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3.ラブレター
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皆様、ご機嫌よう。
僕の名はアルベール・ルベッソン。
恋愛ゲームの攻略キャラの一人です。
今日は僕の朝の日課を紹介したいと思います。
まず寮のベッドで起床したことを確認します。
たまに寝ている間に何者かに拉致されていることがあるのでしっかり確認します。
拉致されていた場合は得意の氷魔法でなんとかします。
次に部屋に侵入者がいないことを確認。
たまに隣に見知らぬ女性が寝ている時がありますが、落ち着いてそっと部屋から追い出します。
最初はかなりギョッとしたけど慣れてきました。
逆ならかなり怖いと思いますが、彼女達はどうお考えなのでしょうか。
見知らぬ男が隣で寝ていただけで通報レベルだと思います。
因みに間違いは絶対ありえません。
僕は毎日自分を氷漬けにしてから眠っています。
恐らく僕に触れただけで彼女達は氷漬けになると思います。
流石に自身の身の危険を感じて僕に触れる勇気ある者はいませんが。
僕に触れるのは危険なので絶対に止めておきましょう。
因みにベッド横に立ち入り禁止の看板も設置してあります。
誰も見てはくれませんが。
鏡の前で自分の顔を見ないように髪を整えます。
うっかり自分の顔を見てしまうと、自分の顔に魅了され、1時間ほどロスしてしまいます。
僕の顔面には魅了魔法がかけられているのかもしれません。
普段から僕は自分の顔を見ないように気をつけています。
窓や水面から離れて生活しています。
しんどい。
僕のお気に入りのよれよれの肌触りの良い寝間着からパリッとした黒い制服に着替える時も要注意です。
部屋に盗聴盗撮魔法と盗聴器(前世の物)、盗撮カメラ(前世の物)が仕掛けられていないか入念に調べ上げます。
こんな異世界で盗聴器と盗撮カメラを作り上げる熱意に職人気質を感じる。
盗撮カメラはあまりに精巧に出来ていたため、壊すのが惜しくなり勉強机の中に大切に保管しています。
素早く制服に着替えてから部屋から出ると、寮のおばちゃんが無言でサンドイッチを渡してくれます。
寮のおばちゃんは無愛想ですが、こんな乱れた生活をしている僕を憐れんでいるようで何かと親切にしてくれます。
前回僕が拉致されてから、寮の警備を厳重にしてくれました。
寮のおばちゃんが作ってくれた美味しい卵のサンドウィッチを受け取り、寮の屋根の上で朝食を取ります。
今のところ誰も僕が屋根にいることに気付いていません。
とても静かで、落ち着いて卵のサンドウィッチを味わうことが出来ます。
空の近さと青さが素晴らしい。
そのまま屋根伝いに学園に向かいます。
地上ルートはご令嬢方が待ち受けており、かなり危険です。
曲がり角ではご令嬢がパンをくわえて必ずぶつかって来るので、基本的に道は使いません。
屋根がない所は氷魔法で足場を作ります。
下駄箱までやっとの思いで辿り着くと、もう一仕事あります。
下駄箱に押し込められたラブレターの山です。
他の生徒に邪魔になってしまうので、ラブレターを回収し寮で処分します。
「あれ?」
一瞬真っ黒なラブレターが見えた気がした。
しかし、すぐに他のラブレターに埋もれてしまった。
慌てて、真っ黒なラブレターを掘り出してみる。
黒いラブレターなんて珍しいな。
うわっ、白い封筒に細かい文字がびっしり書かれている。
だから黒く見えたのか!
気持ち悪い……
このラブレターの送り主はなかなか愛が重いな。
ちょっと気になりましたが、手元に置いて置きたくないので処分することにしました。
僕の名はアルベール・ルベッソン。
恋愛ゲームの攻略キャラの一人です。
今日は僕の朝の日課を紹介したいと思います。
まず寮のベッドで起床したことを確認します。
たまに寝ている間に何者かに拉致されていることがあるのでしっかり確認します。
拉致されていた場合は得意の氷魔法でなんとかします。
次に部屋に侵入者がいないことを確認。
たまに隣に見知らぬ女性が寝ている時がありますが、落ち着いてそっと部屋から追い出します。
最初はかなりギョッとしたけど慣れてきました。
逆ならかなり怖いと思いますが、彼女達はどうお考えなのでしょうか。
見知らぬ男が隣で寝ていただけで通報レベルだと思います。
因みに間違いは絶対ありえません。
僕は毎日自分を氷漬けにしてから眠っています。
恐らく僕に触れただけで彼女達は氷漬けになると思います。
流石に自身の身の危険を感じて僕に触れる勇気ある者はいませんが。
僕に触れるのは危険なので絶対に止めておきましょう。
因みにベッド横に立ち入り禁止の看板も設置してあります。
誰も見てはくれませんが。
鏡の前で自分の顔を見ないように髪を整えます。
うっかり自分の顔を見てしまうと、自分の顔に魅了され、1時間ほどロスしてしまいます。
僕の顔面には魅了魔法がかけられているのかもしれません。
普段から僕は自分の顔を見ないように気をつけています。
窓や水面から離れて生活しています。
しんどい。
僕のお気に入りのよれよれの肌触りの良い寝間着からパリッとした黒い制服に着替える時も要注意です。
部屋に盗聴盗撮魔法と盗聴器(前世の物)、盗撮カメラ(前世の物)が仕掛けられていないか入念に調べ上げます。
こんな異世界で盗聴器と盗撮カメラを作り上げる熱意に職人気質を感じる。
盗撮カメラはあまりに精巧に出来ていたため、壊すのが惜しくなり勉強机の中に大切に保管しています。
素早く制服に着替えてから部屋から出ると、寮のおばちゃんが無言でサンドイッチを渡してくれます。
寮のおばちゃんは無愛想ですが、こんな乱れた生活をしている僕を憐れんでいるようで何かと親切にしてくれます。
前回僕が拉致されてから、寮の警備を厳重にしてくれました。
寮のおばちゃんが作ってくれた美味しい卵のサンドウィッチを受け取り、寮の屋根の上で朝食を取ります。
今のところ誰も僕が屋根にいることに気付いていません。
とても静かで、落ち着いて卵のサンドウィッチを味わうことが出来ます。
空の近さと青さが素晴らしい。
そのまま屋根伝いに学園に向かいます。
地上ルートはご令嬢方が待ち受けており、かなり危険です。
曲がり角ではご令嬢がパンをくわえて必ずぶつかって来るので、基本的に道は使いません。
屋根がない所は氷魔法で足場を作ります。
下駄箱までやっとの思いで辿り着くと、もう一仕事あります。
下駄箱に押し込められたラブレターの山です。
他の生徒に邪魔になってしまうので、ラブレターを回収し寮で処分します。
「あれ?」
一瞬真っ黒なラブレターが見えた気がした。
しかし、すぐに他のラブレターに埋もれてしまった。
慌てて、真っ黒なラブレターを掘り出してみる。
黒いラブレターなんて珍しいな。
うわっ、白い封筒に細かい文字がびっしり書かれている。
だから黒く見えたのか!
気持ち悪い……
このラブレターの送り主はなかなか愛が重いな。
ちょっと気になりましたが、手元に置いて置きたくないので処分することにしました。
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