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2、父と子
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「大魔王様! アタシには手に負えません!」
赤子の育児を命じた手下が泣きながら言う。
その腕には赤子が抱かれて、ギャアギャア泣いていた。
デイノルトはギロリと手下を睨み付けた。
「貴様、コレの面倒もみれないのか?」
手下はヒィと怯える。
「王子様の魔力が強すぎて癇癪を起こす度に部屋が破壊されるのです。アタシ自身も消し飛びかけました」
「コレを王子と呼ぶな」
「とにかくアタシでは無理です」
「たかが人間の赤ん坊一匹に手こずるとは我が手下ながら情けない」
側に控えていたサミュエルがデイノルトに耳打ちする。
「王子の魔力を封印した方が良さそうですね」
「王子と呼ぶな」
「王子の魔力は強力ですからね。かなり強い封印結界じゃないと破られますよ」
サミュエルにはデイノルトの言葉が聞こえていないようだ。
デイノルトは諦めてサミュエルに尋ねた。
「何日で用意できる?」
「最短で6日です」
デイノルトはうんうんと頷いた。
「魔王様。準備が出来る間、魔王様がお世話してくださいね」
デイノルトはうんうん頷きかけて、目を見開いた。
「は? なんで俺様が?」
サミュエルはデイノルトににっこり笑いかけた。
「私が王子に消し炭にされますよ。我が子なんですから、しっかりお世話してあげてくださいね」
「俺様は仕事がある。暇ではない」
俺様は魔王デイノルト様だ。
仕事も忙しいし、育児なんかするわけがないだろう。
そもそも俺様はコレを我が子とは認めていない。
「魔王様の御子ですよ。6日間は頑張ってくださいね」
サミュエルはギャアギャア泣いている赤子をデイノルトに押し付けてきた。
と同時に魔物と人間の育児書を押し付けてくる。
これを読まなきゃいけないのか?
「コレはなんで泣いているんだ?」
意志疎通が出来ない相手をどうやって世話しろと言うのだ。
難し過ぎるぞ。
「オムツかミルクか眠いのでしょう。一度、流れをやるので見ていてくださいね」
サミュエルは慣れた手つきでオムツを替えた。
「ポンポンと優しく拭いてあげるんですよ」
「慣れているな……」
「これでも三児の父ですからね。魔王様が育児休業に理解を示してくれなくて、本当に大変でした」
悪魔は恨めしそうな顔をして言った。
「男の貴様が休んでどうする。育児は女の仕事だろう?」
「魔王様は育児をやったことがないから、そういうことが言えるんです」
サミュエルがプイッと顔を背けて言った。
「貴様の奥さんってセイレーンだったよな。奥さんの親戚沢山いるんじゃないのか? 親戚に助けてもらえば良いではないか」
セイレーンは海の中に住んでおり、群れで育児や家事、仕事をする種族だ。
非常に家族思いで有名である。
そういえば、サミュエルが「育児のためお休みを頂きたいのです」と何かの申請書を出してきた時があったな。
デイノルトはコイツ何言っているんだ?と思って、申請書を無言で破り捨てた気がする。
実際、コイツの穴を埋められるやつがいないし…
「妻の親戚はみんな働いていて忙しいらしいです。うちは夫婦で乗り切るしかありませんでした。因みに今、第四子妊娠中です」
悪魔が不安そうな顔をしていた。
いつも自信満々で生意気なコイツがこんな顔をするなんて珍しい。
「大変だな」
デイノルトはよく分からないが相づちを打っておいた。
「ご理解頂きありがとうございます。次はミルクですね」
悪魔は人間用ミルク缶とポットを空中に出した。
手早くミルクを作り始める。
「ミルク濃度も決まっていますからね。間違えるとお腹を壊しますよ。きちんと粉ミルクを測って入れて、熱湯を注いでください。哺乳瓶を振ってよく混ぜてくださいね」
「はいはい」
「適当にやると王子お腹を壊しますよ。このままだと火傷してしまうので、必ず冷ましてください」
サミュエルはお腹を壊しますよを連呼しながら、氷を空中に出して哺乳瓶を冷ました。
「はい、どうぞ」
サミュエルがミルクをデイノルトに差し出してきた。
「俺様が本当にやるのか?」
悪魔は当たり前でしょうという顔で、デイノルトにミルクを押し付けてくる。
デイノルトは赤子にミルクを咥えさせた。
小さな口でグビグビよく飲んでいる。
赤子は飲み終わると、デイノルトにニコニコ笑いかけてきた。
「よく飲んだな」
デイノルトは思わず、赤子の白いぷくぷくしたほっぺに触れてしまった。
デイノルトの中に何とも言えない感情が生まれた。
こんな感情は初めてだった。
「どうしたんです? 魔王様」
サミュエルはニヤニヤ笑っている。
「う、うるさい!」
「魔王様、すごくパパの顔をしていましたよ」
「黙れ! 俺様はまだ認めて……」
赤子がデイノルトの顔を必死に触ろうとした。
あまりのいじらしさに思わず頬が緩む。
可愛いなと思いかけて、慌てて自分の感情に蓋をした。
「コレの名前どうする?」
デイノルトの口から自然と言葉がこぼれた。
「名付け親にはなる気になったんですね」
サミュエルはますますニヤニヤしている。
「黙れ。いつまでもコレじゃ良くないだろう?」
サミュエルにコレのことを王子と呼ばれるのも癪に触る。
デイノルトがコレを我が子だと認めているように外からは思われるかもしれないしな。
「確かにそうですね。私は王子とお呼びしていますが。これからも王子とお呼びしますよ」
デイノルトは考え込んだ。
コレの顔を見て、ふと頭に浮かんだ名前がある。
「アルノルトはどうだろう?」
「親子って感じの名前ですね。デイノルトとアルノルト」
サミュエルは主の意外な姿にフフッと可笑しそうに笑っている。
デイノルトは気恥ずかしさに顔を真っ赤にした。
「うるさい。アルノルトに決まりだ」
デイノルトは赤ん坊を見つめて言った。
「貴様の名はアルノルトだ」
アルノルトはキャッと笑った。
赤子の育児を命じた手下が泣きながら言う。
その腕には赤子が抱かれて、ギャアギャア泣いていた。
デイノルトはギロリと手下を睨み付けた。
「貴様、コレの面倒もみれないのか?」
手下はヒィと怯える。
「王子様の魔力が強すぎて癇癪を起こす度に部屋が破壊されるのです。アタシ自身も消し飛びかけました」
「コレを王子と呼ぶな」
「とにかくアタシでは無理です」
「たかが人間の赤ん坊一匹に手こずるとは我が手下ながら情けない」
側に控えていたサミュエルがデイノルトに耳打ちする。
「王子の魔力を封印した方が良さそうですね」
「王子と呼ぶな」
「王子の魔力は強力ですからね。かなり強い封印結界じゃないと破られますよ」
サミュエルにはデイノルトの言葉が聞こえていないようだ。
デイノルトは諦めてサミュエルに尋ねた。
「何日で用意できる?」
「最短で6日です」
デイノルトはうんうんと頷いた。
「魔王様。準備が出来る間、魔王様がお世話してくださいね」
デイノルトはうんうん頷きかけて、目を見開いた。
「は? なんで俺様が?」
サミュエルはデイノルトににっこり笑いかけた。
「私が王子に消し炭にされますよ。我が子なんですから、しっかりお世話してあげてくださいね」
「俺様は仕事がある。暇ではない」
俺様は魔王デイノルト様だ。
仕事も忙しいし、育児なんかするわけがないだろう。
そもそも俺様はコレを我が子とは認めていない。
「魔王様の御子ですよ。6日間は頑張ってくださいね」
サミュエルはギャアギャア泣いている赤子をデイノルトに押し付けてきた。
と同時に魔物と人間の育児書を押し付けてくる。
これを読まなきゃいけないのか?
「コレはなんで泣いているんだ?」
意志疎通が出来ない相手をどうやって世話しろと言うのだ。
難し過ぎるぞ。
「オムツかミルクか眠いのでしょう。一度、流れをやるので見ていてくださいね」
サミュエルは慣れた手つきでオムツを替えた。
「ポンポンと優しく拭いてあげるんですよ」
「慣れているな……」
「これでも三児の父ですからね。魔王様が育児休業に理解を示してくれなくて、本当に大変でした」
悪魔は恨めしそうな顔をして言った。
「男の貴様が休んでどうする。育児は女の仕事だろう?」
「魔王様は育児をやったことがないから、そういうことが言えるんです」
サミュエルがプイッと顔を背けて言った。
「貴様の奥さんってセイレーンだったよな。奥さんの親戚沢山いるんじゃないのか? 親戚に助けてもらえば良いではないか」
セイレーンは海の中に住んでおり、群れで育児や家事、仕事をする種族だ。
非常に家族思いで有名である。
そういえば、サミュエルが「育児のためお休みを頂きたいのです」と何かの申請書を出してきた時があったな。
デイノルトはコイツ何言っているんだ?と思って、申請書を無言で破り捨てた気がする。
実際、コイツの穴を埋められるやつがいないし…
「妻の親戚はみんな働いていて忙しいらしいです。うちは夫婦で乗り切るしかありませんでした。因みに今、第四子妊娠中です」
悪魔が不安そうな顔をしていた。
いつも自信満々で生意気なコイツがこんな顔をするなんて珍しい。
「大変だな」
デイノルトはよく分からないが相づちを打っておいた。
「ご理解頂きありがとうございます。次はミルクですね」
悪魔は人間用ミルク缶とポットを空中に出した。
手早くミルクを作り始める。
「ミルク濃度も決まっていますからね。間違えるとお腹を壊しますよ。きちんと粉ミルクを測って入れて、熱湯を注いでください。哺乳瓶を振ってよく混ぜてくださいね」
「はいはい」
「適当にやると王子お腹を壊しますよ。このままだと火傷してしまうので、必ず冷ましてください」
サミュエルはお腹を壊しますよを連呼しながら、氷を空中に出して哺乳瓶を冷ました。
「はい、どうぞ」
サミュエルがミルクをデイノルトに差し出してきた。
「俺様が本当にやるのか?」
悪魔は当たり前でしょうという顔で、デイノルトにミルクを押し付けてくる。
デイノルトは赤子にミルクを咥えさせた。
小さな口でグビグビよく飲んでいる。
赤子は飲み終わると、デイノルトにニコニコ笑いかけてきた。
「よく飲んだな」
デイノルトは思わず、赤子の白いぷくぷくしたほっぺに触れてしまった。
デイノルトの中に何とも言えない感情が生まれた。
こんな感情は初めてだった。
「どうしたんです? 魔王様」
サミュエルはニヤニヤ笑っている。
「う、うるさい!」
「魔王様、すごくパパの顔をしていましたよ」
「黙れ! 俺様はまだ認めて……」
赤子がデイノルトの顔を必死に触ろうとした。
あまりのいじらしさに思わず頬が緩む。
可愛いなと思いかけて、慌てて自分の感情に蓋をした。
「コレの名前どうする?」
デイノルトの口から自然と言葉がこぼれた。
「名付け親にはなる気になったんですね」
サミュエルはますますニヤニヤしている。
「黙れ。いつまでもコレじゃ良くないだろう?」
サミュエルにコレのことを王子と呼ばれるのも癪に触る。
デイノルトがコレを我が子だと認めているように外からは思われるかもしれないしな。
「確かにそうですね。私は王子とお呼びしていますが。これからも王子とお呼びしますよ」
デイノルトは考え込んだ。
コレの顔を見て、ふと頭に浮かんだ名前がある。
「アルノルトはどうだろう?」
「親子って感じの名前ですね。デイノルトとアルノルト」
サミュエルは主の意外な姿にフフッと可笑しそうに笑っている。
デイノルトは気恥ずかしさに顔を真っ赤にした。
「うるさい。アルノルトに決まりだ」
デイノルトは赤ん坊を見つめて言った。
「貴様の名はアルノルトだ」
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