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第6章「宗教都市イリス」
第16話「告白作戦その5」
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さてさて、ゾフィさんの妊娠についてどうするか。
僕らはそれを話し合った、物凄く話し合った。
最後には考える事を辞めたサラが「もうスキールの馬鹿を殴って分からせれば良いのよ」と言い出したので、必死に止めた。流石に暴論が過ぎるよ。
☆ ☆ ☆
「あの、なぜ私はここに呼び出されたのでしょうか?」
というわけで、ケリィさんを呼び出すことにした。
リンとフレイヤさんに手を引かれ、ややおどおどした様子だ。
わけがわからず連れてこられたからなのか、ふくよかな体型によるものなのか、額には汗が浮かんでいる。
僕らは今、街の外の平原でお茶をしている。
流石に街の外まで机と椅子を持ち出すのは困難なので、代わりに地べたに敷物をして座ってのお茶会だ。
なんで街の外かって? 興奮したサラが怒りを露わに声を荒げても良いようにだ。
街中で声を荒げて大声をだしたら、注目を集めてしまう。それは正直恥ずかしい。
かと言って部屋で大声を出したら宿主や他の部屋の人達に迷惑がかかるし、苦情が来る。
それなら、いくら叫んでも問題がない街の外にしようと僕の中で結論が出た。
僕の両隣にそれぞれサラとアリアが座り、お茶とお茶菓子に作ったパンケーキを並べて、リン達が戻って来るのを待った。
リンとフレイヤさんに連れられて来たケリィさんに「どうぞどうぞ」と言って敷物に座るように促すと、困った表情のまま座ってくれた。
連れてきておいて、こう言うのもなんだけど、結構流されやすい人なのかもしれない。
「宜しければどうぞ」
「あっ、はい。ありがとうございます」
そう言って紅茶とパンケーキをケリィさんの前に差し出す。
急に呼び出され、いきなりお茶を出されるということに警戒の表情を見せるが、視線はパンケーキに釘付けになっている。
ちなみにこのパンケーキは僕とサラで作った。フレイヤさんが数滴入れるだけでお菓子が美味しくなる調味料入りだ。
味はもちろんのこと、香りも強くなって、パンケーキ特有の甘い香りが辺りに漂っている。
ケリィさんの隣に座ったリンとフレイヤさんの分も渡す。「皆が揃ってから食べるよ」とアリアには言い聞かせたけど、待てを命じられた犬のようにソワソワしている。
よくみると、ケリィさんもアリアと同じようにソワソワしながらパンケーキを見つめていた。
僕がスキールさんと食事に行った時、女性陣は女の子同士で食事をした際に、ケリィさんが甘いものを幸せそうに食べていたとサラから聞いて、甘いもの好きと予想したが、思った通りだった。
「あ、食べても大丈夫ですよ。変なものは入っていませんから。アリアも食べて良いよ」
僕が言い終わる前にアリアは食べ始めていた。まぁいいや。
ケリィさんはと言うと、パンケーキに手をつけようとせず、僕とパンケーキを交互に見ている。
う~ん。緊張を解いてもらうために用意したけど、逆効果だったようだ。
こちらの要求がわからないので、手を出せないといった感じか。
食べてから話すつもりだったけど、先に要件だけでも伝えておこう。
「急に呼び出してしまい、すみません。実はケリィさんに相談がありまして」
「私に相談、ですか?」
「はい」
さて、今回の件をどう切り出すか。
「ゾフィだけど、妊娠しているわ」
悩んでいる僕に代わり、サラがストレートに伝えてくれた。
ケリィさんは一瞬驚いた顔をしたが、「やっぱり」と呟いた。
「ケリィさんは気付いていたのですか?」
「うん。なんとなく。でもケリィに言っても『最近太っただけ』ってごまかされて」
ケリィさんは、自分のお腹をぽんぽんと叩きながら「太ったら普通はこうなるしね」と苦笑している。
ゾフィさんが妊娠を隠す理由についても、薄々感づいていたようで路地裏の出来事を聞いても驚いた様子もなく、「あー」と言って頷くくらいだった。
「ゾフィを妊娠させたんだから、さっさとスキールに伝えて責任をとらせるべきだと思うんだけど。ケリィはどう思う?」
「責任?」
「そうよ」
