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3話 旅立ち
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翌朝。ヤス兄こと、ヤス=マリノルトが目を覚ました。
「おはようヤス兄、お腹空いたでしょご飯食べてよ」
僕の顔を見るヤス兄の目はとても虚ろだ。食事の後、第百五十三小隊の監督者であるグルノー=ヤーシスが書いた日記を見せたが、怯えた顔でヤス兄は〝その内容で間違いない〟とだけ答えた。牢屋にいる際食事に手を付けなかったのは、グルノーから〝毒が入っているかもしれませんが、その確認は自分の舌てお願いします〟と脅されていたからだ。グルノー本人は楽しんでいたのだろう。気になったことがあったので聞いてみた。
「グルノーを殺そうと思ったこと、ヤス兄はある?」
僕の質問にヤス兄は首を縦に振る。肯定である。男子はストレス発散を兼ねて何度も殴られている。手元に簡単に人を殺せる武器があれば、殺意のひとつも抱くだろう。
「魔導銃で殺そうとしたけど、引き金が引けなかったんじゃないのかな?」
ヤス兄はもう一度首を縦に振った。これまた肯定である。実は僕もグルノーに殴られた際、あいつの頭に弾丸を撃ち込んでやろうと魔導銃の銃口を向けたことがある。でも、どういうわけか引き金が引けなかったのだ。
監督者に辱められると知りながら周囲に相談できなかった少女たちのことが頭に浮かぶ、魔導銃の引き金を引くこととの共通点は、監督者にとって不利になることをしようとした……かな。
どうしてそれが出来ないのか?この謎を解き明かさないことには、僕の目的は達せられそうもない。僕は、この時いつか必ずグルノーを殺しに戻ろうと考えていた。
起きてから、二、三時間が過ぎただろうか。ヤス兄の虹彩が少しだけ色を取り戻した。精神的に落ち着きはじめたのだろう、ヤス兄はようやく口を開いた。
「この後どうする気なんだ……俺を助けたことが分かれば全員殺されるかもしれないんだぞ」
「殺される前に、ここから逃げ出す予定です。ちなみにヤス兄は強制参加決定です!他のみんなはどうします?」
この中で聖痕を持っているのはヤス兄だけだ。ヤス兄がいなくては脱出に使うつもりの魔導人形輸送車を動かすことも出来ない。なのでヤス兄は強制参加である。
「俺は行くぜ。ここに残ってもあと数年で殺されてしまうんだ。自分の力で新しい道を切り開いた方がカッコイイだろ」
ザイン=ゼルケは、たいして鍛えられていない腕で力こぶを作ってみせる。ほんの少し膨らむだけで嬉しくなるんだよな……力こぶ。
「うわーなにそれ貧弱……それでも男子なの、私も行くよ。グルノーの奴に体を好きにされるなんて想像しただけで絶対無理、何より第百五十三小隊の特攻隊長は私なんだ。この役目は誰にも譲る気はないよ」
エミリ=カラドリスは、無い胸を張って仁王立ちになった。僕のそんな感想を読んでか、おもいっきり睨まれてしまった。
「私も一緒に行く。コック長がいなきゃみんなお腹を空かしちゃうでしょ」
アリス=シフォンはとびきりの笑顔を振りまいた。紅一点!天使である……そう思った瞬間。今度は睨まれただけでは済まずに、エミリに思いっきり殴られてしまった。
「みんなが行くなら、僕も一緒にいきたい……です」
ポコル=ジフリールは、おどおどしながらも右手を高く上げる。
こうして、僕たち第百五十三小隊は、全員一致で千の蜘蛛を抜けることを決めた。正直、全員一緒に行ってくれることにホッとする。小屋についた小さな分厚い窓から外を見る。
「あと少ししたら砂嵐が弱まりそうだ。その隙にみんなで必要な物を車に積み込もう」
「外を見ただけで砂嵐が弱まるってよく分かるな、それも勘なのか?トマはホント不思議な力を持ってるよな」
「トマが奇跡を起こすのはいつもことよ。ザイン気にするだけ無駄だって」
ザインとエミリが失礼なことを言う。僕の持つ能力についてみんなに話しておくべきなんだろうか?少しだけ先の未来を見る力、ここ数年検証を続けた甲斐もあり、ある程度はどういうものなのかも分かってきた。
分かるのは自分に対してそれが危機か否かと、それへの対処法である。未来の映像がはっきり見えるわけでなく、自分に対して悪いものであれば赤色に光り、希望であれば黄色に光る。漠然な未来。
例えば砂漠という逃げ場のない場所で敵に囲まれてしまった場合は、周りを赤い霧が取り囲むように見える。そして逃げ道があるなら、その部分だけが黄色に光るのだ。黄色い光に向かって進めば高い確率で僕は危機から脱することが出来る。
だいぶ大雑把な見え方ではあるが、それでも、生き死にをかけたタイミングで、左と右のどちらを選べば正解なのかが分かるのは、かなり大きい。
少しだけでも話しておいたほうがいいのかもしれない。それでけで気持ち的にも楽になるはずだ。
「これから一緒に逃亡生活を続けるんだ。みんなには話しておくよ……魔力によるものかは分からないんだけど、僕には自分に迫る危機と、それから逃れるための道順が大まかに見えるんだ。例えば、そこにカレンダーがあるんだけど、今日と明日の数字は普通に見える。でも明後日の……三日後の数字からは真っ赤に塗りつぶされて見えるんだ。三日後まで、この場所にいたら高い確率で死んでしまうってことなんだと思う」
僕の急な告白に、みんなが驚いた。
「なートマ、それって見えるのはトマ自身に振りかかる危機だけってことか?」
「うん、ヤス兄の言う通りだと思うよ。現に僕は、ヤス兄がグルノーに捕まって危険な状態にあることを知らなかった。でも、今までの経験から推測すると、僕と一緒に行動する相手にも当てはまることだと思うんだ」
「確かに……俺らは何度もトマの選択に助けられているしな、このままここにいても碌な未来は来ないと思う。俺はトマの力を信じるぜ」
「ザイン、何カッコつけてるのよ」
ザインとエミリは、こうしてよく言い争いになる。でも……それはむしろ仲がいいせいなんだ。喧嘩するほど仲がいいってよく聞くし……。
僕らは、砂嵐が弱まるタイミングを見計らって、魔導人形輸送車に必要な荷物を運んだ。
予定では明日の朝出発する予定である。
砂嵐の影響で視界は悪くなるが、魔導人形輸送車なら砂嵐を気にせず走ることが出来る。見えない分は、僕の持つ能力を使えば進むことは出来るだろう。
車やバイクをはじめとした、人を運ぶ機械、魔法機械の燃料は魔石と呼ばれる魔力を帯びた石を使う。魔石は、長い間、地中にあった石や鉱物が魔力を帯びて変質した物だ。
古代人が作った人工遺物と、現代人が作る魔法機械の一番大きな違いが、燃料となる魔石が必要か否かだ。
前者は、大気中にある魔力を自ら吸い、燃料補給無でも動き続けることが出来るが、一日に動ける活動限界時間が個々に決まっている。
後者は、燃料として魔石が必要だが、魔石が切れるまで動き続けることができるため、活動限界時間が存在しない。しかし、連続で動き続ければ各部の負荷も大きくなり、故障の原因にもなるといった、お互い一長一短の部分がある。
ちなみに古代人が作る人工遺物は自己修復機能を有しており、完全に破壊されたとしても長い年月が経てば、再び元の姿に戻ることが出来る。
朝になり、砂嵐の弱まったタイミングに合わせて出発した。悩んだ末、僕たちは今までお世話になった自分たちの小屋とグルノー=ヤーシスが使っていた小屋の両方に火を放った。
これは僕の能力がそう判断したからじゃない。火を放つ選択も放たない選択も、僕の魔力は特に反応を示さなかった。僕の未来に、この選択は一切関係しないということだ。
強いて言うなら、帰る場所を失くすことで前に進む勇気が欲しかっただけなのかもしれない。
これでも長年過ごしてきた我が家だ……燃え上がる小屋を見て自然と涙が流れてきた。
「おはようヤス兄、お腹空いたでしょご飯食べてよ」
僕の顔を見るヤス兄の目はとても虚ろだ。食事の後、第百五十三小隊の監督者であるグルノー=ヤーシスが書いた日記を見せたが、怯えた顔でヤス兄は〝その内容で間違いない〟とだけ答えた。牢屋にいる際食事に手を付けなかったのは、グルノーから〝毒が入っているかもしれませんが、その確認は自分の舌てお願いします〟と脅されていたからだ。グルノー本人は楽しんでいたのだろう。気になったことがあったので聞いてみた。
「グルノーを殺そうと思ったこと、ヤス兄はある?」
僕の質問にヤス兄は首を縦に振る。肯定である。男子はストレス発散を兼ねて何度も殴られている。手元に簡単に人を殺せる武器があれば、殺意のひとつも抱くだろう。
「魔導銃で殺そうとしたけど、引き金が引けなかったんじゃないのかな?」
ヤス兄はもう一度首を縦に振った。これまた肯定である。実は僕もグルノーに殴られた際、あいつの頭に弾丸を撃ち込んでやろうと魔導銃の銃口を向けたことがある。でも、どういうわけか引き金が引けなかったのだ。
監督者に辱められると知りながら周囲に相談できなかった少女たちのことが頭に浮かぶ、魔導銃の引き金を引くこととの共通点は、監督者にとって不利になることをしようとした……かな。
どうしてそれが出来ないのか?この謎を解き明かさないことには、僕の目的は達せられそうもない。僕は、この時いつか必ずグルノーを殺しに戻ろうと考えていた。
起きてから、二、三時間が過ぎただろうか。ヤス兄の虹彩が少しだけ色を取り戻した。精神的に落ち着きはじめたのだろう、ヤス兄はようやく口を開いた。
「この後どうする気なんだ……俺を助けたことが分かれば全員殺されるかもしれないんだぞ」
「殺される前に、ここから逃げ出す予定です。ちなみにヤス兄は強制参加決定です!他のみんなはどうします?」
この中で聖痕を持っているのはヤス兄だけだ。ヤス兄がいなくては脱出に使うつもりの魔導人形輸送車を動かすことも出来ない。なのでヤス兄は強制参加である。
「俺は行くぜ。ここに残ってもあと数年で殺されてしまうんだ。自分の力で新しい道を切り開いた方がカッコイイだろ」
ザイン=ゼルケは、たいして鍛えられていない腕で力こぶを作ってみせる。ほんの少し膨らむだけで嬉しくなるんだよな……力こぶ。
「うわーなにそれ貧弱……それでも男子なの、私も行くよ。グルノーの奴に体を好きにされるなんて想像しただけで絶対無理、何より第百五十三小隊の特攻隊長は私なんだ。この役目は誰にも譲る気はないよ」
エミリ=カラドリスは、無い胸を張って仁王立ちになった。僕のそんな感想を読んでか、おもいっきり睨まれてしまった。
「私も一緒に行く。コック長がいなきゃみんなお腹を空かしちゃうでしょ」
アリス=シフォンはとびきりの笑顔を振りまいた。紅一点!天使である……そう思った瞬間。今度は睨まれただけでは済まずに、エミリに思いっきり殴られてしまった。
「みんなが行くなら、僕も一緒にいきたい……です」
ポコル=ジフリールは、おどおどしながらも右手を高く上げる。
こうして、僕たち第百五十三小隊は、全員一致で千の蜘蛛を抜けることを決めた。正直、全員一緒に行ってくれることにホッとする。小屋についた小さな分厚い窓から外を見る。
「あと少ししたら砂嵐が弱まりそうだ。その隙にみんなで必要な物を車に積み込もう」
「外を見ただけで砂嵐が弱まるってよく分かるな、それも勘なのか?トマはホント不思議な力を持ってるよな」
「トマが奇跡を起こすのはいつもことよ。ザイン気にするだけ無駄だって」
ザインとエミリが失礼なことを言う。僕の持つ能力についてみんなに話しておくべきなんだろうか?少しだけ先の未来を見る力、ここ数年検証を続けた甲斐もあり、ある程度はどういうものなのかも分かってきた。
分かるのは自分に対してそれが危機か否かと、それへの対処法である。未来の映像がはっきり見えるわけでなく、自分に対して悪いものであれば赤色に光り、希望であれば黄色に光る。漠然な未来。
例えば砂漠という逃げ場のない場所で敵に囲まれてしまった場合は、周りを赤い霧が取り囲むように見える。そして逃げ道があるなら、その部分だけが黄色に光るのだ。黄色い光に向かって進めば高い確率で僕は危機から脱することが出来る。
だいぶ大雑把な見え方ではあるが、それでも、生き死にをかけたタイミングで、左と右のどちらを選べば正解なのかが分かるのは、かなり大きい。
少しだけでも話しておいたほうがいいのかもしれない。それでけで気持ち的にも楽になるはずだ。
「これから一緒に逃亡生活を続けるんだ。みんなには話しておくよ……魔力によるものかは分からないんだけど、僕には自分に迫る危機と、それから逃れるための道順が大まかに見えるんだ。例えば、そこにカレンダーがあるんだけど、今日と明日の数字は普通に見える。でも明後日の……三日後の数字からは真っ赤に塗りつぶされて見えるんだ。三日後まで、この場所にいたら高い確率で死んでしまうってことなんだと思う」
僕の急な告白に、みんなが驚いた。
「なートマ、それって見えるのはトマ自身に振りかかる危機だけってことか?」
「うん、ヤス兄の言う通りだと思うよ。現に僕は、ヤス兄がグルノーに捕まって危険な状態にあることを知らなかった。でも、今までの経験から推測すると、僕と一緒に行動する相手にも当てはまることだと思うんだ」
「確かに……俺らは何度もトマの選択に助けられているしな、このままここにいても碌な未来は来ないと思う。俺はトマの力を信じるぜ」
「ザイン、何カッコつけてるのよ」
ザインとエミリは、こうしてよく言い争いになる。でも……それはむしろ仲がいいせいなんだ。喧嘩するほど仲がいいってよく聞くし……。
僕らは、砂嵐が弱まるタイミングを見計らって、魔導人形輸送車に必要な荷物を運んだ。
予定では明日の朝出発する予定である。
砂嵐の影響で視界は悪くなるが、魔導人形輸送車なら砂嵐を気にせず走ることが出来る。見えない分は、僕の持つ能力を使えば進むことは出来るだろう。
車やバイクをはじめとした、人を運ぶ機械、魔法機械の燃料は魔石と呼ばれる魔力を帯びた石を使う。魔石は、長い間、地中にあった石や鉱物が魔力を帯びて変質した物だ。
古代人が作った人工遺物と、現代人が作る魔法機械の一番大きな違いが、燃料となる魔石が必要か否かだ。
前者は、大気中にある魔力を自ら吸い、燃料補給無でも動き続けることが出来るが、一日に動ける活動限界時間が個々に決まっている。
後者は、燃料として魔石が必要だが、魔石が切れるまで動き続けることができるため、活動限界時間が存在しない。しかし、連続で動き続ければ各部の負荷も大きくなり、故障の原因にもなるといった、お互い一長一短の部分がある。
ちなみに古代人が作る人工遺物は自己修復機能を有しており、完全に破壊されたとしても長い年月が経てば、再び元の姿に戻ることが出来る。
朝になり、砂嵐の弱まったタイミングに合わせて出発した。悩んだ末、僕たちは今までお世話になった自分たちの小屋とグルノー=ヤーシスが使っていた小屋の両方に火を放った。
これは僕の能力がそう判断したからじゃない。火を放つ選択も放たない選択も、僕の魔力は特に反応を示さなかった。僕の未来に、この選択は一切関係しないということだ。
強いて言うなら、帰る場所を失くすことで前に進む勇気が欲しかっただけなのかもしれない。
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