90 / 92
閑話1 夏休みの予定
しおりを挟む
夏休み前、外国人向け言語授業最後の一コマが終わった直後の事である。
「ああああああ! 暑ぃいいいいい!!」
ニックは上半身の制服も下に着ている物も脱ぎ捨て、上半身裸になった。このままだと全裸になりかねない勢いである。
「ちょっ、ニック君! 脱がないで!」
メランドリ先生はわたわたと両手を動かしながらニックの身体を見たり見なかったりしている。見たくないものを必死に見ないようにしていると言うより、見たくて見たくて仕方のない物を必死に見ないようにしている感じだった。
放課後だというのに外はまだ明るく西日がガッツリ教室の中に差し込んでくる。窓を全開にしても入ってくる風は雀の涙で、籠った熱気に蒸し上げられたニックが一気に爆発したのだ。
「だって暑いんだよこの部屋! 紅花の炎魔法喰らってる方がまだ涼しいぜ!」
「アイヤー! 試しに魔法撃ってみるヨ!」
「止めて下さいお願いします!」
「ニック君! それ以上脱いだら駄目よ! ズボンとか、その、パンツとか! 絶対脱いだら駄目だからね! 絶対だよ! 良い!? 絶対に脱いだら駄目なんだからね!」
ただでさえ暑いというのにヒートアップしている人達。本当元気だなこいつら。
「でよお! 夏休みどこに行くんだよ! とっとと決めようぜ!」
ニックは教科書で自分の身体を扇ぎながら言った。筋肉質の身体は鋼鉄のように硬そうだ。汗ばんだ肉体が陽光に輝き、余計メタリックに見える。そんなニックを紅花はあまり気にしていないようだがメランドリ先生はチラチラ見ている。
「どこ、と言うが貴様。補修で夏休みはほとんど学校に行くのではないのか?」
「おう気にすんなそんな事!」
「気にしろ」
と言ってみた俺も実は他人ごとではないのだ。何せ俺は元々字を書くことが出来ず、勉強自体が大嫌いだったため、期末テスト前には人生の末期のような顔をして過ごしていた。だがリーザ先生を始め、ジャンヌやルナ、そしてメランドリ先生が俺の勉強を手伝ってくれた。朝から晩まで勉強漬けで、少しでもサボろうとすると尻を叩かれた。美女に代わる代わる尻を叩かれ、とても興奮し、いや屈辱的だった。
また勉強中はみんな俺と距離が近いので、どうしても異性を意識してしまう。四人中三人は巨乳の部類だし、ジャンヌに至っては四六時中俺の腕に胸が当たっていた。
ちなみにメランドリ先生はニックの勉強も手伝っていたが、何の成果も得られなかったようだ。
何にせよ、俺は二週間の猛勉強の末それなりに読み書き出来るようになったし、勉強に対する苦手意識も少し薄れた気がする。
結果、俺は実技を除いた七科目中三科目で赤点を取るという致命傷で済んだ。
……まあ結果は芳しくなかったが、字を読み書き出来る様になったお陰で俺の視野は一気に広がった。いや、世界が広がったという表現の方が正しいかもしれない。掲示板に何が書かれているのかも分かる。学食のメニューも記号としてではなく文字として認識出来る。何より「本」というものを通して他人の考えに触れることが出来るようになった。今はまだ辞書を引いたり、先生に聞いたりしながら読むことしか出来ないが、知らない物を学ぶことがこんなに楽しいとは思わなかった。とても新鮮な気分である。
俺があのまま農民として一生を終えたとしてもそれはそれで幸せだったと思うのだが、やはり魔法学園に入学して、色んな人と出会い、色んな知識を得られるのはとても幸せなことだと赤点だらけの通知表を見ながら思ったものだ。うん。俺も一か月の半分くらいは補修で持ってかれることになっている。
「ニック! そんなに暑いんなら私が水を上げるヨ!」
「お! マジか! 早くくれ!」
「待って! 今召喚するヨ!」
ん? あれ、この流れ……。
「出て来てアキュラたん!!」
