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午後から施設見学の予定をしていたため、また馬車へと乗り、移動をする。
施設は大きな塀で囲われて、門の入り口には門番が立っていた。
門を通るとお屋敷くらい大きな建物があった。
私の知る学校のイメージだと、大学が近い。入口には何人かの男性が立っていた。
「グラファリウム様、お待ちしていました」
長い髭をたくわえた男性が、馬車から降りた後、グラファリウムさんへと挨拶をした。
「よろしく頼む、施設長。彼女がシズク殿だ」
「よろしくお願いします」
施設長と呼ばれた男性に、声をかけてお辞儀をする。すると彼はニッコリと笑った。
「シズク様、どうぞよろしくお願いします。さぁさぁ、なかを案内しましょうか」
施設長について回り、施設全体を案内してもらう。
施設は最近できたということもあり、内装は綺麗で、広々としていた。
「あの、質問してもいいでしょうか?」
「なんなりと」
「この施設には、今はどれくらいの……異世界から来た人がいるんですか?」
「今は数十人です。とはいえ、今の時間は自主学習のため寮へ戻ったため、誰とも会うことはないですな」
「ああ、だからすれ違う人もいないんですね」
数十人もいれば、誰かと友達になったりできるだろうか。
大人になってから友達作りなんてしたこともないし、会える時までドキドキしそうだ。
施設長は、いつでも入寮できる用意をしていると言った。
グラファリウムさんは、一度お屋敷へ戻って、都合の良い日を改めて伝えると言った。
馬車に戻り、お屋敷へと戻る。
「料理長と約束をしたからな。それに、何になりたいか考える時間もなかっただろう?」
「ふふっ、今晩の料理も楽しみにしていてください。何になりたいかは、確かに迷いますけど。でも、私は好きなことを仕事にしたいです」
「そうか、ならば夕食後にまた時間をとろう」
その日の夕食は、魚に香辛料とパン粉をまぶしてソテーと、じっくりコトコト野菜を煮込んだスープと、焼きたてパンを食べた。パンはロールパンを思い出す形状で、ふわふわとした食感だった。焼きたてじゃないと固くなるそうで、焼きたてを逃したら石窯で軽く焼いてバターやチーズを乗せるそうだ。それはそれで美味しそう。
料理長は「ああそっか、こうすれば良かったんだな」と味見をしては、料理の手順を再確認していた。私に対しても悪く言うこともなく「また教えてくれよ」と言った。
寮に入った後も料理長が美味しい料理を作れるようにと、私はジェミニさんからペンと紙を借りて、簡単なレシピをいくつか提案するように書き込んだ。そうしてちょっと夜更かしをしてしまい、あくびが止まらなくなってようやくペンを置いて眠りについた。
翌朝はちょっと寝坊してしまい、ジェミニさんの優しい声で目が覚めた。実家のお母さんみたいだなぁと寝ぼけた声で「おかあさ……」と言いかけて、はっと意識が浮上した。
「ふふ、良く眠れたようですね」
「うう……変なところを見せてしまい、すみません」
「お気になさいませんよう。身支度を整える用意をしております。お手伝いをいたしますね」
部屋の隅にあるドレスルームから、いくつか持ってくる。
「……そう言えば、このドレスって誰のものですか?」
「旦那様のご家族のものです」
「えっ、勝手に使っても良いんですか?」
「大丈夫です、今は使用しておらず、置かれたままでしたから。……それに、旦那様はシズク様を何かと気にかけていらっしゃいます。きっと無意識に、シズク様と……ご息女を気にかけているのでしょう」
ジェミニさんは目を伏せた後、ふふっと笑って「旦那様には内緒ですよ?」と前置きした。
「数年前に、旦那様はご息女を亡くされています」
「……えっ」
「不慮の事故でした。その時に料理長の娘もいて、ふたりとも巻き込まれたのです」
「……」
グラファリウムさんの妻はそのショックで塞ぎ込み、自分の生まれた領地で静養をしているとのことだ。
「シズク様を保護した時に、他のものに任せることなくほとんどを自分で決断していました。……実は、シズク様がいらっしゃるまで、この部屋もあまり光が射さない部屋でした」
