65 / 92
大魔法料理対決
しおりを挟む
通常の授業が終わり、俺はいつものように外国人向けの言語授業へと向かっていた。あと一月ほどで夏休みがやってくる。
だいぶ日も長くなってきた。空を見上げると、モコモコに厚みを増した雲が濃い青空に浮かんでいる。
「夏だなあ」
俺は意味もなく呟いていた。今まで夏休みなどというものを人生で一度も意識したことは無かった。俺の夏といえば、ただひたすら炎天下の中での畑仕事だった。
夏休みってちゃんと休めるんだろうか。まさか炎天下の中リーザ先生に尻を叩かれる農作業とかカリキュラムに組み込まれてないよな。
丘を登り、メインの校舎から離れた寂れた建物に入る。
誰かの声が聞こえる。
明るい、紅花の声だ。何を言っているのかは分からないが声色からしてかなり興奮している。
何かあったのだろうか。俺は歩む足を早め、教室のドアを開けた。
ニックと話し込んでいた紅花がこちらを向いた。花が開いたように彼女の顔も明るくなる。
「あ! クラウス! これ見てヨ!」
底抜けに明るい声と共に、紅花は手に持っていたポスターを広げた。そこには向かい合うように杖を持ち、魔法を放つ男女が描かれている。
しかし何故か二人とも調理服を着ており、背景には野菜や牛肉などの食材が踊っている。
「何だこれは?」
「大魔法料理対決のポスターだヨ!」
「大魔法料理対決?」
聞けば、大魔法料理対決とはビナー魔法学園において年に一度開かれる、魔法を使った料理の大会だという。
優秀な魔法料理人育成と、日頃の成果を示す場の提供を目的とし、この学園に魔法料理学部が設立された年から毎年行われている。
魔法料理学部の半数以上が参加するため非常に規模が大きく、この学園では一大イベントとなっている。
どうやら国外においてもかなりの知名度があるらしく、ここで入賞した生徒はかなりの高待遇で就職が約束されるという。
「ほう、そんな大会が開かれるのか。しかしそんなポスターをどこで?」
「廊下に貼ってたから剥がしてきたヨ!」
「戻してこい」
「紅花はこの大会に出るんだとよ!」
ニックが言った。確かに紅花は魔法料理学部の生徒だ。
「楽しみだヨー! やっとお父さんの味を世界に広める時が来たヨー!」
以前、紅花のお父さんは元宮廷料理人だと聞いたことがある。今は独立して料理屋を開いているそうだ。
「その大会で優勝出来たら色んな国からスカウト来るヨ! 仕事選びたい放題! やったネ!」
「でもオメエよお、大丈夫なのか? その大魔法料理対決って上級生も出んだろ? 凄ぇ奴もいっぱいいるんじゃねえのか」
「大丈夫ヨ! 私は入学してから足を磨いてきたヨ!」
「おいおい! それを言うなら首だろ! ガハハ!」
腕だろ。何で二人がかりで外すんだよ。
それはそうと、そんな面白そうな大会が開かれるなんて知らなかった。俺も一応料理への心得はあるので、見物出来るものならしてみたい。
「私、二人に料理作ってきたヨー。前祝いだと思って食べて欲しいヨー」
そう言って紅花はカバンから分厚い紙包を取り出した。何だか香ばしい匂いが漂ってくる。
「お、美味そうな匂いだなあ! 何持ってきたんだよ!」
「油淋鶏だヨー!」
油淋鶏といえば鶏肉を揚げて、そこに刻んだ長ネギと醤油ベースのタレをかけた炎武の料理だ。俺も最近まで知らなかったが、学食のメニューにあったので何度か食べたことがある。思い出してたら腹が減ってきた。
「早く! 早く包み開けろよ!」
ニックは身を乗り出し、ヨダレも垂らしながら言う。犬みたいな奴だ。飯のためならお手くらいするかもしれない。
「焦らない焦らない。油淋鶏と紅花さんは逃げないヨー」
紅花は包みを剥がしていく。
剥がしていく。
結構分厚い。
剥がしていく。
……。
ぬぅっ、と真っ黒な物体が出現した。
その体躯は見る者を引きずり込みそうな深淵を湛え、まるで怨念のようなドス黒い煙が立ち上り、
キィィィィィィ……。と謎の音を立てている。全身が呪いのようだ。ルナの呪いよりよっぽど凶悪そうである。
待て。紅花は先ほどこれを何と言った? 油淋鶏と言わなかったか? スサッポクドドハァの聞き間違いではないよな?
「え、えっと、これは」
「油淋鶏だヨ」
「嘘をつくな」
すると紅花むすっと頬っぺを膨らました。
「嘘じゃないヨー! どこからどう見ても油淋鶏だヨー!」
「いやどこからどう見ても人間が食べられる物ではなさそうなんだが!」
百歩譲って育成に失敗した炭もしくはスサッポクドドハァである。
「ちゃんとこだわりを持って作ったヨ」
これをこだわり持って作ったとしたら完全に俺たちを殺す意図である。
「二人には素材の味を楽しんで欲しいヨ」
いや素材が何なのか分かんねえよ! こいつの素材を特定するためには検死作業が必要となる。
「でも頑張れば食えるんじゃねえか?」
いや頑張りでどうにかなるレベルの黒さじゃないぞそれは! 世の中にはなあ! 頑張ってもどうしようもない事もあるんだぞニーック!
俺達が戸惑っていると、紅花の顔がどんどん悲しみに満ちてきた。
「ううう。折角作ったのに、あんまりだヨ……」
悲しげな声を聞くと何だか罪悪感が湧いてきた。卑怯だぞ。俺は一切悪い事してないのに。
「油淋鶏も二人に食べてもらいたがってるヨ」
「いやそんなわけあるか」
「油淋鶏に聞いたから間違いないヨ」
「どうやって聞いたんだ!!」
「ほら……耳を澄ますと油淋鶏の声が聞こえるヨ」
「聞こえてたまるか!!」
「ンヌチャア……」
「何だ今の声!?」
「油淋鶏の声だヨ。地球を大切にしないから怒ってるヨ」
「何で環境問題になっているんだ!」
この教室の中で一番地球を汚している存在がいるとしたら間違いなくお前だぞ黒ずみ。
「じゃあよお! 紅花が先に自分で食えよ!」
「嫌ヨこれ人の食べるものじゃないヨ」
じゃあ何で俺たちに食わそうとしたんだよ!!
だいぶ日も長くなってきた。空を見上げると、モコモコに厚みを増した雲が濃い青空に浮かんでいる。
「夏だなあ」
俺は意味もなく呟いていた。今まで夏休みなどというものを人生で一度も意識したことは無かった。俺の夏といえば、ただひたすら炎天下の中での畑仕事だった。
夏休みってちゃんと休めるんだろうか。まさか炎天下の中リーザ先生に尻を叩かれる農作業とかカリキュラムに組み込まれてないよな。
丘を登り、メインの校舎から離れた寂れた建物に入る。
誰かの声が聞こえる。
明るい、紅花の声だ。何を言っているのかは分からないが声色からしてかなり興奮している。
何かあったのだろうか。俺は歩む足を早め、教室のドアを開けた。
ニックと話し込んでいた紅花がこちらを向いた。花が開いたように彼女の顔も明るくなる。
「あ! クラウス! これ見てヨ!」
底抜けに明るい声と共に、紅花は手に持っていたポスターを広げた。そこには向かい合うように杖を持ち、魔法を放つ男女が描かれている。
しかし何故か二人とも調理服を着ており、背景には野菜や牛肉などの食材が踊っている。
「何だこれは?」
「大魔法料理対決のポスターだヨ!」
「大魔法料理対決?」
聞けば、大魔法料理対決とはビナー魔法学園において年に一度開かれる、魔法を使った料理の大会だという。
優秀な魔法料理人育成と、日頃の成果を示す場の提供を目的とし、この学園に魔法料理学部が設立された年から毎年行われている。
魔法料理学部の半数以上が参加するため非常に規模が大きく、この学園では一大イベントとなっている。
どうやら国外においてもかなりの知名度があるらしく、ここで入賞した生徒はかなりの高待遇で就職が約束されるという。
「ほう、そんな大会が開かれるのか。しかしそんなポスターをどこで?」
「廊下に貼ってたから剥がしてきたヨ!」
「戻してこい」
「紅花はこの大会に出るんだとよ!」
ニックが言った。確かに紅花は魔法料理学部の生徒だ。
「楽しみだヨー! やっとお父さんの味を世界に広める時が来たヨー!」
以前、紅花のお父さんは元宮廷料理人だと聞いたことがある。今は独立して料理屋を開いているそうだ。
「その大会で優勝出来たら色んな国からスカウト来るヨ! 仕事選びたい放題! やったネ!」
