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前編
46.革命(2)
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青年は、獣の血がついたロングソードを一振りした。碧眼をもち、金髪にバンダナを巻いたノドム族の青年__針鼠だ。
「俺は『白い教会』のリーダー……針鼠だ!!」
観客席が一気にざわついた。一方で死刑囚達は歓声をあげた。
「そして、俺は先王の息子……この国の王子だ!」
今度こそ観客席が混乱を極めた。
針鼠は碧い瞳を、観客席の最前列_エルフ連合教会の大司教に向けた。
「現女王は先王と、王子である俺を出し抜き偽の指輪を造った。正当な王位継承権を持つ俺から王位を奪い、悪政に悪政を重ね民達を苦しめている。そして、今国が困窮しているにもかかわらず内政を疎かにし、南の国ヒートンと戦争しようとしている! 俺はそんな女王のやり方に反発し『白い教会』の頭になった。そして今! 王位を取り戻すため__女王によって苦しめられる民達を救うために!俺はここへ来た!」
針鼠は高々と『王家の指輪』を掲げた。
「これは先王が俺に自ら授けた物だ! 先王は亡くなる寸前、俺を次の王にするためにこの指輪を託した! 俺は女王に謀られ罪人の烙印を押され、貧民に身を落としていた時も手放すことなくこれを守り続けていた__これは、『王家の指輪』だ!」
観客席が再びざわついた。だが、今度は雰囲気が違った。観客の中には感動で啜り泣く者もいた。エラ達がサクラとして騒ぐまでもなく、人々は歓喜の声をあげた。エラでさえ、一瞬針鼠が民達を救う救世主のように見えた。
大司教の隣に座っていた男が立ち上がった。貴族の一人だ。困惑した様子だった。
「ぶ、無礼者! 先日城に盗賊が侵入し、『王家の指輪』が盗まれた! お前の見せている指輪はそれなんじゃないか?つまり、お前は盗んだ物をあたかも元から持っていたかのようにみせているだけだろう!」
「し、城にあった指輪が盗まれた? そんな事、初めて知った……!」
針鼠が目を大きく開いてすっとぼけた。前から思っていたが針鼠は演技が上手い。エラが一般の客だったら、本当に知らなかったのだなと思ってしまいそうだった。
「……いや、そうか……。女王は大司教猊下が訪問するタイミングで俺が本物の『王家の指輪』を見せに来る事を見越していた。だから『王家の指輪』を盗まれたという偽装をしたんかもしれない。」
「こいつ……おめおめと……」
貴族は怒りで顔を真っ赤にした。だが、その人以外の貴族は皆微妙な顔をして様子を見ていた。場の空気は明らかに針鼠の方に傾いていた。
__その時、大司教が針鼠に指をさした。
貴族はまだ何か言いたげだったが、口を閉じた。
(あとは……大司教様が、針鼠の持つ指輪が本物である事を言えば……。)
エラは一人心の中で頷いた。民達は見ただけでも針鼠を支持しているのがよくわかる。貴族達は様子見といった顔をしているが、黒目曰くフィンドレイ家が『白い教会』につけば同じように味方についてくれる貴族も多くいるだろうとのことだ。
「それ……」
大司教が呟いた。
肝心の大司教自身は、昨日の黒目の話を聞く限り、女王が持つ『王家の指輪』が偽物だったのではないか、と疑う可能性が高いとのことだ。きっと、大司教も味方についてくれるはず___
「___それ、偽物じゃよ?」
_____
_________________
「_____________は?」
大司教の言葉に針鼠は愕然とした。針鼠だけじゃない。その場の誰もが言葉を失った。
「よ、よく確かめろよ! 一眼見ただけで決めつけんな! 直に触ってもっとじっくり見れば__」
「本物の『王家の指輪』は生きておるのじゃ。生き物と造形物の違いくらいぱっと見ただけでわかるぞ。」
大司教は事もなげに言った。
__その瞬間場の空気がガラリと変わった。
大司教の側で座っていた貴族が顔を真っ赤にして立ち上がった。
「何をしている! この者を捕らえよ! 国を揺るがす犯罪者ギルド『白い教会』でありながら、王子だなどととんでもない嘘を抜かした! 絶対に生かしてはおけん!! 周囲には仲間も潜んでいるはずだ! 一人残らず捕まえて八つ裂きにしてしまえ!」
貴族が怒鳴って周りに指示する。
しかし、____
貴族達が指示する前に異変は起こった。
ケルベロスが出てきた巨大な扉の奥から何かおぞましい獣の鳴き声が聞こえた。
「___カガ……アア__アァアアああ__っ!!!」
鼓膜が張り裂けんばかりの甲高い獣の鳴き声が幾重にも響いた。エラは頭がおかしくなりそうだった。
「なんで……こんなところに……?」
ドス黒い体毛、全てを飲み込む大きな口、鋭く固い大きな爪。
___女王の魔獣だ。
しかも、数が城の時の比じゃなかった。魔獣が次から次へと処刑場になだれこんでくる。魔獣は信じられないほどの跳躍を見せて、観客席にまで飛び込んできた。平民も貴族も一斉に悲鳴をあげて蜘蛛の子を散らすように逃げた。大司教も周りの手を借りながら立ち去っていった。
「女王様の魔獣がきた……って事は女王様は私たちの作戦を読んでいたって事!?じょ、女王様は関係のない人たちまで巻き込もうとしているの!?」
エラは思わず叫んだ。観客席には確かに他の『白い教会』が紛れ込んでいる。彼らと一般の客を見分ける手段がない。
ならば、と女王がとった手段。それは、全員無差別に殺す事だったのだ!
エラは青筋立てて怒った。あまりにもむごい。とても国の王のするような事ではない。
エラの所はまだ魔獣が襲ってこなくて安全だった。というのもエラのいる観客席は大貴族やエルフ連合教会の重鎮などが集まっているからだ。女王は配慮してわざとこちら側は襲わないようにしているようだった。だが、チビや昇り藤のいる方は魔獣が既に何匹も観客席を荒らしていた。
「い、いけない……!」
エラは叫んだ。昇り藤はともかく、チビはまだ小さい上に音が聞こえない。一人じゃ逃げられないだろう。
(チビを助けなきゃ……!)
「俺は『白い教会』のリーダー……針鼠だ!!」
観客席が一気にざわついた。一方で死刑囚達は歓声をあげた。
「そして、俺は先王の息子……この国の王子だ!」
今度こそ観客席が混乱を極めた。
針鼠は碧い瞳を、観客席の最前列_エルフ連合教会の大司教に向けた。
「現女王は先王と、王子である俺を出し抜き偽の指輪を造った。正当な王位継承権を持つ俺から王位を奪い、悪政に悪政を重ね民達を苦しめている。そして、今国が困窮しているにもかかわらず内政を疎かにし、南の国ヒートンと戦争しようとしている! 俺はそんな女王のやり方に反発し『白い教会』の頭になった。そして今! 王位を取り戻すため__女王によって苦しめられる民達を救うために!俺はここへ来た!」
針鼠は高々と『王家の指輪』を掲げた。
「これは先王が俺に自ら授けた物だ! 先王は亡くなる寸前、俺を次の王にするためにこの指輪を託した! 俺は女王に謀られ罪人の烙印を押され、貧民に身を落としていた時も手放すことなくこれを守り続けていた__これは、『王家の指輪』だ!」
観客席が再びざわついた。だが、今度は雰囲気が違った。観客の中には感動で啜り泣く者もいた。エラ達がサクラとして騒ぐまでもなく、人々は歓喜の声をあげた。エラでさえ、一瞬針鼠が民達を救う救世主のように見えた。
大司教の隣に座っていた男が立ち上がった。貴族の一人だ。困惑した様子だった。
「ぶ、無礼者! 先日城に盗賊が侵入し、『王家の指輪』が盗まれた! お前の見せている指輪はそれなんじゃないか?つまり、お前は盗んだ物をあたかも元から持っていたかのようにみせているだけだろう!」
「し、城にあった指輪が盗まれた? そんな事、初めて知った……!」
針鼠が目を大きく開いてすっとぼけた。前から思っていたが針鼠は演技が上手い。エラが一般の客だったら、本当に知らなかったのだなと思ってしまいそうだった。
「……いや、そうか……。女王は大司教猊下が訪問するタイミングで俺が本物の『王家の指輪』を見せに来る事を見越していた。だから『王家の指輪』を盗まれたという偽装をしたんかもしれない。」
「こいつ……おめおめと……」
貴族は怒りで顔を真っ赤にした。だが、その人以外の貴族は皆微妙な顔をして様子を見ていた。場の空気は明らかに針鼠の方に傾いていた。
__その時、大司教が針鼠に指をさした。
貴族はまだ何か言いたげだったが、口を閉じた。
(あとは……大司教様が、針鼠の持つ指輪が本物である事を言えば……。)
エラは一人心の中で頷いた。民達は見ただけでも針鼠を支持しているのがよくわかる。貴族達は様子見といった顔をしているが、黒目曰くフィンドレイ家が『白い教会』につけば同じように味方についてくれる貴族も多くいるだろうとのことだ。
「それ……」
大司教が呟いた。
肝心の大司教自身は、昨日の黒目の話を聞く限り、女王が持つ『王家の指輪』が偽物だったのではないか、と疑う可能性が高いとのことだ。きっと、大司教も味方についてくれるはず___
「___それ、偽物じゃよ?」
_____
_________________
「_____________は?」
大司教の言葉に針鼠は愕然とした。針鼠だけじゃない。その場の誰もが言葉を失った。
「よ、よく確かめろよ! 一眼見ただけで決めつけんな! 直に触ってもっとじっくり見れば__」
「本物の『王家の指輪』は生きておるのじゃ。生き物と造形物の違いくらいぱっと見ただけでわかるぞ。」
大司教は事もなげに言った。
__その瞬間場の空気がガラリと変わった。
大司教の側で座っていた貴族が顔を真っ赤にして立ち上がった。
「何をしている! この者を捕らえよ! 国を揺るがす犯罪者ギルド『白い教会』でありながら、王子だなどととんでもない嘘を抜かした! 絶対に生かしてはおけん!! 周囲には仲間も潜んでいるはずだ! 一人残らず捕まえて八つ裂きにしてしまえ!」
貴族が怒鳴って周りに指示する。
しかし、____
貴族達が指示する前に異変は起こった。
ケルベロスが出てきた巨大な扉の奥から何かおぞましい獣の鳴き声が聞こえた。
「___カガ……アア__アァアアああ__っ!!!」
鼓膜が張り裂けんばかりの甲高い獣の鳴き声が幾重にも響いた。エラは頭がおかしくなりそうだった。
「なんで……こんなところに……?」
ドス黒い体毛、全てを飲み込む大きな口、鋭く固い大きな爪。
___女王の魔獣だ。
しかも、数が城の時の比じゃなかった。魔獣が次から次へと処刑場になだれこんでくる。魔獣は信じられないほどの跳躍を見せて、観客席にまで飛び込んできた。平民も貴族も一斉に悲鳴をあげて蜘蛛の子を散らすように逃げた。大司教も周りの手を借りながら立ち去っていった。
「女王様の魔獣がきた……って事は女王様は私たちの作戦を読んでいたって事!?じょ、女王様は関係のない人たちまで巻き込もうとしているの!?」
エラは思わず叫んだ。観客席には確かに他の『白い教会』が紛れ込んでいる。彼らと一般の客を見分ける手段がない。
ならば、と女王がとった手段。それは、全員無差別に殺す事だったのだ!
エラは青筋立てて怒った。あまりにもむごい。とても国の王のするような事ではない。
エラの所はまだ魔獣が襲ってこなくて安全だった。というのもエラのいる観客席は大貴族やエルフ連合教会の重鎮などが集まっているからだ。女王は配慮してわざとこちら側は襲わないようにしているようだった。だが、チビや昇り藤のいる方は魔獣が既に何匹も観客席を荒らしていた。
「い、いけない……!」
エラは叫んだ。昇り藤はともかく、チビはまだ小さい上に音が聞こえない。一人じゃ逃げられないだろう。
(チビを助けなきゃ……!)
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