私を拾った後、適切な部屋としてここを指定したのだそうだ。
また、料理長へ強くものを言えない理由も、そこにあった。
グラファリウムさんの娘と、私は背格好が良く似ているらしい。
倒れていた私を見て、娘を助けられたらという後悔を、少しでも消化できたのだろうか。
身支度を整えて食堂へ向かうと、グラファリウムさんは座って待っていた。
「シズク殿、良く眠れただろうか?」
あたたかく優しい眼差しに、私はジェミニさんと目を合わせてふふっと笑った。
「ええ、グラファリウム様。ぐっすり眠ることができました。ありがとうございます」
料理長が作った料理が並んだ。
匂いも味も申し分なくて、グラファリウムさんもホッとした様子だった。
「料理長宛にレシピを書きました。日本語なので、後でジェミニさんに翻訳したものを書いていただきます。それが終わったら、寮へと行ってもいいでしょうか?」
20種類ほどのレシピを書いた。
昨日、キッチンで見た材料と調味料からできそうなものだけだけれども、だいたい一週間のルーティンにできる。
「翻訳なら俺がやろう。このまま時間を作る」
「グラファリウムさん、お時間は大丈夫ですか?」
「何のことだ?」
領主の仕事があるのではないだろうか?と思ったのだ。昨日から彼は私に付き添っていて、仕事をしている様子もない。
「他にもお仕事があるのではないですか?」
「ああ、そちらの心配か。シズク殿に気を遣わせてしまったな。今日は俺がすぐに赴く仕事はないのだ。重要な業務があれば、家臣がすっとんでくる……ああ、来たな」
バタバタと羽音がして、外の窓を叩く音がする。
グラファリウムさんが窓を開けると、光るなにかがグラファリウムさんのまわりをくるくるとまわっている。蝶のような羽が生えた、不思議な生き物は彼の手に乗った。
口がパクパクと動くけれども、何を言っているか私には聞こえない。グラファリウムさんだけが、うんうんと頷いて、また彼もパクパクと口を動かした。
そうしてまた、蝶のような生き物はパタパタと空へと飛んで行った。
「あれは何でしょうか?」
「ああ、あれは魔法でできた生き物だ。伝言を相手に届けるだけの役割をしている」
「すごい。だから私には、会話が聞こえなかったんですね」
「相手にしか聞こえない魔法も重ね掛けしている。大勢の前で、秘密裏な会話もできぬからな」
「魔法がある世界なんですね」
魔法らしいものを、そう言えばまだ見たことがなかったなぁと思い返す。キッチンも魔法を使っていなかったし、移動も馬が引く馬車に乗っていただけ。
「ニホンには魔法はないのか?」
「魔法は無いです」
魔法はないけれども科学技術が発展しているし、魔法のように便利なものは多い。さっきの蝶のような生き物も、日本だったら携帯電話にあたるのだろうか。
「ちなみに、私が魔法を使えるようになりますか?」
グラファリウムさんに聞くと、うーんと唸った。
「魔力は生まれつきと、血筋も関係している。聖女様が魔法を使えるように、シズク殿にも可能性はあるかもしれないな」
あっ、否定はしないんですね。と心のなかで、ホッとする。なんというか、彼は受け入れる懐が大きいようだ。出会ってから強く否定されたことはないことに、気が付いた。
「施設で一度計測してもらうと良い。設備があったはずだ」
「わかりました、聞いてみます」
今日はお屋敷で過ごして、明日には施設へ行きたいと伝える。
グラファリウムさんはちょっぴり残念そうにしたが、私はもうやりたいことを決めていた。
「私、美味しい料理を作りたいんです」
たったそれだけの、小さな願いだけれども。グラファリウムさんは「わかった。ならば明日、施設へ向かおう」と快く承諾してくれた。
その日の夕食は、料理長へ教えるのもあり、ちょうど良くスパイスも揃っていたため、豚肉と野菜のポトフをたっぷり作った。翌朝まで食べられるくらい、大鍋で作ったのは初めてだった。大鍋のなかでゆったりと踊るように具材が動いて、美味しい匂いが漂うキッチンは、実家で生活していた記憶を思い起こしていた。
まさか私の運命を変えるなんて、ひとつも思いもしなかった。
施設は大きな塀で囲われて、門の入り口には門番が立っていた。
門を通るとお屋敷くらい大きな建物があった。
私の知る学校のイメージだと、大学が近い。入口には何人かの男性が立っていた。
「グラファリウム様、お待ちしていました」
長い髭をたくわえた男性が、馬車から降りた後、グラファリウムさんへと挨拶をした。
「よろしく頼む、施設長。彼女がシズク殿だ」
「よろしくお願いします」
施設長と呼ばれた男性に、声をかけてお辞儀をする。すると彼はニッコリと笑った。
「シズク様、どうぞよろしくお願いします。さぁさぁ、なかを案内しましょうか」
施設長について回り、施設全体を案内してもらう。
施設は最近できたということもあり、内装は綺麗で、広々としていた。
「あの、質問してもいいでしょうか?」
「なんなりと」
「この施設には、今はどれくらいの……異世界から来た人がいるんですか?」
「今は数十人です。とはいえ、今の時間は自主学習のため寮へ戻ったため、誰とも会うことはないですな」
「ああ、だからすれ違う人もいないんですね」
数十人もいれば、誰かと友達になったりできるだろうか。
大人になってから友達作りなんてしたこともないし、会える時までドキドキしそうだ。
施設長は、いつでも入寮できる用意をしていると言った。
グラファリウムさんは、一度お屋敷へ戻って、都合の良い日を改めて伝えると言った。
馬車に戻り、お屋敷へと戻る。
「料理長と約束をしたからな。それに、何になりたいか考える時間もなかっただろう?」
「ふふっ、今晩の料理も楽しみにしていてください。何になりたいかは、確かに迷いますけど。でも、私は好きなことを仕事にしたいです」
「そうか、ならば夕食後にまた時間をとろう」
その日の夕食は、魚に香辛料とパン粉をまぶしてソテーと、じっくりコトコト野菜を煮込んだスープと、焼きたてパンを食べた。パンはロールパンを思い出す形状で、ふわふわとした食感だった。焼きたてじゃないと固くなるそうで、焼きたてを逃したら石窯で軽く焼いてバターやチーズを乗せるそうだ。それはそれで美味しそう。
料理長は「ああそっか、こうすれば良かったんだな」と味見をしては、料理の手順を再確認していた。私に対しても悪く言うこともなく「また教えてくれよ」と言った。
寮に入った後も料理長が美味しい料理を作れるようにと、私はジェミニさんからペンと紙を借りて、簡単なレシピをいくつか提案するように書き込んだ。そうしてちょっと夜更かしをしてしまい、あくびが止まらなくなってようやくペンを置いて眠りについた。
翌朝はちょっと寝坊してしまい、ジェミニさんの優しい声で目が覚めた。実家のお母さんみたいだなぁと寝ぼけた声で「おかあさ……」と言いかけて、はっと意識が浮上した。
「ふふ、良く眠れたようですね」
「うう……変なところを見せてしまい、すみません」
「お気になさいませんよう。身支度を整える用意をしております。お手伝いをいたしますね」
部屋の隅にあるドレスルームから、いくつか持ってくる。
「……そう言えば、このドレスって誰のものですか?」
「旦那様のご家族のものです」
「えっ、勝手に使っても良いんですか?」
「大丈夫です、今は使用しておらず、置かれたままでしたから。……それに、旦那様はシズク様を何かと気にかけていらっしゃいます。きっと無意識に、シズク様と……ご息女を気にかけているのでしょう」
ジェミニさんは目を伏せた後、ふふっと笑って「旦那様には内緒ですよ?」と前置きした。
「数年前に、旦那様はご息女を亡くされています」
「……えっ」
「不慮の事故でした。その時に料理長の娘もいて、ふたりとも巻き込まれたのです」
「……」
グラファリウムさんの妻はそのショックで塞ぎ込み、自分の生まれた領地で静養をしているとのことだ。
「シズク様を保護した時に、他のものに任せることなくほとんどを自分で決断していました。……実は、シズク様がいらっしゃるまで、この部屋もあまり光が射さない部屋でした」
私を拾った後、適切な部屋としてここを指定したのだそうだ。
また、料理長へ強くものを言えない理由も、そこにあった。
グラファリウムさんの娘と、私は背格好が良く似ているらしい。
倒れていた私を見て、娘を助けられたらという後悔を、少しでも消化できたのだろうか。
身支度を整えて食堂へ向かうと、グラファリウムさんは座って待っていた。
「シズク殿、良く眠れただろうか?」
あたたかく優しい眼差しに、私はジェミニさんと目を合わせてふふっと笑った。
「ええ、グラファリウム様。ぐっすり眠ることができました。ありがとうございます」
料理長が作った料理が並んだ。
匂いも味も申し分なくて、グラファリウムさんもホッとした様子だった。
「料理長宛にレシピを書きました。日本語なので、後でジェミニさんに翻訳したものを書いていただきます。それが終わったら、寮へと行ってもいいでしょうか?」
20種類ほどのレシピを書いた。
昨日、キッチンで見た材料と調味料からできそうなものだけだけれども、だいたい一週間のルーティンにできる。
「翻訳なら俺がやろう。このまま時間を作る」
「グラファリウムさん、お時間は大丈夫ですか?」
「何のことだ?」
領主の仕事があるのではないだろうか?と思ったのだ。昨日から彼は私に付き添っていて、仕事をしている様子もない。
「他にもお仕事があるのではないですか?」
「ああ、そちらの心配か。シズク殿に気を遣わせてしまったな。今日は俺がすぐに赴く仕事はないのだ。重要な業務があれば、家臣がすっとんでくる……ああ、来たな」
バタバタと羽音がして、外の窓を叩く音がする。
グラファリウムさんが窓を開けると、光るなにかがグラファリウムさんのまわりをくるくるとまわっている。蝶のような羽が生えた、不思議な生き物は彼の手に乗った。
口がパクパクと動くけれども、何を言っているか私には聞こえない。グラファリウムさんだけが、うんうんと頷いて、また彼もパクパクと口を動かした。
そうしてまた、蝶のような生き物はパタパタと空へと飛んで行った。
「あれは何でしょうか?」
「ああ、あれは魔法でできた生き物だ。伝言を相手に届けるだけの役割をしている」
「すごい。だから私には、会話が聞こえなかったんですね」
「相手にしか聞こえない魔法も重ね掛けしている。大勢の前で、秘密裏な会話もできぬからな」
「魔法がある世界なんですね」
魔法らしいものを、そう言えばまだ見たことがなかったなぁと思い返す。キッチンも魔法を使っていなかったし、移動も馬が引く馬車に乗っていただけ。
「ニホンには魔法はないのか?」
「魔法は無いです」
魔法はないけれども科学技術が発展しているし、魔法のように便利なものは多い。さっきの蝶のような生き物も、日本だったら携帯電話にあたるのだろうか。
「ちなみに、私が魔法を使えるようになりますか?」
グラファリウムさんに聞くと、うーんと唸った。
「魔力は生まれつきと、血筋も関係している。聖女様が魔法を使えるように、シズク殿にも可能性はあるかもしれないな」
あっ、否定はしないんですね。と心のなかで、ホッとする。なんというか、彼は受け入れる懐が大きいようだ。出会ってから強く否定されたことはないことに、気が付いた。
「施設で一度計測してもらうと良い。設備があったはずだ」
「わかりました、聞いてみます」
今日はお屋敷で過ごして、明日には施設へ行きたいと伝える。
グラファリウムさんはちょっぴり残念そうにしたが、私はもうやりたいことを決めていた。
「私、美味しい料理を作りたいんです」
たったそれだけの、小さな願いだけれども。グラファリウムさんは「わかった。ならば明日、施設へ向かおう」と快く承諾してくれた。
その日の夕食は、料理長へ教えるのもあり、ちょうど良くスパイスも揃っていたため、豚肉と野菜のポトフをたっぷり作った。翌朝まで食べられるくらい、大鍋で作ったのは初めてだった。大鍋のなかでゆったりと踊るように具材が動いて、美味しい匂いが漂うキッチンは、実家で生活していた記憶を思い起こしていた。
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