紅花が叫ぶと、例の水魔法を使う小便小僧が出現した。だが少し、いや大分様子がおかしい。前は中型犬ほどのサイズしかなかったアキュラたんだが、今は天井に頭が付きそうなほど巨大である。
「お、おい紅花。此奴、肥大化していないか……」
「そうヨ! 私の料理いっぱい食べさせてたら太ったヨ!」
「いや太ったとかいうレベルじゃないぞ!?」
「アキュラたん! ニックに向けて発射ヨーイ!」
『了解。ターゲットロックオン』
「おい!」
直後、とんでもない水量がアキュラたんのち〇こから出て来て教室を水浸しにしたのだった。
******
うう、酷い目にあった……。
俺はリーザ先生の家がある方へトボトボ歩いていた。夕飯を作りに行くためだ。
歩くたびに靴がぐしゃぐしゃ音を立てるし全身が水に濡れている感覚が気持ち悪い。水浸しになった後、流石に紅花は申し訳なさそうにしていて「今度は魔法で乾かすヨー」と言っていたが、そのまま灰にされそうだったので断った。
リーザ先生の家には着替えを一着置かせてもらっているので、一刻も早くそれに着替えたい。
「あれ、クラウス」
振り返るとピンク色の髪をした少女がこちらに歩いてくる。制服の白いブラウスははち切れんばかりに突っ張っていて、今にも爆発しそうだ。夏服最高。
「ジャンヌか」
「何で水浸しなの? 池の鯉でも食べようとした?」
「ククク……炎の魔女――灼熱の香りに滴る聖水によりて我が身を浸す――」
「はいはい。紅花の水魔法でそうなったのね」
「ほう、察しが良いな」
君、素質あるよ。(ギラ族の)
「私が乾かそうか?」
「いや、いい。気にするな」
「ねえクラウス、ずぶ濡れと言えば海だよね」
「そうでもないと思うが」
「海だよね」
「そうですね」
ジャンヌはずいッとこちらに寄ってきた。俺はその圧に屈してしまう。どうせならジャンヌの胸が当たれば良いのにとかいうやましい気持ちも湧いてくる。
「全ての源マナ……母なる海がどうかしたのか」
「その……」
ジャンヌは急に歯切れ悪く下を向いた。何だろう、その様子だと何かをお願いするようだが、そんなに頼みにくいことなのだろうか。まさかジャンヌが飼っているサメなどの餌になれとか言うんじゃないだろうな。
「お父さんが若い頃、武勲を上げた時に島を一つ貰った。無人島だったんだけど、お父さんが人を使って整備して別荘を作った」
ジャンヌはそこまで歯切れ悪く言った後、急に顔を上げた。ほんのり紅潮しているように見える。
「夏休み、そこに行こうと思ってる」
「そうか。楽しんでくると良い」
ジャンヌの顔にさしていた紅がサッと引いた。あれ、僕また何かやっちゃいましたか?
不意に頬を平手打ちされた。パチン、と乾いた音と共に一瞬画面がブラックアウトしそうになる。ジャンヌの腕力からするとかなり加減をしているのだろうが、俺にとっては首が吹っ飛びそうなほどの衝撃だった。
「何をする!」
「バカなの?」
「何で!?」
「私が海に行くのは、その、一人で行くの。普段は無人島だし魔物が出るかもしれないから一人じゃ怖い」
いやお前素手でオーク捻り潰せるだろ。この前の実地訓練で俺はお前がオーク捻るの見たぞ。
すると急にジャンヌが俺の手を握った。その手は熱が籠っていて、俺の手はジャンヌの汗で浸されていく。近くで見ると彼女の白いブラウスからは下着が透けており、密着している今の状況と相まって、俺はかなりドキドキしていた。
成程。ジャンヌは別荘に行きたいのか。だが彼女の地元は学園から離れているようだし、一緒に海に行く友達が居ない。海にはいきたいけれど一人で行くのは寂しい。そこで! 今回ご紹介するのが闇魔道士! 見てくださいこの艶のない身体! この貧相さと来たら小型犬にも力負けしそうな勢いですが軽くて持ち運びに便利! モンスターに襲われたら囮にして逃げるも良し! 畑に案山子として立てておくのも良し! アクセサリーとして肩からぶら下げるもよし! 今ならお値段、何とたったの1980ゴールド!
