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「いやぁ!レイモンド様も、もうスキルを授かる年になっただなんてそりゃあ儂らもとしをとるわけですなぁ!はっはぁ!」
「えぇ、これで私達も安泰でしょう。レイモンド様も優秀な方だ本当に将来が楽しみですね。」
「まあ、将来どんな職業に就こうとする前にあのお二人が難所となるでしょうけどねぇ~」
「おっとそんな事を言っていましたら本日の主役が出てきましたぞ!」

ここは王都にあるタウンハウスなので、側近やその家族しか居らず規模としては小規模なパーティーなのだがそれでもそこそこな人数が集まってくれている。今回はお祝いということもあり、食事や配膳などパーティーに必要な仕事を最近貴族にも平民にも人気がある''カルド’’というレストランに全てを委託することで、使用人達にもパーティーを楽しんでもらおう!ということになった。

「うぅ、なんか緊張する。心臓が口から飛び出そう…」

パーティーにでること事態初めてじゃないし、これは本当に身近の人たちだけのものなのに緊張するのはやはりスキルが未知なものだったからだろうか、見せてくれっていわれてもなにができるのか全くわからない状態で使うのは怖いし…でも、でもわかるうちの人たちは絶対見たがるキラキラさせた目でみてくることがわかってるんだよ!兄さんたちの時もそうだったみたいだし。気が重い今は見せれないっていうのが…はぁ皆残念がるだろうなぁ。

「レイ?緊張などせずどしっ!っと構えておればよい。例え今日スキルを使うことができないからとどうこうなるわけではない」
「それはわかってるけどさ、皆きっと残念がるでしょう?それが心苦しいっていうか?上手くいえないけどそんな感じで。」
「ならスキルがどんなのか分かった後に見せてやると言えばいい。あいつ等は儂達のことをとても大切に感じているからな、皆に怪我させたくないとか言ったら泣いて喜ぶぞ。」
「父上そんな泣いて喜ぶなんてこと無いと思うし、なんか試してるみたいでみんなに申し訳ないよ。」
「んん?そうかぁ?喜ぶことなんだし問題ないと思うがレイがそういうなら別にいい。」

まぁ思ってましたよ?そうやって泣きながら喜んだりしないって…いやぁ確かにみんな感受性っていうの?なんか高いけどさそこまでではないと思うじゃん?そんなことなかったわ、めっちゃ泣いて喜んでるわ。 

「うわぁ~ぐずっレイモンド様がレイモンド様が我らのことをそこまで!そこまで大切に思ってくださるなんてぇ!!嬉しゅうございますぅ。」
「儂らはどんな地獄でもついて行きましょう!!」

おじさんたちが泣いてる姿ってこんなに変な気持ちになるんだなって…にゅーんって感じだよね。

「うん。ありがとうみんな落ち着いてくれると嬉しいし、俺地獄なんて行く予定ないから大丈夫。みんな自分を大切にして…」

多分これもいけなかったんだだろうね…また泣き始めちゃったよ。何でうちの家門は変な人が多いんだろうね!
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