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2、友達募集
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皆様、ご機嫌よう。
僕の名はアルベール・ルベッソン。
恋愛ゲームの攻略キャラの一人です。
僕は貴族令息令嬢が通う名門ハインド学院にこの春から通っています。
年齢は16歳。
彼女はなし。
家族構成は父さん、母さん、僕の三人家族。
一応、伯爵家の嫡男です。
寮暮らしですが、週末は家に帰っています。
ひとりっ子だからか、父さんにも母さんにも可愛がられていると思います。
両親から僕への対応は大変暑苦しいが、愛はとても感じます。
恋愛ゲームの攻略キャラという特殊な立場以外はラーメン好きのちょっとお茶目なごく普通の男子学生です。
攻略キャラとしての僕の説明を一応しておきましょう。
ハインド学園の氷の貴公子。
過去に自分の魔法の暴走により母さんを失ってから、誰にも心を開かなくなったらしいです。
因みに現在、母さんは元気に父さんと喧嘩をしています。
魔法が暴走しないように毎日鍛錬したかいもあって、母さんを失わなくて済んだのかもしれません。
「アルベール様がこっちを向いたわ!」
「光輝くシルバーブロンドのお髪ぐし、海を思わせるその美しい青い瞳。この世のものとは思えませんわ」
今日もご令嬢方が僕の周りで元気にさえずっていますね……
僕は前世のふわっとした記憶保持者です。
記憶が戻ったのは5歳頃かな。
崖の上から落ちた衝撃でたまたま思い出した感じです。
しかし、前世の記憶保持者はこの世界では珍しくはありません。
何故なら……
「私のアルベール様!」
「今日も推しが尊い」
ちょっとご令嬢方、お静かに!
毎日毎日、ピーチクパーチクうんざりだ!
黙れ。
すまない……僕としたことが取り乱してしまった。
何故なら……
この世界の全人類、転生者だからだ。
驚いたかい?
そのことに気付いているのは恐らく僕だけであろう。
だって、みんな推しを攻略するのに忙しいからな。
主人公も攻略対象もその辺を歩いているモブだって、自分の推ししか見えていない。
自分だけが転生者で、自分だけが主人公だと疑わない。
明らかに前世で陰キャだった感じの奴も出張ってくるからな。
まあ、前世で陰キャだったのは僕もだけど。
見ていて鬱陶しいし、ちょっとイタイし、そこはかとなく哀れで悲しい。
うっ……自分で毒づいて自分でダメージ受けた。
もう自分の心にナイフを突き立てるのは止めよう。
僕の悪い癖だ。
因みに、僕はどのルートを選んでもそこそこ幸せになれる。
僕は幼少時代から、絶対幸せになりたいと過熱する周囲をただ傍観しているだけだった。
誰かに介入しようとも全く思わない。
面倒くさいし。
そういう僕の推しは誰だって?
いや、教えるのはちょっと……
どうしても聞きたいって?
本当に聞きたいの?
仕方ないな!特別だぞ。
それは僕……アルベール・ルベッソンである。
今、引いた? 止めてくれ。
だから、教えるのは嫌だったんだ。
僕は決してナルシストじゃない。
前世のことはボンヤリとしか覚えてないが、性別は女だった気がする。
毎日毎日、会社の家畜として過ごし、推し(僕)の画像を待ち受けにし、それだけを心の癒しに……
それ以上は思い出せない。
思い出したくない。
恐らく思い出しても碌なことはないと僕の本能が告げている。
僕は前世を忘れて生きることに決めたんだ。
うん……
因みに僕のキャラはゲーム内人気投票ランキング2位でした。
なかなかの人気であろう。
うんうん。
それだけ僕を攻略しようとする人間は多い。
偶然を装い僕の前で私物を落とす人間67人。
曲がり角でパンを咥えてぶつかりに来る人間87人。
僕の前で転ぶ人73人。
図書館で僕が狙っていた本を奪おうとする人間35人。
これは累計ではなく、1日の平均だ。
人間嫌いになるには時間がかからなかった。
「今日もアルベール様はミステリアスね。憂いに満ちた表情が素敵……」
「早く凍てつく心を溶かして差し上げたいわ……」
僕の心は全く凍っていないのだが……
母さん元気だし。
毎日ミステリアスな美しい顔で何を考えているのかと言うと、今日のお昼何を食べようかな? 昨日はチキンだったから今日はムニエルにしようかな? とかしか考えていない。
前にラーメンをニンニク増し増しで食べようと思い、ラーメン店に喜び勇んで行ったことがある。
ウキウキしながら店員さんから熱々のラーメンを受け取ろうとしたその時、外部からの攻撃を受けラーメン皿が割れた。
その時はさすがに心が凍てついたわ……
因みに店員さんも僕も怪我はなかった。
とっさに僕の氷魔法でラーメンと破片が飛び散らないように凍らせたからな。
いくら推しがニンニク増し増しラーメンを啜る姿が見たくないからってやり過ぎだろう。
ラーメンは深夜にこっそり寮の厨房に忍びこみ、暗闇の中で食べる食べ物になってしまった。
下らないことをベラベラしゃべっていると思われると癪に障るので弁解させて欲しいが……
普段の僕は「はい」「いいえ」しか話さない寡黙な男なのである。
これは全部心の声であります。
こんな性格なので友達は全く出来ず……
入学してからずっとボッチである。
そろそろ普通の友達が欲しい……
僕の信者でも僕の婚約者の座を狙っている者でもなく、普通の話をして一緒にラーメンを食べに行く感じの友達を求む。
切実に!
前世では少数精鋭だがちゃんと友達いたし、性格的には何の問題もないであろう。
こうして僕の友達作ろう大作戦はスタートしたのだった。
今日もほとんど一人で外を見ながら机に座っていただけで一言も発してないけどな……
僕の名はアルベール・ルベッソン。
恋愛ゲームの攻略キャラの一人です。
僕は貴族令息令嬢が通う名門ハインド学院にこの春から通っています。
年齢は16歳。
彼女はなし。
家族構成は父さん、母さん、僕の三人家族。
一応、伯爵家の嫡男です。
寮暮らしですが、週末は家に帰っています。
ひとりっ子だからか、父さんにも母さんにも可愛がられていると思います。
両親から僕への対応は大変暑苦しいが、愛はとても感じます。
恋愛ゲームの攻略キャラという特殊な立場以外はラーメン好きのちょっとお茶目なごく普通の男子学生です。
攻略キャラとしての僕の説明を一応しておきましょう。
ハインド学園の氷の貴公子。
過去に自分の魔法の暴走により母さんを失ってから、誰にも心を開かなくなったらしいです。
因みに現在、母さんは元気に父さんと喧嘩をしています。
魔法が暴走しないように毎日鍛錬したかいもあって、母さんを失わなくて済んだのかもしれません。
「アルベール様がこっちを向いたわ!」
「光輝くシルバーブロンドのお髪ぐし、海を思わせるその美しい青い瞳。この世のものとは思えませんわ」
今日もご令嬢方が僕の周りで元気にさえずっていますね……
僕は前世のふわっとした記憶保持者です。
記憶が戻ったのは5歳頃かな。
崖の上から落ちた衝撃でたまたま思い出した感じです。
しかし、前世の記憶保持者はこの世界では珍しくはありません。
何故なら……
「私のアルベール様!」
「今日も推しが尊い」
ちょっとご令嬢方、お静かに!
毎日毎日、ピーチクパーチクうんざりだ!
黙れ。
すまない……僕としたことが取り乱してしまった。
何故なら……
この世界の全人類、転生者だからだ。
驚いたかい?
そのことに気付いているのは恐らく僕だけであろう。
だって、みんな推しを攻略するのに忙しいからな。
主人公も攻略対象もその辺を歩いているモブだって、自分の推ししか見えていない。
自分だけが転生者で、自分だけが主人公だと疑わない。
明らかに前世で陰キャだった感じの奴も出張ってくるからな。
まあ、前世で陰キャだったのは僕もだけど。
見ていて鬱陶しいし、ちょっとイタイし、そこはかとなく哀れで悲しい。
うっ……自分で毒づいて自分でダメージ受けた。
もう自分の心にナイフを突き立てるのは止めよう。
僕の悪い癖だ。
因みに、僕はどのルートを選んでもそこそこ幸せになれる。
僕は幼少時代から、絶対幸せになりたいと過熱する周囲をただ傍観しているだけだった。
誰かに介入しようとも全く思わない。
面倒くさいし。
そういう僕の推しは誰だって?
いや、教えるのはちょっと……
どうしても聞きたいって?
本当に聞きたいの?
仕方ないな!特別だぞ。
それは僕……アルベール・ルベッソンである。
今、引いた? 止めてくれ。
だから、教えるのは嫌だったんだ。
僕は決してナルシストじゃない。
前世のことはボンヤリとしか覚えてないが、性別は女だった気がする。
毎日毎日、会社の家畜として過ごし、推し(僕)の画像を待ち受けにし、それだけを心の癒しに……
それ以上は思い出せない。
思い出したくない。
恐らく思い出しても碌なことはないと僕の本能が告げている。
僕は前世を忘れて生きることに決めたんだ。
うん……
因みに僕のキャラはゲーム内人気投票ランキング2位でした。
なかなかの人気であろう。
うんうん。
それだけ僕を攻略しようとする人間は多い。
偶然を装い僕の前で私物を落とす人間67人。
曲がり角でパンを咥えてぶつかりに来る人間87人。
僕の前で転ぶ人73人。
図書館で僕が狙っていた本を奪おうとする人間35人。
これは累計ではなく、1日の平均だ。
人間嫌いになるには時間がかからなかった。
「今日もアルベール様はミステリアスね。憂いに満ちた表情が素敵……」
「早く凍てつく心を溶かして差し上げたいわ……」
僕の心は全く凍っていないのだが……
母さん元気だし。
毎日ミステリアスな美しい顔で何を考えているのかと言うと、今日のお昼何を食べようかな? 昨日はチキンだったから今日はムニエルにしようかな? とかしか考えていない。
前にラーメンをニンニク増し増しで食べようと思い、ラーメン店に喜び勇んで行ったことがある。
ウキウキしながら店員さんから熱々のラーメンを受け取ろうとしたその時、外部からの攻撃を受けラーメン皿が割れた。
その時はさすがに心が凍てついたわ……
因みに店員さんも僕も怪我はなかった。
とっさに僕の氷魔法でラーメンと破片が飛び散らないように凍らせたからな。
いくら推しがニンニク増し増しラーメンを啜る姿が見たくないからってやり過ぎだろう。
ラーメンは深夜にこっそり寮の厨房に忍びこみ、暗闇の中で食べる食べ物になってしまった。
下らないことをベラベラしゃべっていると思われると癪に障るので弁解させて欲しいが……
普段の僕は「はい」「いいえ」しか話さない寡黙な男なのである。
これは全部心の声であります。
こんな性格なので友達は全く出来ず……
入学してからずっとボッチである。
そろそろ普通の友達が欲しい……
僕の信者でも僕の婚約者の座を狙っている者でもなく、普通の話をして一緒にラーメンを食べに行く感じの友達を求む。
切実に!
前世では少数精鋭だがちゃんと友達いたし、性格的には何の問題もないであろう。
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