「でもオメエよお、大丈夫なのか? その大魔法料理対決って上級生も出んだろ? 凄ぇ奴もいっぱいいるんじゃねえのか」
「大丈夫ヨ! 私は入学してから足を磨いてきたヨ!」
「おいおい! それを言うなら首だろ! ガハハ!」
腕だろ。何で二人がかりで外すんだよ。
それはそうと、そんな面白そうな大会が開かれるなんて知らなかった。俺も一応料理への心得はあるので、見物出来るものならしてみたい。
「私、二人に料理作ってきたヨー。前祝いだと思って食べて欲しいヨー」
そう言って紅花はカバンから分厚い紙包を取り出した。何だか香ばしい匂いが漂ってくる。
「お、美味そうな匂いだなあ! 何持ってきたんだよ!」
「油淋鶏だヨー!」
油淋鶏といえば鶏肉を揚げて、そこに刻んだ長ネギと醤油ベースのタレをかけた炎武の料理だ。俺も最近まで知らなかったが、学食のメニューにあったので何度か食べたことがある。思い出してたら腹が減ってきた。
「早く! 早く包み開けろよ!」
ニックは身を乗り出し、ヨダレも垂らしながら言う。犬みたいな奴だ。飯のためならお手くらいするかもしれない。
「焦らない焦らない。油淋鶏と紅花さんは逃げないヨー」
紅花は包みを剥がしていく。
剥がしていく。
結構分厚い。
剥がしていく。
……。
ぬぅっ、と真っ黒な物体が出現した。
その体躯は見る者を引きずり込みそうな深淵を湛え、まるで怨念のようなドス黒い煙が立ち上り、
キィィィィィィ……。と謎の音を立てている。全身が呪いのようだ。ルナの呪いよりよっぽど凶悪そうである。
待て。紅花は先ほどこれを何と言った? 油淋鶏と言わなかったか? スサッポクドドハァの聞き間違いではないよな?
「え、えっと、これは」
「油淋鶏だヨ」
「嘘をつくな」
すると紅花むすっと頬っぺを膨らました。
「嘘じゃないヨー! どこからどう見ても油淋鶏だヨー!」
「いやどこからどう見ても人間が食べられる物ではなさそうなんだが!」
百歩譲って育成に失敗した炭もしくはスサッポクドドハァである。
「ちゃんとこだわりを持って作ったヨ」
これをこだわり持って作ったとしたら完全に俺たちを殺す意図である。
「二人には素材の味を楽しんで欲しいヨ」
いや素材が何なのか分かんねえよ! こいつの素材を特定するためには検死作業が必要となる。
「でも頑張れば食えるんじゃねえか?」
いや頑張りでどうにかなるレベルの黒さじゃないぞそれは! 世の中にはなあ! 頑張ってもどうしようもない事もあるんだぞニーック!
俺達が戸惑っていると、紅花の顔がどんどん悲しみに満ちてきた。
「ううう。折角作ったのに、あんまりだヨ……」
悲しげな声を聞くと何だか罪悪感が湧いてきた。卑怯だぞ。俺は一切悪い事してないのに。
「油淋鶏も二人に食べてもらいたがってるヨ」
「いやそんなわけあるか」
「油淋鶏に聞いたから間違いないヨ」
「どうやって聞いたんだ!!」
「ほら……耳を澄ますと油淋鶏の声が聞こえるヨ」
「聞こえてたまるか!!」
「ンヌチャア……」
「何だ今の声!?」
「油淋鶏の声だヨ。地球を大切にしないから怒ってるヨ」
「何で環境問題になっているんだ!」
この教室の中で一番地球を汚している存在がいるとしたら間違いなくお前だぞ黒ずみ。
「じゃあよお! 紅花が先に自分で食えよ!」
「嫌ヨこれ人の食べるものじゃないヨ」
じゃあ何で俺たちに食わそうとしたんだよ!!
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
スキル「プロアクションマジリプレイ」が凄すぎて異世界で最強無敵なのにニートやってます。
昆布海胆
ファンタジー
神様が異世界ツクールってゲームで作った世界に行った達也はチートスキル「プロアクションマジリプレイ」を得た。
ありえないとんでもスキルのおかげでニート生活を満喫する。
2017.05.21 完結しました。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる