119 / 157
第6章「宗教都市イリス」
第13話「告白作戦その2」
しおりを挟む
結論から言おう。ゾフィさんは強かった。
それはもう洒落にならないレベルで。
街でゾフィさんを見かけ、これはチャンスと模擬戦を申し出た。
それに対し彼女は二つ返事でOKをくれた。
心置きなく戦える場所として、街の外で模擬戦をする事になり、ゾフィさんに挑んだのだが。
アリア、サラ、リンがそれぞれ挑んでは、悉く敗れた。
ゾフィさんはまだまだ余裕がありますと言わんばかりに、ケラケラと笑っている。
強いというのは知っていたけど、これほどまでとは……
まず最初にリンが挑んだ。
辺り一面は特に何もない平原。リンお得意の『瞬歩』による相手の背後を取る戦法が活かせる地形だ。
武器も模擬戦用の木刀で、踏み込み等は考慮せず、とにかく相手の体の一部に当てれば勝ちというルール。
腕力の無いリンにとっては、この上ない条件での戦いだった。
開始とともにリンが『瞬歩』をするが、移動したリンの真後ろにぴったりくっつくようにゾフィさんが立っていた。
「降参です」
その後、何度も『瞬歩』で引き離そうとするが、その度に真後ろに立たれ、リンは戦意喪失したようだ。一合も打ち合う事なく、リンは降参をした。
「次は私」
次に名乗りを上げたのはアリアだった。
ゾフィさんの前まで歩いて行き、入れ替わるようにリンが僕らの所に戻ってきた
右手に木刀、左手に盾を構える。いつものアリアの戦闘スタイルだ。
それを見て、ゾフィさんは両手に木刀を持った。2刀流だ。
アリアは盾を構え、左半身を前にして、盾で身を隠すようにしながら、まっすぐゾフィさんの元へ走る。
対してゾフィさんは動こうとしない。
アリアがあっという間に距離を詰め、右手を振り上げると同時に右手がブレた。『瞬撃』だ。
振り下ろされた木刀は、ゾフィさんの横を抜け地面に突き刺さっていた。
ゾフィさんの木刀は、それぞれアリアの首元と、左手の盾で寸止めされている。
この状態では盾でどちらかを防いでも、もう片方が当たってしまうな。
「降参」
アリアは降参を宣言し、両手を下げた。
ちなみにこの時、速すぎて僕は何が起きたのかわからなかった。
ゾフィさんは左手に持った木刀の突きと、右手に持った木刀の払いで相手の剣の軌道を変える海剣術『漣』で『瞬撃』をいなしカウンターを決めた。というのを、後からリンに教えてもらった。
いつもの無表情だが、落ち込んだ感じのアリアが戻ってきた。
落ち込んでいるといっても、ヴェル魔法大会の時の予選で負けた時ほどではないみたいだから、大丈夫だろう。
「アンタの仇、取ってあげるから見てなさい」
そう言って得意気に出たサラも一瞬で勝負をつけられた。
5つの魔法同時発動でウィンドウォール+アイスボルト+ストーンボルトにより、周囲に氷と石のつぶてを纏った竜巻を作り動きを封じ。
自らにはアンチアローをかけ魔法で作り出した氷やら石やらの障害物に当たらないようにする。
そしてシアルフィによる自己強化。
ゾフィさんは『瞬歩』で一気に距離を詰めようにも、無理に『瞬歩』で近づこうとすれば『瞬歩』の勢いのままに障害物にぶつかり、下手をすれば大怪我を負いかねない。
諦めて普通に近づこうとしても、サラは身体能力を上げてるうえに、アンチアローで障害物に当たらず移動ができる。遠くから攻撃する手段もない。
魔法大会の時と違い、周りに壁がないからウィンドウォールの壁が四散しているのか障害物は少々少なめだけど、それでも近接職に対して完璧な布陣だと思われた。
どこからでもかかって来いと言わんばかりに構えたサラの後ろに、ゾフィさんは立っていた。
周囲に浮いてる障害物を避けるため、高くジャンプして『空歩』と『瞬歩』で距離を詰めたようだ。
もしここが闘技場のように、周囲に壁で囲まれていれば、ウィンドウォールの風が四散する事なくもっと密度の高い障害物を作り、空中からでも襲撃は出来なかったから勝てたかもしれない。
とはいえ、今回の模擬戦はゾフィさんの弱点を見つけるためのものだ。例えこれで勝てたとしても「魔法を同時に5つ発動させて戦えば勝てますよ」なんてアドバイスされても、何の役にも立たないだろう。
「アンタもやるかい?」
「やめておきますわ。私は魔法使い。ゾフィさんが相手では、詠唱を唱える隙があるとは思えませんわ」
ちなみに僕は普通に負けた。
ゾフィさんは僕に合わせて、『瞬歩』といった技は何も使ってこなかった。
僕らの完敗だ。
完全にこちらの土俵で戦ってもらった挙句、負けた。一切の言い訳が出来ない。
日が沈むまで僕らはゾフィさんに何度も挑んでみたけど、結局一本も取る事は出来なかった。
☆ ☆ ☆
宿まで帰ってきた。
適当に夕飯を済ませ、お風呂に入って、後はもう寝るだけだ。
ベッドに寝転び、今日の模擬戦を思い出し、考える。
(どうやったら、ゾフィさんに勝てるのだろうか)
スキールさんがどの程度の実力かはわからないけど、多分僕とそこまで大差がないだろう。
なので僕がゾフィさんに勝てれば希望は出てくるのだけど、アリアやサラが本気を出して何度も負けてるのをみると、そんな希望は存在しない気がする。
「……」
「おわっ」
急に目の前に、ぬっといった感じでアリアの顔が出てきた。
考え込んでいたせいか、アリアが僕のベットに乗った事にすら気付かず、思わず変な声が出た。
「マッサージするから、うつ伏せになって」
「いや、僕は大丈夫だよ。それよりアリアの方が疲れてるだろ?」
「大丈夫」
アリアの何が大丈夫なのかはわからないけど、無表情でジーッと僕の顔を見て、テコでも動かないぞという感じだ。
「わかった。お願いするよ」
仕方ない。ここは好意に甘えよう。
「リンも手伝うです」
「あっ、私も私も」
リンが背中に乗り足踏みをして、アリアとフレイヤさんがそれぞれ脚をマッサージしてくれた。
荷物持ちで重い物を持ってばかり居た身体は、マッサージが終えた後はふわふわと羽のように軽く浮いてるような気分になった。極楽だ。
「ありがとう。凄く気持ちよかったよ」
身も心もリフレッシュ。
マッサージが気持ちよすぎたのだろう、急激な眠気に襲われた。
ゾフィさんの対策を考えるのは、もう明日で良いか。
睡魔に身を委ね、僕は眠りについた。
それはもう洒落にならないレベルで。
街でゾフィさんを見かけ、これはチャンスと模擬戦を申し出た。
それに対し彼女は二つ返事でOKをくれた。
心置きなく戦える場所として、街の外で模擬戦をする事になり、ゾフィさんに挑んだのだが。
アリア、サラ、リンがそれぞれ挑んでは、悉く敗れた。
ゾフィさんはまだまだ余裕がありますと言わんばかりに、ケラケラと笑っている。
強いというのは知っていたけど、これほどまでとは……
まず最初にリンが挑んだ。
辺り一面は特に何もない平原。リンお得意の『瞬歩』による相手の背後を取る戦法が活かせる地形だ。
武器も模擬戦用の木刀で、踏み込み等は考慮せず、とにかく相手の体の一部に当てれば勝ちというルール。
腕力の無いリンにとっては、この上ない条件での戦いだった。
開始とともにリンが『瞬歩』をするが、移動したリンの真後ろにぴったりくっつくようにゾフィさんが立っていた。
「降参です」
その後、何度も『瞬歩』で引き離そうとするが、その度に真後ろに立たれ、リンは戦意喪失したようだ。一合も打ち合う事なく、リンは降参をした。
「次は私」
次に名乗りを上げたのはアリアだった。
ゾフィさんの前まで歩いて行き、入れ替わるようにリンが僕らの所に戻ってきた
右手に木刀、左手に盾を構える。いつものアリアの戦闘スタイルだ。
それを見て、ゾフィさんは両手に木刀を持った。2刀流だ。
アリアは盾を構え、左半身を前にして、盾で身を隠すようにしながら、まっすぐゾフィさんの元へ走る。
対してゾフィさんは動こうとしない。
アリアがあっという間に距離を詰め、右手を振り上げると同時に右手がブレた。『瞬撃』だ。
振り下ろされた木刀は、ゾフィさんの横を抜け地面に突き刺さっていた。
ゾフィさんの木刀は、それぞれアリアの首元と、左手の盾で寸止めされている。
この状態では盾でどちらかを防いでも、もう片方が当たってしまうな。
「降参」
アリアは降参を宣言し、両手を下げた。
ちなみにこの時、速すぎて僕は何が起きたのかわからなかった。
ゾフィさんは左手に持った木刀の突きと、右手に持った木刀の払いで相手の剣の軌道を変える海剣術『漣』で『瞬撃』をいなしカウンターを決めた。というのを、後からリンに教えてもらった。
いつもの無表情だが、落ち込んだ感じのアリアが戻ってきた。
落ち込んでいるといっても、ヴェル魔法大会の時の予選で負けた時ほどではないみたいだから、大丈夫だろう。
「アンタの仇、取ってあげるから見てなさい」
そう言って得意気に出たサラも一瞬で勝負をつけられた。
5つの魔法同時発動でウィンドウォール+アイスボルト+ストーンボルトにより、周囲に氷と石のつぶてを纏った竜巻を作り動きを封じ。
自らにはアンチアローをかけ魔法で作り出した氷やら石やらの障害物に当たらないようにする。
そしてシアルフィによる自己強化。
ゾフィさんは『瞬歩』で一気に距離を詰めようにも、無理に『瞬歩』で近づこうとすれば『瞬歩』の勢いのままに障害物にぶつかり、下手をすれば大怪我を負いかねない。
諦めて普通に近づこうとしても、サラは身体能力を上げてるうえに、アンチアローで障害物に当たらず移動ができる。遠くから攻撃する手段もない。
魔法大会の時と違い、周りに壁がないからウィンドウォールの壁が四散しているのか障害物は少々少なめだけど、それでも近接職に対して完璧な布陣だと思われた。
どこからでもかかって来いと言わんばかりに構えたサラの後ろに、ゾフィさんは立っていた。
周囲に浮いてる障害物を避けるため、高くジャンプして『空歩』と『瞬歩』で距離を詰めたようだ。
もしここが闘技場のように、周囲に壁で囲まれていれば、ウィンドウォールの風が四散する事なくもっと密度の高い障害物を作り、空中からでも襲撃は出来なかったから勝てたかもしれない。
とはいえ、今回の模擬戦はゾフィさんの弱点を見つけるためのものだ。例えこれで勝てたとしても「魔法を同時に5つ発動させて戦えば勝てますよ」なんてアドバイスされても、何の役にも立たないだろう。
「アンタもやるかい?」
「やめておきますわ。私は魔法使い。ゾフィさんが相手では、詠唱を唱える隙があるとは思えませんわ」
ちなみに僕は普通に負けた。
ゾフィさんは僕に合わせて、『瞬歩』といった技は何も使ってこなかった。
僕らの完敗だ。
完全にこちらの土俵で戦ってもらった挙句、負けた。一切の言い訳が出来ない。
日が沈むまで僕らはゾフィさんに何度も挑んでみたけど、結局一本も取る事は出来なかった。
☆ ☆ ☆
宿まで帰ってきた。
適当に夕飯を済ませ、お風呂に入って、後はもう寝るだけだ。
ベッドに寝転び、今日の模擬戦を思い出し、考える。
(どうやったら、ゾフィさんに勝てるのだろうか)
スキールさんがどの程度の実力かはわからないけど、多分僕とそこまで大差がないだろう。
なので僕がゾフィさんに勝てれば希望は出てくるのだけど、アリアやサラが本気を出して何度も負けてるのをみると、そんな希望は存在しない気がする。
「……」
「おわっ」
急に目の前に、ぬっといった感じでアリアの顔が出てきた。
考え込んでいたせいか、アリアが僕のベットに乗った事にすら気付かず、思わず変な声が出た。
「マッサージするから、うつ伏せになって」
「いや、僕は大丈夫だよ。それよりアリアの方が疲れてるだろ?」
「大丈夫」
アリアの何が大丈夫なのかはわからないけど、無表情でジーッと僕の顔を見て、テコでも動かないぞという感じだ。
「わかった。お願いするよ」
仕方ない。ここは好意に甘えよう。
「リンも手伝うです」
「あっ、私も私も」
リンが背中に乗り足踏みをして、アリアとフレイヤさんがそれぞれ脚をマッサージしてくれた。
荷物持ちで重い物を持ってばかり居た身体は、マッサージが終えた後はふわふわと羽のように軽く浮いてるような気分になった。極楽だ。
「ありがとう。凄く気持ちよかったよ」
身も心もリフレッシュ。
マッサージが気持ちよすぎたのだろう、急激な眠気に襲われた。
ゾフィさんの対策を考えるのは、もう明日で良いか。
睡魔に身を委ね、僕は眠りについた。
0
お気に入りに追加
530
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる