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今日は俺のスキル確認日だ、少し不安だがきっと大丈夫だろう、だって二人の兄達は戦闘系のスキルを持っていたから…きっと俺だって兄さんや父上のような立派な騎士になれるそう思っていた。なのに…
「貴方のスキルは植物生成です。」
「どうして…」
神官のスキルを告げる声を聞いて周りがザワザワとざわつき始めた。それもそうだろう。植物生成なんて今まで聞いたこともないスキルだ。なにができるのかも定かじゃないスキル…もし、もしもスキルが使えないものだと判定されてしまえば俺は。
「はぁレイ、お前は本当に…後で私の部屋にきなさい。話はその時にしよう。」父からは落胆の溜息を浴びせられた。部屋に来い?仕事の忙しい父には一年でも1日2日会えればいい方だから知らないことが多いが、父は冷酷な人間だという噂が入ってくる。そんな父なら俺を追放する気では?ドキドキする気持ちを抑えようとしながら父の部屋に向かった。
俺の顔は真っ青なのだろう日頃から良く話す侍従や使用人達も心配そうに此方を見ている。いつも話しかけてくれる彼らでさえ今日は話しかけてこない、もうすでに俺が出来損ないだから話すなと厳命されているのかもしれない。
ノックしようとしたが緊張からか扉の前で立ちすくむことしかできない。どうしたものかと思案していればそっと目の前の扉が開いた。
勿論俺は開けてないだとすれば開けたのは?
「何をしている。入りなさいレイ。」そりゃ勿論父以外の誰でもない。
「し、失礼します。」
「レイお前って奴は、お前って奴は!凄いぞ!植物生成なんてスキル今まで見た事がない!」と脇の下に手を入れられクルクルと回っている、どんな事ができるかはおいおい調べていこうね。なんって言ってくるこの人は誰だ?父だ。なんで?え?確かに俺が生まれたくらいから急に忙しくなってたまにしか会えなかったけど…え?父こんな感じなの?冷酷なんじゃなかったの??いつもの威厳たっぷりの父はどこへ?
「レイ」
「はえ?」
「どうしたんだそんな鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして?」
「えっだって…えっ?」
バン!「レイ~スキルの結果が出たんですってね!おめでとう~」ギュムゥー
「は、母上ぐるじぃでず。」
「あら私ったらごめんねぇレイ~。それでそれで?レイはどんなスキルを授かったの?」
「しょ、植物生成…です。」
「あら、ならあなた蔦を鞭みたいにして戦うの??」
「???蔦?鞭?た、戦う?どういう事?母上。」
「え、違ったの?そういうスキルなんだと思っちゃってたわ~!」母上はどうしてこんなに楽しそうなの?ちょっとわかんない。息子が使えるかどうかも分からないスキルを授かったってのになんでこんなにたのしそうなんですかねぇ!!
「貴方のスキルは植物生成です。」
「どうして…」
神官のスキルを告げる声を聞いて周りがザワザワとざわつき始めた。それもそうだろう。植物生成なんて今まで聞いたこともないスキルだ。なにができるのかも定かじゃないスキル…もし、もしもスキルが使えないものだと判定されてしまえば俺は。
「はぁレイ、お前は本当に…後で私の部屋にきなさい。話はその時にしよう。」父からは落胆の溜息を浴びせられた。部屋に来い?仕事の忙しい父には一年でも1日2日会えればいい方だから知らないことが多いが、父は冷酷な人間だという噂が入ってくる。そんな父なら俺を追放する気では?ドキドキする気持ちを抑えようとしながら父の部屋に向かった。
俺の顔は真っ青なのだろう日頃から良く話す侍従や使用人達も心配そうに此方を見ている。いつも話しかけてくれる彼らでさえ今日は話しかけてこない、もうすでに俺が出来損ないだから話すなと厳命されているのかもしれない。
ノックしようとしたが緊張からか扉の前で立ちすくむことしかできない。どうしたものかと思案していればそっと目の前の扉が開いた。
勿論俺は開けてないだとすれば開けたのは?
「何をしている。入りなさいレイ。」そりゃ勿論父以外の誰でもない。
「し、失礼します。」
「レイお前って奴は、お前って奴は!凄いぞ!植物生成なんてスキル今まで見た事がない!」と脇の下に手を入れられクルクルと回っている、どんな事ができるかはおいおい調べていこうね。なんって言ってくるこの人は誰だ?父だ。なんで?え?確かに俺が生まれたくらいから急に忙しくなってたまにしか会えなかったけど…え?父こんな感じなの?冷酷なんじゃなかったの??いつもの威厳たっぷりの父はどこへ?
「レイ」
「はえ?」
「どうしたんだそんな鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして?」
「えっだって…えっ?」
バン!「レイ~スキルの結果が出たんですってね!おめでとう~」ギュムゥー
「は、母上ぐるじぃでず。」
「あら私ったらごめんねぇレイ~。それでそれで?レイはどんなスキルを授かったの?」
「しょ、植物生成…です。」
「あら、ならあなた蔦を鞭みたいにして戦うの??」
「???蔦?鞭?た、戦う?どういう事?母上。」
「え、違ったの?そういうスキルなんだと思っちゃってたわ~!」母上はどうしてこんなに楽しそうなの?ちょっとわかんない。息子が使えるかどうかも分からないスキルを授かったってのになんでこんなにたのしそうなんですかねぇ!!
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