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施設へと戻ると、施設長が待っていた。
「シズク様。お帰りをお待ちしていました」
「ただいま戻りました」
「騎士団のアキレウス様と、職業安定所でお会いしたそうですね」
「はい……、えっ、騎士団ですか?」
「ご存じなかったのですね。こちらにシズク様を騎士団の調理職に任命したいとの知らせが届いております」
「……はやい」
ぽろりと本音が零れた。
施設長宛の書類には、騎士団の調理職についての概要が書かれていた。就業内容や時間、休日などが詳細に書かれている。給料ももちろんあった。金額的には、現実換算するととっても良待遇。休日は騎士団が王都にいる間だけで、遠征などに行った場合は王都での待機となる。給料は固定のため、遠征が長期にわたっても影響しないそうだ。
(まっさらさらの、ホワイト企業じゃないの?)
現実換算して、最初に思いついた感想。
ただ、雇用されてから「実はこれは形式上で、実際とは違う」と言うこともあるかもしれない。土日祝固定で休みと聞いていたけど、実際はクライアント次第では土日祝だろうが出社して、トラブルの対応をしなきゃいけないだとか。年末年始や繁盛期は「休日何それ?」みたいな連勤があったり……。
「騎士団の調理係について、この紙面だけではちょっとわかりにくいのです。施設長、教えていただけないでしょうか?」
「もちろん、シズク様の不安は手に取るようにわかります。異世界からいらして、騎士団から名指しいただいくなど、前例はありません」
「やっぱり、特殊なのでしょうか?」
「先日いらした際に、食べたことがない料理でとても美味だったとはお聞きしております。それから、グラファリウム様がシズク様を信用していたことも一因かと思いますよ」
施設長は話だけではと言って、使用人を呼びお茶の用意を指示した。
それから、書類に書かれている内容について教えてもらう。こちらについては、王国の正式な書類という魔法印と、アキレウス様の直筆サインがあったので、内容と実際の業務に変更があるようなら職業安定所で対応ができるそうだ。
「騎士団という市民が信頼している職で、そのような不正はないかと思いますが、正式な書類を用意したということはシズク様をすぐにでも採用しそうですね」
「……はは、恐れ入ります。ところで、書類の返事については、どうしたらいいでしょうか?」
「その件については、グラファリウム様がまもなくいらっしゃいます」
どうして、という間もなく使用人がグラファリウムさんの到着を告げた。
「シズク殿、施設長、遅くなってすまない」
「書類を受け取ったのみで、返答はしていないそうです。どうぞこちらにおかけください」
「すまぬ」
グラファリウムさんが座ると、使用人がお茶を持ってきて給仕をはじめる。
施設長がグラファリウムさんに書類を渡す。目を通した後、グラファリウムさんは書類をテーブルへと置いた。
「……正式な手続きを踏んでいるな」
「ええ、間違いなく」
「シズク殿は、どうしたい?もし不安があるようであれば、言って欲しい」
「あの、騎士団で働くことについて、何か問題はあるのでしょうか?」
「ある、といえば、ある。騎士団の調理係に女性がいた事例はない。さらに、王国直属の職務ということもあり、一定以上の貴族の男子のみが所属している。異世界からきた、しかも女性が正式な手続きを踏んで、指名されたのは初めてだ」
「……わぁ…………」
言葉を失った。いや、あれ、なんで、どうして……?
「施設でのビュッフェ形式の食事や、ケントを採用する際に作った料理で、異世界から来た者の料理がどうも気に入ったらしい。アキレウスの屋敷の調理人は十分間に合っており、騎士団の調理人が最近数人辞めたらしいからそれで思いついたのだろう」
「……あの、書類を見た限り、わたしが想像していた就職先よりも待遇がとても良いです。また、正式な手続きを通した書類とのことなので、決して悪いようにはならないと思ったのですが……」
「ああ。働く分には大丈夫だろう。ただ……うん、ちょっと言いにくいのだが……」
グラファリウムさんは言葉を濁して、咳ばらいをした。
「異世界ではどうだったか、俺にはわからないのだが、失礼を言ったら申し訳ない。こちらは正妻のほかに、複数人の女性と関係をむすぶことができる。正妻を貴族、他の……身分関係なく異性ならば誰でも、というものもいる。だから、君の身が心配なのだ」
「…………ええ、…………あぁ…………あ、わ、わかりました……」
もしかしたら、もしかして、騎士団のだれかとそういった関係になるということなんですね。わかりましたが、わかりません。
アキレウス様がそういった目的なのだろうか、それともただ危惧されているのだろうか。
「一度、アキレウスと話をしてこよう。なので、返事は保留していてくれないか。……俺のほうから今日のうちに使いを出す。それで催促されることもないだろう」
「はい、わかりました。お手数をおかけします。ありがとうございます」
それで話は終わり、わたしがどんな職につきたいのかを聞かれる。
職業安定所で伝えたとおりに「料理をする仕事がいい」と伝えると、「ならば採用された場所で俺も飯を食べたい」と笑って答えてくれた。
◇
その日の夜。
いつものように夕食を作り、明日の仕込みも含めて片づけを終えた私は、ちょっとだけ早く寝ることにした。
外へ出かけたことや、騎士団からの話があったことなど、いろいろと気疲れがあって食後は眠気が増していた。
明日にはなにかわかるだろうか。そんなことを思いながら目を閉じると、あっという間に深く眠気がやってきた。
深く眠っていたところを、遠い場所からドンドンと物音がして目が覚める。あれ、なんだろう、目覚ましでもないよね……と日本にいた頃を思い出しながら、ベッドの端を手探りする。もちろん異世界に来てからスマホもないし、アラームもない。
「…………うぅ、寝過ごした……?」
隣の部屋のヘレンの声だと気が付いて、なんだか異臭がして意識が浮上する。
「………っ!?――シズクッ!シズクッ!!火事だよ、起きて!」
「かじ……?……火事!?」
さすがに一瞬で目が覚めた。
薄いレースのカーテンの外は、夕日のようにオレンジに染まっている。何かが燃えるような匂いが、異臭のもとだった。
ドアを開けると、泣きそうな顔のヘレンがいた。口元を布で覆っている。わたしも手で口を覆い、「早く、こっち」というヘレンについて走る。
階下へ行くと、鎧をまとった男性が何人も避難誘導をしていた。
「こちらへ逃げてください」
「みなさん避難しています」
という声が行く先々で誘導している。
外に出て、中庭へと向かうと、ほとんどのひとたちが集まっていた。クレハさんも避難をしていて、目が合い頷きあう。彼も無事だとわかってほっとした。
火事は校舎側で起こっていた。寮とも繋がっていたため、煙が寮へも広がっていた。ただ、校舎だけが燃えて、人への大きな被害がなかったことは幸いした。
校舎は取り崩して、すぐに建て直す工事が始まるそうだ。
資金については聖女様がすぐに用意したそうだ。施設を作った本人でもあるし、聖女の儀の後に異世界に飛ばされてきた人々を保護する施設がないと困る人が多い。
「寮も今日のうちに清めるそうだ。その間、皆にはどこかでひと晩過ごすことになる」
と施設長が言う。
「領主様が宿泊場所を用意したそうなので、移動をしよう。人数もいるので、徒歩になるがいいか?」
「はい」
「歩きに不安がある者は、騎士団のほうで馬車を用意するそうだ。……申し出て、ここで待つように」
火事のショックで体調が悪くなった人が申し出る。
「シズク。私も馬車で行くわ。足をくじいたみたいなの」
ヘレンが困った顔で言った。無我夢中で走った時に、足をくじいたそうだ。触れると足首がひどく熱い。これから腫れそうな感じがした。
「わかったわ。私も一緒にいてもいい?」
「もちろんよ。シズクがいてくれると心強いわ」
そういって私は騎士団のひとに声をかけた。
「順番に馬車へご案内しますので、その場でお待ちください」
「わかりました。よろしくお願いします」
順番が来て、わたしとヘレンで馬車に乗り込む。早希に馬車へ乗ろうとするヘレンを、わたしは背後から支えた。
馬車のなかには、護衛らしい騎士団のひとが一緒に乗った。そうしてゆっくりと馬車が走り出した。
「シズク様。お帰りをお待ちしていました」
「ただいま戻りました」
「騎士団のアキレウス様と、職業安定所でお会いしたそうですね」
「はい……、えっ、騎士団ですか?」
「ご存じなかったのですね。こちらにシズク様を騎士団の調理職に任命したいとの知らせが届いております」
「……はやい」
ぽろりと本音が零れた。
施設長宛の書類には、騎士団の調理職についての概要が書かれていた。就業内容や時間、休日などが詳細に書かれている。給料ももちろんあった。金額的には、現実換算するととっても良待遇。休日は騎士団が王都にいる間だけで、遠征などに行った場合は王都での待機となる。給料は固定のため、遠征が長期にわたっても影響しないそうだ。
(まっさらさらの、ホワイト企業じゃないの?)
