「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
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第1章
第6話「この数のモンスターが、今ので釣れたのか?」
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「これで、良しと」
討伐証明部位として倒したラビットウルフの右前足を切り落とし、ベルの元へ戻ってきた。
不安そうな顔をしたベルが、俺を見つけるとパッと笑顔になった。
「アンリさん、どこに行ってたんですか。怖かったんですよ」
「すまんすまん。近くで冒険者が襲われていたから、助けに行っていたんだ」
「さっきの『助けてくれ~』って悲鳴ですか?」
「そうそう」
「ふーん」
ベルはジーっと俺を見て来る。
う、嘘は言っていないぞ!
「アンリさんって、優しい人なんですね」
そう言って、ベルは笑顔で手を叩いた。
「いや、そんな事は無いぞ」
うん。マジで。
「困ってる冒険者さん達を助けたんでしょ?」
困らせたのは俺だ。あいつらの自業自得でもあるんだけどさ。
俺のやった事は単なる自作自演だ。褒められるいわれはない。
「それに、わざわざボクなんかの為に教官をやってくれているし」
教官だってお前の為じゃなく、俺自身が困っていたからやっただけだ。
とはいえ、ここで無理に否定する必要もないか。
成り行きとは言え、ベルをほっとけないと思うのは事実だ。
彼女は本人に責のない、理不尽な理由で冒険者にならざるを得なかった。
俺はかつて理不尽に家族を殺され孤児になった。だからベルを見捨てる気にはなれなかった。
「俺はガキの頃。冒険者に命を救ってもらった事があるんだ」
「命を、ですか?」
「あぁ。だから俺はもう一度その人に会って、助けてくれたお礼をしたい。『アンタの助けたガキは立派に育ったぞ』って」
もう一度会ったら、胸を張って自分が誇れるように。なんていうのはちょっと照れくさいな。
「す、す、す」
「す?」
「素晴らしいです! ボク感動しました! アンリさん、ボクもアンリさんがその人に会えるように、お手伝いしたいです!」
「お、おう」
ベルは、体が密着するんじゃないかというほど俺に近づいてくる。
「ボクに何かお手伝い出来る事はないですか!?」
「そうだな。まずは一人前の冒険者になる事から始めようか」
「はい! 頑張ります!」
自分の事でいっぱいいっぱいなはずなのに、手伝いたいと申し出るなんて。お人好しな性格なのだろう。
悪い気はしない。かつてドーガ達に話した時は小馬鹿にされて軽い喧嘩になったくらいだし。
「それでは、次は何をしましょうか?」
「そうだな。もう必要数は狩ったから、終わりにするか」
顔を背け、頬をポリポリとかいてみる。
昔話に対し、熱く反応されたから気恥ずかしくなっただけであって、決してベルが顔を更に近づけて来たから背けたわけじゃないぞ。本当だぞ?
「そうですか……」
「最後にベルの能力を見ておきたいから、もう一度くらい狩りして行くか」
しょんぼりと垂れた耳が、俺の言葉に反応してぴょこぴょこと動く。
せっかくやる気を出してくれているんだし、もう一回くらい何か狩るか。
この時は軽い気持ちだった。
この後俺は、自分の発言を後悔する事になる。
「この先に、モンスターの反応があるな。次はベルが『プロヴォーク』をやってみようか」
「分かりました。ところで、スキルはどうやって発動させれば良いんですか?」
「『プロヴォーク』はモンスターの注意を引くイメージをしながら、音を立てるんだ」
俺の言葉に対し、素直に返事をして「注意を引く」と何度もぶつぶつと小言で言っている。
発動させるまでの間に、俺は補助スキルをベルにかけていく。
まずは敏捷性と、耐久を上げておくか。
土の精霊の加護付与。風の精霊の加護付与。
それと物理と魔法対策も一応しておこう。
物理結界付与。魔法結界付与。
さっきのように戦っていたら、攻撃が当たっても意味ないだろうし腕力とかも上げておいた方が良いな。
パワーアップ付与。ウェポンエンチャント付与。
おどおどした性格だから、スキルがちゃんと発動するか不安だし、スキルブーストさせておくか。
スキル範囲拡大。スキル効果増幅。
他にもいくつか補助をかけておいた。
「それでは行きます!」
ベルは盾と木の棒を高く掲げた。
「プ、プロヴォーク!」
叫ぶわりには、控えめな音がした。
この程度の音では、スキルは不発だろう。
もう一度やり直してもらうか。
「ん?」
『気配感知』に次々と反応が現れる。それも10や20なんて数じゃ済まないほどの。
それら全てがこちらへ向かって来ている。
「も、もう一度やってみます」
「待て待て! ストップ!」
もう一度『プロヴォーク』を発動させようとするベルを必死に止める。
この数のモンスターが、今ので釣れたのか?
「そんな馬鹿な」
なおも増え続ける反応に、頬をひくつかせた。
流石にこれはありえない。しかし、現実にモンスターの大群がまっすぐこちらに向かって来ている。
やがて地響きがなり始めると、俺達の前に大量のモンスターが現れた。
雑魚のラビット種からゴブリンや獣型モンスター。先ほど倒したラビットウルフまでもいる。
そして、普段はめったにお目にかかれないようなモンスターまで確認できた。
この森のボスと呼ばれる存在である、ひと際大きな巨体で、虎柄をした熊。タイガーベアだ。
討伐証明部位として倒したラビットウルフの右前足を切り落とし、ベルの元へ戻ってきた。
不安そうな顔をしたベルが、俺を見つけるとパッと笑顔になった。
「アンリさん、どこに行ってたんですか。怖かったんですよ」
「すまんすまん。近くで冒険者が襲われていたから、助けに行っていたんだ」
「さっきの『助けてくれ~』って悲鳴ですか?」
「そうそう」
「ふーん」
ベルはジーっと俺を見て来る。
う、嘘は言っていないぞ!
「アンリさんって、優しい人なんですね」
そう言って、ベルは笑顔で手を叩いた。
「いや、そんな事は無いぞ」
うん。マジで。
「困ってる冒険者さん達を助けたんでしょ?」
困らせたのは俺だ。あいつらの自業自得でもあるんだけどさ。
俺のやった事は単なる自作自演だ。褒められるいわれはない。
「それに、わざわざボクなんかの為に教官をやってくれているし」
教官だってお前の為じゃなく、俺自身が困っていたからやっただけだ。
とはいえ、ここで無理に否定する必要もないか。
成り行きとは言え、ベルをほっとけないと思うのは事実だ。
彼女は本人に責のない、理不尽な理由で冒険者にならざるを得なかった。
俺はかつて理不尽に家族を殺され孤児になった。だからベルを見捨てる気にはなれなかった。
「俺はガキの頃。冒険者に命を救ってもらった事があるんだ」
「命を、ですか?」
「あぁ。だから俺はもう一度その人に会って、助けてくれたお礼をしたい。『アンタの助けたガキは立派に育ったぞ』って」
もう一度会ったら、胸を張って自分が誇れるように。なんていうのはちょっと照れくさいな。
「す、す、す」
「す?」
「素晴らしいです! ボク感動しました! アンリさん、ボクもアンリさんがその人に会えるように、お手伝いしたいです!」
「お、おう」
ベルは、体が密着するんじゃないかというほど俺に近づいてくる。
「ボクに何かお手伝い出来る事はないですか!?」
「そうだな。まずは一人前の冒険者になる事から始めようか」
「はい! 頑張ります!」
自分の事でいっぱいいっぱいなはずなのに、手伝いたいと申し出るなんて。お人好しな性格なのだろう。
悪い気はしない。かつてドーガ達に話した時は小馬鹿にされて軽い喧嘩になったくらいだし。
「それでは、次は何をしましょうか?」
「そうだな。もう必要数は狩ったから、終わりにするか」
顔を背け、頬をポリポリとかいてみる。
昔話に対し、熱く反応されたから気恥ずかしくなっただけであって、決してベルが顔を更に近づけて来たから背けたわけじゃないぞ。本当だぞ?
「そうですか……」
「最後にベルの能力を見ておきたいから、もう一度くらい狩りして行くか」
しょんぼりと垂れた耳が、俺の言葉に反応してぴょこぴょこと動く。
せっかくやる気を出してくれているんだし、もう一回くらい何か狩るか。
この時は軽い気持ちだった。
この後俺は、自分の発言を後悔する事になる。
「この先に、モンスターの反応があるな。次はベルが『プロヴォーク』をやってみようか」
「分かりました。ところで、スキルはどうやって発動させれば良いんですか?」
「『プロヴォーク』はモンスターの注意を引くイメージをしながら、音を立てるんだ」
俺の言葉に対し、素直に返事をして「注意を引く」と何度もぶつぶつと小言で言っている。
発動させるまでの間に、俺は補助スキルをベルにかけていく。
まずは敏捷性と、耐久を上げておくか。
土の精霊の加護付与。風の精霊の加護付与。
それと物理と魔法対策も一応しておこう。
物理結界付与。魔法結界付与。
さっきのように戦っていたら、攻撃が当たっても意味ないだろうし腕力とかも上げておいた方が良いな。
パワーアップ付与。ウェポンエンチャント付与。
おどおどした性格だから、スキルがちゃんと発動するか不安だし、スキルブーストさせておくか。
スキル範囲拡大。スキル効果増幅。
他にもいくつか補助をかけておいた。
「それでは行きます!」
ベルは盾と木の棒を高く掲げた。
「プ、プロヴォーク!」
叫ぶわりには、控えめな音がした。
この程度の音では、スキルは不発だろう。
もう一度やり直してもらうか。
「ん?」
『気配感知』に次々と反応が現れる。それも10や20なんて数じゃ済まないほどの。
それら全てがこちらへ向かって来ている。
「も、もう一度やってみます」
「待て待て! ストップ!」
もう一度『プロヴォーク』を発動させようとするベルを必死に止める。
この数のモンスターが、今ので釣れたのか?
「そんな馬鹿な」
なおも増え続ける反応に、頬をひくつかせた。
流石にこれはありえない。しかし、現実にモンスターの大群がまっすぐこちらに向かって来ている。
やがて地響きがなり始めると、俺達の前に大量のモンスターが現れた。
雑魚のラビット種からゴブリンや獣型モンスター。先ほど倒したラビットウルフまでもいる。
そして、普段はめったにお目にかかれないようなモンスターまで確認できた。
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