101 / 157
第5章「エルフの里」
第16話「邂逅」
しおりを挟む
里の案内をしてもらっている内に、日が暮れだした。
施設らしき建物がいくつかあるから、その建物について何か質問をしようにも、エルフ達の質問攻めが続き、僕らは里の案内も調査もほとんど進まずじまいだった。僕らがエルフ達に興味があるように、エルフ達も僕らに興味があるわけだから仕方がないか。
ダンディさんの居たエルフの里と広さはそこまで変わらないし、本気で調べようとすれば一日もかからずに調べれるだろう。時間は十分あるんだしゆっくりやっていくとするかな。
食事風景は筋肉達と一緒で、火を囲み各々が好きな場所を陣取って食事をとる。
普段はあまり肉を食べないという話だけど、火の回りには大量の肉が置かれており、それを青い顔をしながらエルフの女性たちが必死に食べている。
どうせ、また胸の話になってダンディさんが「肉を食べれば胸が大きくなる」と言って、それをアリアが適当に肯定したんだろうな。色々と突っ込みたくはあるけど、下手に口を出せばまた何を言われるかわからないし、そのままにしておくのが無難だな。
僕らも適当な場所に腰を下ろして食事にする事にした。
エルフの女性たちと同じように、少し青い顔をしながら必死に肉を食べるサラ。
リンは魚の魅力に勝てなかったようで、肉ではなく魚を食べている。
アリアとダンディさんは、好きな物を好きに食べるといった感じで実に自由だ。
「フフッ……フヒッ!」
そんな中、気持ちの悪い笑みを浮かべては、時折僕やダンディさんを見てくるフレイヤさん。
話を聞いてほしくて仕方ないといった様子だ。見ない振りをしてそのまま食事を続けても良いけど、流石に可哀想になってくる。誰にも相手にされていないのに、本人が幸せそうな様子なのが痛ましい。
しょうがない、聞くふりだけでもしてあげるか。
「何か良い事あったのですか?」
フレイヤさんに問いかける。
「フヒッ。私そんな風に見えますか?」
ええ、とっても。
「そうですわねぇ。エルクさんがどうしても聞きたいというのでしたら、教えて差し上げても宜しいのですが」
「いえ。無理に聞くほどヤボじゃないので」
「実は先ほど、リンさんと一緒に魚を獲りに行ったのですが」
僕の話を聞いちゃいないね。まぁいいや。
少々興奮気味に鼻を鳴らしながら、身振り手振りで何があったか説明してくれる。動きに合わせてふさふさと動くポニーテールが何となく犬っぽい。
所々誇張が入ってるようで、ダンディさんがツッコミを入れているけど、それもどこ吹く風といった様子で気にせず話し続けるので、僕は適当に相槌を打ち続けた。
話を要約すると「リンと仲良く魚を獲りに行って、楽しかったです」だね。
仲良くなれたようで何より。
☆ ☆ ☆
「それでリンちゃんたら、お魚を見つけたらね」
フレイヤさんの「リンと仲良くなった話」は既に3周目を迎えていた。
いまだに興奮は冷めないようで、気づけばお上品口調はどこへやら。馴れ馴れしい口調に変わっていた。
「そう言えば、サラ。お前中々変わった魔法の使い方をしていたな」
そんなダンディさんの言葉を聞いて、フレイヤさんが一瞬間を置き「ハッ!」とした表情をすると同時に話を打ち切り、ぐるんとダンディさんの方へ向き直った。
「うん。サラちゃん魔法を同時に出していたけど、あれはどうやったの!?」
ダンディさんはともかく、フレイヤさんの馴れ馴れしい喋り方にサラが不機嫌になるかなと思ったけど、どうやらサラ自身は褒められてまんざらでも無いようだ。
「べ、べつにぃ。あのくらいなら、まぁ……」
サラは必死に冷静を装ってるつもりなのだろうけど、耳まで真っ赤に染めている。
「サラは同時に5個も魔法が出す事が出来るです」
自分の事のように誇らしく胸を張って言うリン。それに対しサラは「フ、フン。まぁその位はね」と鼻で笑いながらも、口元がにやけっぱなしだ。素直に褒められるのに弱い性格だからなぁ。
「5個も同時に出すのか! それは凄いな!」
「5個!? 私達エルフは魔法が得意だけど、そんな事出来る人は居ないわ! 凄い!」
サラは褒められるたびに顔がどんどんと上を向いていく。このまま褒め続けたら頭と背中がくっつくんじゃないかという勢いで。
「うん。サラはヴェルの街じゃヒュドラ――5つの口を持つ魔術師――と呼ばれて有名な位だしね!」
口に出して、しまったと思った時にはもう遅かった。
サラが「あぁん?」と言いながら、チンピラの如く顔を近づけてメンチを切ってくる。
ひとしきり僕を睨み満足したようで、一つため息をつく。
「まぁ……一応、技名みたいなのは考えてあるわ」
そう言ってサラは腕を組む。
「どうでも良い事なんだけどね!」と言わんばかりの態度だが、せわしなく動く目が「聞いてくれ」と語りかけてくる。
「ほう? なんて技名なんだ?」
すかさずダンディさんが聞き返す。
「独唱五重奏よ」
ドヤ顔で応えるサラだけど、周りは頭に「?」を浮かべている。完璧にわかっていない様子だ。
思った物と反応が違い、ドヤ顔が崩れだした。
そのまま「キッ」といった感じで僕を睨んでくる。まぁ代わりに説明しろって事なんだろうね。
わざとらしく「オホン」と一つ咳をする。ダンディさん達が頭に「?」を浮かべたまま僕に注目したのを見てから説明する。
「えっとですね。楽器……はわかりますか? ほら、ダンディさんの村でも火の回りで皆が楽しく叩いてたあれですが」
「まぁ楽器はわかるが、それがどうした?」
「演奏する楽器の数で呼び方が変わるんですよ。二つでしたら『デュオ』三つでしたら『トリオ』と言った感じに」
「ふむ」
「独唱、これは一人で歌う事です。そして楽器を五つ使って演奏するのを五重奏というのですが、5つの魔法を同時に使うのを五重奏に例えて、独唱五重奏と命名したんじゃないかなと思います」
「なるほどな」
腕を組み、うんうんと頷くダンディさん。
それを見て同じようにアリア達も頷いている。
その様子を見て機嫌が良くなったサラを見て内心ほっとした。
「サラ。お前友達が居ないのか?」
ホッとしたのもつかの間、ダンディさんの言葉で場が凍り付いた。
いきなり何を言い出すんだ?
「なっ、なっ」
サラはわけがわからず、顔を真っ赤にしながら言い返そうとするけど、口をパクパクとさせるだけで言葉が出てこないようだ。
「楽器は皆で演奏した方が楽しいだろ?」
いや、そうだけどそうじゃない!
これは物の例えであって。言い返そうとする僕に対し、ダンディさんは言葉を続ける。
「お前達も、仲間だけの関係で友達じゃないってのは酷くないか?」
ダンディさんの問いかけに「リ、リンはサラと友達です!」「私も」「サラちゃん。友達居ないなら私がなってあげるから大丈夫だよ!」とサラを慰めるように発せられた言葉が、余計にサラの心を抉ったのだろう。
「もうヒュドラ――5つの口を持つ魔術師――で良いわ」
めんどくさそうに項垂れる彼女に対し。ダンディさんは満足そうに笑っていた。
言いたい事は色々あるけど、多分話が通じないだろうし、サラがもう良いと言うならそれで良いや。
☆ ☆ ☆
翌日。
今日も朝から里の調査のため、僕らは起きてハウスウッドから出た。
エルフ達の質問攻めも、昼になる頃には大分減ったしこれでやっとまともな調査が出来るかな。
さて、調査の開始だ。そう思った矢先だった。なにやら門の方が騒がしい。
何かあったのだろうか? 調査を優先したい所だけど、もしモンスターなら討伐を手伝った方が良いだろう。
僕らは門まで走り出した。
門に近づくにつれ、エルフ以外の人影が遠めに見えた。見覚えがある様な気が。
「おぉ、エルク君。丁度良い所に」
走ってきた僕らに気付き、声をかけてきたのはジャイルズ先生だった。
一緒に居るのはシオンさんにフルフルさんにイルナちゃん。それにリザードマンタイプの魔族が二人、見た目じゃ判断つかないけど、着ている装備で何とかパッチさんとポロさんだと判断出来た。
そしてもう一人、何故かマッスルさんも一緒に居た。
マッスルさんは相変わらず筋肉を見せつけるようなポーズをして、その対面には立ちはだかるようにダンディさんが似たようなポーズを決めている。あまりにむさいので出来れば視界に入れたくない。
「エルク。キミの知り合いか?」
少々警戒気味に聞いてくる二人の門番のエルフに「はい」と答えた。
困惑な表情を浮かべて「里長を呼んでくるので待っていて欲しい」と言って門番の一人がハウスウッドへ走って行った。
しかし、何故ここにジャイルズ先生やシオンさん達が?
もしかして、手紙を読んで僕らを心配して来てくれたのだろうか?
☆ ☆ ☆
パッチさんとポロさんはシオンさん達に何度もペコペコと頭を下げ「それでは自分達は戻ろうと思います」と言って、里長のバルドさんに挨拶をした後すぐに帰って行ってしまった。
「エルク達の安否を確認しに来たのもあるが、俺たちはこの里にある石碑に用があってきたんだ」
シオンさんがそう言うと、フルフルさんは木箱を取り出した。片手に乗るくらいのサイズの箱だ。
それをイルナちゃんに渡すと、イルナちゃんは箱を開けて里長にその中身を見せた。
箱の中に入っていたのは、透き通るような透明で金色の珠だ。うっすらと輝いている。
「エルフの長よ。妾はこのエルフ族の宝を返すためにやってきた」
「エルフ族の宝……じゃと?」
いぶかし気に、その珠をまじまじと見るバルドさん。
イルナちゃんが、何故そんな物を持っているんだろうか?
「1000年前の聖魔大戦の折りに、エルフ族から魔族が奪った物らしいのじゃが。すまぬ。妾にも詳しい事は教えられておらず、これをエルフの石碑に返すようにとしか伝えられておらぬのだ」
「ふぅむ。エルフ族の宝……ワシにはそのような事は伝わっておらぬが。しかし返しに来たというのなら無碍に扱うつもりは無い。フレイヤ、ダンディ。その者達を石碑まで案内して差し上げよ」
「わかった」
「わかりましたわ」
里長のバルドさんは、話を聞くためにジャイルズ先生とマッスルさんを連れてまたハウスウッドへ戻っていった。
「それでは石碑まで案内しよう」
バルドさんがハウスウッドに向かうのを見てから、ダンディさんがそう言って歩き出した。
「えっと、僕らも付いていって良いですか?」
シオンさんの目的が気になるので、それなら石碑の調査がてら一緒に行きたいところだ。
「私は構わないぞ」
「あぁ、俺たちも大丈夫だ」
シオンさんが普段と雰囲気が違う。
普段だったら僕らに挨拶して微笑みかけてくるのに。よく見ればフルフルさんも、イルナちゃんもどこか真剣な表情で、とても気さくに話しかけれるような状況じゃない。
僕らはダンディさんの後についていった。
☆ ☆ ☆
エルフの石碑はエルフの里を北に一時間ほど歩いた場所にあった。
森が少し開けており、祭壇のような建物があり、その中央に大きな石碑が立っているのが見える。
遠目では分からなかったけど、近づくと石碑は結構大きい。僕の身長の倍くらいの高さはあるんじゃないだろうか?
その石碑には何やら文字のような物がたくさん書いてあるけど、何と書いてあるかさっぱりわからない。
サラならわかるだろうか? と思いサラを見てみるが横に首を振られた。サラにも何が書いてあるのかさっぱりわからないようだ。当然アリアやリンもわからない。
「これ、なんて書いてあるんですか?」
ダンディさんかフレイヤさんならわかるかもしれない。質問してみた。
「あぁ、これは……」
ダンディさんが勿体ぶった様子をしている。
どうせ「分からない」とか言うんだろうな。
「わからん」
ほら、やっぱり。
フレイヤさんも分からないようで、僕が顔を向けると「オホホホ」と言って目をそらすだけだった。
「イルナちゃん達は、わかりますか?」
イルナちゃん達の目的がこの石碑なら、何か知っているはずだし。
「すまぬ。妾も詳しくは知らぬのじゃ。ただ、このエルフの宝である球を石碑に返してくるように言われておるだけで」
そう言って、エルフの宝という珠を取り出した。
「これを台座に返すのじゃが……」
イルナちゃんがキョロキョロと見渡してみるが、台座らしきものは見当たらない。
「あぁ。それなら多分、石碑の裏だ」
そう言ってダンディさんが先頭を歩き、石碑の周りを歩き、ぐるりと裏側まで来た。
台座は石碑の裏側の中央にあった。台座を見つけたイルナちゃんが小走りで台座まで近づきマジマジと見ている。特に何かあるようには見えない。
いや、よく見ると台座の中央に丸いくぼみがある。サイズ的にはエルフの宝という珠がすっぽり入りそうな。
本当にエルフの宝なのだろうか? と半信半疑ではあったけど、丁度入る様なくぼみがあるのを見ると、その話に信憑性が沸いてくる。
シオンさんとフルフルさんを見て頷くイルナちゃんが、ゆっくりと台座のくぼみに珠を置く。
……うん。何も起きないね。そりゃそうか。
「ふぅ。それでは戻るとするかのう」
イルナちゃんはそう言って一息つくと、晴れやかな表情になっていた。
よく分からないけど、これはイルナちゃんやシオンさん達にとっては重要な仕事だったのだろう。
何だったのかちょっと聞いてみようかな。そう思ってイルナちゃん達を見るとシオンさんの様子がおかしい。
額には玉のような汗を浮かべて、石碑を睨みつけている。普段はどんな状況でも余裕がある表情をしているシオンさんからは考えられないような顔をしている。
「どうしっ」
どうしたのよ。フルフルさんはシオンさんにそう問いかけようとしたのだろう。
だがシオンさんの表情を見て、言葉が途中で悲鳴のような感じになってしまっている。まるで化け物にでもあったかのように。イルナちゃんもその表情に「ひぃ」と小さい悲鳴を上げて怯えている。
「ちょっと。リン!? どうしたのよ!?」
サラの言葉で振り返ると、リンがその場で膝を着いてガタガタと震えている。
目には大粒の涙を浮かべながら、何かを言おうとして上手く言葉が出ていない。
サラとアリアがリンに大丈夫か問いかけているが、まるで聞こえていないように頭を押さえいやいやと振り回している。
シオンさんの様子がおかしくなってから、リンが何かに怯えるように震え出した。もしかしてシオンさんの仕業なのか?
冗談だとしたら流石にタチが悪い。どういう事か確かめようとシオンさんに手を伸ばそうとした瞬間に、シオンさんの姿が一瞬で消えた。
実際は本当に消えたわけでは無く、凄い速度で飛び上がり、石碑を飛び越えていったのだ。
リンをサラとアリアに任せて、慌ててシオンさんを追いかける。
石碑の裏側を抜けた先にシオンさんが立っていた。先ほどよりも更に険しい顔をして。
「お前は、誰だ!」
一瞬心臓が止まりそうになった。シオンさんの言葉だけで、意識が飛びそうなほどの恐怖を感じたからだ。
お前は誰だ。その言葉は僕に向けられたものではない。勿論、一緒に追いかけてきたダンディさんやフレイヤさんにでもない。
祭壇の下に、いつの間にか居た青い鎧を纏った少年に向けられて発せられた言葉だった。
褐色の肌に黒い髪。金色の瞳で年齢は僕よりちょっと上くらいだろうか?
そんな少年が、シオンさんの恫喝に対し、まるでそよ風を受けたかのような笑顔で返していた。
「やぁ、こんにちわ。ボクの名前はロキ。封印を解いてくれたのはキミかい?」
施設らしき建物がいくつかあるから、その建物について何か質問をしようにも、エルフ達の質問攻めが続き、僕らは里の案内も調査もほとんど進まずじまいだった。僕らがエルフ達に興味があるように、エルフ達も僕らに興味があるわけだから仕方がないか。
ダンディさんの居たエルフの里と広さはそこまで変わらないし、本気で調べようとすれば一日もかからずに調べれるだろう。時間は十分あるんだしゆっくりやっていくとするかな。
食事風景は筋肉達と一緒で、火を囲み各々が好きな場所を陣取って食事をとる。
普段はあまり肉を食べないという話だけど、火の回りには大量の肉が置かれており、それを青い顔をしながらエルフの女性たちが必死に食べている。
どうせ、また胸の話になってダンディさんが「肉を食べれば胸が大きくなる」と言って、それをアリアが適当に肯定したんだろうな。色々と突っ込みたくはあるけど、下手に口を出せばまた何を言われるかわからないし、そのままにしておくのが無難だな。
僕らも適当な場所に腰を下ろして食事にする事にした。
エルフの女性たちと同じように、少し青い顔をしながら必死に肉を食べるサラ。
リンは魚の魅力に勝てなかったようで、肉ではなく魚を食べている。
アリアとダンディさんは、好きな物を好きに食べるといった感じで実に自由だ。
「フフッ……フヒッ!」
そんな中、気持ちの悪い笑みを浮かべては、時折僕やダンディさんを見てくるフレイヤさん。
話を聞いてほしくて仕方ないといった様子だ。見ない振りをしてそのまま食事を続けても良いけど、流石に可哀想になってくる。誰にも相手にされていないのに、本人が幸せそうな様子なのが痛ましい。
しょうがない、聞くふりだけでもしてあげるか。
「何か良い事あったのですか?」
フレイヤさんに問いかける。
「フヒッ。私そんな風に見えますか?」
ええ、とっても。
「そうですわねぇ。エルクさんがどうしても聞きたいというのでしたら、教えて差し上げても宜しいのですが」
「いえ。無理に聞くほどヤボじゃないので」
「実は先ほど、リンさんと一緒に魚を獲りに行ったのですが」
僕の話を聞いちゃいないね。まぁいいや。
少々興奮気味に鼻を鳴らしながら、身振り手振りで何があったか説明してくれる。動きに合わせてふさふさと動くポニーテールが何となく犬っぽい。
所々誇張が入ってるようで、ダンディさんがツッコミを入れているけど、それもどこ吹く風といった様子で気にせず話し続けるので、僕は適当に相槌を打ち続けた。
話を要約すると「リンと仲良く魚を獲りに行って、楽しかったです」だね。
仲良くなれたようで何より。
☆ ☆ ☆
「それでリンちゃんたら、お魚を見つけたらね」
フレイヤさんの「リンと仲良くなった話」は既に3周目を迎えていた。
いまだに興奮は冷めないようで、気づけばお上品口調はどこへやら。馴れ馴れしい口調に変わっていた。
「そう言えば、サラ。お前中々変わった魔法の使い方をしていたな」
そんなダンディさんの言葉を聞いて、フレイヤさんが一瞬間を置き「ハッ!」とした表情をすると同時に話を打ち切り、ぐるんとダンディさんの方へ向き直った。
「うん。サラちゃん魔法を同時に出していたけど、あれはどうやったの!?」
ダンディさんはともかく、フレイヤさんの馴れ馴れしい喋り方にサラが不機嫌になるかなと思ったけど、どうやらサラ自身は褒められてまんざらでも無いようだ。
「べ、べつにぃ。あのくらいなら、まぁ……」
サラは必死に冷静を装ってるつもりなのだろうけど、耳まで真っ赤に染めている。
「サラは同時に5個も魔法が出す事が出来るです」
自分の事のように誇らしく胸を張って言うリン。それに対しサラは「フ、フン。まぁその位はね」と鼻で笑いながらも、口元がにやけっぱなしだ。素直に褒められるのに弱い性格だからなぁ。
「5個も同時に出すのか! それは凄いな!」
「5個!? 私達エルフは魔法が得意だけど、そんな事出来る人は居ないわ! 凄い!」
サラは褒められるたびに顔がどんどんと上を向いていく。このまま褒め続けたら頭と背中がくっつくんじゃないかという勢いで。
「うん。サラはヴェルの街じゃヒュドラ――5つの口を持つ魔術師――と呼ばれて有名な位だしね!」
口に出して、しまったと思った時にはもう遅かった。
サラが「あぁん?」と言いながら、チンピラの如く顔を近づけてメンチを切ってくる。
ひとしきり僕を睨み満足したようで、一つため息をつく。
「まぁ……一応、技名みたいなのは考えてあるわ」
そう言ってサラは腕を組む。
「どうでも良い事なんだけどね!」と言わんばかりの態度だが、せわしなく動く目が「聞いてくれ」と語りかけてくる。
「ほう? なんて技名なんだ?」
すかさずダンディさんが聞き返す。
「独唱五重奏よ」
ドヤ顔で応えるサラだけど、周りは頭に「?」を浮かべている。完璧にわかっていない様子だ。
思った物と反応が違い、ドヤ顔が崩れだした。
そのまま「キッ」といった感じで僕を睨んでくる。まぁ代わりに説明しろって事なんだろうね。
わざとらしく「オホン」と一つ咳をする。ダンディさん達が頭に「?」を浮かべたまま僕に注目したのを見てから説明する。
「えっとですね。楽器……はわかりますか? ほら、ダンディさんの村でも火の回りで皆が楽しく叩いてたあれですが」
「まぁ楽器はわかるが、それがどうした?」
「演奏する楽器の数で呼び方が変わるんですよ。二つでしたら『デュオ』三つでしたら『トリオ』と言った感じに」
「ふむ」
「独唱、これは一人で歌う事です。そして楽器を五つ使って演奏するのを五重奏というのですが、5つの魔法を同時に使うのを五重奏に例えて、独唱五重奏と命名したんじゃないかなと思います」
「なるほどな」
腕を組み、うんうんと頷くダンディさん。
それを見て同じようにアリア達も頷いている。
その様子を見て機嫌が良くなったサラを見て内心ほっとした。
「サラ。お前友達が居ないのか?」
ホッとしたのもつかの間、ダンディさんの言葉で場が凍り付いた。
いきなり何を言い出すんだ?
「なっ、なっ」
サラはわけがわからず、顔を真っ赤にしながら言い返そうとするけど、口をパクパクとさせるだけで言葉が出てこないようだ。
「楽器は皆で演奏した方が楽しいだろ?」
いや、そうだけどそうじゃない!
これは物の例えであって。言い返そうとする僕に対し、ダンディさんは言葉を続ける。
「お前達も、仲間だけの関係で友達じゃないってのは酷くないか?」
ダンディさんの問いかけに「リ、リンはサラと友達です!」「私も」「サラちゃん。友達居ないなら私がなってあげるから大丈夫だよ!」とサラを慰めるように発せられた言葉が、余計にサラの心を抉ったのだろう。
「もうヒュドラ――5つの口を持つ魔術師――で良いわ」
めんどくさそうに項垂れる彼女に対し。ダンディさんは満足そうに笑っていた。
言いたい事は色々あるけど、多分話が通じないだろうし、サラがもう良いと言うならそれで良いや。
☆ ☆ ☆
翌日。
今日も朝から里の調査のため、僕らは起きてハウスウッドから出た。
エルフ達の質問攻めも、昼になる頃には大分減ったしこれでやっとまともな調査が出来るかな。
さて、調査の開始だ。そう思った矢先だった。なにやら門の方が騒がしい。
何かあったのだろうか? 調査を優先したい所だけど、もしモンスターなら討伐を手伝った方が良いだろう。
僕らは門まで走り出した。
門に近づくにつれ、エルフ以外の人影が遠めに見えた。見覚えがある様な気が。
「おぉ、エルク君。丁度良い所に」
走ってきた僕らに気付き、声をかけてきたのはジャイルズ先生だった。
一緒に居るのはシオンさんにフルフルさんにイルナちゃん。それにリザードマンタイプの魔族が二人、見た目じゃ判断つかないけど、着ている装備で何とかパッチさんとポロさんだと判断出来た。
そしてもう一人、何故かマッスルさんも一緒に居た。
マッスルさんは相変わらず筋肉を見せつけるようなポーズをして、その対面には立ちはだかるようにダンディさんが似たようなポーズを決めている。あまりにむさいので出来れば視界に入れたくない。
「エルク。キミの知り合いか?」
少々警戒気味に聞いてくる二人の門番のエルフに「はい」と答えた。
困惑な表情を浮かべて「里長を呼んでくるので待っていて欲しい」と言って門番の一人がハウスウッドへ走って行った。
しかし、何故ここにジャイルズ先生やシオンさん達が?
もしかして、手紙を読んで僕らを心配して来てくれたのだろうか?
☆ ☆ ☆
パッチさんとポロさんはシオンさん達に何度もペコペコと頭を下げ「それでは自分達は戻ろうと思います」と言って、里長のバルドさんに挨拶をした後すぐに帰って行ってしまった。
「エルク達の安否を確認しに来たのもあるが、俺たちはこの里にある石碑に用があってきたんだ」
シオンさんがそう言うと、フルフルさんは木箱を取り出した。片手に乗るくらいのサイズの箱だ。
それをイルナちゃんに渡すと、イルナちゃんは箱を開けて里長にその中身を見せた。
箱の中に入っていたのは、透き通るような透明で金色の珠だ。うっすらと輝いている。
「エルフの長よ。妾はこのエルフ族の宝を返すためにやってきた」
「エルフ族の宝……じゃと?」
いぶかし気に、その珠をまじまじと見るバルドさん。
イルナちゃんが、何故そんな物を持っているんだろうか?
「1000年前の聖魔大戦の折りに、エルフ族から魔族が奪った物らしいのじゃが。すまぬ。妾にも詳しい事は教えられておらず、これをエルフの石碑に返すようにとしか伝えられておらぬのだ」
「ふぅむ。エルフ族の宝……ワシにはそのような事は伝わっておらぬが。しかし返しに来たというのなら無碍に扱うつもりは無い。フレイヤ、ダンディ。その者達を石碑まで案内して差し上げよ」
「わかった」
「わかりましたわ」
里長のバルドさんは、話を聞くためにジャイルズ先生とマッスルさんを連れてまたハウスウッドへ戻っていった。
「それでは石碑まで案内しよう」
バルドさんがハウスウッドに向かうのを見てから、ダンディさんがそう言って歩き出した。
「えっと、僕らも付いていって良いですか?」
シオンさんの目的が気になるので、それなら石碑の調査がてら一緒に行きたいところだ。
「私は構わないぞ」
「あぁ、俺たちも大丈夫だ」
シオンさんが普段と雰囲気が違う。
普段だったら僕らに挨拶して微笑みかけてくるのに。よく見ればフルフルさんも、イルナちゃんもどこか真剣な表情で、とても気さくに話しかけれるような状況じゃない。
僕らはダンディさんの後についていった。
☆ ☆ ☆
エルフの石碑はエルフの里を北に一時間ほど歩いた場所にあった。
森が少し開けており、祭壇のような建物があり、その中央に大きな石碑が立っているのが見える。
遠目では分からなかったけど、近づくと石碑は結構大きい。僕の身長の倍くらいの高さはあるんじゃないだろうか?
その石碑には何やら文字のような物がたくさん書いてあるけど、何と書いてあるかさっぱりわからない。
サラならわかるだろうか? と思いサラを見てみるが横に首を振られた。サラにも何が書いてあるのかさっぱりわからないようだ。当然アリアやリンもわからない。
「これ、なんて書いてあるんですか?」
ダンディさんかフレイヤさんならわかるかもしれない。質問してみた。
「あぁ、これは……」
ダンディさんが勿体ぶった様子をしている。
どうせ「分からない」とか言うんだろうな。
「わからん」
ほら、やっぱり。
フレイヤさんも分からないようで、僕が顔を向けると「オホホホ」と言って目をそらすだけだった。
「イルナちゃん達は、わかりますか?」
イルナちゃん達の目的がこの石碑なら、何か知っているはずだし。
「すまぬ。妾も詳しくは知らぬのじゃ。ただ、このエルフの宝である球を石碑に返してくるように言われておるだけで」
そう言って、エルフの宝という珠を取り出した。
「これを台座に返すのじゃが……」
イルナちゃんがキョロキョロと見渡してみるが、台座らしきものは見当たらない。
「あぁ。それなら多分、石碑の裏だ」
そう言ってダンディさんが先頭を歩き、石碑の周りを歩き、ぐるりと裏側まで来た。
台座は石碑の裏側の中央にあった。台座を見つけたイルナちゃんが小走りで台座まで近づきマジマジと見ている。特に何かあるようには見えない。
いや、よく見ると台座の中央に丸いくぼみがある。サイズ的にはエルフの宝という珠がすっぽり入りそうな。
本当にエルフの宝なのだろうか? と半信半疑ではあったけど、丁度入る様なくぼみがあるのを見ると、その話に信憑性が沸いてくる。
シオンさんとフルフルさんを見て頷くイルナちゃんが、ゆっくりと台座のくぼみに珠を置く。
……うん。何も起きないね。そりゃそうか。
「ふぅ。それでは戻るとするかのう」
イルナちゃんはそう言って一息つくと、晴れやかな表情になっていた。
よく分からないけど、これはイルナちゃんやシオンさん達にとっては重要な仕事だったのだろう。
何だったのかちょっと聞いてみようかな。そう思ってイルナちゃん達を見るとシオンさんの様子がおかしい。
額には玉のような汗を浮かべて、石碑を睨みつけている。普段はどんな状況でも余裕がある表情をしているシオンさんからは考えられないような顔をしている。
「どうしっ」
どうしたのよ。フルフルさんはシオンさんにそう問いかけようとしたのだろう。
だがシオンさんの表情を見て、言葉が途中で悲鳴のような感じになってしまっている。まるで化け物にでもあったかのように。イルナちゃんもその表情に「ひぃ」と小さい悲鳴を上げて怯えている。
「ちょっと。リン!? どうしたのよ!?」
サラの言葉で振り返ると、リンがその場で膝を着いてガタガタと震えている。
目には大粒の涙を浮かべながら、何かを言おうとして上手く言葉が出ていない。
サラとアリアがリンに大丈夫か問いかけているが、まるで聞こえていないように頭を押さえいやいやと振り回している。
シオンさんの様子がおかしくなってから、リンが何かに怯えるように震え出した。もしかしてシオンさんの仕業なのか?
冗談だとしたら流石にタチが悪い。どういう事か確かめようとシオンさんに手を伸ばそうとした瞬間に、シオンさんの姿が一瞬で消えた。
実際は本当に消えたわけでは無く、凄い速度で飛び上がり、石碑を飛び越えていったのだ。
リンをサラとアリアに任せて、慌ててシオンさんを追いかける。
石碑の裏側を抜けた先にシオンさんが立っていた。先ほどよりも更に険しい顔をして。
「お前は、誰だ!」
一瞬心臓が止まりそうになった。シオンさんの言葉だけで、意識が飛びそうなほどの恐怖を感じたからだ。
お前は誰だ。その言葉は僕に向けられたものではない。勿論、一緒に追いかけてきたダンディさんやフレイヤさんにでもない。
祭壇の下に、いつの間にか居た青い鎧を纏った少年に向けられて発せられた言葉だった。
褐色の肌に黒い髪。金色の瞳で年齢は僕よりちょっと上くらいだろうか?
そんな少年が、シオンさんの恫喝に対し、まるでそよ風を受けたかのような笑顔で返していた。
「やぁ、こんにちわ。ボクの名前はロキ。封印を解いてくれたのはキミかい?」
0
お気に入りに追加
530
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる