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本編
4話
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「お仕事に行かれなくて大丈夫ですか?」
「いや、行かん。」
「別に俺が行かなくても大丈夫でしょ。行かないよ。」
「今日はお二人ともお休みでは無いのですが。それに翔様もお仕事をきちんとされない方は嫌いになられるかと。」
えっ?
「「そうなのか!?」」
まぁここは一肌脱ぎますか
「ええ、お仕事はきちんとされた方がいいですよね。」
「「そうなのか?...」」
「「ちょっと仕事したくなったから行ってくる。」」
「い、行ってらっしゃい。」
二人ともすごい早さで荷物をまとめて病室から出ていった。
「あの、一人でいる時暇なので、本か何か暇つぶしができるものを持ってきてくれないかな?」
「かしこまりました。」
「あとスマホは何処にありますか?」
「今こちらにはございませんがすぐにご用意致します。」
「いやそんなに急がなくても大丈夫。ごめんねなんか急かすようなこと言ってしまったかな?」
「いえ、それでは少し失礼いたします。」
「え?あっ行っちゃった。」
「失礼しますね。龍宮さん。」
「あ、長野さん。」
「どうでしたか体調悪かったり気分が悪かったりしませんか?」
「はい大丈夫ですよ。でもちょっと疲れちゃいました。」
「ふふっ、結構盛り上がっていらっしゃいましたし。久しぶりに人に会って疲れたのかも知れませんね。この後お昼寝でもしたらいかがですか?」
「うーん、でも今寝たら起きれないかも。」
「大丈夫ですよ頃合いを見て起こしますから。」
「ははっ、それなら安心ですね。それじゃあちょっとお願いします。」
「はい。お休みなさい」
「うん、お休み。」
ーーーーーーーーーーーーー
「起きて下さい龍宮さん」
「ん~まだ眠い。」
「そんなことしてたら夜寝れなくなるって言ってたじゃないですか!」
「起きて下さい!」
「も~分かったよ起きる起きる。」
「あれ?長野さん?」
「そうですよ、起こしますって言いましたよ誰と間違ってるんですか!」
「いや普通に家族と間違えた。」
「あら、そうだったんですね。」
「うんごめんね寝ぼけてたみたい。」
「いえいえ大丈夫ですよ。」
「それとさ、いきなりだけど敬語とかやめてもっとラフに話してほしいな。」
「へっ?いやでも。」
「長野さんは仕事でやってくれてるし敬語なのも分かるんだけどあんまり慣れなくて人がいない時だけでも良いから、ダメかな?」
「ん~ダメじゃないです。これからもいっぱいお喋りしましょう!」
「うん!」
コンコン ガラガラ
「翔様遅くなってしまい申し訳ありません。」
「いや遅くないよあの後寝ちゃったから全然分かんないし。」
「!体調が悪いのですか?」
「いやそういうわけじゃ無くてちょっと疲れちゃっただけだから大丈夫だよ。」
「そうなのですか?それなら良いのですが。」
本当に心配そうな顔して聞いてくるから申し訳ないなぁ~。
「長野さんもいつもすみませんいろんなことを教えていただいて。」
「いえいえそんな。」
「?ねぇいつもどんなこと聞いてたの?」
「その日の状態やどのような動きをされたかなど聞いていただけです。私も翔様にずっとついていることはできませんでしたから。ですがご安心下さいプライバシーに関わるようなことは聞くつもりありませんから。」
(なんか裏のあるような言い方だなぁ本当に聞くつもりなんてないよね。)
「そう?それなら良いや。」
「どのような本がよろしいか分からなかったので最近流行りの本を買ってまいりました。それと、スマホも持ってまいりました。」
「うわぁありがとう。やっぱりテレビがあるとしても暇でさ嬉しいなぁ。」
買ってきてくれた本の中には私が読みたかったものも入っていていつにも増してテンションが上がっていた。
「それは、もう少し早く準備しておくべきでした。」
「ごめん、そんなつもりじゃないんだ。本当にごめんね。」
「いえ、龍宮家に仕える者としては主人が欲しいと思った時には、既に手元にある状態にしておかなければいけませんのに。くっ。」
「いやホント気にしないで。そんな気を張らなくても良いからね。」
そのあと紅茶を入れてもらって、少し話をすると彼は帰っていった。
私あの人の下の名前知らんのんやけど。連絡先欄とか見たらわかるはずよね?ね?
スマホを確認してみると、きっちりと父の名前も兄の名前も肝心な新藤さんの名前も記してあった。
(新藤 和也か、和也って呼んでも変じゃないかな?)
それからは自分と関わりがあったのだろう人達のことを確認しておいた。
次の日来た時に和也と呼んだら顔を赤らめて「はい」と言ったのを見てキュンッとしてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
誤字脱字あれば教えていただけると嬉しいです。
「いや、行かん。」
「別に俺が行かなくても大丈夫でしょ。行かないよ。」
「今日はお二人ともお休みでは無いのですが。それに翔様もお仕事をきちんとされない方は嫌いになられるかと。」
えっ?
「「そうなのか!?」」
まぁここは一肌脱ぎますか
「ええ、お仕事はきちんとされた方がいいですよね。」
「「そうなのか?...」」
「「ちょっと仕事したくなったから行ってくる。」」
「い、行ってらっしゃい。」
二人ともすごい早さで荷物をまとめて病室から出ていった。
「あの、一人でいる時暇なので、本か何か暇つぶしができるものを持ってきてくれないかな?」
「かしこまりました。」
「あとスマホは何処にありますか?」
「今こちらにはございませんがすぐにご用意致します。」
「いやそんなに急がなくても大丈夫。ごめんねなんか急かすようなこと言ってしまったかな?」
「いえ、それでは少し失礼いたします。」
「え?あっ行っちゃった。」
「失礼しますね。龍宮さん。」
「あ、長野さん。」
「どうでしたか体調悪かったり気分が悪かったりしませんか?」
「はい大丈夫ですよ。でもちょっと疲れちゃいました。」
「ふふっ、結構盛り上がっていらっしゃいましたし。久しぶりに人に会って疲れたのかも知れませんね。この後お昼寝でもしたらいかがですか?」
「うーん、でも今寝たら起きれないかも。」
「大丈夫ですよ頃合いを見て起こしますから。」
「ははっ、それなら安心ですね。それじゃあちょっとお願いします。」
「はい。お休みなさい」
「うん、お休み。」
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「起きて下さい龍宮さん」
「ん~まだ眠い。」
「そんなことしてたら夜寝れなくなるって言ってたじゃないですか!」
「起きて下さい!」
「も~分かったよ起きる起きる。」
「あれ?長野さん?」
「そうですよ、起こしますって言いましたよ誰と間違ってるんですか!」
「いや普通に家族と間違えた。」
「あら、そうだったんですね。」
「うんごめんね寝ぼけてたみたい。」
「いえいえ大丈夫ですよ。」
「それとさ、いきなりだけど敬語とかやめてもっとラフに話してほしいな。」
「へっ?いやでも。」
「長野さんは仕事でやってくれてるし敬語なのも分かるんだけどあんまり慣れなくて人がいない時だけでも良いから、ダメかな?」
「ん~ダメじゃないです。これからもいっぱいお喋りしましょう!」
「うん!」
コンコン ガラガラ
「翔様遅くなってしまい申し訳ありません。」
「いや遅くないよあの後寝ちゃったから全然分かんないし。」
「!体調が悪いのですか?」
「いやそういうわけじゃ無くてちょっと疲れちゃっただけだから大丈夫だよ。」
「そうなのですか?それなら良いのですが。」
本当に心配そうな顔して聞いてくるから申し訳ないなぁ~。
「長野さんもいつもすみませんいろんなことを教えていただいて。」
「いえいえそんな。」
「?ねぇいつもどんなこと聞いてたの?」
「その日の状態やどのような動きをされたかなど聞いていただけです。私も翔様にずっとついていることはできませんでしたから。ですがご安心下さいプライバシーに関わるようなことは聞くつもりありませんから。」
(なんか裏のあるような言い方だなぁ本当に聞くつもりなんてないよね。)
「そう?それなら良いや。」
「どのような本がよろしいか分からなかったので最近流行りの本を買ってまいりました。それと、スマホも持ってまいりました。」
「うわぁありがとう。やっぱりテレビがあるとしても暇でさ嬉しいなぁ。」
買ってきてくれた本の中には私が読みたかったものも入っていていつにも増してテンションが上がっていた。
「それは、もう少し早く準備しておくべきでした。」
「ごめん、そんなつもりじゃないんだ。本当にごめんね。」
「いえ、龍宮家に仕える者としては主人が欲しいと思った時には、既に手元にある状態にしておかなければいけませんのに。くっ。」
「いやホント気にしないで。そんな気を張らなくても良いからね。」
そのあと紅茶を入れてもらって、少し話をすると彼は帰っていった。
私あの人の下の名前知らんのんやけど。連絡先欄とか見たらわかるはずよね?ね?
スマホを確認してみると、きっちりと父の名前も兄の名前も肝心な新藤さんの名前も記してあった。
(新藤 和也か、和也って呼んでも変じゃないかな?)
それからは自分と関わりがあったのだろう人達のことを確認しておいた。
次の日来た時に和也と呼んだら顔を赤らめて「はい」と言ったのを見てキュンッとしてしまった。
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誤字脱字あれば教えていただけると嬉しいです。
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