えー、何はともあれ海に行けるというのは悪い話でない。別荘で過ごすなんて何だかお金持ちになったみたいで面白そうだし、何よりジャンヌの水着が拝めるかもしれない。ただでさえ凶悪な彼女の身体が水着だとどうなるのか、考えただけで鼻血が出そうだ。
「ククク……そうか。では仕方あるまい。ジャンヌよ! 我をその島に連れて行くが良い。我の前に敵は無し。我の後ろは屍で埋まるだろう」
「殲滅戦でもする気なの?」
そう言うジャンヌの口角が上がったようだった。しかしすぐ元に戻ってしまったので見間違いだったのかもしれない。
「うん。一緒に行こう。じゃあ日時は……」
「そうだ、ニックと紅花も連れて行きたいのだが」
「え?」
「ああああああ! 暑ぃいいいいい!!」
ニックは上半身の制服も下に着ている物も脱ぎ捨て、上半身裸になった。このままだと全裸になりかねない勢いである。
「ちょっ、ニック君! 脱がないで!」
メランドリ先生はわたわたと両手を動かしながらニックの身体を見たり見なかったりしている。見たくないものを必死に見ないようにしていると言うより、見たくて見たくて仕方のない物を必死に見ないようにしている感じだった。
放課後だというのに外はまだ明るく西日がガッツリ教室の中に差し込んでくる。窓を全開にしても入ってくる風は雀の涙で、籠った熱気に蒸し上げられたニックが一気に爆発したのだ。
「だって暑いんだよこの部屋! 紅花の炎魔法喰らってる方がまだ涼しいぜ!」
「アイヤー! 試しに魔法撃ってみるヨ!」
「止めて下さいお願いします!」
「ニック君! それ以上脱いだら駄目よ! ズボンとか、その、パンツとか! 絶対脱いだら駄目だからね! 絶対だよ! 良い!? 絶対に脱いだら駄目なんだからね!」
ただでさえ暑いというのにヒートアップしている人達。本当元気だなこいつら。
「でよお! 夏休みどこに行くんだよ! とっとと決めようぜ!」
ニックは教科書で自分の身体を扇ぎながら言った。筋肉質の身体は鋼鉄のように硬そうだ。汗ばんだ肉体が陽光に輝き、余計メタリックに見える。そんなニックを紅花はあまり気にしていないようだがメランドリ先生はチラチラ見ている。
「どこ、と言うが貴様。補修で夏休みはほとんど学校に行くのではないのか?」
「おう気にすんなそんな事!」
「気にしろ」
と言ってみた俺も実は他人ごとではないのだ。何せ俺は元々字を書くことが出来ず、勉強自体が大嫌いだったため、期末テスト前には人生の末期のような顔をして過ごしていた。だがリーザ先生を始め、ジャンヌやルナ、そしてメランドリ先生が俺の勉強を手伝ってくれた。朝から晩まで勉強漬けで、少しでもサボろうとすると尻を叩かれた。美女に代わる代わる尻を叩かれ、とても興奮し、いや屈辱的だった。
また勉強中はみんな俺と距離が近いので、どうしても異性を意識してしまう。四人中三人は巨乳の部類だし、ジャンヌに至っては四六時中俺の腕に胸が当たっていた。
ちなみにメランドリ先生はニックの勉強も手伝っていたが、何の成果も得られなかったようだ。
何にせよ、俺は二週間の猛勉強の末それなりに読み書き出来るようになったし、勉強に対する苦手意識も少し薄れた気がする。
結果、俺は実技を除いた七科目中三科目で赤点を取るという致命傷で済んだ。
……まあ結果は芳しくなかったが、字を読み書き出来る様になったお陰で俺の視野は一気に広がった。いや、世界が広がったという表現の方が正しいかもしれない。掲示板に何が書かれているのかも分かる。学食のメニューも記号としてではなく文字として認識出来る。何より「本」というものを通して他人の考えに触れることが出来るようになった。今はまだ辞書を引いたり、先生に聞いたりしながら読むことしか出来ないが、知らない物を学ぶことがこんなに楽しいとは思わなかった。とても新鮮な気分である。
俺があのまま農民として一生を終えたとしてもそれはそれで幸せだったと思うのだが、やはり魔法学園に入学して、色んな人と出会い、色んな知識を得られるのはとても幸せなことだと赤点だらけの通知表を見ながら思ったものだ。うん。俺も一か月の半分くらいは補修で持ってかれることになっている。
「ニック! そんなに暑いんなら私が水を上げるヨ!」
「お! マジか! 早くくれ!」
「待って! 今召喚するヨ!」
ん? あれ、この流れ……。
「出て来てアキュラたん!!」
紅花が叫ぶと、例の水魔法を使う小便小僧が出現した。だが少し、いや大分様子がおかしい。前は中型犬ほどのサイズしかなかったアキュラたんだが、今は天井に頭が付きそうなほど巨大である。
「お、おい紅花。此奴、肥大化していないか……」
「そうヨ! 私の料理いっぱい食べさせてたら太ったヨ!」
「いや太ったとかいうレベルじゃないぞ!?」
「アキュラたん! ニックに向けて発射ヨーイ!」
『了解。ターゲットロックオン』
「おい!」
直後、とんでもない水量がアキュラたんのち〇こから出て来て教室を水浸しにしたのだった。
******
うう、酷い目にあった……。
俺はリーザ先生の家がある方へトボトボ歩いていた。夕飯を作りに行くためだ。