「サラちゃん、それは違うんじゃないかな? だってこれは2人が合意の元にした結果なんだから、責任はスキールもゾフィもどっちにもあるよ」
「えっ、あ、うん。そうかも……知れないわね」
サラは意外そうな顔をした。
同意を得られると思ったのに、まさかの反論にあったからだ。
そしてケリィさんの言ってる事が正しいと分かっているが、理解したくないのだろう。
サラは神妙な顔でムッとしている。
「それに今回の件で言えばゾフィのが悪い! ちゃんとスキールに伝えるべきだよ。じゃないとスキールだって責任の取りようがないもの」
そんなサラをお構いなしといった様子で、ケリィさんは言葉を続けている。
ケリィさんの力強い語りに、普段はおどおどしていても、やる時にはやる強かさを感じた。
「だから、スキールに伝えるのは賛成かな」
そう言って、ケリィさんが苦笑気味に僕を見ている。
「でもスキールに妊娠のことを伝えたら、エルクさんが怒ったゾフィに真っ二つに斬られちゃうかもね」
恐ろしく物騒なことを軽いノリで言われた。
軽いノリだから冗談だとは思うけどね。というか冗談であってください。
「大丈夫。エルクは私が守る」
そう言って胸を叩くアリアが、今はものすごく頼もしく見える。
たとえ、口の周りに食べカスが一杯付いていたとしてもだ。
僕はお礼を言いながら、アリアの口の周りをハンカチで拭いてあげた
「ところで、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい? なんでしょうか?」
話にオチがついたところで、フレイヤさんがケリィさんに話しかける。
「ゾフィさんは、なぜ男性恐怖症になったのでしょうか?」
「あー、フレイヤさん。それは聞かないほうがいいと思います。多分ナイーブな問題だと思うので」
今まで冒険を続けてきて、色々見てきたからこそ、大方予想がつく。
男なら何も出来なくても『勇者』の職業がある。
女で何も出来なかったら、何をさせられるか?
考えたくもない。
「あー……大丈夫ですよ。ゾフィも別に隠す事じゃないと言って聞かれたら答えてるので」
大丈夫なのか。
それなら安心だ。
ケリィさんの口から語られた内容は、大丈夫ではなかった。
ゾフィさんの生まれた家は貧しかった、貧しい家に生まれた娘の運命なんて決まっている。彼女はそういったお店に、身売りされた。
それだけでも痛ましい話ではあるが、まだ続きがあった。
「どうせこの先、他の奴らとやるんだ」
買主がゾフィさんを迎えに来る前日の夜。彼女は実の父親に犯された。
必死に抵抗し、気がつけば父親を殺めてしまっていたそうだ。
それから家を飛び出し、その時にたまたま出会った冒険者に拾われ剣を教えてもらったそうだ。
拾ってくれた冒険者も旅の途中で亡くなり、ケリィさん達とはその後に出会ったのだとか。
想像以上の内容にアリア達は青い顔をしている。
多分僕も同じ顔をしているのだろう。
「んっ……えっと……?」
フレイヤさんは話が理解出来ていないようだ。
「エルクさん?」
「わからないなら、分からないほうが良い」
分かってしまうのは、悲しいことだから。
僕は、そっとフレイヤさんの頭を撫でた。
「……わかりましたわ」
フレイヤさんは空気を読めたようで、それ以上食い下がってこなかった。
☆ ☆ ☆
それから数日後。
僕らはスキールさん達と共にモンスター討伐の依頼を受け、今はその帰り道だ。
「……」
誰も口を開こうとしない。
僕らはこの日に、ゾフィさんの妊娠をスキールさんに伝えることを計画していたのだが、結局どう切り出すのかは決まらなかった。
多分ここで口を開けば斬り込み隊長にさせられる。そんな空気がヒシヒシと伝わってか誰も口を開かなかった。
最初はスキールさんやゾフィさんが話しかけたりしていたが、塩対応をされ、最終的に2人も黙ってしまった。
「……」
沈黙が重い。「ザッザッ」と僕らが歩く音だけが聞こえてくる。
「エルクさん。計画と違って誰も言わないのですが。どうしてです?」
空気の読めない子が、空気を読まずに僕に話しかけてくれた。
「計画ってなんだ?」
スキールさんが足を止め、怪訝な表情で聞いてきた。
僕に視線が集まる。
今までの空気で何かを感じ取っていたスキールさんとゾフィさんは険しい目つきだ。
対してアリア達は今の一件で、斬り込み隊長に僕が任命され安堵のような感じだ。チクショウ。
こうなったらもう言うしかない。
「スキールさん」
「なんだ?」
「ゾフィさんは妊娠しています」
僕らはそれを話し合った、物凄く話し合った。
最後には考える事を辞めたサラが「もうスキールの馬鹿を殴って分からせれば良いのよ」と言い出したので、必死に止めた。流石に暴論が過ぎるよ。
☆ ☆ ☆
「あの、なぜ私はここに呼び出されたのでしょうか?」
というわけで、ケリィさんを呼び出すことにした。
リンとフレイヤさんに手を引かれ、ややおどおどした様子だ。
わけがわからず連れてこられたからなのか、ふくよかな体型によるものなのか、額には汗が浮かんでいる。
僕らは今、街の外の平原でお茶をしている。
流石に街の外まで机と椅子を持ち出すのは困難なので、代わりに地べたに敷物をして座ってのお茶会だ。
なんで街の外かって? 興奮したサラが怒りを露わに声を荒げても良いようにだ。
街中で声を荒げて大声をだしたら、注目を集めてしまう。それは正直恥ずかしい。
かと言って部屋で大声を出したら宿主や他の部屋の人達に迷惑がかかるし、苦情が来る。
それなら、いくら叫んでも問題がない街の外にしようと僕の中で結論が出た。
僕の両隣にそれぞれサラとアリアが座り、お茶とお茶菓子に作ったパンケーキを並べて、リン達が戻って来るのを待った。
リンとフレイヤさんに連れられて来たケリィさんに「どうぞどうぞ」と言って敷物に座るように促すと、困った表情のまま座ってくれた。
連れてきておいて、こう言うのもなんだけど、結構流されやすい人なのかもしれない。
「宜しければどうぞ」
「あっ、はい。ありがとうございます」
そう言って紅茶とパンケーキをケリィさんの前に差し出す。
急に呼び出され、いきなりお茶を出されるということに警戒の表情を見せるが、視線はパンケーキに釘付けになっている。
ちなみにこのパンケーキは僕とサラで作った。フレイヤさんが数滴入れるだけでお菓子が美味しくなる調味料入りだ。
味はもちろんのこと、香りも強くなって、パンケーキ特有の甘い香りが辺りに漂っている。
ケリィさんの隣に座ったリンとフレイヤさんの分も渡す。「皆が揃ってから食べるよ」とアリアには言い聞かせたけど、待てを命じられた犬のようにソワソワしている。
よくみると、ケリィさんもアリアと同じようにソワソワしながらパンケーキを見つめていた。
僕がスキールさんと食事に行った時、女性陣は女の子同士で食事をした際に、ケリィさんが甘いものを幸せそうに食べていたとサラから聞いて、甘いもの好きと予想したが、思った通りだった。
「あ、食べても大丈夫ですよ。変なものは入っていませんから。アリアも食べて良いよ」
僕が言い終わる前にアリアは食べ始めていた。まぁいいや。
ケリィさんはと言うと、パンケーキに手をつけようとせず、僕とパンケーキを交互に見ている。
う~ん。緊張を解いてもらうために用意したけど、逆効果だったようだ。
こちらの要求がわからないので、手を出せないといった感じか。
食べてから話すつもりだったけど、先に要件だけでも伝えておこう。
「急に呼び出してしまい、すみません。実はケリィさんに相談がありまして」
「私に相談、ですか?」
「はい」
さて、今回の件をどう切り出すか。
「ゾフィだけど、妊娠しているわ」
悩んでいる僕に代わり、サラがストレートに伝えてくれた。
ケリィさんは一瞬驚いた顔をしたが、「やっぱり」と呟いた。
「ケリィさんは気付いていたのですか?」
「うん。なんとなく。でもケリィに言っても『最近太っただけ』ってごまかされて」
ケリィさんは、自分のお腹をぽんぽんと叩きながら「太ったら普通はこうなるしね」と苦笑している。
ゾフィさんが妊娠を隠す理由についても、薄々感づいていたようで路地裏の出来事を聞いても驚いた様子もなく、「あー」と言って頷くくらいだった。
「ゾフィを妊娠させたんだから、さっさとスキールに伝えて責任をとらせるべきだと思うんだけど。ケリィはどう思う?」
「責任?」
「そうよ」
「サラちゃん、それは違うんじゃないかな? だってこれは2人が合意の元にした結果なんだから、責任はスキールもゾフィもどっちにもあるよ」
「えっ、あ、うん。そうかも……知れないわね」
サラは意外そうな顔をした。
同意を得られると思ったのに、まさかの反論にあったからだ。
そしてケリィさんの言ってる事が正しいと分かっているが、理解したくないのだろう。
サラは神妙な顔でムッとしている。
「それに今回の件で言えばゾフィのが悪い! ちゃんとスキールに伝えるべきだよ。じゃないとスキールだって責任の取りようがないもの」
そんなサラをお構いなしといった様子で、ケリィさんは言葉を続けている。
ケリィさんの力強い語りに、普段はおどおどしていても、やる時にはやる強かさを感じた。
「だから、スキールに伝えるのは賛成かな」
そう言って、ケリィさんが苦笑気味に僕を見ている。
「でもスキールに妊娠のことを伝えたら、エルクさんが怒ったゾフィに真っ二つに斬られちゃうかもね」
恐ろしく物騒なことを軽いノリで言われた。
軽いノリだから冗談だとは思うけどね。というか冗談であってください。
「大丈夫。エルクは私が守る」
そう言って胸を叩くアリアが、今はものすごく頼もしく見える。
たとえ、口の周りに食べカスが一杯付いていたとしてもだ。
僕はお礼を言いながら、アリアの口の周りをハンカチで拭いてあげた
「ところで、一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「はい? なんでしょうか?」
話にオチがついたところで、フレイヤさんがケリィさんに話しかける。
「ゾフィさんは、なぜ男性恐怖症になったのでしょうか?」
「あー、フレイヤさん。それは聞かないほうがいいと思います。多分ナイーブな問題だと思うので」
今まで冒険を続けてきて、色々見てきたからこそ、大方予想がつく。
男なら何も出来なくても『勇者』の職業がある。
女で何も出来なかったら、何をさせられるか?
考えたくもない。
「あー……大丈夫ですよ。ゾフィも別に隠す事じゃないと言って聞かれたら答えてるので」
大丈夫なのか。
それなら安心だ。
ケリィさんの口から語られた内容は、大丈夫ではなかった。
ゾフィさんの生まれた家は貧しかった、貧しい家に生まれた娘の運命なんて決まっている。彼女はそういったお店に、身売りされた。
それだけでも痛ましい話ではあるが、まだ続きがあった。
「どうせこの先、他の奴らとやるんだ」
買主がゾフィさんを迎えに来る前日の夜。彼女は実の父親に犯された。
必死に抵抗し、気がつけば父親を殺めてしまっていたそうだ。
それから家を飛び出し、その時にたまたま出会った冒険者に拾われ剣を教えてもらったそうだ。
拾ってくれた冒険者も旅の途中で亡くなり、ケリィさん達とはその後に出会ったのだとか。
想像以上の内容にアリア達は青い顔をしている。
多分僕も同じ顔をしているのだろう。
「んっ……えっと……?」
フレイヤさんは話が理解出来ていないようだ。
「エルクさん?」
「わからないなら、分からないほうが良い」
分かってしまうのは、悲しいことだから。
僕は、そっとフレイヤさんの頭を撫でた。
「……わかりましたわ」
フレイヤさんは空気を読めたようで、それ以上食い下がってこなかった。
☆ ☆ ☆
それから数日後。
僕らはスキールさん達と共にモンスター討伐の依頼を受け、今はその帰り道だ。
「……」
誰も口を開こうとしない。
僕らはこの日に、ゾフィさんの妊娠をスキールさんに伝えることを計画していたのだが、結局どう切り出すのかは決まらなかった。
多分ここで口を開けば斬り込み隊長にさせられる。そんな空気がヒシヒシと伝わってか誰も口を開かなかった。
最初はスキールさんやゾフィさんが話しかけたりしていたが、塩対応をされ、最終的に2人も黙ってしまった。
「……」
沈黙が重い。「ザッザッ」と僕らが歩く音だけが聞こえてくる。
「エルクさん。計画と違って誰も言わないのですが。どうしてです?」
空気の読めない子が、空気を読まずに僕に話しかけてくれた。
「計画ってなんだ?」
スキールさんが足を止め、怪訝な表情で聞いてきた。
僕に視線が集まる。
今までの空気で何かを感じ取っていたスキールさんとゾフィさんは険しい目つきだ。
対してアリア達は今の一件で、斬り込み隊長に僕が任命され安堵のような感じだ。チクショウ。
こうなったらもう言うしかない。
「スキールさん」
「なんだ?」
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