現実換算して、最初に思いついた感想。
ただ、雇用されてから「実はこれは形式上で、実際とは違う」と言うこともあるかもしれない。土日祝固定で休みと聞いていたけど、実際はクライアント次第では土日祝だろうが出社して、トラブルの対応をしなきゃいけないだとか。年末年始や繁盛期は「休日何それ?」みたいな連勤があったり……。
「騎士団の調理係について、この紙面だけではちょっとわかりにくいのです。施設長、教えていただけないでしょうか?」
「もちろん、シズク様の不安は手に取るようにわかります。異世界からいらして、騎士団から名指しいただいくなど、前例はありません」
「やっぱり、特殊なのでしょうか?」
「先日いらした際に、食べたことがない料理でとても美味だったとはお聞きしております。それから、グラファリウム様がシズク様を信用していたことも一因かと思いますよ」
施設長は話だけではと言って、使用人を呼びお茶の用意を指示した。
それから、書類に書かれている内容について教えてもらう。こちらについては、王国の正式な書類という魔法印と、アキレウス様の直筆サインがあったので、内容と実際の業務に変更があるようなら職業安定所で対応ができるそうだ。
「騎士団という市民が信頼している職で、そのような不正はないかと思いますが、正式な書類を用意したということはシズク様をすぐにでも採用しそうですね」
「……はは、恐れ入ります。ところで、書類の返事については、どうしたらいいでしょうか?」
「その件については、グラファリウム様がまもなくいらっしゃいます」
どうして、という間もなく使用人がグラファリウムさんの到着を告げた。
「シズク殿、施設長、遅くなってすまない」
「書類を受け取ったのみで、返答はしていないそうです。どうぞこちらにおかけください」
「すまぬ」
グラファリウムさんが座ると、使用人がお茶を持ってきて給仕をはじめる。
施設長がグラファリウムさんに書類を渡す。目を通した後、グラファリウムさんは書類をテーブルへと置いた。
「……正式な手続きを踏んでいるな」
「ええ、間違いなく」
「シズク殿は、どうしたい?もし不安があるようであれば、言って欲しい」
「あの、騎士団で働くことについて、何か問題はあるのでしょうか?」
「ある、といえば、ある。騎士団の調理係に女性がいた事例はない。さらに、王国直属の職務ということもあり、一定以上の貴族の男子のみが所属している。異世界からきた、しかも女性が正式な手続きを踏んで、指名されたのは初めてだ」
「……わぁ…………」
言葉を失った。いや、あれ、なんで、どうして……?
「施設でのビュッフェ形式の食事や、ケントを採用する際に作った料理で、異世界から来た者の料理がどうも気に入ったらしい。アキレウスの屋敷の調理人は十分間に合っており、騎士団の調理人が最近数人辞めたらしいからそれで思いついたのだろう」
「……あの、書類を見た限り、わたしが想像していた就職先よりも待遇がとても良いです。また、正式な手続きを通した書類とのことなので、決して悪いようにはならないと思ったのですが……」
「ああ。働く分には大丈夫だろう。ただ……うん、ちょっと言いにくいのだが……」
グラファリウムさんは言葉を濁して、咳ばらいをした。
「異世界ではどうだったか、俺にはわからないのだが、失礼を言ったら申し訳ない。こちらは正妻のほかに、複数人の女性と関係をむすぶことができる。正妻を貴族、他の……身分関係なく異性ならば誰でも、というものもいる。だから、君の身が心配なのだ」
「…………ええ、…………あぁ…………あ、わ、わかりました……」
もしかしたら、もしかして、騎士団のだれかとそういった関係になるということなんですね。わかりましたが、わかりません。
アキレウス様がそういった目的なのだろうか、それともただ危惧されているのだろうか。
「一度、アキレウスと話をしてこよう。なので、返事は保留していてくれないか。……俺のほうから今日のうちに使いを出す。それで催促されることもないだろう」
「はい、わかりました。お手数をおかけします。ありがとうございます」
それで話は終わり、わたしがどんな職につきたいのかを聞かれる。
職業安定所で伝えたとおりに「料理をする仕事がいい」と伝えると、「ならば採用された場所で俺も飯を食べたい」と笑って答えてくれた。
◇
その日の夜。
いつものように夕食を作り、明日の仕込みも含めて片づけを終えた私は、ちょっとだけ早く寝ることにした。
外へ出かけたことや、騎士団からの話があったことなど、いろいろと気疲れがあって食後は眠気が増していた。
明日にはなにかわかるだろうか。そんなことを思いながら目を閉じると、あっという間に深く眠気がやってきた。
深く眠っていたところを、遠い場所からドンドンと物音がして目が覚める。あれ、なんだろう、目覚ましでもないよね……と日本にいた頃を思い出しながら、ベッドの端を手探りする。もちろん異世界に来てからスマホもないし、アラームもない。
「…………うぅ、寝過ごした……?」
隣の部屋のヘレンの声だと気が付いて、なんだか異臭がして意識が浮上する。
「………っ!?――シズクッ!シズクッ!!火事だよ、起きて!」
「かじ……?……火事!?」
さすがに一瞬で目が覚めた。
薄いレースのカーテンの外は、夕日のようにオレンジに染まっている。何かが燃えるような匂いが、異臭のもとだった。
ドアを開けると、泣きそうな顔のヘレンがいた。口元を布で覆っている。わたしも手で口を覆い、「早く、こっち」というヘレンについて走る。
階下へ行くと、鎧をまとった男性が何人も避難誘導をしていた。
「こちらへ逃げてください」
「みなさん避難しています」
という声が行く先々で誘導している。
外に出て、中庭へと向かうと、ほとんどのひとたちが集まっていた。クレハさんも避難をしていて、目が合い頷きあう。彼も無事だとわかってほっとした。
火事は校舎側で起こっていた。寮とも繋がっていたため、煙が寮へも広がっていた。ただ、校舎だけが燃えて、人への大きな被害がなかったことは幸いした。
校舎は取り崩して、すぐに建て直す工事が始まるそうだ。
資金については聖女様がすぐに用意したそうだ。施設を作った本人でもあるし、聖女の儀の後に異世界に飛ばされてきた人々を保護する施設がないと困る人が多い。
「寮も今日のうちに清めるそうだ。その間、皆にはどこかでひと晩過ごすことになる」
と施設長が言う。
「領主様が宿泊場所を用意したそうなので、移動をしよう。人数もいるので、徒歩になるがいいか?」
「はい」
「歩きに不安がある者は、騎士団のほうで馬車を用意するそうだ。……申し出て、ここで待つように」
火事のショックで体調が悪くなった人が申し出る。
「シズク。私も馬車で行くわ。足をくじいたみたいなの」
ヘレンが困った顔で言った。無我夢中で走った時に、足をくじいたそうだ。触れると足首がひどく熱い。これから腫れそうな感じがした。
「わかったわ。私も一緒にいてもいい?」
「もちろんよ。シズクがいてくれると心強いわ」
そういって私は騎士団のひとに声をかけた。
「順番に馬車へご案内しますので、その場でお待ちください」
「わかりました。よろしくお願いします」
順番が来て、わたしとヘレンで馬車に乗り込む。早希に馬車へ乗ろうとするヘレンを、わたしは背後から支えた。
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