歩くたびに靴がぐしゃぐしゃ音を立てるし全身が水に濡れている感覚が気持ち悪い。水浸しになった後、流石に紅花は申し訳なさそうにしていて「今度は魔法で乾かすヨー」と言っていたが、そのまま灰にされそうだったので断った。
リーザ先生の家には着替えを一着置かせてもらっているので、一刻も早くそれに着替えたい。
「あれ、クラウス」
振り返るとピンク色の髪をした少女がこちらに歩いてくる。制服の白いブラウスははち切れんばかりに突っ張っていて、今にも爆発しそうだ。夏服最高。
「ジャンヌか」
「何で水浸しなの? 池の鯉でも食べようとした?」
「ククク……炎の魔女――灼熱の香りに滴る聖水によりて我が身を浸す――」
「はいはい。紅花の水魔法でそうなったのね」
「ほう、察しが良いな」
君、素質あるよ。(ギラ族の)
「私が乾かそうか?」
「いや、いい。気にするな」
「ねえクラウス、ずぶ濡れと言えば海だよね」
「そうでもないと思うが」
「海だよね」
「そうですね」
ジャンヌはずいッとこちらに寄ってきた。俺はその圧に屈してしまう。どうせならジャンヌの胸が当たれば良いのにとかいうやましい気持ちも湧いてくる。
「全ての源マナ……母なる海がどうかしたのか」
「その……」
ジャンヌは急に歯切れ悪く下を向いた。何だろう、その様子だと何かをお願いするようだが、そんなに頼みにくいことなのだろうか。まさかジャンヌが飼っているサメなどの餌になれとか言うんじゃないだろうな。
「お父さんが若い頃、武勲を上げた時に島を一つ貰った。無人島だったんだけど、お父さんが人を使って整備して別荘を作った」
ジャンヌはそこまで歯切れ悪く言った後、急に顔を上げた。ほんのり紅潮しているように見える。
「夏休み、そこに行こうと思ってる」
「そうか。楽しんでくると良い」
ジャンヌの顔にさしていた紅がサッと引いた。あれ、僕また何かやっちゃいましたか?
不意に頬を平手打ちされた。パチン、と乾いた音と共に一瞬画面がブラックアウトしそうになる。ジャンヌの腕力からするとかなり加減をしているのだろうが、俺にとっては首が吹っ飛びそうなほどの衝撃だった。
「何をする!」
「バカなの?」
「何で!?」
「私が海に行くのは、その、一人で行くの。普段は無人島だし魔物が出るかもしれないから一人じゃ怖い」
いやお前素手でオーク捻り潰せるだろ。この前の実地訓練で俺はお前がオーク捻るの見たぞ。
すると急にジャンヌが俺の手を握った。その手は熱が籠っていて、俺の手はジャンヌの汗で浸されていく。近くで見ると彼女の白いブラウスからは下着が透けており、密着している今の状況と相まって、俺はかなりドキドキしていた。
成程。ジャンヌは別荘に行きたいのか。だが彼女の地元は学園から離れているようだし、一緒に海に行く友達が居ない。海にはいきたいけれど一人で行くのは寂しい。そこで! 今回ご紹介するのが闇魔道士! 見てくださいこの艶のない身体! この貧相さと来たら小型犬にも力負けしそうな勢いですが軽くて持ち運びに便利! モンスターに襲われたら囮にして逃げるも良し! 畑に案山子として立てておくのも良し! アクセサリーとして肩からぶら下げるもよし! 今ならお値段、何とたったの1980ゴールド!
えー、何はともあれ海に行けるというのは悪い話でない。別荘で過ごすなんて何だかお金持ちになったみたいで面白そうだし、何よりジャンヌの水着が拝めるかもしれない。ただでさえ凶悪な彼女の身体が水着だとどうなるのか、考えただけで鼻血が出そうだ。
「ククク……そうか。では仕方あるまい。ジャンヌよ! 我をその島に連れて行くが良い。我の前に敵は無し。我の後ろは屍で埋まるだろう」
「殲滅戦でもする気なの?」
そう言うジャンヌの口角が上がったようだった。しかしすぐ元に戻ってしまったので見間違いだったのかもしれない。
「うん。一緒に行こう。じゃあ日時は……」
「そうだ、ニックと紅花も連れて行きたいのだが」
「え?」
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
エロゲーの悪役に転生した俺、なぜか正ヒロインに溺愛されてしまった件。そのヒロインがヤンデレストーカー化したんだが⁉
菊池 快晴
ファンタジー
入学式当日、学園の表札を見た瞬間、前世の記憶を取り戻した藤堂充《とうどうみつる》。
自分が好きだったゲームの中に転生していたことに気づくが、それも自身は超がつくほどの悪役だった。
さらに主人公とヒロインが初めて出会うイベントも無自覚に壊してしまう。
その後、破滅を回避しようと奮闘するが、その結果、ヒロインから溺愛されてしまうことに。
更にはモブ、先生、妹、校長先生!?
ヤンデレ正ヒロインストーカー、不良ヤンキーギャル、限界女子オタク、個性あるキャラクターが登場。
これは悪役としてゲーム世界に転生した俺が、前世の知識と経験を生かして破滅の運命を回避し、幸せな青春を送る為に奮闘する物語である。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる