、あの爆発は一体?」
「ユニークスキルの『魔力伝導』で、オークの体の中に炸裂魔法を植え込んだ!」
なるほど、なるほど。
ユニークスキルの『魔力伝導』でオークの体内に炸裂魔法を入れたのか。
普通は補助魔法以外は、大気中にしか魔法は発生させれない。
植物も動物も人間も体内に魔力が複雑に絡み合っているから、魔法を発動させたくても魔力同士が反発して発動出来ないのだ。
その複雑な魔力を反発させないようにするのが、ユニークスキルの『魔力伝導』だ。
どんな硬い相手でも、体内から爆発させればひとたまりもない。
攻撃力だけで言えば恐ろしいスキルだが、弱点として対象に触れなければならない。
後衛なのに触れる程密着しないといけないのだから、ユニークスキルの中でも微妙扱いだったが。
こうしてみると恐ろしいな。
「クーはこれで立派な武闘家になるのが夢なんだ!」
「武闘家って、それ魔法じゃん?」
「武闘家だって、身体強化の補助魔法使うよ?」
「……そっかぁ」
なんつうアホにアホなスキルを持たせたんだ、神様は。
俺はこめかみを抑え、考えるのを放棄した。
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